「あなたは、上品ですね」と周りの人から言われたら、どのようにあなたは感じますか?「可愛いね」「美人だね」と褒められた場合とは少し違った感覚を覚えますよね。
「品のある女性」という言葉は、間違いなく誉め言葉です。「可愛い」「美人」は、相手の目に映った「外見上の見た目」の印象ですが、「品」は見た目だけではなく「内面からにじみ出る雰囲気」までを表す、やや深い意味を含んだ言葉です。
「品のある女性」の特徴
その人が持つ「品格」は、まず見た目に現れます。ファッションやメイクは「選べば誰でも身につけられますが、美しい所作や言葉遣いなどは努力の積み重ねがなければ身につけられません。
「品のある女性」の”外見”
「品のある女性像」をイメージしてみましょう。頭の中で、どんな人がイメージされたでしょうか?筆者は女優の吉永小百合さんが頭に浮かびました。女優というお仕事をされているので、その美しさを改めて説明する必要はありませんが、教えを乞いたくなるほどの「清らかな品格」を持たれています。
「ジャンクフードなんか食べないんだろうな」とか「タバコなんか絶対吸わないんだろうな」とか「人の悪口なんか言わないだろうな」などと、お会いしたこともないのに吉永小百合さんの人格を勝手に決め付けてしまいます。
しかし「品のある女性」は、この「勝手に決め付けられること」で初めて成功した、と言えるのです。自分の品格を言葉で表さなくても相手に伝わることこそが「本当の品格」なのです。
清潔感がある
清潔感とは、「殺菌されて“無菌”状態」を言うのではありません。「清潔に見える」ことを言います。例えば、ある女性が最近ひどい風邪を引き、3日間お風呂に入っていなかったとします。「菌の多さ」を言うなら、毎日お風呂に入った人と比べると「不潔」になります。
清潔感のある女性とは、そんなことがあってもそれを感じさせない雰囲気を持っています。反対に「清潔感の無い女性」は、毎日お風呂に入っていても近くに寄ってこられたくない不快感を相手に与えます。つまり、「清潔感のある女性=綺麗に見える女性」ということになるのです。
姿勢が良い
「背筋を伸ばした正しい姿勢を常にキープする」簡単そうですが、なかなか継続することは難しいです。気を抜いたら、楽な方向へ流れていくのが人間です。その気の緩みを許さない「心の厳しさ」を持っていなければ、正しい姿勢を保ち続けることは出来ません。
年長者の人は、姿勢の良い人を好み「姿勢が良い」といポイントでその人を褒めることがあります。「姿勢を保つ=気を抜いていない」という「心の姿勢」を褒めているのです。姿勢の良さは「心の姿勢の良さ」です。
これを理解しているということは、相手に対する敬意さえ醸しだします。人は相手から敬意を示されると心地よい感覚を覚えます。自分に厳しく、相手に敬意を示すことが出来る人は、謙虚で上品な心の持ち主なのです。
“自分に似合うもの”を身につけている
どんなジャンル服装をしても「サマになる」人がいますよね。オフィスではきっちりとしたスーツで、プライベートではシャツとデニム。パーティーなどの華やかな場所で着用するドレスなど、女性はいろんなジャンルの服を着るシーンがあります。それら全てを着こなし「サマになっている」ことが上品な人の条件です。
ファッションアイテムには多くのデザインがありますが、「自分に似合うデザイン」をよく知っている人は「上品」に映ります。なぜなら、たとえそ流行のデザインのアイテムだとしても似合わなければ相手に違和感を与えます。
「どうしてこの人、いつもこんな服を着るんだろう。」「自分に似合っていると思っているのかな。」という違和感はやがて「不快感」へ変わります。場の雰囲気にそぐわない服装や、年齢的に無理があるメイクや髪型をしている芸能人はいつもバッシングされています。
「品のある女性」がもつ”内面”
「40を過ぎたら自分の顔に責任を持て」という言葉があるように、人の考えや性格は顔や表情に顕著に現れます。40歳を迎えるころ、人は必ず自分のエイジングサインにストレスを感じるようになります。
「若い頃はモテたのに」「昔は美人だったのに」など若さばかりに執着していると、そのような考えが「老け顔」を造ります。自分にしかない技術や特技を持っている人に「年齢不詳」な人が多いのは「年齢に左右されない価値観」を持っているからです。
同年代の人と比較してばかりいると、自分にとっての幸せがなにか分からなくなってしまいます。「品のある女性」は自分をしっかり持っています。自分に対する信用と自信を持っているのです。
「自分の人生」を生きている
「マウンティング」という言葉があります。これは自分の方が相手より優れていることを相手に認めさせる行動です。「マウンティング女子」とは、恋愛面や仕事などの要素を持ち出して相手と自分を比較し、勝とうとする女性を指します。謙虚な人は、自分と相手を比較しません。それは自分をしっかり持っているからです。
自分が幸せかどうかは、自分が決める。人に決められることではないことを知っているのです。逆に、人の幸せを自分が決めることもしませんので、「マウンティング」などという「下品」な行動をすることがないのです。
感情をコントロール出来ている
品のある女性がヒステリーを起すことはありません。ヒステリーの根源である、怒りや悲しみ、嫉妬などの「負の感情」を持っていないのではなく、それを和らげる方法を持っているのです。感情のコントロールをするためには「一過性のストレス」を感じます。
溜まったストレスを他人にぶつけることで解消せず、旅行や趣味で自分を労い、甘やかすことを必ず行っています。「自分を甘やかす」本当の意味と必要性を知っているのです。
人の悪口を言わない
人の悪口を言うと、その後モヤモヤしませんか?このモヤモヤには脳の働き方に秘密があります。脳は「主語」が理解できません。「あの人は、バカだ」とあなたが悪口を言った場合、あなたの脳は「あの人は」の部分が残さず「バカだ」という言葉だけ記憶します。
人の悪口を言えば言うほど自分の脳には「マイナスワード」が蓄積されます。これが「悪口は自分に返ってくる」という言われの真実です。品のある女性は、人の悪口を言いません。つまり、マイナスワードを脳に貯蔵していないということです。
マイナスワードだらけの脳を持っていると、笑顔もいびつなものになります。脳が笑っていないのに、表情だけを取り繕うことでいびつになるのです。
「品のある女性」に見せる方法
「品のある女性」になるためには心の成長が欠かせません。でも、見た目を改善することも同じくらい大切です。普段の動作を少し変えるだけでも「品格を上げる」ことができます。
「品のある女性」=「育ちの良さ」
「育ちの良さ」という言葉には「親からきちんと躾をされて育った」という意味が含まれています。習い事の数の多さではなく、世間一般の常識を教えられて育ったかということです。
「靴を脱いだらそろえる」「ハサミの刃を人に向けない」「お礼を言う」など、小さなことから大きなことまで、親が子に教えることはたくさんあります。このような躾をきちんと受けていなければ社会に出たときに恥ずかしい思いをすることがあります。
小さなものは、成長過程で友達や学校の先生から「訂正」してもらうことが出来ますが、成人してからはなかなか「訂正」される機会はありません。面と向かって指摘しにくいので、見てみぬふりをされてしまうことがほとんどです。
1つ1つの動作を丁寧に変えてみよう
がさつな人たちがしている行動を思い出してみてください。
- 電話を「ガチャン!」と切る。
- 言葉遣いが間違っている。
- カバンやデスク周りなど身の回りが整頓されていない。
- 時間やお金にルーズ
- 食事中のマナーが悪い
これらを全て丁寧に変えてみると、いかがでしょう。「育ちのよさ」が感じられる女性に変わりますよね。電話を丁寧に切っている姿は、相手への気遣いや礼儀が感じられます。正しい言葉遣いや正しい敬語は、知能の高さを物語り、整理整頓は見えないところまでも整頓されているイメージを与えます。
時間やお金にしっかりとした感覚を持っている人は、信頼感を持たれ、美しい食事のマナーを持つ人とは「また一緒に食事をしたい」という気持ちが沸き起こります。
動作を“ゆっくり”行う
会社の設備や、自分の持ち物を丁寧に扱う姿は美しく優しい好印象を与えますよね。ドアをゆっくり閉める、イスをゆっくり戻すなど「ゆっくり」した振る舞いをする人の隣にいるとこちらもゆっくりとした心地よさを覚えます。テキパキとした振る舞いは、確かにオフィスで必要とされますが、度が過ぎると「がさつ」に見えてしまいます。
話し方が丁寧な人が心がけているのは、聞きとりやすい言葉の選び方や話すスピード、声の調子などをよく研究しています。普段バタバタとしやすい生活を送っている人は、「動作のスピードを少落とす」ことを心がけてみてはいかがでしょうか。
“細部”にこだわりを持つ
人から目に付きやすい部分だけを「とりあえず」美しく装うのも大切ですが、ふとしたことから「化けの皮が剥がれる」ことがあります。重要なポイントこそ「細部」に宿っているのです。
ハイヒールのトップリフトが外れてしまい、ガツガツと音を立てているような人を見かけることがありますが、例えこの女性のファッションが最新のデザインでとても魅力的であったとしても、ヒールのリフトが劣化して音を立てているだけでその印象はガタ落ちになります。
このほかにも重要なポイントがあります。
- アイロンされていないヨレヨレのハンカチ
- ”プリン状態”の手入れの行き届いていない髪
- 磨かれていない靴
- お箸の持ち方が間違っている
- 丁寧さのない文字、間違った文字
「忙しいのだから、仕方がないじゃない!」と言ってしまえばそれまでです。しかし、これらのポイントがしっかりしていれば、最先端のファッションでなくても「美しさ」を醸しだすことが出来るのです。
このような「即席の品格」であっても、継続すればいずれは自分のものになります。やがて、周囲の人からの扱いも変化を見せす。周囲の人を不快にしないことで、自分も心地よいレスポンスを受けることが出来る「相乗効果」が生まれます。
このような「品格のベース」が身についてから女子力を鍛え、魅力を底上げしていきましょう。「品格のベース」なしに女子力を先行しても成功する可能性は低く、恋愛においては「一面しか見ない」相手を引き寄せる結果になります。
「品のある女性」は「自分に厳しい人」
「妻にしたい」と男性が思う女性の条件は顔かたちの美しさより、「しっかり者の女性」です。恋愛を楽しむための「美しい、自分の思うままに出来る女性」ではありません。
自分の「品格」を見直して「品のある女性」を目指しましょう
なぜか彼氏と長続きしない、いつまでもプロポーズされないと悩むなら、一度自分の「品格」を見直してみることをおすすめします。自分の姿とシビアに観察し、恋人へのモノの言い方や態度、社会人としての常識・大人の女性としての人間力など「気を抜いたらダメなもの」を見直すことで、新たな自分に生まれ変わることが出来ます。
「幸せにしてほしい」「私を幸せにして」と考え、発言しているうちは幸せにはなれません。なぜなら、幸せにしてくれない相手を恨んでしまうからです。愛されることより、愛することの素晴らしさを知りましょう。「品のある女性」は同時に「正しい母性」の持ち主でもあるのです。
まとめ
品のある人の靴は必ず手入れが行き届いています。靴のメンテナンスの仕事に就いている方の「正しい靴の磨き方を知らない人が多すぎる」とお話をご紹介します。
間違った靴の磨き方は「とりあえずツヤを出す」ことを急いでしまい、ヨゴレの上からツヤ出し剤を塗り重ねることだそうです。残ったヨゴレに塗り重ねたツヤ出し剤が重なることで皮の質はどんどん落ちていきます。なにより「真のツヤ」が出ないのです。
人も靴と同じです。清められていない状態に、香りや色を添えても本来の香りや色は発揮されず「香りで誤魔化している」などという不名誉な評価を受けてしまいます。心にヨゴレを背負ったままなのに、それを隠すように”上塗り”をしてしまった結果が「品のなさ」となって現れてしまうのかもしれません。
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