連れ子結婚をする時の注意点ってなに?結婚した後に気をつけることも紹介!

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離婚を期にシングルマザーとなり、女手ひとつで子供を育てている時にふと現れた素敵な男性。子供がいても素敵な人にときめく事だってあります。しかし交際だけならまだしも、結婚となると話はまた違います。女性側、男性側、どちらかに連れ子がいる場合にしても、さまざまな問題や乗り越えなければならない事もたくさんあります。

3組に1組が離婚をすると言われている日本の離婚率ですが、20~30代の離婚が最も多いそうです。今や離婚やシングルマザー・ファザーと聞いても珍しくはない世の中ではあります。しかし普通の結婚と違い連れ子を伴った結婚は、子供の事を第一に考えるとともに、血は繋がってないけれど「本当の家族」になる為の道のりは決して平たんではないでしょう。

今回は連れ子結婚をする前に気をつけておきたいことや考えなければならないこと、結婚をした後に気をつけておきたいことをまとめてみました。

連れ子結婚でしっかり考えなければいけないこと

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好きになってしまった人がシングルマザー・ファザーで子供がいる場合、当たり前ですが相手の人の子供の親になる覚悟が必要です。

自分にはそんな自信があるのかと悩んで結婚することを躊躇している人は少なくはないでしょう。もちろん悩まれている方は子供が邪魔ということを考えているわけではありません。相手の子供が自分を受け入れてくれるかという大きな不安を抱えているものです。

当人同士の結婚よりも、連れ子結婚はとてもデリケートでものなので、何も考えずに結婚に踏み切ることはリスクが高いといえるでしょう。

そんな連れ子結婚を決める前にしっかりと考えてはおかなければならないことを確認してみましょう。

相手の連れ子が物心ついてる年齢

連れ子結婚で一番に考えなければならないのは、相手の子供の事です。母親にとっては心から信頼している男性でも、子供ににとってはただの他人の男性です。

子供の物心はだいたい3.4歳でつくと言われていて、自分の家族と他人との判別ができるようになったら物心がついたといってもいいでしょう。3.4歳の幼児でも善悪の区別がついている子もいれば曖昧な部分もあったりと、物心もその子によってバラバラですが、自分の父親・母親の区別はついているものです。

物心がついているとはいえ、母親がいきなり「あなたのパパになる人だよ~」と紹介してもそこはまだ幼児なので理解できない部分があるでしょうが、実の父親の記憶が強く残っている場合「〇〇のパパじゃない!」と言われてしまうことも覚悟しとかなければなりません。

比較的、低年齢の場合は一緒にいる時間で解決されることがありますが、幼児だからいって手応えを感じて油断しないように気をつけてください。

多感な時期の子供の場合

幼児と違い、小学生や中学生の場合はすでに自分の意思をしっかりと持っているので、この人が新しいパパよ、これから君たちのパパになるんだよ、と決定事項のようにいきなり打ち明けることは子供たちにとって大変ショックなことです。

自分の母親が自分の知らない男性と付き合っていて、いきなりパパになるなんて言われたら再婚相手の男性のみならず、母親に対しても拒絶反応を起こしてしまう場合もあります。

子供たちのメンタル面も考えて、自分たちの中で決まっていることを安易に口にしないように気をつけましょう。

知ってもらうことの大切さ

順序的に一番初めにしなければならないことは、再婚相手のことを子供たちに知ってもらうこと、そして相手に子供たちを知ってもらうことです。その為には長い時間がかかるかもしれませんが、普通の家族みたいに一緒に遊園地に行ったり、お弁当を持ってピクニックや、年齢が高い子の場合一緒に街へ出てウインドウショッピングにいくなどして、一緒に過ごす時間を大切にしてください。一緒にいることで子供の興味があるものや好きなものわかるかもしれませんよ。

懐いてもらおうとがむしゃらになるのではなく、ゆっくりと子供達に歩み寄って、そして子供が心を開いてくれることを焦らずに待ちましょう。

相手との間に子供が出来た時

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結婚する前から長い長い時間をかけてゆっくりと家族としての形ができていき、連れ子達もようやく再婚相手に対して心を開いてきたと思った矢先、母親と再婚相手の間に子供ができた・・・この時子供は何を思うのでしょう。

自分に新しい兄弟が出来た喜び?赤ちゃんができたという嬉しさ?

本来ならば赤ちゃんができたとわかれば、誰だって喜びますしこの上ない幸せを感じるでしょう。しかし、連れ子からすれば自分は再婚相手の父親と血は繋がりはないけど、新しく生まれてくる赤ちゃんにはあるということを知ってしまうと疎外感が生まれる恐れがあるくらい、デリケートな問題なのです。

子供は母親への独占欲が強いもの

連れ子結婚でなくても新しく赤ちゃんが生まれると、上の子は赤ちゃんに母親をとられると思い、今までそれくらいでは泣かなかったことでも泣き叫んだり大騒ぎして、母親に赤ちゃんより自分を見て欲しいという心理が働き、かまってほしさ故にわがままを言ったり母親を困らせてしまうこともあります。

敏感な子だと、母親が妊娠した時点で何を感じ取り赤ちゃん戻りしてしまう子もいます。連れ子結婚でなくても、赤ちゃんが生まれるということは上の子供にとっても大きな影響を与えます。

赤ちゃんが生まれると、おむつ交換や授乳に抱っこにとなかなか上の子を構えないこともあるかもしれませんが、上の子は自分の居場所がわからくなって不安を抱えてしまうこともありますので、連れ子の不安が消えるまではなるべく赤ちゃんより上の子を優先させてあげましょう。

子供は母親からの愛情を確認できることで、新しく生まれてきた赤ちゃんを受け入れることができるといいます。赤ちゃんも大事、だけどあなたも大事な家族なんだよということをしっかりと伝えてあげてください。

相手両親との問題

連れ子結婚をする時に子供の事も大きな試練ですが、連れ子がいる人と結婚する相手の両親との問題もまた大きな難関です。連れ子の方はバツイチだとしても相手が初婚の場合、なかなか相手両親には納得されず猛反対されるかもしれません。両親に理解されるまで長い時間がかかったという人もおり1~2年はざらにかかったという方も少なくはありません。

中にはそれでも自分の子供が選んだ人ならばと思う人もいれば「結婚したい人がいるんだけど・・・その人には子供がいる」といった時点で聞く耳ももたず、何度説得にしようにも門前払いされてしまうことも。

しかし両親からみたら自分たちもかわいい息子・娘なので、世間体にしても、家族関係にしてもなぜそんな苦労するような結婚をするのだと心配しています。いくら苦労があってもこの人となら生きていけるという覚悟があったとしても、両親たちの心配は消えないものです。

祝福されないということは・・・

こちらが説得しようとすればするほど、こじれていくもので「そこまで言ってわからんのだったら親子の縁を切る!」「この家の敷居を二度と跨ぐな!」と最悪の結果にもなりかねません。「理解してくれないのなら勘当されてもいい!結婚するのは自分たちなんだから」という結果に辿りついてしまうかもしれませんが、それは違うのではないしょうか。

結婚が祝福されないということは、あなた達だけではなく連れ子も祝福されないということです。向きになって両者が決別してしまえば、子供には祖父母という存在ができないといこと。おじいちゃんおばあちゃんに可愛がられることは、母親や父親から与えられるものとはまた違った愛情の形で子供にとっても大きな存在となります。

また親と祖父母が喧嘩したままで、子供が大きくなった時「私の祖父母は?」と聞かれたとき何と答えますか?そんな些細な事でも大きな問題になって家族関係に影響を及ぼすこともあります。

話を聞いてもらうことを目標に!

両親に電話をしても出ない、家に行っても会ってくれない。連れ子結婚を理解してもらうことは決して平坦な道ではありません。しかし子供も自分たちも祝福される結婚をする為には、諦めないで何度も話を聞いてもらいましょう。

彼女の事をどう思っているか、連れ子とこれまで築いてきた信頼関係、自分がこの子の親になる決意をした覚悟など、両親がどんなに激高していたとしても毅然とした態度で話をしてください。

会わせてもらえない人は手紙などに書き綴ってもいいでしょう。文章にするとより心に響くものがあるかもしれませんし、口論にもなりません。

手紙にしても話し合いにしても反対されているのに「結婚を認めてくれ」と説得させる姿勢はNGです。あくまでも自分たちの話を聞いてほしいということ。そして少し落ち着いた頃に連れ子や相手に会ってほしいと話してみましょう。あなたと連れ子の関係性を実際に見ることで両親たちの考えに影響を与えるかもしれませんよ。

連れ後結婚をした後に気をつけておきたい事

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これまで連れ子結婚をする前に考えなければならないことお伝えしてきましたが、ここからは連れ子結婚した後に気をつけておきたい事をご紹介します。

養子縁組の問題

シングルマザーで連れ子結婚の場合、結婚して家族になったとしても相手の財産を子供が相続することができません。再婚相手との間にできた子供には血の繋がりもあり、戸籍上も家族となっていますが、連れ子は結婚しても統合されるのではなく母親の戸籍に入ったままの状態です。

財産を相続することができるのは、配偶者である妻と父母と血の繋がりがある子供だけです。相手が先に亡くなったとしても財産は配偶者である妻に相続されるますが、連れ子の母親が先に亡くなった場合、財産は自動的に血の繋がりがある子供へ相続されますので、連れ子にも相続させたいのであれば、養子縁組をして再婚相手となる父親の戸籍に入れる必要があります。

養子縁組をして戸籍に入れることで、扶養義務も発生します。扶養義務はなくても同じ家に住んでいるので扶養はしていることにはなっているのですが、法律上で連れ子も扶養家族に入れるならば養子縁組の事を相手と話してみるのもいいでしょう。

養育費や面接交渉権

離婚をした際、子供の養育費は前夫にもらっていますが再婚をしたとしても、養育費を受け取る権利はありますし、前夫が払う養育費とは子供の為のものなので再婚したからといって養育費の義務が消滅するということはありません。

再婚をきっかけに、養ってもらえる相手がいるならもう払わないと支払いを拒否するケースもありますが、基本的には夫婦間で取り決められた期間まで(子供が成人するまで、高校卒業するまでなど)支払わなければなりません。

養育費を支払われている間は、前夫との繋がりが切れないと親権者側から拒否する場合もあるので、その辺は再婚相手とよく考えて話しあいをされたらいいでしょう。

しかし連れ子は前夫の子供なので、子供が実の父親に会いたいと言うことに対してあなた方が会わせないという権利はありません。

面接交渉権とは?

面接交渉権といって子供の利益や福祉を基準に、親権者ではない親が子供と会って一緒に時間を過ごしたりすることをいいますが、子供に悪影響を及ぼす可能性はある場合、面接交渉権を制限・停止することができます。

そうではない限り、子供が会いたいと言えば前夫に会わせてあげる義務があります。再婚相手からすると、時間をかけてやっと家族になれたのに実の父親に会いたいという子供の言葉に複雑な気持ちになるかもしれませんが、子供の意思をなるべく尊重するようにしてあげてください。マイナスな事や勝手な想像を膨らますよりも一番に子供を信じて、笑顔で見送って、笑顔で「おかえり」と、迎えてあげてください。

再婚相手より子供を最優先にしよう

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再婚相手は子供が自立して離れても生涯を共にする大切な相手ですが、子供が大きくなって自立するまでは、再婚相手より子供を最優先にするようにしてください。

まだ結婚生活が浅いと、再婚相手に気を使うこともあると思いますが、自分より再婚相手のことばっかりになってしまうと子供はまた疎外感を感じてしまい、再婚相手に懐かなくなるでしょう。これはあなただけの問題ではないので、再婚相手にも子供を一番に優先することを伝えてください。

また子供の前で再婚相手とイチャイチャすると、子供にとっては他人の男性に母親がとられたと思うこともあります。子供が小学生や中学生の場合、嫌悪感さえ抱いてしまうこともありますので、子供の前ではそういう姿を見せないようにしましょう。

無理な父親ぶりは禁物

子供が小学生の高学年や中学生の場合、再婚相手を父親として認めることはおそらくできないでしょう。その頃になれば実の父親とそうではない他人の男性という区別はついていますし、いきなり父親と呼んでと言われても、恥ずかしくて呼ぶことができない場合もありますが、父と認めたくないから呼ばないという場合もあります。無理に父親ぶるのはかえって子供との間に溝をつくってしまうことになりますので気をつけてください。

信頼関係をどんなに築いてきたとしても本当の親子になるということは難しいことかもしれませんが、ずっと一緒に過ごしていくことで絆が生まれ、お互いに大切な存在になれるはずです。

どんな時でも話を聞いてあげて、どんな時でも味方でいて、いつも側で見守っていれば、あなたをかけがいのない人と子供が思う時がくるでしょう。長い時間がかかるかもしれませんがいつかきっと本当の親子になれる日がくると信じる気持ちを忘れないでくださいね。

まとめ

連れ子結婚は大人同士の結婚ではなく子供ありきを前提とした結婚なので、まずは子供をことを一番に考えることが大切です。再婚相手になかなか懐いてくれないことで不安になったりじれったくなったりするかもしれませんが、すべては子供の判断です。子供が再婚相手と一緒にいることを強く拒否する場合、結婚もできないという覚悟でいなければなりません。

大切な再婚相手との将来の為にも、無理はせずにあくまでも子供のペースに会わせてゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。

形はどうであれ、家族の中に愛情があふれていることで本物の家族になれると信じています。