自分ってなんでも一人でやってしまうんだけど、これって器用貧乏っていわれる類いなの?もしかして損をしてるってことなのかな?器用貧乏は損をしがちですがうまく乗り切るとこれほど便利で世渡りがうまくなるきっかけもなかなかありません。
言葉は悪い『器用貧乏』ですが人から一目置かれる存在になることでステップアップも可能です。貧乏は貧乏でもそつなくこなせる器用さがあなたを引き立てることに。伸びるきっかけになる器用貧乏で損をしないためのポイントをお教えしましょう。
器用の意味
そもそもの『器用」』とはいったいなんでしょうか?よく言われる『器用』についてを少しおさらいしておきましょう。
器用さに羨望のまなざし
よく言われるのは、手先が器用だったり仕事でもそつなくこなせていると器用ですね、と言われたり。そもそも器用というのはどういうことでしょうか?
先ほどの手先の器用さなど結果があっての器用さ度合いを測る場合もあれば、立ち振る舞いをそつなくこなし、人から悪いイメージを持たれることがないというのもある意味器用さではあります。
また、優れた才能を持っているという部分でも器用、という言葉が用いられます。
どれもこれも、人が持つべき理想ですね。器用に物事を納め器用に人に対して立ち振る舞うことができる、また才能に溢れている、それらすべて他人様からみれば羨望の眼差しで見られることも多々あることでしょう。
一方で孤独を感じることも
でも、なんでも一人でこなしてしまうので人を寄せ付けなくてもいいということも多いはず。器用な場合自分でやりきることができるので、同じペースでできる人ならそばにいても進めていくことはできます。
しかし器用な自分より少しばかりペースダウンしている人と一緒に作業というのがなかなかできないというジレンマもあります。
優位に立つつもりではなくても気が付けば自分だけが群を抜いていて隣に人がいなくなっていたり…。少し寂しさを感じることはありませんか?
貧乏とは
貧乏とは、貧困とまではいかなくても貧しく乏しいと書きます。器用貧乏でいう貧乏と、実際の貧乏という言葉に違いはあるのか、今一度ポイントを押さえてみましょう。
物質的な貧しさ
『貧乏』は物資的に必要なものがそろわない貧しさや、金銭でも生活に困窮するさまを意味する言葉です。十分な収入が得られなくて貧しいさま、とあまりいい言葉ではありません。
どこか惨めな雰囲気があったり、人にはなかなか貧乏だ、なんて言えることではない人間の中身を晒すようなダークな言葉です。余り人からも言われたくない言葉でもありますね。
暗いイメージの貧乏
さきほどもあったように、『貧乏』という言葉にはいいイメージは浮かびません。
でも、最近では少し変わってきたようで芸能人が昔の自虐ネタのように貧乏だった昔の話を暴露する番組もあったりします。笑い話になるぐらいですから今の芸能人本人はある程度の地位も築いているのが限定で、まさかあの人が、と思わせるのが番組側の狙いだったりしますが。
そして昔から言う『貧乏暇なし』は、経済的には厳しくても真面目に仕事をしていたり家事をしていたり決して悪い意味にとられることは無く、また『貧乏人』という言葉も、ああ苦労されてるんだなというある意味尊敬に値する人という意味で使われる場合もあります。
こういった、『貧乏』という言葉は使われていても全部が全部否定的であったり暗いイメージというわけではないのです。
また金銭的に華美にならないように、贅沢をしないという『清貧』という言葉もあります。『貧』という言葉が使われていますが、質素でいながらいい暮らしという良い意味で使われていることもあります。
世界一質素な大統領もいらっしゃいましたね。
そう考えると今回の『器用貧乏』もどこかプラス思考で考えられる部分があるのかもしれないです。
器用貧乏な人の特徴
器用なのに貧乏に思われる器用貧乏な人。器用貧乏な人はどこか損をしている気がします。それはとてももったいない話。ここからは器用貧乏な人の特徴と陥りやすい損なことをピックアップしてみましょう。
クオリティの高さを求められる
器用貧乏さんが陥る損ということで挙げられるのが、やりきったことへのクオリティを求められることです。初めは、こんなことまでできるのか!と驚嘆されこそすれ、次第に君ならできるだろうと周りよりもハードルの上がった結果を求められます。
気が付いたら周りよりも難しい作業を強いられていたり、レベルの高いものを作り上げてることも多々あるかと思います。できるからやってしまう、でもどこまでも上に上に引き上げられると嫌とは言えない器用貧乏さん。不平不満を余り言わないところも器用さが故の人柄とも言えますね。
人間関係が後回し
前出にもあったように、クオリティを求められてあれもこれもしてしまう。
器用貧乏な人の特徴で、あれもこれも手を出しては中途半端に終わってしまうというのが挙げられています。あれもこれも手を出したはいいが、どれも突き詰めてプロになるまでには至らないというものですが、そうこうしていると人間関係を構築するよりも自分自身のやるべきことに目が行ってしまい、浅い人間関係でとどまってしまうことも多いのではないでしょうか?
仕事や趣味の部分で器用貧乏な面を発揮していると、気が付けば婚期を逃している、または付き合っていた彼氏や彼女との関係がどうしても後回しになっていたりしませんか?
うまく立ち振る舞える器用貧乏さんですが、一転手を広げすぎるとそちらに神経もいってしまうことも…。
器用ゆえに妬まれる
これは器用貧乏な人には必ずつきまとうことですが、器用になんでもこなしてしまうので周囲から妬まれてしまう。自分はやることをしているだけなのに、一方的に妬まれるなんて殺生な話ですね。
自分は器用貧乏だなぁと思っている方は、少し周りを見渡してみて下さい。自分に対してちょっと邪険な人や、なんとなくあの人が意地悪な気がして…という人がいるかもしれません。
妬みやっかみは、器用貧乏さんには必ずつきまとうものです。それは逆にとれば自分はやるべきことができていて、人から要求されることに対してほぼパーフェクトにやりきっているということなので気にしないようにしましょう。
人に頼ることができない
器用貧乏さんの最大の難点は、人に頼ることができないということです。自分一人でできることで、恐らく小さいころから人に頼るということができない人が多いと思われます。
さすがにこれ以上は無理、となっても人にどう頼めばいいのか頼み方がわからない人もいますよね。そして結局自分でやりきってしまう。
でもそこで一つ困ったことがあるのは、器用貧乏さんがやりきった仕事などに対してそれに見合うだけのものを得ていない場合が多いということです。
下手をすれば手柄を横取りされる、なんてことも。そこが、『器用』という言葉に『貧乏』という言葉がついてしまう理由なんだと思います。器用なのに実力が存分に反映されていないということが多いのです。
器用貧乏だからこそ得しよう
器用なのに貧乏と言われてしまう器用貧乏な人。でもいい意味の器用貧乏になれればあなたも道が開かれるはず。
対価を求める強さ
器用で人よりも作業効率もいい器用貧乏な人が、損しないようにするには自分のやりきったことに対する対価をきちんと求めることが大切です。
法外な金銭などはもってのほかですが、器用貧乏という言葉の通り『貧乏』になってはいけません。結果についてくるものを請求するのは間違いではありませんし、次へのステップアップとモチベーションを維持するためには対価を求める強さも必要です。
人を頼る修行を
人を頼るのに、修行という言葉を使うのはおかしな話ですが、器用貧乏な人にとって人にお願いするという行為はすごく勇気のいることであり、自分以上にその人ができるかどうかの不安もあることでしょう。
でも、もしあなたが人の上に立つ立場ならなおさら人を育てていかねばなりません。そのためには自分の後釜として誰かに仕事や作業を教えながら譲ることも必要です。
そしてまた、あなたが人を頼ることによってあなたにも心の余裕が出来てきます。その心の余裕をまた別の何かに打ち込むということもできます。
一言「お願いしたいんだけれど」と声をかけてみましょう。
向上心で自分を高める
最初にも書いた通り、クオリティを求められる器用貧乏さんですが、それを逆手にとって貪欲にスキルを上げていくという手もあります。どんどん上を見つめることで養われたその向上心は必ずあなたの糧にもなっているでしょうし、無駄ではないはずです。
人間だれしも、ここまで来られればいいかという限界を決めてしまうものですが、例えばアスリートや著名人などのようにこれで自分は終わらないと決めて上を目指すのはとても素晴らしいことです。
しいて言えば、器用貧乏という言葉は器用に何でもこなして、尚且つ苦労を重ねてきた貧乏人、ともいえますね。
まとめ
器用貧乏の特徴など、いかがでしたか?
真っ先に浮かぶのはマイナスイメージの言葉ですが、紐解いていくと器用さと苦労を重ねる貧乏人なんだと思えば、本当に頑張っている人なんだとわかりますね。言葉とは不思議なものです。
難なくこなしては人から妬まれたり周囲との格差ができてしまいがちですが、決して器用貧乏だからではなく、自分を違う視点で見ることでマイナスからプラスに転向することも可能なのです。
器用だから楽しているわけではなく、たまたま物事をこなすペースが速かったり、人とのコミュニケーションや自分のしてきたことに対する対価を求めることに躊躇して、損をしているように思われがちなのでそこが貧乏ということなんです。
うまく器用さを発揮しながら、人とのつながりも重視して素敵な人生を送れるといいですね。
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