別れ話の切り出し方を知ろう!別れ話をする前に考えることってなに?

別れ

どんな恋愛だったとしても別れというのは辛いもの。しかし何を言っても人間です。心が変わってしまう時もあります。フラれた時は人としての可能性を否定された気分にもなるし、自分から相手との関係を終わらせたい時は、この判断は正しいことなのか迷います。

今回は、別れ話の切り出し方について考えてみたいと思います。

別れ話をするまえに

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まずはあなた自身の今の環境を見渡して見ましょう。今までも別れたいと思っていたのか、急に感情が高ぶって別れたいと思い立ったのか。

迷っている時は

別れるかどうか迷っている人は、考えなくても別れたい不満や気を持っています。悪い思い出ばかりだったり、もやもやと相手に対して不満がある場合もあります。「メールの返信が遅いから」、「電話の頻度が多い」、「忙しくて一緒にいれる日が少ない」、「期待していたほどではなかった」、「自分にベストな人が他にいるんじゃないか」、「小さな喧嘩が多い」など、はっきりとした理由はあるけれど、思い切るほど大きな理由じゃないのかもしれません。

別れるかどうか判断をまだつけていない人は、別れたい理由ではなくて、別れなくてもいい理由をあげてみましょう。「顔がいい」、「同棲していて経済的に助かる」、「共通の友達が多い」など、自分勝手な理由でかまいません。むしろ自分勝手な理由をどんどんあげていきましょう。できる限り考えて、別れなくても良い理由をあげて、それを失っても大丈夫なのか自分に問いかけてみてください。

不誠実だと言われても

別れなくてもよい理由は、誠意のある理由ではないのかもしれません。しかし別れたいと思う理由も、後になって考えてみれば同じくらい誠意のない理由かもしれません。今まで恋愛を経験したことのある人なら、過去に別れた理由を思い出してください。それが誠意のある理由なのか、その時どのように考えたのかをよく思い出してみてください。

デートを何度もした彼氏または彼女と今後連絡を絶つということは、自分の生活を変えること。自分の生活を変えたいから、心に変化が欲しいから別れを選んだという理由も大いにありえますが、生活を変える手立てが欲しいなら、他にも気分を変える方法はいくらでもあります。劇的な変化を求めているだけなら、次も同じことの繰り返しになる可能性が大きいので、別れるまえに相手と会う頻度を少なくして自分の趣味や新しい習い事など、他の方法を試してみてください。

相手に別れ話を切り出すまえに、別れた気分になって、別れた後の目線になって生活をしてみるのも良いかもしれません。すっきりと清々しい気分になって、仕事に打ち込めるようになるかもしれませんし、その調子で続けていたら急に恋しくなるかもしれません。人間というのは調子の良いものなので、今は大丈夫でも頼りたい状況になった時に、恋しくなってしまうかもしれません。

別れると決めている人は

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すでに別れる決心の固い人は、後にトラブルにならないように別れましょう。

相手への気遣いを忘れずに

別れ話をする時の注意点は、まずは相手を気遣うこと。相手の今の状態や状況を考えること。そうすればどんな場所で話すのが適切なのか、どんな言葉づかいにした方が良いのかが見えてきます。ただし相手に必要以上に優しくして、未練を残させることは気遣いではありません。それは虚栄心からくる行動ですので間違えないようにしましょう。

人の性格は千差万別。様々なパターンがあります。「イイ男は、この5つの方法で別れる」、「カレと別れたい人必見!」と記事にしているウェブサイトや別れ方の本があったとしてもそれがすべての人に当てはまるとは限りません。説得力のあることが書いてあったとしても、別れかたのメソッドに頼らず、書いてあるポイントを掴むぐらいの気持ちで、読みましょう。

2人が最初にあった場所、いつもの落ち着ける場所、特別な思い出がつまった場所。いろんな場所が、それぞれの人たちの中であります。2人にしか通じない言葉やエピソードもあるかもしれません。それを使った方がいいのか、逆効果なのかはそれぞれの関係性の中で決まっていきます。知らない誰かの無責任な忠告に踊らされずに行動しましょう。

自分のことも忘れずに

本やウェブサイトに書いてある通りにしてうまくいかなくても、書いた人は責任をとってくれません。カップル間の問題と言っても、世界に一人ずついる人間同士の問題。相手のことをよく知るのはあなたです。そして大切にすべきなのは自分自身です。最終的には自分を信頼して、周りに惑わされずに決断をしてください。

人との関係を終わらせるのは、心理的にとても負担のかかるもの。「別に大したことない」と表面的には思っていても、心の奥の方で疲れてしまっている時もあります。後になってとつぜん気分が落ち込んでしまうかもしれません。社会的に男性は、人前で泣いたり落ち込んだりを見せずらく、自分が傷ついたことにすら気がつかないようにしてしまうこともあります。女性もしかりです。

冷静に行動しよう

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未来を見据えて、どんな結果になるか考えながら行動しましょう。

まずは振り返ろう

別れ話をするタイミングを間違うと、相手の気持ちを必要以上に傷つけてしまうことにもなりかねません。またあなたの態度に過敏に反応して相手が必要以上にショックを受けると、のちのちトラブルに発展する可能性大です。冷静になって、関係の終わらせ方を探っていきましょう。

たとえ恋愛感情がなくなっていたとしても、相手に悪い点があると感じていても、不満だらけだったとしても、別れ話は恋人への最後の告白だと思って、告白した時のように十分に準備してから行動に移すようにしてください。相手に未練を残させないように、自分自身の意志を伝えます。

逆に自分の感情とは関係なく、別れる理由が、お互いの家や仕事の事情などが原因だとしても、別れると決めたのなら、自分たちの未来が良くなるように、未練を残さないような意志を持つことも重要です。どんな理由にしろ、別れた2人がそれぞれに幸せな人生を築くことが、お互いを忘れさせ、そして長い年月がたった後で感謝と共に思い出させる秘訣です。

日本の離婚率の推移をみると

ちなみに厚生労働省による離婚率の推移をみますと、年間25万組の夫婦が離婚をしています。婚姻は67万組となっていますから、約3組に1組が離婚をしているということになります。

昭和25年以降の離婚件数の年次推移をみると、42年までは6万9千組~8万4千組で推移していたが、59年から63年に減少したものの、平成14年の29万組まで増加傾向となった。平成15年以降は減少に転じ、20年は25万千組となっている。

出典:厚生労働省,平成21年度「離婚に関する統計」の概況

別れても、別れられない人

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うまく別れたと思っても、またよりが戻ってしまう時もあります。よくも悪くも。

小説のなのか現実なのか

何の取り柄もない男が、まだ15歳のカフェの女給「ナオミ」を引き取り、いずれは自分の妻にしようと育てはじめたが、小悪魔的な少女の魅力にはまって人生を壊していく小説「痴人の愛」。谷崎潤一郎の代表的な小説としてあげられますが、谷崎はこれを私小説と言い、モデルは自身の妻の妹、「せい子」だと語っています。

浪費家でわがままな少女を、お稽古に通わせゆくゆくは人前に出しても恥ずかしくない立派なレディーに育てようとして、寝室も別々で「友だちのように」暮らそうとした主人公。しかし、若い男と次々とねんごろになるナオミ。真面目な主人公はナオミを手に負えず、手放します。

しかし、もう許せないと思っても、家を追い出しても、なんとなく戻ってきて、なんとなく居座るナオミの女性になった肉体に抗えなくなっていく主人公。最後には、財産も仕事も失いナオミの肉体の奴隷として生きて行く小説は、大変話題になり、発表から90年以上経った今も色褪せていません。

男女の間柄というのは、理性では対応できないこともままあります。別れよう、別れた、もう会わないと、事前にすべての手を打っても、いろんな情報を元に行動していても、心を鬼にしていても、ひょんな事から元にもどってしまう時もあります。それは仕方のないことなのかもしれません。

愛のない関係を続けるよりも

ジャン=ジャック・ベネックスやリュック・ベッソンたちと共に「恐るべき子どもたち」と言われたフランスの映画監督レオス・カラックスが監督した「汚れた血」。この映画では、愛のない行為によって感染する病「STBO」が蔓延するパリの街を描いています。恋人への感情を失ったまま関係を続けていた主人公は、父親の友人の恋人に激しい感情を抱きます。

ご察しの通り、「STBO」は当時は解決策のないまま深刻化していったHIVウィルスを暗示しています。愛のない関係を続けることは死につながる。ハレー彗星の影響で異常気象となったパリで、死や愛に翻弄される男と女。全てが通常ではない状態は、映画の中とはいえ、恋愛の中にある人たちに切実に訴えるものがあります。

お茶漬の味

日本が生んだ世界の巨匠、小津安二郎監督の「お茶漬けの味」は、熟年夫婦のマンネリ映画と書くと野暮ったそうですが、新婚からのすれ違いが肥大した果ての映画です。上流階級の妻は、夫の質素さが結婚当時から馴染めずに、熟年にいたりとうとう家出をするまでに。現実でも映画でも、関係の修復は劇的にはいきません。そして言葉のみでは解決しないのも摂理。

劇的な修復も、激しい愛の言葉もないままに、日常は進んでいきます。苛立ちやすれ違いは、どのようにして乗り越えていくのでしょう。長い年月をかけた夫婦というのは、手の込んだ料理ではなく、夜中にさっと作るお茶漬けのようなものだと映画では描かれています。すれ違いや少しの苛立ちも味になって、生活を作っていくように。

まとめ

愛の形は様々ですが、始まり方も続け方も様々なように、別れ方も様々だと思います。

別れ話を切り出すにも、お互いの未来を思い遣れたら、良いですね。

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