どこの会社にも一人くらい、感情の起伏が激しいタイプの女性がいるものです。むやみに下手に出たり、フランクに話しかけるなど、なるべく怒らせないようにしようと思えば思うほど、邪険に扱われてしまい、途方に暮れることもあるでしょう。
仕事に関係しない知り合いであれば、近づかないなどの手段もありますが、仕事上の付き合いとなると、そうも行きません。大抵、そういった女性は事務職やアシスタント職などで、職場で一緒に仕事をすることが多い相手だったりするからです。
それでは、具体的にどうすれば、感情の起伏が激しい女性と平穏なコミュニケーションを取ることができるのでしょうか。その方法をお伝えします。
感情の起伏が激しい女性の特徴
感情の起伏が激しい女性には、いくつかの特徴があります。
一つだけではなく、いくつも当てはまる場合もあります。あなたの周りにいる、感情の起伏が激しい女性はどのタイプか情報として持っておくだけでも、落ち着いた気持ちで対処ができるようになります。
思い通りににならないことがあると、すぐにキレる
自己顕示欲が強く、周りをコントロールしたいという欲求があると、何か思い通りにならないことがあった時に、突如として怒りだします。また、自分自身を重要な存在として扱わせたいために、わざわざ怒ってみせるようなこともあるようです。
その時に慌てて優しく対応してしまうと、次も同じようにキレるようになってしまいます。
自分のことが好き過ぎる、過大評価している
職場や仲間内で、何がなんでも自分の意見を押し通したがり、意見が通らないとプイっとそっぽを向いてしまうような女性は、このタイプです。
自分が一番正しい、一番能力があると感じているので、何故、自分の意見が採用されないのか不思議に思っている節もあります。自分のことばかりで周りが見えていない女性に多いタイプです。
束縛がとても強い
心を許した恋愛関係にある女性であっても、束縛されることを嫌がる男性は多いでしょう。それが、単なる職場の同僚から、仕事に関係ないプライベートなことをしつこく聞かれたりすれば、嫌な気持ちを感じたとしても仕方がありません。
もし、相手のプライベートを無理やり聞き出そうとしたり、誰かから聞き出したプライベートな情報を嬉々として話していることが多ければ、このタイプだと言えます。
また、このタイプの女性は、噂話や最新情報に詳しい傾向があります。社内の噂話などに目を光らせていたら、要注意です。
我慢が出来ない
まるで子供のようですが、我慢ができません。大人であれば、ある程度我慢しなくてはならない場面というのは多かれ少なかれ発生しますが、そのことがストレスに感じるようです。
キャパシティーを超えると、途端にパニック状態になってしまい、泣き出したりして会話もろくにできなくなるので、常にご機嫌取りをしているような状況になりがちです。
気分で仕事をする
性格にも寄るのでしょうが、日によって応対が変わるタイプの女性もいます。機嫌の良い時と悪い時の差が激しく、情緒不安定度が高い状態と言えるでしょう。
このタイプの女性は、自分がお天気屋であることを自身で自覚している場合も多く、「私、お天気屋だから」とカミングアウトしている人たちもいます。
感情の起伏が激しくなる原因とは?
女性のタイプが解ったところで、次に、なぜ感情の起伏が激しくなるのか、原因をあげていきます。これらの原因も、一つに特定されず複数に渡る場合が多いので、いくつも当てはまるということもあるでしょう。
複合的な原因があるからこそ、付き合い方も一筋縄ではいかないことが多くあります。
何かうまくいっていないことがある
恋愛関係や人間関係など、仕事に関係ないところで何か上手くいっていないことがあると、心に余裕が無くなり、心理的なバランスを崩すことがあります。
女性は男性と脳の構造が異なるために、何か気になることがあると、仕事中でも気にせずそのことばかりを考えてしまう傾向があります。そのため、他のことが煩わしく感じるのです。
生理・更年期障害でホルモンバランスが崩れている
毎月、定期的に機嫌が悪くなるようであれば、生理によるホルモンバランスの崩れが大きな原因となるでしょう。定期的な波があるので、心の病気を疑いたくなりますが、自律神経への影響によるものです。
更年期障害の場合も同様に、ホルモンバランスの崩れによる自律神経への影響によって、感情がコントロールできなくなります。
精神的に成熟していない
年齢を重ねるにつれて、大人らしさや精神的な成熟を伴うことができなかった場合、子どものような考え方しかできなかったり両極端な思考をするために、ヒステリックな反応をしやすくなります。
子どもの頃に、親からどのような言葉をかけられてきたかが大きく影響していますが、親が精神的に成熟できていなかった場合、同じように成熟できないまま、大人になることが多いようです。
愛情に飢えている
子どもの頃に、様々な事情で愛情を受け取ることができなかった場合、天邪鬼的に振る舞う場合があります。根本には、愛情不足がありますが、子供の頃に受けた愛情表現が歪んでいた場合、周囲に当り散らすことでしか、寂しさのコントロール方法がわからない、といったことがあります。
幼少期の家庭の経済環境に関係なく、愛情が受け取れなかった子供は一定数存在します。子どもの頃から創造力を駆使して一人遊びをしてきているので、少し変わった人と思われたり、創造性を使ったクリエイティブな仕事をしていることもあります。
ストレス解消法になっている
人としてやってはいけないことなのですが、残念ながら、自分自身のストレス解消のために、八つ当たりを繰り返す人たちもいます。根本には、怒りを溜めこんでいる心理がありますが、あまりにも抑え込みすぎて、本人の自覚はほとんどありません。
ただ、気がスッキリするので、特定の人間を集中的にいじめたり、何かと理由を見つけては必要以上にミスを騒ぎ立てたりするなど、周囲も巻き込んで行動することもあるようです。
感情の起伏が激しい女性への対処法
ホルモンバランスが崩れている女性の場合、本来適切な治療法は漢方薬など自律神経を整えるものや、体の冷えや生活習慣を見直すなどの方法です。しかし、職場の同僚に対して「漢方薬がいいらしいから、病院で診断してもらったら?」などと話してしまったら、より一層、激しい攻撃を受けるだけです。
そうではなく、仕事上での付き合い方や接し方を変えることで、激しく攻撃されたり、八つ当たりされることを回避していく方法をオススメします。
子供と同じだと割り切る
インナーチャイルドという言葉がありますが、攻撃をしてくる人の心の中にいる子供が愛情を求めて騒いでいるのだと考えると、気持ちを切り替えて対処しやすくなります。
ポイントは、言い聞かせるような優しい言葉を使うことです。本当に目の前の女性が子どもだったら、どんな風に言い聞かせたら理解してもれるかを考えて接すると、相手も気が済んで大人しくなります。
逆に、子どもと同じだからといって説教をしてしまうと、更に意固地になって酷くなりますので、絶対にやめましょう。
正論で対抗しない
相手が理不尽なことばかり言ってくると、思わず正論で相手の言動を責めたり、どちらが正しいのが白黒つけたくなってしまいます。
しかし、ここで正論を振りかざしてしまってはいけません。彼女たちも、本当は自分が理不尽なことを言っているのはよく理解しているのです。ですから、正論を振りかざして黙らせようとすると、今度は陰湿なやり方に変化してしまう可能性があります。
例え、相手が理不尽なことを言っていたとしても、話だけは聞いて、真面目に取り合わないようにしましょう。
必要以上に振り回されない
やたらとネガティブなことを言い出したり、感情を爆発させているような時、彼女たちは心のバランスを取っているとみなしてみましょう。そのように発散させないと、心がどうにかなってしまいそうだからやっている、ということです。
自分や誰かに攻撃の矢が向いている時は、言葉尻を拾わずに、スルーしましょう。取り合わずにいれば、いずれ諦めます。しつこく絡んでくる場合は、上の項目にあるように、子供と同じように接するようにしましょう。
話をとことん聞いてあげる
激しく怒ったり泣いたりして、周囲を翻弄する彼女たちですが、心の底では、寂しさでいっぱいです。自分で攻撃しているのですから、周囲の人たちが遠巻きにするのは仕方のないことなのですが、自分で周囲を遠ざけていることに気が付きません。
心の余裕がある時のみ、という条件付きですが、彼女たちの心の底の寂しさをくみ取ってあげることも、とても効果があります。
できる限り、回避する
上と矛盾するようですが、感情の起伏が激しい女性と接すると、自分のエネルギーを奪われていくような感覚があるかもしれません。それだけ、心理的な負担が大きいということですから、自分の気持ちに余裕が無い時は、全て受け止めようとしたり、親切心を出したりしないことです。
自分の心のバランスを考えずに深く関わり続けてしまうと、自分自身まで情緒不安定になりかねません。あまりにも不安や心配が出てくるようなら、情緒不安定診断ツールなどで自分の状態をチェックするのも良いでしょう。
時々リフレッシュしながら、気持ちに余裕がある時に接するようにしましょう。
まとめ
女性の心理状態というのは、同じ女性同士でもなかなか察することは難しいものです。ましてや、男性が心理状態を推測するとしても、正確に把握するのは難しいでしょう。
感情の起伏が激しいということは、それだけエネルギーに溢れているということでもあります。うまく味方につけておくことができれば、情報に詳しく、自分が絡まない人間関係の機微に敏いといった一面もあります。
また、女性社員のリーダー格となっている場合も多いので、この社員を押さえておけば、他の社員もそれにならって仕事がしやすくなります。
そのためにも、ご紹介した対処法をぜひ実践してみてくださいね。
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