最近30歳を過ぎても『実家暮らし』をしている人が男女問わず増えているといいます。決して悪いことではありませんが、世間の目が気になるという人もいるはずです。
増え続けるその原因は何なのでしょうか。そしてなぜ『実家暮らし』がモテないのか?今回は実家暮らしの『女性』にスポットをあて、世間のイメージや意見もいれながら話を掘り下げていきたいと思います。
現在『実家暮らし』の人や、これから『実家暮らし』を考えている人はぜひ読んでみてください。
世間のイメージ
『未婚で実家暮らし=自立していない』という意見が多いなか、30歳を超えて…となると尚更イメージは良くないようです。
○実家暮らしだと夜遅くまで出歩く事がなさそうだから『真面目なイメージ』。
という意見もありましたが
- 「40代のバツなし、恋人なしの未婚男性」と同じ位の何か問題のある感じがする。
- 精神的にも、経済的にも自立していなそう。
- ある意味近寄りがたい。
- 「今後どうするんだろう…」と心配になる。
など、マイナスイメージの意見が目立つ結果になりました。
実家暮らしが増える原因
なぜ今『未婚の実家暮らし』の人が増えているのでしょうか。親が病気や高齢で介護しなければいけないような状態で『実家暮らし』をしている人なら「それなら仕方ない!」「自分で親の面倒見ながら仕事をして偉い!」と思います。
しかし両親は元気で、実家にいなきゃいけない理由もないのに『実家暮らし』の人が増えているのです。
経済的安定
一人暮らしをすれば、家賃・光熱費・食費・貯金…などすべてを自分の収入でやりくりしなくてはいけなくなります。
実家にいれば「毎月5、6万払えば良いや」など親に甘えることが出来ます。
一人暮らしをする為にかかる引っ越し代、部屋の初期費用。そんな無駄なお金を使うくらいなら実家に住んでいたほうがお金も貯まるし…そう思い『実家暮らし』をしている人がいます。
一人暮らしなら毎月5万なんかではもちろん生活なんてできません。
経済的安定を求めて実家暮らしをしている人の理由は「出来るだけ貯金をしたい」「趣味や洋服などにお金を使いたい」「収入が少なく余裕がない」という人が多いです。
精神的安定
精神的安定が理由の人もいます。
「家族の仲が良すぎて実家を出たくない」と思っている人や「一人暮らしだと家に帰っても一人で話相手がいないので寂しい」など精神的な理由で『実家暮らし』をしている人です。
家事などをしたくない
とにかく掃除・洗濯・料理など、家事全般をしたくないという理由です。
『実家暮らし』なら親がいるので家事全般はすべてしてもらえます。面倒くさがりな人にこの理由が多いです。
仕事に集中できる
仕事がなにより大切で、家にも仕事を持ち込む人の理由です。休日も返上するなど、常に仕事をしていたいので「他の事はしたくない。」という意見でした。
上記の『家事をしたくない』という理由と結局は同じ事ですね。
親が心配
「親が高齢でいつ倒れるか心配だから傍にいたい」こんな意見もありました。親の事が大好きで心配しているのはとても良い事ですが、何か実家暮らしをする為の言い訳に聞こえてしまいます。
親が反対する
一人暮らしはしてみたいけど、親が反対するからずっと『実家暮らし』。このタイプの人は、そもそもあまり一人暮らしをする気がないのでしょう。もし本当に一人暮らしをしたいのであれば、親が納得してくれるまで説得しますよね?説得したけどダメだったという人は説得が足りないか、親が子離れできていない状態です。
何の不都合もないから
職場が実家から近く、わざわざお金を払ってまで一人暮らしをする理由がない。
それぞれ理由がありましたが、結果『実家暮らし』をしているという事は、どこかまだ親に甘えていて自立できていない人が多い事がわかります。
普通に考えたら自分より親が先に死んでしまいます。今親がいる時に自立しておかいと、もしも急に不慮の事故や病気でいなくなった場合、何もできなくて困るのは本人です。
少しでも早めに実家を出て一人暮らしの経験をしておいた方が後々困らないのではないでしょうか。
『実家暮らし』のデメリット
『実家暮らし』にメリットがあればデメリットもあります。実家暮らしゆえの不便なことがいくつかありました。
行動に制限がかかる
実家に住んでいると集団生活なので、ある程度時間などに制限がかかってしまいます。休日の起床時間や、帰宅時間。休日に遅くまで寝ていたくても起こされたり、遅い時間に帰れば親に言われることもでてきます。
ご飯を一緒に食べなければいけないなどの決まりごとがある家もあるので、自由に行動できずに人との付き合いが悪くなってしまう場合があります。
一人の時間がない
一人暮らしの人と比べると、一人の時間がとても少なくなります。自分の部屋にいたとしても、家の中には家族がいるので『完全に一人』という時間がありません。何か仕事や対人関係などで悩んだ時に一人で静かに考えるという事が不可能になります。
周囲の目が気になる
やはりご近所さんなど周囲にどう思われているのか…など周りの目が気になってしまいます。20歳前半で学生の実家暮らしとは違い、30歳を超えた実家暮らしのイメージは正直あまり良くないです。『自立していない親に甘えた生活を送っている』と思われてしまいます。
それを本人もわかっているので、周囲の目が気になってしまいます。
『実家暮らし』の人が家に入れる生活費の金額
社会人で実家に住んでいれば《生活費》を親に渡すのは当然です。その生活費の平均はいくらなのでしょうか。
平均 5万円
低い人は3万円、高い人は10万円という人もいましたが、5万円が家に入れる生活費の平均額です。
自分から払うと決めて親に毎月渡す人もいれば、親から要求されて支払っている人もいます。実際一人でアパートなど部屋を借りて住んだら、家賃・食費・光熱費・雑費などかかるので一か月5万で生活はできません。
なので実家に住んでいた方が間違いなく支出は減ります。
払わない人もいる!?
生活費を親に払っていない人もまれにいるそうです。
「親に要求されないから」「趣味に使うお金が少なくなるから」などの理由でしたが、収入が少ないとしても、生きていく為にはご飯も食べるし、お風呂にも入ります。電気もつけて生活をしているので、食費も光熱費もタダではありません。
親に請求されなくても、いち社会人として払った方が良いでしょう。
30代未婚で実家暮らしの割合
今、30代で未婚の女性はどのくらいいるのでしょう。
首都圏で実家暮らしの女性は45%を超えているそうです。実家暮らしとなると男性も女性も
未婚率が高くなってしまいます。
なので、もしも未婚で30代の女性が結婚を望むのであれば一度、親元を離れて一人暮らしをしてみるのが良いでしょう。ずっと一緒に住んでいた親元を離れ、住み慣れた家を出ることは寂しいと思う気持ちもわかりますが、離れて何でも自分でする事で色々学ぶこともあると思います。
なぜモテないのか
実家に暮らしているという事は、親も一緒に住んでいることになります。そうすると《掃除・洗濯・料理》は自分でしていない人がほとんどになると思います。まれに「実家に住んでるけど、家事などはすべて自分がしています」という人もいると思いますが、割合的にはほぼゼロに等しいです。
30歳を過ぎた『男性の実家暮らし』であれば《マザコン》かも…という思いが頭をよぎってモテなくなってしまいます。
では30歳を過ぎた『女性の実家暮らし』は、なぜモテないのでしょうか。
生活力が低い
何かしら親や兄弟に頼って生活している人がほとんどだと思います。それは、金銭面なのか家事なのか人それぞれだと思います。
家事でいえば、掃除・洗濯・料理は当たり前ですが、ゴミだしやご飯の買い物、日用品の買い物、光熱費や家賃の支払いや振り込み、市役所の手続き、お金のやりくりなど…一人暮らしをしたら、すべて自分でしなくてはいけません。
異性から見たら結婚を視野に入れてのお付き合いとなれば、ご飯が作れる人、掃除ができる人の方が良いわけです。『実家暮らしの女性』と聞くと『何もできない』というイメージになり、モテなくなってしまうのです。
付き合いが悪い
先程も少し書かせて頂きましたが、飲み会などの付き合いが悪いという意見がありました。門限などは無いけど、本人がやはり気をつかってしまう部分があるので、盛り上がっていても最後まで参加せず途中で帰ったりしてしまうので印象が悪くなってしまいます。
◆まとめ◆
割合などを見ても、実家暮らしの方がイメージが悪いため結婚が遅くなってしまうのが事実です。しかし実際は一概に『実家暮らし』だから何もできないというのも違うと思います。
実家に住んでいるけど、料理や洗濯は自分がしているという人。一人暮らしだから一見は自立しているように見えるけど、料理も掃除も洗濯も全然出来ない人もいるのです。
本人がしっかりと考えを持っていて、家事もしているのであれば何も問題はないと思います。
結婚願望のある人で『実家暮らし』。家では何もしていない。
そんな人は、少しずつでも家の手伝いをしていくと良いでしょう。ゴミ出しから始めてみても良いですし、親と一緒に住んでいれば料理を教わったりすることも出来ます。料理を覚えてきたら自分で買い物に行き、献立を考え、作れるようになれば親も助かり、自分の生活力も上がります。
『実家暮らし』だからこそ親を助けてあげながら自分も学ぶことも出来るので、何か自分に出来ることを見つけると良いのかもしれませんね。
親のありがたみを知る
一人暮しをすると、実家暮らしをしていればしなくて良いような事もすべて自分でしなくてはいけなくなります。
そうすると《親のありがたみ》が身に染みて実感できるものです。少し家事などが慣れてきたら、それを知る為にもこれをきっかけに『実家暮らしを卒業』してみませんか?