職場などの何かのコミュニティに所属していると、必ず悩まされるのが人間関係です。
特に長く配置転換などが望めない部署に勤務している場合、たった一人の人に悩まされるだけで毎日が憂鬱になります。最終的に仕事は好きだけど職場環境が合わない、という退職理由にもなりがちな人間関係ですが、どんな人がいつも職場環境を乱してしまうのでしょうか。
いろいろな性格の人が働く職場ですからある程度の我慢は必要ですが、我慢を続けることができないほど強烈なキャラクターが存在します。その中の一人、「負のオーラ」の持ち主について進めていきます。
負のオーラってどんなもの?
辞書で「オーラ」を調べてみると「人が発する霊気ないし独特な雰囲気」と表現されています。「視覚的」よりも「感覚的」に感じるというもののようです。
「負のオーラ」が差すのは「人」に対してです。人の特徴やイメージを形容する場合、「美しい人」・「モテる人」・「怖い人」・「意地悪な人」・「気が利かない人」のような、印象やイメージにピントを合わせますので「負のオーラがある人」という表現はとても曖昧であることが分かります。
なのにどうして全国的に「負のオーラ」という言葉が流通し全員同じ意味合いに解釈が出来るのでしょうか。このように「曖昧だけど正体を知りたい」、人に宿る「負のオーラ」の正体をさらに探っていきます。
負のオーラは職場に多い
職場での会話量は、自宅にいるときよりも明らかに多く、朝の挨拶から、始業までの時間・電話応対・昼休憩・仕事中・終業後・・・様々なシチュエーションがあります。近年、職場内でLINEの交換が日常ですから、帰宅後も仕事の関係者と連絡をとります。
LINEの時間も含めたら、寝ている以外の時間「負のオーラ」のエネルギーに晒されているのです。職場に「負のオーラ」がある人がいたら大変です。職場だけに限らず、長く時間を過ごす場所に潜む可能性が高いともいうことが出来ます。
負のオーラを持つと人はどうなるのか
「負のオーラ」は「負」ということからネガティブのイメージの言葉です。ネガティブな人は、「人や意見をを受け入れない(拒絶する)」印象を周囲に与えます。
人間という生き物は、相手が受け入れる余裕を持ち、自分と価値観が等しいと感じる人との関係を続けようとします。関係を続けてもらえないということは、当然恋愛もうまくいかないですし、モテからも無縁です。部下にも慕われません。接客業もうまくいくわけがありません。それが更なるネガティブを生み出すのです。これが積み重なったものが「負のスパイラル」です。スパイラルとは、連鎖的に悪循環が続く状態をいいます。「運」で例えるならば、恋愛運・金運・仕事運・健康運のどれにも恵まれない状態です。
人が一度「負のオーラ」をまとったら、そこから簡単に抜け出せないようです。
負のオーラを作る4大要素
負のオーラのある人の特徴を調べてみました。「暗い」・「イライラしている」・「無愛想」・「笑顔のない人」といった見た目が挙げられます。この特徴を持つ人は男性・女性どちららにもまんべんなく存在します。
しかし「目に見えないオーラの正体」を追求するために、その人が一体何を発しているのか?という視線で見てみたいと思います。職場で浴びつづけるのは、やはり「言葉」のシャワーです。そのシャワーのエネルギーが「負」で出来ていたとしたらいかがでしょうか。
その負のオーラの発信源が持つ、代表的な思考と言動に触れてみます。
ネガティブ思考・マイナス思考
「こんなことしなければ良かった」・「やっても意味がない」・「無駄足踏んで損をした」「最悪のケースになった」・「もうどうしようもない」・「取り返しがつかない」
起こった事件は、いつでも大災害級の扱い。ピンチはチャンス、ではなくピンチでしかない。ピンチが転じてよい結果をもたらしても、起こったピンチにだけ目を向けます。
何事も「これだけしかない」と捉え、残された量の「少なさ」を嘆きます。ポジティブなものは最小に捉え、ネガティブなものは最大に解釈します。
自分に自信がない
「私なんてダメ人間」「僕なんかに出来るわけない」「あなただから出来たんでしょう。私には無理だ」「私の伯父が医者でね」「とても大きい家を持った親戚がいる」
自分自信を卑下する言動のほかに、会話の中で頻繁に自分の親兄弟・配偶者や友人の自慢をする傾向もあります。周りの人を大きく見せることで自分も大きく見せようとするのは自信の無さの証拠です。それと反比例して人に認められたい気持ちは人一倍もっています。
現状に対して不満しかない・変える努力をしない
「私ばかりがこんな目にあう」・「おまえはいいよな気楽で」・「もっと~だったらなあ」「なにかいいことないかなあ」
改善案を提示しても「めんどうだ」「いまさら」と変化も受け入れず、これまでに経験した範囲の中だけで生きようとする傾向があります。
当然なにも変わらないので不平不満は永遠に続きます。意見を求めても「どうせ聞いてくれないんだから」という姿勢を崩しません。
陰口が多い
人間の脳は「主語」を理解することが出来ないのだそうです。
「あいつは、頭が悪い」・「あの人は、醜い」・「あなたは、貧しい」と口に出したとします。あいつ・あの人・あなた、を除いた「頭が悪い」・「醜い」・「貧しい」この言葉を自分のものとして脳は保管します。脳は自分のことを、頭が悪くて醜く貧しいと認識するのです。
4つの共通点
生活として染み付き習慣化されていて、すぐに収まる感情ではないこと・長年積み重ねて出来上がった思考であることです。
負のオーラは感染するのか
感染というより「洗脳」に近いのかも知れません。
”洗脳とは:新しい思想を繰り返し教え込んで、それまでの思想を改めさせること(引用:広辞苑)”
思想を繰り返し教えこんでいるなんて、負のオーラの宿主(以下:宿主)にそんな気はないのかもしれませんが、毎日の生活を共に過ごす相手に遠慮なく浴びせる「負のオーラ」は洗脳と同じ効果でそばにいる人たちを苦しめるのです。
負のオーラの対処法
負のオーラはバクテリアのように少しずつ入り込み・侵食する性質を持っているのです。汚れ物と同じで、年月をかけて侵食した物質ほど、洗い流すのは困難です。
たとえば、あなたがその人全てをポジティブに捉えようと努力をすることにしたとします。無理やりプラスにした感情が負のオーラに負けたとき。その反動の大きさが懸念されます。
負のオーラには「離れてもらうこと」
相手の感情を荒立てるような離れ方は、この問題とは関係ない周囲をも巻き込む結果となるので、社会人として上手に離れていきたいところです。
席を離す、無視をする、仲間外れにするなど物理的な「距離」はおすすめしません。周囲に気を遣わせることにもなりますし、宿主の心象を悪くする可能性があるからです。
このようなことに煩わされない方法それは、自然に向こうから離れてもらうことです。
うまく離れていってもらうには
うまく離れてもらう方法、それは「あなたと話してもおもしろくない」と思ってもらう方法です。同調されることを好みますので、聞いているふりをしてやり過ごすのは効果がありません。
1.会話の言葉数を意識的に減らす
返事をしないとか無視をすることではなく、交わす言葉の数を減らすのです。言葉数を減らして疑問符をつけ会話のキャッチボールが続かないないようにしましょう。
たとえば「あの人最悪だよね」いとうネガティブ発言に対しては「そうなんですか?私はなにも思いませんが、どんなところが最悪なのですか?」どんなところが?と聞いてしまうと、ここから会話が広がってしまいます。「そうですか。私は何も思いません。」一言で会話を締めましょう。
会話の実りがない相手にはストレスを感じ離し続けようという気がなくなってくるはずです。
2.LINEの既読無視をうまく利用する
LINEによって普及した新しい人類のストレス「既読無視」をうまく利用しましょう。既読無視について「どうして返事くれないの?」という問いかけがあるまで説明はしてはいけません。「最近プライベートに時間とられてしまして。返信できませんでした。」と答えましょう。
会社組織における社員個人のプライバシー・プライベートに関しては、厳しく取り扱われる時代になりました。ここから先はプライベート、という標識を出したらそこから先は進入禁止の時代です。
3.休憩中は読書をするか昼寝をする
休憩時間は勤務時間ではありません。なにをしていようと指図されない時間です。時給の人は給与が発生しない時間です。「なんで最近一緒にお昼とらないの?なんで寝るの(読書)?」と聞かれたら「最近朝活していて寝る(読む)時間が少ないので、ごめんなさい」など答えましょう。ス
マホの閲覧は手を止めることが用意に出来るのでスマホいじりはおすすめしません。「ちょっといい?」と言われてスマホは返事をすることを拒否しづらいツールです。いろんな割り込み防止ツールを考えてみましょう。
快適な距離が出来上がれば成功
一度離れてしまえば、宿主はもうあなたと関係を構築することはないでしょう。一度距離をおかれたと感じた相手に、もう一度懇願して仲間になってもらおうというほど、宿主のプライドは低くないからです。
長年、常に自分と他人を比較して生きているため、明らかに自分よりも優れていて幸せそうな人間に頭を下げることはしません。負ける自分を認めたくないので、比較されないように距離をおこうとするからです。
あなたの人生が充実していればいるほど距離が離れていくのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
負のオーラの正体は、「自分で生み出した感情を、長時間をかけて自分で変質・悪性化させたもの」と結論付けることが出来ました。自分勝手に作りあげられた思考を・長年軌道修正をせず・気の赴くままに変質させ・惰性で練り上げた思考なのです。
人間のDNAは幸せを追求するようにプログラミングされているといった人がいます。その素晴らしいプログラミングを、自分の生み出したウイルスを送り込み、破壊してしまう、人間ハッカーが「負のオーラ」なのです。
反対に自分が「負のオーラ」の宿主にならないように、つねにプラス思考をもち普段からリフレッシュも同時にこころがけておきましょう。
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