「ご相談させてください」は間違い!の正しい敬語表現について!

会社の上司や、お世話になっている人などに「相談」を持ちかけアドバイスをもらいたいときに「ご相談させてください!」と言うことは実に若者らしい行動です。

しかしこのときに間違った敬語を使用して、相談を持ちかけてしまうとなんだか残念な気持ちになりますし、相談を持ちかけられた側はなんだかモヤモヤしてしまいます。

「相談」を持ちかける時の正しい言い回しと、最上級の敬語表現について紹介していきます。

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「ご相談させてください」は正しい敬語表現?

自己紹介

敬語表現は細かく謙譲語Ⅰ・Ⅱ、丁寧語、尊敬語、美化語と5つの分類に別れています。

それぞれの要素を取り入れながら一つの敬語の言葉として成立させているのですが、「ご相談させてください」は正しい敬語なのでしょうか?

分解して見ていきましょう。

「相談」に「ご」をつけるのは正しい?

「相談」に「ご」を付け敬語にする「ご相談」ですが、これは正しい場合と間違っている場合があります。

相談は、自分からする場合と、相手からされる場合のふた通りのパターンがあります。相手から持ちかけられた場合の相談にはもちろん「ご相談いただきありがとうございます」と「相談」に「ご」がつきます。

逆に自分から持ちかける相談の場合には基本的には「ご」はつけません。相手の配慮に対して「ご配慮ありがとうございます」とは言いますが、自分が配慮した場合に「ご配慮しました」とは言いませんよね?これと同じです。

しかし口語として相手に語られる場合は現在では、自分から相談を持ちかける時も「ご相談」が使われることが一般化されています。これは「相談」という言葉が相手にも影響する行為で「ご相談」は謙譲語表現として成立しているからです。

謙譲語や尊敬語表現の中には一部「お~する」「ご~する」という表現方法が当てはまる言葉があります。「相談」はその表現に該当しているので「ご相談」とするのもOKなのです。

ですので口語では「相談させてください」「ご相談させてください」どちらでも正しい表現です。

文章中で使用する場合には「相談させてください」と「ご」をつけない方が自然でしょう。

「相談させてください」尊敬語

「ご相談させてください」「相談させてください」は敬語の中の尊敬語の分類に該当します。

相手に対して丁寧に敬意を持って意思を述べているので尊敬語表現として正しいものです。

「〜させてください」は「〜させて欲しい」「〜させて」の敬語表現です。ご相談をすることを相手にお許しくださいと許諾を願うことから相手を敬っている言葉となります。

相手に可否の決断を委ねているので失礼には当たりません。同じ会社の上司や、見知ったお世話になっている人などに相談を持ちかける際には最適な言い回しでしょう。

しかしあまり親密な関係にない人に使用する場合は少し、印象がゆるく感じられることもあります。その場合は謙譲語を使用しましょう。

「相談させていただけませんか」謙譲語

「相談させてください」という言葉をもっとかしこまって相手に持ちかける場合、謙譲語の表現が適切です。

謙譲語表現では「ご相談させていただけませんか?」「相談させて頂けませんか?」となります。

「〜させて頂く」という表現が、自分がへりくだることで相手を持ち上げる言葉になるので謙譲語Ⅱの表現に該当します。さらに「させて頂けませんか?」となることで相手に対してへりくだった状態で許諾を請うている状態となります。

相手が自分よりも目上の存在で、さらに距離も親しさもない場合は謙譲語で相手に伺う方がいいでしょう。主に会社間の取引先などとの連絡の際に選びたい言葉です。

「相談があります」丁寧語

もっとも身近な人に相談を持ちかける場合はあえてそこまでかしこまった表現にせずに親近感を持ちやすい言葉を選んだ方がいいでしょう。

「ちょっと相談があります」「〇〇さんに相談したいことがあります。ちょっとお時間いいですか?」

言葉の語尾に「ます」「です」「ございます」をつけるのが丁寧語の特徴です。この場合「相談がある」という言葉に「ます」をつけた「相談があります」という形にしただけのシンプルな敬語となります。

面倒見のいい先輩や、上司であればこの言葉遣いでも全く問題ありません。逆にかしこまりすぎると変に距離が発生してしまい、せっかくの相談も表面的な内容になってしまいかねません。

相手との距離感をしっかり測って、敬意を持ち相手ともっとも心地いいところで話せる言葉選びをしましょう。

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「相談させて」のそのほかの言い回し

ご一読ください

先輩や上司や病院の先生など相談を持ちかけたい相手が敬語を使用する対象だった場合、そのほかの言い回しは何が候補に挙げられるでしょうか?

ほかの「ご相談させてください」の敬語表現について紹介します。

相談に乗ってくださいませんか

「相談に乗ってくださいませんか」と相手にお伺いを立てることも正しいアプローチの仕方でしょう。

しかしこの言い回しには「ご」がつかないので注意が必要です。

相談があるのですが・・・

「相談があるのですが・・・」と語尾を濁して相手に察してもらう言い回しです。

何かあまり大きな声では言えない相談事がありそうな雰囲気が漂います。

しかしはっきりものを言わず相手に察してもらおうとする言い回しは、人によっては気分を害してしまう可能性があります。注意しましょう。

お聞きしたいことがあるのですが

相談という言葉をあえて使わず、「お聞きしたいことがある」と表現することもできます。

「相談」というと少し堅苦しいイメージや、何か重い話をされるのではないか、責任が伴う問題を持ちかけられるのではないかという懸念が相手の頭に浮かびます。

相談という言葉の影響でハードルが高まり聞いてもらえない可能性が出てきます。

言葉を「相談」にしても「聞く」にしても行為自体に支障がない場合は「お聞きしたいことがあるのですが」と言ってもいいでしょう。

お伺いしたいことがあるのですが

上記の「お聞きしたいことが・・・」と同じで言い方を変えただけです。

「お伺い」は「聞く」や「行く」の謙譲語表現です。「お聞きしたいことが・・・」のより相手を立てた言い方ですので、相手の立場がさらに上の場合は「お伺い」を使用するといいでしょう。

〇〇について教えていただけませんか?

相談する内容が明確な場合はわざわざ「相談させてください」と回りくどく申し立てをするよりも、すぐに本題に入った方がいいこともあります。

そんなせっかちな人に対して相談を持ちかける場合は入りから「〇〇さん、〇〇について教えて頂けませんか」と本題を切り出した方がスムーズに話が進む場合もあるでしょう。

相手の性格を考慮して言い方を選択できるようになるといいですね。

お知恵を貸していただきたいのですが

ただ、教えてくださいと言ってもなんだか芸がありませんし、あまり相手に対する敬意を表明する言葉としては「教えてください」だけですと弱い印象を受けます。

そんな時に最適なのが「お知恵を貸していただきたいのですが」という言葉です。

口語で表現するとすれば「部長お忙しいところ申し訳ありません。経験豊富な部長のお知恵を拝借したいのですが。お時間よろしいでしょうか」このように相手をしっかり立てて意見を聞いたり、教えを乞うことができます。

しかしあまり身近な人にこの言葉を使ってしまうと、意味深な言葉になり逆に失礼となりますので注意しましょう。

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まとめ

このように何気なく使用している「相談」という言葉も、色々な言い回しや敬語表現をすることが可能です。

英語にはない日本語の複雑な表現に戸惑う海外の方も多いでしょう。質問されても答えられないくらいに日本の敬語は難しく、全ての敬語表現を分類するためには現在の謙譲語Ⅰ・Ⅱ、丁寧語、尊敬語、美化語の5つだけでは足りずに十数種類の分類が必要とも言われています。

ビジネスメールや自分のビジネススタイルに沿った言葉遣いをマスターして、しっかりと信頼関係を築いていきましょう。

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