理想の夫婦というと、お互いがとても頑張っていてとても無理をしなければ成り立たないのでは、と思われています。それほどに今のこのご時世は夫婦が問題なく添い遂げる難しさがクローズアップされています。
本当に理想の夫婦を築き上げることは窮屈なのでしょうか。いえいえ、普段ちょっとだけ気を付ければ夫婦というのは人生のパートナーとしてとてもいい関係になれるのです。そんな素敵な夫婦になるためのコツをお教えします。
相手の気持ちを汲む
夫婦というのは、恋人のように曖昧ではなくこれから先も長く寄り添って生きることを約束された関係ともいえます。だからこそ相手の気持ちを汲むということが大切になってきます。
いつもお互い様の気持ちで
夫婦だから、何かしたことに対してしてあげた感がある場合、どうしてもやってあげたのに、となってしまいます。やってあげたのにという感情は、その後の見返り(たとえば有難うという言葉など)を求めるところから湧き上がるもの。
ありがとうぐらい言ってよ、と思うよりも、お互い様だからまた私が(僕が)お願いしたら頼むね、とにこやかに伝えると相手にも今度手伝ってやろうか、と思えるようになります。
夫婦だからこその阿吽の呼吸は大切ですが、二人で一つだということを二人で認識していることが大切です。
家事はある程度できるところは分担して
家事や育児がまるっきり奥さんがするものだと思い込んでいるご主人はまだまだいると思います。確かに社会に出て仕事をする責任というのは役職があればなおさら重くのしかかってくるものです。
ですが、だからといって家事育児は奥さんがすべきだと決めつけるものではありません。ここで言う分担は、ご主人に「あなたも手伝ってよ!」ではなく、一緒にこなすことが大事で少し奥さんの御主人をヨイショするコツが必要になってきます。
やってもらって当たり前と考えるとお互いに不満が湧いてくるので、オーバー気味に「うわぁ!時間が間に合わない!手伝ってくれると助かるー!どうかなー?いいかなー?」とちょっとだけ下手に出ます(笑)最初はそうやってあげてみて、次からはやってもらってもいいかな?と伝えます。
それを何度か繰り返して、ご主人ができそうな家事は分担するという形を取っていきましょう。それが増えてくるとご主人も、これもあれもとこなす奥さんに尊敬の念を持ってくれるかもしれません。
分担は楽しく二人で、をモットーにしましょう。
話し合える二人に
とても基本的なことですが、それができていない夫婦が意外に多いと思います。
新婚当初は何もかもが新鮮で何もかもがワクワクドキドキなので、そちらに意識が持っていかれてしまい相手と話をする内容が良いことばかりになってしまいます。
特に、相手の悪い所を見てしまって、それについて話せないままズルズルきてしまうことがあります。嬉しいことも一段落して悪い所が目についてしまうと、夫婦ってなんなのだろうと考えてしまうこともしばしば。
長く夫婦をしていると昔はあんな小さいことで悩んでいたのに、と笑い話にもなりますが、それ以前に夫婦が破綻してしまっては元も子もありません。
話し合うということは、相手の意見もちゃんと聞くことと言えます。お互いの意識がそうであればこれから何か事が起こっても乗り越えられるようになりますよ。
いつも新鮮な夫婦で
いつも可愛い奥さん、いつもカッコいいご主人。いつもというわけにはいかなくても、ちょっとだけ恋人気分になれるドキドキは大切ですね。
出来るだけ笑顔で
毎日の生活の中で、奥さんもご主人もやることが沢山。生活を営むということは家族が成り立っていくことであり確かにあくせく奮闘しても仕方ありません。
でも、そうなってくるとちょっとしたことでイライラしてしまい言葉が荒っぽくなってしまいます。ご主人にわかってほしいのにわかってくれない奥さんと、奥さんが何をイライラしているのかわからないご主人ではきっちり歯車も合いません。
そこで、ひとつポイントです。鏡を見ましょう。特にイライラしているあなたの顔はどんな表情ですか?自分が思うより穏やかでしょうか?それともキツイ顔をしていますか?
その顔をご主人や子供に向けていることを知ったうえで、今度は笑ってみましょう。
きっとその笑顔の方がとても素敵だと思いますよ。
たまには可愛い奥さん、カッコいいご主人で
毎日バタバタと時間が過ぎていくうちに何となく所帯じみてしまって、という夫婦の割合はかなり占めそうですが、恋人の頃のトキメキなどを感じることも無くなってしまいます。
しょっちゅうとなると子供を預けるのが大変!などという問題がありそうなので、1年の中で数回の何かの記念日でもいいですし、ちょっとしたお祝いでドレスアップしてお出かけという機会を設けると良いかもしれないですね。
いつもは化粧っ気のない奥さんがとても可愛くなっていたり、疲れた顔をして帰ってくるご主人がとてもカッコよくエスコートしてくれたりすると、夫婦の間に新鮮な風が入ること間違いなしです。
夫婦がうまくいかないのは
ここで夫婦がうまくいかないと思われるポイントを上げてみましょう。
優劣を競う
夫婦での優劣というとピンときませんが、自分の方がこんなに大変なのに、と相手より大変なんだと思ってしまうところが優劣を競うという言葉にピッタリだなということでポイントの一つとしました。
どこか亀裂が入るのは相手と比べてしまうことです。共同作業なのにどちらもが別の方向を見つめている時に起こります。そして相手を見るより自分の大変さを分かってほしいと思った時に湧き起こる競争でもあります。
不毛でありながら、わかってくれないと思いだすと必ず考えてしまいますね。
干渉し合う
夫婦で大切なのは、互いを尊重し合うこと。でも相手の言動が気になりだしつい干渉してしまう。するほうはただ聞いただけなのにと思いますが、聞かれた方はいちいちなぜ言わなければいけないのか、となってしまいます。
実はこの干渉がきっかけで相手に不信を抱き、夫婦に亀裂が入ることもあります。過干渉は癖でありなかなか直すことは出来ません。聞く方は聞かれた方の気持ちを考える余裕を、聞かれた方はサラッと流す勇気がともに必要ですね。
自分のやり方を押し付ける
完璧になんでもこなす性格の人によくある、「自分のやり方を奥さんやご主人に押し付ける」という行為。すごく小さいことでも、それがいくつもいくつも重なり爆発することもあります。押し付ける方はなんでこんなことが出来ないんだと責め、押し付けられる方はなんで押し付けられなきゃいけないんだと反発します。
例え配偶者でも、相手は自分ではありません。ちゃんと考えを持った一人の人間ですので相手ができないこと、やりにくいことを押し付けるのはやめましょう。
性生活の問題
実は多くの方が悩んでいる夫婦の性生活の問題があります。どちらもが同じ考えだと全く問題は無いのに、ほんの少し食い違ってしまうだけで負担に思う方となぜ答えてくれないんだと思う方とに分かれます。
性生活の問題はとことん夫婦で話し合うより他は無いですが、絶対傷つけないでほしいと思います。特に女性は取り返しのつかないことにもなり得ますので、我慢や妥協は無しで話したくない問題でもちゃんと伝えることが大切です。
できてしまった夫婦の溝を埋める方法
出来てしまった夫婦の溝、深ければ深いほどどちらもが傷ついている場合が多いです。そんな溝を少しでも埋められる方法をお教えしましょう。
ごめんなさいと有難う
謝罪とお礼は自分の気持ちを相手に一番心に来る言葉です。特に有難うの感謝の言葉は、言われて悪く思う人はいません。
普段から、ありがとう、ごめんなさいという言葉を伝えていますか?
もし何かの擦れ違いで溝ができてしまったら、謝罪とお礼はきちんとしましょう。
親しい仲だからこそ、伝えなければいけません。言わないで伝わる感情など実はないのです。照れくさいから言えない言葉も無いのです。言えばよかったと悔やむ前に言うべき言葉を発することで、また修復できるのも夫婦という絆です。心を込めて伝えてみましょう。
ごめんなさいとありがとうを普段から言える夫婦は、おじいちゃんおばあちゃんになっても自然に手をつないで歩ける仲の良い夫婦でいられると思います。
完璧な夫婦などない
完璧な夫婦など、この世には存在しません。皆切磋琢磨しながら疑心暗鬼と闘いながら夫婦という形を完成させようとしています。
中途半端にピースの足りないジグソーパズルのような夫婦でも構わないのです。喧嘩しながら話し合いながら前に進んではそこで足止めしても、またゆっくり前に進んでいけるのです。
まぁ、こんなおバカな夫婦でもいいかぁと笑える夫婦なら自然と溝も埋まっていきます。
完ぺきを求めるのではなく、その夫婦に見合った形で十分なのです。
まとめ
いかがでしたか。
理想の夫婦はあくまでも完璧な夫婦ではなく、肩の力を抜いた楽な相手同士であることが大切なのです。人間関係を形成するのに基本的なことをするだけで夫婦というのは成り立っていくのです。
それが近すぎてなかなか伝わらないことに焦り、伝わってこないことにいら立ち。
そんな時は言葉尻を喧嘩腰ではなく、少し柔らかい口調に変えてみるのも効果的です。人は優しい口調に対しては、態度に表すほどには邪険に思っていません。ありがとうを長く言っていないと、心の中のありがとうが口から出て来てくれないことが多くあります。
なんでも謝っていれば、礼を言っていれば人は許してくれると軽い口調で言う人もいますが、そういう人は人のありがとうを真正面から受け取ることが出来ない寂しい人です。
奥さんやご主人がそんな寂しい人にならないように、あなたから言葉で伝えてみましょう。
ちょっぴり気持ちが穏やかになりますよ。
関連記事として、
これらの記事も合わせてお読みください!