お金を貯める方法,何が一番いいのかしら。そう思ったことはありませんか?今回は,お金を貯める方法をいくつか紹介します。貯める理由がいろいろあるからには,お金を貯める方法もたくさんあります。
無理なく,工夫をしながら自分に合ったお金を貯められる方法を見つけていきましょう。
お金を貯める方法 まずは理由=目的を決める
ただなんとなく,ではお金は貯まりません。貯める理由がきちんと設定されていないと,それに到達するための方法,金額,期間の見通しが立てづらいからです。
ここでは,前向きに貯金に取り組んでいけるように,理由=目的と置き換えて捉えていきます。では早速,お金を貯める目的をいくつか具体的にあげてみましょう。
レジャーの為
LCCの登場などにより,航空券の値段がぐんと下がり,空の旅も身近なものになりました。しかし,それでも海外旅行となるとまとまったお金が必要です。国内旅行でも期間を長く設定すると,その分出費が増えます。
旅行に行くとなると,誰もが事前に計画を立てます。休みが取れたから,明日から海外に行こう!という人はそうめったにお目にかかれません。ですので,計画を立て始めるときには,行先や宿泊先だけでなく,お金を貯めることも盛り込んでしまえばよいのです。早めに目的を設定すれば,その分貯める期間が長くとれるという利点がでてきます。
旅行代金10万円を2か月で用意するのと半年で用意するのでは,1カ月あたりに貯めなければいけないお金の額が変わってきますよね。
冠婚葬祭
これは地域によって大きく出費額が異なります。しかし,一般的に結婚式は身内として出席する場合,結構な額となります。家族全員で出席,となるとその額はさらに上がります。これ以外にもお祝いや新婚旅行代も気持ちとしてお渡しするとなると,もっと出費は増えます。
お悔やみは急なことではありますが,地域によってはお香典お渡しする回数,金額などに差が出てきます。自分の身内にお悔みができたときに時に来てもらっていたら,というつながりからお香典をお渡しする場合もありますし,会社に勤めている方であれば,社内の身内などが亡くなった場合にお悔やみに顔を出す頻度が増えます。行けなくても誰かにお香典をお渡しすることもあります。
これ以外にも,親せきの子どもの入学祝,成人祝いなどもありますし,年の初めのお年玉などもあります。年齢が上がると額も上がります。また,孫に誕生日やクリスマスのプレゼントを買ってあげることもあるでしょう。
冠婚葬祭は,一年間の総額を計算すると結構な額になります。一回に出る金額はそこまで大きくなくとも,積み重なると大きな額になる,また,おめでたいことのように事前にその時期が分かることと,お悔やみのように突然くるものがあるため,冠婚葬祭にかかるお金は,きちんと貯めておいた方が良いのです。
教育資金や自分たちの老後資金
子どもが小さいうちはあまりお金がかからないため,小さいときほど貯め時だとよく言われます。まとまったお金が一番必要になるのは,高校3年生あたりでかなり先の事です。
しかし、その時は必ずやってきます。自分たちの老後も同じです。今は現役でバリバリ働き,毎月決まった給料が手に入っていますが,定年退職すれば収入は途絶えます。そして,年金制度も自分たちの時にはどうなっているか分かりません。しかし,老後も必ず訪れることなのです。
子どもの数や教育プランによって,かかってくるお金は変わってきます。幼稚園から大学までオール私立なのか,大学だけ私立なのか,大学は自宅から通うのかそれとも一人暮らしか,等それぞれによってかかるお金は大きく変わります。
オール公立とオール私立では1000万円を超える差がでてくるでしょう。また,大学の学部などによっても学費の違いが出てきますので,子どもが進学するときに焦らないようにしておきたいものです。
車の買い替え
車は買ったら終わり,ではありません。まずは免許取得費用が必要です。そして,目減りするものはまずはガソリン。乗ったら乗っただけ減ります。そしてタイヤもすり減りますし,寒冷地であれば冬場はスタッドレスタイヤが必要です。2年に一度は車検もありますし,毎年自動車税を納めなくてはなりません。それ以外にもメンテナンス費用として,オイル交換なども定期的に出費が発生します。
家族構成が変われば所有する車も変わってきます。夫婦だけであればコンパクトカー,子どもが生まれたら大きな車に変えよう,と買い替える人も多いです。また,子どもが免許を取得すれば,今ある車を誰がどれを乗る,と考えなおしたり,一台追加で購入したり,ということも必要になります。車が増えれば上記述べた各出費も増えますし,それらは所持している限り支払い続けることになります。ローンで購入すれば,完済まではその出費も伴います。
目的の次は,具体的な内容=プランを
お金を貯める目的は人それぞれ。レジャーと一言で言っても毎年行くのか,2年に1回にするのかでその内容=プランは変わってきます。海外にするのか,国内にするのか,でも違ってきますね。ですので,お金を貯める目的の次は,自分の内容=プランを立てます。
プランを立てるために必要なことは
期間,金額,そして貯める方法
この3つです。
このなかでも,方法が一番重要です。大学入学のお金を貯めたい!と思った時に500円玉貯金を毎月しているようでは,やっていることは貯金に変わりないのですが,実際問題とうてい目標金額に追いつきません。
期間については,そのイベントが到来する時ですので,すぐにわかります。冠婚葬祭のお悔やみについては話は別で,何かのための出費,という内訳で,いつもここには〇〇円キープしておく,というような捉え方で良いと思います。急に贈り物をする必要が出てきた,と言うときなどにも使えるお金なので,「何かのための出費」はやっておいたほうが安心です。
金額についてもある程度見当がつきます。老後の資金であれば,今現在一ヵ月にどのくらい出費があるので,それを1年に換算し,そして数年単位で計算していけばよいのです。その中には,家の修繕費や医療費の増加なども今までにない項目として出てくるでしょうから,少し多めに見積もっておく必要があります。
さて,それではいよいよお金を貯める方法を具体的に見ていきたいと思います。
お金を貯める方法 強制貯金
いわゆる,先取り貯金の事。毎月お給料が出たらすぐにそこから一定額を貯金に回すのです。給与振込口座から自動で別の貯金口座にお金を送金できるように設定しておいてもよいでしょうし,それができなければお給料日に自分でATMに行き,お金を引き出して貯金口座に入金すればよいのです。
給料日前の残金に余裕があればそれを貯金にすればいいや,ではダメ。はっきり言って貯められません。先に貯金分は取ってしまい,残りのお金で生活できるようにしていくのです。
どんなに大変でもこの強制貯金は続けます。口座からお金が減ってしまったように感じてしまいますが,別の貯金口座は増えている,ということに視点を移し,増えていく口座残高を確認していくようにしてください。
ある程度のお金が口座にまとまったら,今度はそのお金を定期に回します。定期預金,定期貯金と書きますと郵便局や銀行の違いが出てきてしまいますので,ここでは触れません。自分の使っている銀行や,いろいろ調べて金利のよい所を選ぶなど,自分で使い良いように口座を開設するとよいです。
お金を貯める方法 学資保険や生命保険の活用
先に述べた強制貯金で教育資金や老後の資金を貯めることもできます。しかし,残念なことに現在はとても低金利です。1年間まとまったお金を預けていても利息はほんのちょっぴり。そして,定期預金は途中で解約することもできます。便利なのですが,ここが落とし穴。
教育資金や老後の資金は,時期が来たら必ず必要になるものです。大学受験の時に等には,受験代も馬鹿になりません。大学に入ってからお金がかかるのではなく,実際は高校3年生になったらもうかなりのお金がかかると思っておいた方が良いのです。
その時になってあたふたお金を工面していては間に合いません。ですから,子どもが小さいうちからコツコツと貯めていくことが必要なのです。それには,学資保険の活用がお勧めです。各社様々な商品を出しています。選択の際に重要なことはいくつかありますが中でも重要なことは
・返礼率:納めた金額をどのくらい上回ってお金が受け取れるのか,そして今の生活との支払バランス
ということでしょう。元本割れしないことが最低限大切なことですが,あまりに高い金額を設定してしまうと,今の生活に支障がでてしまうことも。無料で保険の相談をできる場所がいまはたくさんありますので,保険のプロに相談して,最後は自分で決めると良いでしょう。最初から自分で調べても良いですが,保険はとても複雑です。使えるサービスはどんどん活用させてもらいましょう。
お金を貯める方法 毎日の生活を見直す
強制貯金と学資保険だけをやって終わり,ではいけません。お金を貯める,ということは,貯められる分のお金の余剰を作り出さなければいけないからです。ですから,毎日の生活を大切に送ることが何よりもお金を貯める方法では大切なのです。
このように書くと,なんだ節約の話か,セコセコしていて嫌だなあなんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,節約は大切です。節約をせずに貯金は出来ません。しかし,節約は工夫です。我慢ではありません。
私が提案するのは,生活の無駄をそぎ落とす,という事です。その為に見直すことは,キッチンを例に挙げますと
- 賞味期限切れになって廃棄になってしまうものを減らす
- 買いだめのし過ぎを減らす
- ブームに乗りすぎない
廃棄する物も,もとはお金を出して買ったものです。また,買いだめしすぎると使い切れなくて賞味期限を超えてしまったり,買ったことすら忘れてしまうことがあります。そして健康ブームだ,美容ブームだに乗りすぎて話題の食品を買っても,これまでの生活に無かったものなので,活用しきれないことが多いのです。
無駄にしていまった食品の合計が2000円だったとします。それを一年間に計算してみたら・・・・!大きな金額になりますね。
次はクローゼットの例です。
- たくさん服はあるが,よく着ている服はそのうちのほんの一部
- 今シーズン一度も袖を通さなかった服が多い
- 片付けたら同じようなデザインのものが数枚出てきた
これらも無駄と言えます。これらの無駄をなくし,金額に換算したら・・・・?いくらになりますか?
物を買うということは,手元からお金が減るという事。そして物を処分することにも金がかかります。ですから,購入するときにはよく考える癖をつけましょう。それが,日々の暮らしの工夫なのです。
生活をシンプルにしていけば,おのずと無駄は減っていきます。無駄を減らして,本来使うべきところにお金を回せるように生活の工夫をしていきましょう。
生活に工夫を取り入れていくと,お金が貯まります。余剰金を貯めていけるからです。ケチケチではないのです。頭をグングン使って,お金を貯めているのです。
まとめ
お金は天下のまわりもの,と言います。そして,毎日の生活に欠かせないものです。お金を使うのも,得るのも日々の生活の一部。となると,やはり自身の生活を見直すことが,お金を貯める一番の方法なのです。目標貯金額をクリアするには時間がかかります。
ですから,毎日の工夫も時間をかけてあなたらしくやっていけばよいのです。そうすればあなたはもうお金を貯める人になれるのです。