新築祝いのお返しは何がいい?のしやギフトについて紹介!マナーや注意点も確認しておこう!

新居

ついに、夢のマイホームをゲット!
一生の中で、気持ち的にも金銭的にも最も大きい買い物と言えるのが「家の新築」でしょう。人生における一大イベントであることは間違いありません。

新居に移ると、親族や友人・知人などから、それぞれお祝いをいただくことになります。新築の家を手に入れただけでも嬉しいのに、さらに周りの人たちから祝ってもらえるなんて、本当に幸せですよね!

しかし、お祝いをいただいた際には必ず「お返し」、つまり「内祝い」が必要となります。様々なお祝いごとで必ず出てくる内祝いですが、度々マナーや内容に迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、新築や引っ越し祝いのお返しの内容や相場、時期など、一通りのマナーについて紹介していきます。

本来は「お披露目」会

ホームパーティー

まずは「本来の新築内祝い」について説明しておきましょう。

新築の内祝いは本来、その新居に招待することで「お披露目」とし、料理やお酒などを振る舞うものとなります。「新居を建てた」という良いイベントがあった人が、親族・友人・知人を招待してもてなすことで「幸福のおすそ分け」とすることが慣習であったからです。

時期について

転居後1~2か月ほど経過した頃に、新居の外観や中がはっきりと見られるようにお昼の明るいうちに招待します。おもてなしができるよう、料理やお酒をしっかりと準備して、皆に楽しんでもらいましょう!

なお、新築祝いでいただいた物を皆に見えるような場所に飾っておくことが一つのポイントとなります。これにより、招待された方々も嬉しく思うでしょう。

また、お披露目日は大安や友引の日を選ぶと、より良いです。

手土産やマナーなど

招待する人の交通手段などをあらかじめ確認して配慮するようにしましょう。車でお越しになる方がいるのであれば駐車場を確保しておいたり、最寄駅から家まで距離があるならば、電車でお越しになる方々の送迎などの準備や手配をしておきます。

また、手土産として1,000~2,000円前後のお菓子などを用意しておき、お帰りの際に渡すと、なお良いでしょう。のしは紅白の水引とし、「新築内祝」というのし書きをして贈り主の苗字を書きます。

ただし基本的に、改めて贈り物をすることは必須ではありません。高額のお祝いをいただいていたような時は、別途でお返しを用意しておきましょう。

なお、招待するも都合の問題などでお越しになれなかった、こちら側の都合による招待することができなかった場合などは、その方々に内祝いの品物を贈るようにしてください。

贈り物で内祝い

ティーセット

お披露目を行うのではなく贈り物をする場合は、新居にまつわる物として、ティーセットやパーティーセットなどの食器類をギフトとすることが多いです。

それでは、上記のような定番の贈り物からオススメの物まで、いくつか紹介していきましょう!

定番ギフト

生活用品のため、いくつもらっても喜べるタオルギフトや洗剤、石鹸といった消耗品は、新築内祝いとしてもやはり喜ばれることが多い物と言えるでしょう。あまり個性的な色柄だと難色を示される可能性もありますが、無難なデザインを選べば誰にでも使用していただけるはずです。

また、お菓子や紅茶、コーヒーなどの食品系も定番の贈り物です。この場合は、日持ちすることと基本的に誰にでも受け入れられやすいとされる焼き菓子などが好ましいでしょう。個包装になっていると他の人におすそ分けができるため、なお良いと言えます。

ただし、お菓子などの「消えるもの」ではなく、形として残る物の方が良いという昔ながらの考え方もありますので、後述の物も参考にしてみてください。

食器や調理器具

新居という「建物」、つまり人や家具を「入れる物」ということを由来として、ティーセットやグラスなどの食器(入れ物)を贈るのは、新築の内祝いとして古くから行われているパターンとなります。

また、同じく「家が火に強い」として鍋、「家を焼かん」という意味を込めてヤカンを贈るなど、言葉の響きにあやかるような物も、伝統的な意味で良い贈り物と言えるでしょう。

カタログギフト

近年、内祝いとして好まれやすい傾向にあるのがカタログギフトです。

個々の相手ごとに好みを考えることなく贈ることができ、もらう側としても自分の好みのものを選択できるという理由から、好評です。

新築祝いの際に高価な品物をいただいた場合は特に、何をお返しとするかは悩みがちですが、カタログギフトであれば物選びに悩まず予算に合わせることができるため、人気のようです。

食に目がないようなグルメの方には、グルメ専用のカタログギフトもぜひ活用してみましょう!

お祝いが少額だった場合

勤務先の同僚、それほど親しくない友人や知人から少額のお祝いをいただいた場合、その内祝いの金額にも悩む可能性があります。後述の「金額の相場」に当てはめると、かなり貧相な品物になってしまうかもしれません。また、複数の人からまとめてお祝いをいただいた場合も同様でしょう。

このような時は、一人一人にお返しをするのではなく、個包装になっているお菓子の詰め合わせを買って、配るという方法でも構いません。あるいは、500円程度のプチギフトでも良いでしょう。

内祝いにおけるマナー

ギフトのイメージ

新築内祝いなんて滅多にすることがなく、人によって異なりますが人生に一度あるかないかといった一大イベントですので、分からないことや知らないことがたくさんあると思います。

贈る物の内容だけでなく、時期や金額の相場はいくらくらいなのでしょうか?
贈る際の注意点も含めて、一つずつ説明していきましょう!

お祝いをしてくれた親族や友人にきちんと内祝いをすることは、とても大切なものです。
まさに「親しき仲にも礼儀あり」ですので、今後の良好な関係を維持していくためにも、しっかりと対応していくことを心がけてください。

贈る時期

新居に移ってからどのくらいの時期に内祝いをするのがマナーなのでしょうか?

そもそもの新築祝い自体が、引っ越しの前後1か月くらいまでにいただくことが多いものです。そこをもとに考え、内祝いは引っ越し後1~2か月くらいに贈るのが良いタイミングと言えるでしょう。(基本的には「お披露目」と同じ考え方です)

新築祝いをいただいた時に、あらかじめ品物や氏名、住所などをきちんと控えておくことで、内祝いの準備をする際にも慌てず落ち着いて準備することができます。

新築祝いを引っ越し前にいただいた場合は、引っ越し後に贈るのは失礼かもしれないと思ってしまうこともあるかもしれませんが、新築祝いというものは「お祝いと新生活の応援」という気持ちが込められているため、内祝いの際には新生活の感想を伝えることがポイントにもなります。

そういう意味で、もし引っ越し前にお祝いをいただいていたとしても、内祝いは引っ越し後に贈るようにしてください。

なお、新築祝いをいただいたのがいつであったとしても、お礼の電話やお礼状は当日か遅くても翌日までに行いましょう!

金額の相場

他のお祝いにおける内祝いと同じく、新築祝いのお返しの場合も、いただいた品物の金額の3分の1から半額くらいが基本的な相場と云われています。

ただし、内祝いはそもそも「気持ち」という意味なので、必ずこの相場通りでなければならないというわけではありません。一つの目安としておきましょう。よって、高価なものをいただいていた場合などは、あくまでも感謝の気持ちとして相場に当てはめずに物を決めれば大丈夫です。

両親や親族などからのお祝いは、現金でかなり高額の時もあります。こういった場合は、「新居購入に伴う援助」という気持ちが込められていると考えられます。そのため、気を遣ったお返しをすることで、その援助の心に対して失礼にもなりかねないので、こういう時こそギフトではなく「お披露目」による内祝いにしましょう!
当然ですが、現金による内祝いという考え方はありません。

のし

水引は、ほどいても結び直せるという意味で「何度でも嬉しい」ということで使われる蝶結びにしてください。のし紙の色は紅白、あるいは金銀を選びましょう。

のし書きは、「新築祝い」(または「内祝」)と水引の上に書き、下には贈り主の苗字を書いてください。両親との二世帯住宅で、新居における苗字が複数あるのであれば、両親の苗字を右側にして連名で書きましょう。

手紙

ギフトを郵送で贈る場合はつい品物だけになりがちですが、手紙や、メッセージを書いたカードを同梱することで、より気持ちのこもった丁寧な内祝いとなります。

書く内容はもちろん新居での生活の報告などが中心となりますが、その際に注意点があります。それは「お返し」という言葉は使ってはいけないということです。

「お披露目」のところで説明した通り、「内祝い」にはそもそも「お返し」という意味はなかったのです。あくまでも、良いことがあった家が、親しい友人や知人などを新居に招待してもてなすという意味ですので、「お返し」という言葉は実際には不適切ということになります。

そして、「お返し」と書いたり伝えたりすると、まるで「いただいたので返します」という機械的でドライな印象を与えてしまう可能性もあります。そのため「お返し」という言葉は使わず、「心ばかりのお品をお贈りさせていただきます」という言葉を代わりに使うようにしましょう。

まとめ

以上が、基本的な新築祝いのお返し(内祝い)に関する概要やマナーです。いかがでしたでしょうか。

新居への引っ越し直後は、荷物の後片付けや様々な生活準備など、色々と慌ただしい時期です。そのような中で新築祝いをいただき、それに対する内祝いを考えたり企画したりするのは大変なものです。しかし、周りの人たちが自分たちのことを祝福してくれているのだからこそ、しっかりとマナーやモラルを意識して、内祝いをするようにしてくださいね!