未練がましいってどういうこと?その心理や対処法、行動パターンを知ろう!

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「この世に未練を残した」このような言葉に続くのが「地縛霊」です。良い例えではありませんが、「なにかへの気持ちを断ち切れず、その場に留まっている状態」の霊をいいます。生きている人間も同じように、あることへの思いを断ち切れないでいることがあります。

断念せざるを得なかった、思いを遂げられなかった、成就・昇華させられなかった。このようにくすぶり続ける気持ちを「未練」と言います。このような気持ちを断ち切らなければ、次のステップに進むことはできません。

なぜだか出会いに恵まれない、人から避けられると感じている時、この「未練」がオーラに現れているのかもしれません。

今回は「未練」を持ち続ける「未練がましい人」についてお話しましょう。

「未練がましい」と言われる人の行動パターン

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「未練がましい」という行動は具体的にどのようなものをいうのでしょうか?「未練がましい」人の恋愛行動を調べてみました。

すでに別れた彼氏・彼女なのに、コンタクトを取り続ける

誕生日など、イベントごとに連絡をする

「今日誕生日だよね、おめでとう」

「メリークリスマス!もう新しい人できた~?」

など、相手の状況のチェックを兼ねたメッセージを、メールをやLINEで送ります。他には「そういえばあの話って、あれからどうなった?」など関心の薄さを装いながら、質問形式で返事を相手に要求する場合もあります。

間違い電話を装って電話してくる

「あ!ごめん。友達と間違ってかけちゃった!ところで、元気にしてる?」

このような「間違い電話作戦」もよくありがちなパターンです。別れて間もなければ。リダイヤルに履歴があったりしてウソではないこともありますが、ある程度時間が経っていれば、ほぼ確信犯です。

友人たちから、別れた恋人の情報を収集する

「あいつ最近どうしてる?こっちも頑張ってるからって伝えてくれよ!」

間接的に自分の存在をアピールします。もう吹っ切れているような態度ですが、心の中は態度と真逆であることがほとんどです。そして、新たに恋人ができていないかなど、相手の状況を聞きだそうとします。

悩みがあると相談を持ちかけ、直接会おうとする

「ちょっと相談があるんだけど・・・会って話すほうがいい内容なんだけど、いつなら会える?」

悩み相談は無視しにくいこと利用して、直接会う約束をとりつけようとします。どんな相談かその場で聞こうとしても「会って話したい」と言い張ります。

SNSで訪問した形跡やコメントを残す

「ちゃんと見ているよ」「まだ忘れていない」と自分自身の存在を、元恋人本人も、含め周りにもアピールします。

これらに共通することは、「復縁したい」もしくは「縁を切りたくない」という気持ちによる行動です。別れて間もない場合や、一方的に別れられてしまったときこの行動をとる傾向があります。別れて間もない場合は、未練というよりも、まだ状況を受け入れられていない状態かもしれません。

ケースによっては注意が必要

別れてから数ヶ月以上経っても、このような行動が続いていたら気をつけましょう。最も未練度が高い行動は、「直接会おうとする」「待ち伏せする」です。

また、メールなどで「不穏な感情を匂わせる内容」「突発的な衝動を起すサインを送る」ような内容が繰り返される場合は、周りの信用できる友人たちにも協力を依頼する必要があるかもしれません。

「未練がましい人」の心理

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もう別れたのに、いつまでも「あの頃」と同じように連絡をしてくる元恋人。どうしてそんな行動をとるのでしょうか?

フラれたことを誰にも言えず、消化できないでいる

悲しいときは思い切り泣いたほうがいい、というのは「短期間で心の整理ができる」メリットがあるからです。泣くことは大きなストレスを洗い流す大切な作業なのですが、弱みを見せないタイプやなかなかなくことがない男性の場合、そのストレスは残ってしまいます。

失恋のストレスは他にやり場がなく、別れた恋人に気持ちを埋めてもらうことでしか解消することができません。

「やり場がない」このような状態を長く続けるうち、やがて心に歪みが生じはじめます。

事実を受け止めず、都合よく解釈しようとしている

フラれたストレスをダイレクトに受け止める強さがあれば、“あの人とは縁がなかったのだ”と、携帯電話から連絡先を消去するなど、自分の中で「自己完結」することができます。

しかしそのような「強さ」がない場合は、今ある事実をなかなか認めることができません。

最終的に、相手の気持ちを自分に都合よく解釈し、「この別れには意味がない」「相手も本当は寂しいに違いない」「自分がヨリを戻してやらなくては」という思考に変わります。

つらい失恋の「3つの執着」

心理カウンセラーの方の分析では、失恋の未練は3種類あります。

1.別れの理由に執着している

2. フラれた自分に執着している

3.別れた相手に執着している

これらの執着から離れられない、その思考が続くと「未練がましさ」になります。

1.別れの理由に執着する

「どうしてフラれたんだろう?」「どこがいけなかったんだろう?」

”フラれた理由がわからないこと”に執着しています。恋愛の難しいところは「明確な理由がない」ことです。明確な理由もなく好きになりますし、別れるときも明確な理由はありません。

そんな理由で決着が着かないから、誰しも恋愛に悩むのです。相手が好きという気持ちより、自分のどこが悪かったのか、その部分にこだわっているのです。

2.別れの時に言われた言葉に執着する。

「おまえのいい加減なところがイヤだったんだよ」

この”いい加減”という言葉に縛られ続けています。自分のいけない所ばかりに意識が行っています。自分がいい加減でなかったら別れなくてよかったのか?もっときちんとすればヨリが戻るのか?など思考は堂々巡りです。

3.別れた相手に執着する

「あんな人はもう2度と出会えない」「あの人が一番だった」

別れた直後の相手はたしかに「一番」です。次に進まなければ、たしかにその人は、いつまでも「一番」のままです。

次に素敵な相手と出会える可能性を忘れて、自らチャンスを手放そうとしています。

程度を超えた「未練がましい人」の対処法

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人間の恋愛感情の取扱い、とくに未練というものは厳重に取り扱いたいものです。「自分の好意を受け入れてもらえなかった」というフラストレーションは、やがて憎しみの感情へと変わる危険を孕んでいます。

もっとも注意したいこと・・・「ストーカー化」

女性アイドルへの暴行事件で驚かされるのは、加害者のその犯行理由です。「冷たくされた」「無視された」など、アイドルへの「憎悪」の気持ちによる犯行理由が目立ちます。

もともとアイドルは手に届かない存在なのに、「自分に好意を持っていると思っていた」「自分の”もの”だと思っていた」と思い込んでいるのです。

プレゼントを直接渡したら、笑顔で「ありがとう」と言ってくれたとか、ブログで自分らしきファンを指定して「またライブに来て欲しい」と言ったとか、第3者からすれば「まさか!」と思われることが、加害者の心の中では「真実」になっているのです。男性心理としては「男の自分が、女のおまえにこんなに尽くしてしてやったのに」という心理が起りがちです。

このような危険性はアイドルの世界だけではありません。販売業・接客業など、サービス系職業の人への執着は、身近な場所にも潜んでいます。

未練がましい!元恋人をストーカー化させない対処法

難しいことですが、こちらがフラれたことにしてあげる、のが一番です。相手の執着は「フラれたこと」に対するものです。

だからこそ、「最後の別れ方」が大切なのです。必要によっては音信不通にしてしまうのもテですが、待ち伏せされてしまったら事態が大きくなります。

わざわざ「連絡をとる必要もない相手」に認定されるのは腑に落ちないかもしれませんが、未練タラタラの状態の人には「こっちがフッた」という優越感を与えてしまうのが効果的です。

「復縁できそう」と期待させない

ひどい別れ方をしてしまったと罪悪感を持っていると、こちらの態度に説得力がありません。また「もう一押しすればヨリが戻るかも」という期待感を与えてしまってはいつまでも状況は変わりません。

「好きな人ができた」「もう新しい恋人がいる」といって納得する人もいれば、逆上する人もいます。「今は仕事や勉強に集中したいから、当分誰ともお付き合いはできない」と恋愛以外の理由を示すことが最も有効で安全です。

毅然とした態度で、「もうあの頃の私ではない」という意味をこめて、感情を交えず、理路整然と話しましょう。

未練を断ち切る方法

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「未練をもたれる」ばかりが悩みではありません。いつまでも消えないこの思いを断ち切るにはどうしたらいいのか、未練を持つ人はどうしたらいいのでしょうか。

自分の気持ちを分析し、一度受け入れる

第3者の意見を取り入れることが難しければ、心理カウンセラーなど専門家の意見を参考に、自分が今どのような状態なのか客観的に分析してみましょう。知らない人の経験に基づいた恋愛コラムなども参考になります。

先述の“3つの心理”ですが、その3つのうち自分がどれに当てはまるか。それが分かったら、次はその対処法を探せばいいのです。

まずは認めること、認めることは受け入れることです。

SNSなどで元恋人を検索しない

「SNS疲れ」というワードがあるように、SNSは失恋した側にとっては傷口に塩を塗るようなものです。元恋人の楽しそうな情報を見たら平常心でいられるはずがありません。

たとえ元恋人が不幸な記事を書いていても、「いや、本当は幸せなはずだ」「幸せをカモフラージュしている」などと、いらない想像をしてしまいます。

一定期間、元恋人の情報をシャットアウトしましょう。頭をクールダウンして、「恋愛感情の冷却期間」を作りましょう。

人間は「忘れることができる生き物」と再認識する

人によって「忘れる時間」はさまざまですが、人の脳はだんだんと細かなことは忘れていきます。辛かったことが、時間を経るごとに和らいでくるのは、脳が忘れてくれるからです。

「思い出す」という習慣を遠ざければ遠ざけるほど、その情報は脳の奥底に収納されます。脳の機能はデジタル端末と似ています。「よく使う機能」「しばらく使わなかった機能」のように、やがて表示もされなくなります。

人間に、そんな素敵な機能がせっかく備わっているのに、いつまでも脳からその情報を引っ張り出してしまうことは、とてももったいないことです。

まとめ

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恋愛の記憶を、「男性は新規保存、女性は上書き保存」すると言われます。

男性は1つ1つの元カノたちを”彼女の歴史“というファイルで別々に残し、女性は元カレたちと同じ”彼氏“ファイルにどんどん上書きして残す、そんな男女特有の恋愛観を表しています。

こうすると、あたかも男性が「恋愛コレクター」のようですし、女性は過去の恋愛は抹消する「クールな生き物」のようですよね。

女性は失恋すると、友達を集めて、泣いて慰めてもらいます。その点、男性は失恋のつらさをできるだけ1人で乗り越えようとします。

男性が元カノからもらったものをいつまでも処分できなかったりするのには、女性のように「泣いて、恋愛ファイルをクリーンアップ」する作業ができないことにあるのかもしれません。

誰しも、お付き合いした人と無傷でお別れすることはできません。それをふまえて、男女の心理を理解し、相手の気持ちに整理をつけてあげられるような、そんな「別れ方」ができるようになりたいですね。

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