国際結婚の手続き方法知ってる?苗字や国籍はどうなるの?

結婚

「国際結婚」には、どのようなイメージがありますか?

「外国人との結婚なんて、素敵!」と思う人もいれば、「文化や思考の違いで大変そう…」と思う人もけっこういるのではないでしょうか。
確かに色々と苦労することも多いのは事実ですが、国際結婚ならではの楽しさ、幸福感、「やっぱり、外国人と結婚して良かった」と感じることがあるのもまた事実です。

ここでは普段はあまり触れないであろう国際結婚のメリット・デメリット、実際の手続き方法などについて、主に日本人側の目線で学んでいきましょう。

国際結婚で期待できる5つのメリット

幸せカップル

まずは国際結婚によって期待することのできるメリットについて、5つ紹介していきます。
これを読むことによって、あなたももしかしたら外国人との結婚に憧れを抱くかもしれません!

お互いの文化を両方味わえる

別々の国の人間同士であるわけですから当然、それぞれの国の文化は違います。どちらかに合わせるという夫婦ももちろんいますが、両方の文化を取り入れている人たちもたくさんいます。
せっかく国をまたいで結婚したわけですから、欲張って全部味わえた方が楽しいですよね。贅沢に、2つの国のスタイルを家庭に持ち込んで満喫しちゃいましょう。

子供が語学堪能になる!?

夫と妻、どちらの国の言語を中心に家庭内でコミュンケーションを取っていくかによってもちろん片寄りは出やすいですが、バランス良く会話していくことで、子供がバイリンガルになることも期待できます。

国内同士の夫婦の子供であれば、例えば英語を学ぶためには専門のスクールなどに通わせるといったことが一般的ですが、国際結婚であれば家庭内で自然にレッスンができてしまうのです。これはうれしい副産物ですね。

両方の国で結婚式を挙げられる

国内の夫婦でもあちこちで何度も結婚式を挙げる人はいますが、国際結婚であれば当然のようにそれぞれの国で違和感なく式を挙げることができます。(もちろん、経済的状況にもよると思いますが…)

2つの国で行うことで違いを味わうことができますし、テーマを変えながら挙げることで、よりエンターテインメント性を出していくことができます。

夫婦間のコミュニケーションを大切にできる

日本人同士ならば、文化はもちろんのこと、ものの考え方や価値観などが共通していることも多いので、「口に出さなくても通じ合える」という場面が多々あるでしょう。
しかし異文化で育ってきた人同士は、当然ながらそういった価値観や思考がいくつも異なることがあります。そうなると、やはり言葉できちんとコミュニケーションを取り合っていくことが大切ということになります。

ここだけを聞くと「それはデメリットでは?」と思うかもしれませんが、実はそういうわけでもありません。気持ちが通じ合うと、次第にそれは「当たり前」となり、逆に通じない場面があった時に「なんで分かってくれないの!?」という感情が生まれてしまうのです。しかし、はじめから「言葉に出さなければ正確に伝わらない」という気持ちでいれば、いつまでも怠惰になることなく必然的に夫婦間のコミュニケーションを大事にし続けていくことができるわけです。よって、これはメリットであると言えるのではないでしょうか。

お互いに寛容な気持ちでいられる

上述の夫婦間コミュニケーションにも通ずることですが、別々の国の人間同士であるわけですから、当然、それぞれの考え方には色々な相違点があります。だからこそ相手に対して、「なに、その思考!?」と思ってしまう場面も出てくるでしょう。

しかし、そもそも文化の違いがあることを分かった上で結婚してるので、「違いがあるのは当たり前」という気持ちが前提として存在しています。そのため、考えが合わなかったとしても「まあ、そういうものだよね」と寛容に受け止めることが可能で、そういう意味で理解することもできるわけです。

国際結婚で発生し得る3つのデメリット

喧嘩カップル

もちろん異文化というものは、面白いことや楽しいことだけではありません。特に「夫婦」という関係ともなれば、問題が出てくる可能性もあります。そういったデメリットについても紹介していきましょう。

どちらかの実家が遠くなる

当然ですが、国際結婚によってどちらかの国で暮らすことになれば、もう一方の国の実家とはかなりの遠距離となってしまいます。

何かあった時でもすぐに駆けつけることはできませんし、気軽に遊びに行くことも難しくなるでしょう。

食事が合わない

日本に来ている外国人は日本食が好きな人もたくさんいますが、全員が全員そうだというわけではありません。日本人ならば大抵の人が基本的に日本食は美味しく食べられますが、あくまでも母国の食をこよなく愛するという外国人もたくさんいるはずです。

そうなると当然のごとく、日々の食事でもめやすいというデメリットが出てくるでしょう。そもそも日本人同士であっても食の好みが合うか合わないかは結婚する際に大事なポイントになってくるわけで、それが異国同士ならばなおさら顕著になり得るわけです。

どんなに愛し合っていたとしても嗜好が合わなければ長く連れ添うことは難しくなってきてしまうので、留意しておきましょう。

どちらか(または両方の)親が反対する

単なる恋愛と違い、結婚というものは「家族同士の繋がり」になります。そのため、当人同士が愛し合っていれば良いといわけにもいかず、やはりそれぞれの親との関係や親同士の関係といったものも避けては通れない課題となってきます。

親によっては、国際結婚に嫌悪感を持つ人もいます。もちろん、そういったものは無視して2人で強く生きていくという選択肢もありますが、できればお互いの家族も仲の良い状態で、結婚生活を送っていきたいですよね。ここは想像している以上に高いハードルになることがありますので、あらかじめ認識しておきましょう。

国際結婚の基礎知識

結婚式

ここまではイメージを掴んでいただくために、考えられるメリットとデメリットについて紹介してきました。

それでは実際に、国際結婚において知っておくべき基礎的な知識について解説していきましょう。

国籍は変わる?

誤解されている人も多いですが、外国人と結婚しても通常は、本人の国籍はそのまま日本国籍です。(※一部の国は除きます)
そして相手についても自分の国籍を失うことはなく、逆に日本国籍を取得するわけではありません。

しかし、外国人側の国によっては「その国の男性と結婚すると、妻が自動的に夫の国籍を取得する」という国籍法があります。この場合、妻が二重国籍となってしまいますが、日本においてはそもそも二重国籍を認めていないため、国籍をどちらにするのか選択するという手続きが発生します。

苗字は変わる?

これも誤解されている人が多いですが、外国人と結婚しても、実は苗字が自動的に変わることはありません。つまり、日本名のままなのです。

ただし、外国人の姓を名乗ることも可能となっており、その場合は婚姻した日から6か月以内に戸籍届出窓口に変更を届け出ます。

「婚姻要件具備証明書(独身証明書)」が必須

国際結婚において必須となる書類として、その国の法律の上で婚姻できる要件を備えていることを証明するための「婚姻要件具備証明書(独身証明書)」というものがあります。
日本人が発行する際には、日本では「本籍地の市区町村」または「地方法務局」、外国では「日本の在外公館」となります。

そして、外国人側における外国語版の同証明書については、日本語訳が必要となっています。その際に翻訳者の氏名の記入が必要ですが、本人の翻訳でも問題ありません。
同証明書を発行していない国の場合は、宣誓書や身分証明書などで代用ができます。

国際結婚の手続き

書類

それではいよいよ、具体的な手続きについて解説していきます。

日本で結婚する場合と外国で結婚する場合のそれぞれの手続きについて、知っておきましょう。

日本で結婚する場合

■日本の方式

日本人同士の結婚と同様に、日本の戸籍届出窓口に婚姻届を提出し、受理されることで成立します。必要な書類は提出先の市区町村によっても異なってきますので、必ず事前に問い合わせておきましょう。以下は、一例です。

  • 婚姻届書
  • 戸籍謄本
  • パスポート
  • 婚姻要件具備証明書(独身証明書)

■外国の方式

最初に相手国の在日公館に届け出をするという方法があります。相手国での婚姻が成立した後、3か月以内に日本の役所に婚姻届を提出します。以下が必要な書類の例です。

  • 相手国の婚姻証明書と、その日本語訳
  • 日本の婚姻届

外国で結婚する場合

■結婚式で婚姻が成立するケース

「結婚式を挙げることで婚姻が成立する」という法律の国があります。しかし、これはあくまでもその国においてです。

これとは別に、日本の戸籍へ反映させるため、やはり婚姻が成立した日から3か月以内に婚姻に関する証書の謄本を日本の在外公館または本籍地の役所・役場に郵送で提出する必要があります。

■届け出が必要なケース

日本と同様に届け出が必要な国の場合には、「結婚要件具備証明書」や「パスポート」などの提出が必要となります。

そして外国で婚姻が成立した後、次に日本に届け出をします。以下が必要書類です。

  • 外国での婚姻証明書
  • 日本の婚姻届

3か月以内に在外公館に提出するか、日本の本籍地に郵送してください。この手続きによって、新しい戸籍が作られることになります。

◇参考:日本人同士が外国で結婚する場合

もし日本人同士が外国で結婚したい場合は、以下3つのいずれかの方法で手続きを行います。

  • 日本の在外公館に日本の婚姻届を提出する
  • 本籍地の役所・役場に、郵送で届け出をする
  • 外国の方式で結婚する

参考サイト:事前にチェック! 国際結婚の体験談7つと必要な手続きまとめ

まとめ

以上が、国際結婚における事例を基にした参考のお話です。いかがでしたでしょうか?

国内における日本人同士の結婚でも色々な考え方やルール、手続きにおける必要な書類などがあるのに、それが国際結婚となると、さらに分からないことが多いですよね。
しかし、今回の内容によって様々なことを学んでいただくことで、少しでも不安が和らげば幸いです。
さらに詳細な情報が必要となった場合は、役所などに直接問い合わせてみてください。

みなさんが素敵で楽しい国際結婚ができることを、心よりお祈りしています!!

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