「あなたは大切に思う人がいますか?」
そう質問されたら友達や恋人、家族…自分の中でとても大切と思える人が何人か思い浮かんだと思います。大切におもっている人がもしも落ち込んでいて元気がなかった時に「力になりたい!」「元気になってほしい!」そう考え、励まそうとしますよね?
励ましたいけど「どんな言葉をかけてあげたら良いのかわからない。」そんな経験ありませんか?
もしくは元気になってほしくて励ましたつもりが、逆効果で相手をもっと落ち込ませてしまった…そういった経験がある人も中にはいると思います。
こんな時にどんな言葉で励ましてあげたら良いのか。大切な人を『励ます言葉』をいくつかご紹介したいと思います。
励ます言葉
最初は『なんか元気ないね。どうしたの?』と質問しましょう。
そこから相手が理由などを述べたら、話をとことん聞いてあげてください。聞いてあげてから次の言葉をかけてあげるのがベストです。
『大変だったんだね』
人は落ち込んでいるとき、悩んでいるときに《解決方法》を望んでいるのではなく《共感》してほしいと思っています。
悩みの答えやアドバイスではなく、まずは聞き役に徹し「うんうん…」と相手の話を聞いてあげましょう。すべての話を聞いてから『大変だったんだね』と言ってあげることで、相手は話を聞いてもらった上での《共感》なので「自分のことをわかってくれた」と思い、少し気持ちが楽になります。
『今のままで良いんだよ』
「大丈夫?」と聞いても「なにが?全然大丈夫だよ」と落ち込んでることを隠すタイプで、落ち込んで元気がない理由をあまり話さない人もいます。仲が良ければ顔を見ただけで元気がないこと位、分かってしまいますよね?
そんな隠すタイプの人は、人前で泣くことも無く《弱いところは見せたくない》と思っているのです。だから人に自分から相談できずに悩みを抱え込んでしまいます。
もし聞いても答えてくれない時や、はぐらかされたりする場合は「最近こんな事があって…」など自分が最近あった落ち込んだ話や悩みを話してみてください。
それから「○○ちゃんは最近どうなの?」と流れで聞いてみましょう。そうするときっかけ出来て、相手は話しやすくなり悩みを打ち明ける流れができます。
悩みを最後まで聞いたら『今のままで良いんだよ』と相手を認めてあげると良いでしょう。強がるタイプで弱みをあまり見せない人は《今の自分じゃダメなんだ》と自虐的に思ってしまう人が多いので『今の自分を認めてあげる』と嬉しく思うのです。
『泣いても良いんだよ』
この言葉も強がってしまう人にかけてあげると良い言葉です。
人は話を聞いてもらうこと、泣くことでとてもスッキリします。大切な人が、強がって何も話してくれなくて、泣くのを我慢している…励ましたいけどなんて言葉をかけてあげたら良いのかわからない…そんな時は『泣いても良いんだよ』と優しく声をかけてください。
その一言で相手は自分の弱いところを見せるきっかけをもらえるのです。そして泣くことで理由などを話さなくてもとてもスッキリすることが出来ます。
『大丈夫。私は○○の味方だよ』
「近くに絶対的な味方がいる!」と思えると人は元気が出て「また頑張ろう!」と思えます。どんな状況でも味方がいるという事はとても心強いものです。
「自分の味方になってくれる人が心配をして、今傍にいてくれている!」そうなれば、みなさん元気が出ませんか?
仕事などで具体的な悩みを打ち明けられた時にかけてあげると効果的な言葉です。
『私で良ければいつでも話聞くよ』
この言葉も《自分には味方がいる》と思える言葉なので、相手が落ち込んでいるときに言ってもらえたら嬉しい言葉の一つです。
落ち込んで元気がないときは「自分はひとり…」とネガティブな考えになってしまうものです。そんな時に友人や恋人から心配してもらい、話を聞いてくれるというのは、とても心強いです。
なぜなら落ち込んで元気がないとき、悩みがあるときは人に話すことでとても気持ちが軽くなります。
『○○が頑張っているのは私が知ってるよ』
自分が大切に思っているという事は、相手も同じように思ってくれている相思相愛の状態です。いつも傍にいたり、よく話したりする仲の良い人だと思います。
なので、相手のことも自分のこともお互いよく知っている仲です。
大切に思っている人に認めてもらえるのは誰でも嬉しいものですし、何かホッとしますよね。だからこそ、自分のことをよく知っている相手に「私はわかるよ」と言われると《自分のことをちゃんと見てくれている人がいる》《認めてくれる人がいる》《大切に思ってくれている人が近くにいる》と改めて再確認でき、元気になれます。
『私にはあなたが必要なの。あなたがいないと私が困る』
話を聞いてあげて、相手の落ち込んでいる理由が「自分は誰からも必要とされていない…」と悩んでいる人にかけてあげると良い言葉です。誰かに必要とされていると思えることで元気がでます。
その必要としてくれている人が自分にとっても大切な人なら尚嬉しいものです。
落ち込んだ人にかけてはいけない!NGの言葉
大切な人だからこそ心配で、元気になってほしくて励ましたつもりが逆効果…そんなことはもちろん避けたいですよね?
意外とみなさんが言ってしまいがちな、落ち込んでいる人にかけてはいけない『NGな言葉』もご紹介したいと思います。
『頑張って』
「頑張って!」は一見普通に聞いたら励ましの言葉だと思ってしまいますが《落ち込んでいる人》にはNGの言葉です。落ち込んでいて元気のない人は、大体が『頑張ったけど結果が出なかった』という人が多いです。
頑張っていた人に「頑張って!」という言葉は相手を追い込んでしまう可能性があるので気を付けましょう。
『泣かないで』
先ほども書かせていただきましたが、人は泣くことでストレスを発散することが出来ます。ストレスの発散方法でも、映画などを見て泣くという《涙を流す行為》が良いと言われています。悩んでいる時も同様で『泣かないで』と言われるのは逆にストレスを溜めることになってしまいます。
『早く元気になってね』
悩んで落ち込んでいる人も元気になりたいと思っています。人間悩みたくて悩んでいるわけではありません。『早く元気になってね』という言葉は、何か《なげやり》なイメージがあるので、相手は「本当に自分を心配してくれているわけではない」「とりあえずかけた言葉」という捉え方をしてしまいます。
『時間が解決してくれるよ』
この言葉も相手にはあまり良い印象を与えません。
言った本人は本当に心配してかけてあげた言葉だとしても、言われた人は「適当な感じ」と受っとってしまう可能性が高く「自分はあなたの事が心配」「大切な人だから元気になってほしい」という気持ちが相手に伝わりにくい言葉です。
『私と比べたらまだマシだよ』
相手の悩みや落ち込んでいる内容よりも、自分の苦労話やあった出来事を話して『それよりもまだマシ』と言われて元気の出る人はいません。
悩んでいる人は《不幸なレベル》を競いたいわけではないのです。
『私よりマシ』なんて言われてしまえば、自分が今悩んでいることを否定され「なんでそんな事で落ち込んでいるの?」と何か馬鹿にされていると感じてしまいます。
疑問を問いかけられたら…
落ち込んでいる人から悩みの話を聞いているとき、「どうしたら良いかな…?」と聞かれたことはありませんか?
その質問にどう答えるのがベストなのかと考えてしまい、言葉に詰まってしまう人もいると思います。そんな時にどう答えるかもご紹介していきます
『あなたはどうすれば良いと思う?』
『○○ちゃんはどうすれば良いと思う?』と聞き返しましょう。悩みを打ち明けている人からの「どうしたら良いかな?」という質問をしてくるときは大抵《本人の心の中では答えが出ている》ものです。
その自分の答えに自信がないから、親しい友人に《背中を押してほしい》と思い質問をします。なので、質問返しで相手に同じことを問いかけ「私は○○って思うの」など、悩んでいる人がどう考えているかを聞き『それで良いと思うよ!」と《賛成・賛同》をしてあげてください。
そうする事で、自分の考えは間違ってないんだ!と自信を持つことが出来ます。ただ明らかに間違った意見や答えの場合は、必ず正しい道に誘導してあげましょう。
偉人の励ましの言葉
偉人が残した『励まされる言葉』はたくさんあります。大切な人に教えてあげたり、自分が落ち込んだ時にも読んでみると《前向き》になれたり《元気》が出る言葉たちばかりです。
いくつかご紹介いたしますので、これを読んで少しでも元気を出してもらえたらと思います!
- 何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く
- 神様は乗り越えられない試練は与えない
- しあわせはいつも自分のこころがきめる
- 道を選ぶという事は、かならずしも歩きやすい安全な道を選ぶってことじゃない
- 壁というのはできる人にしかやってこない。越えられる人にしかやってこない。だから壁があるときはチャンスなのだ。
- あのときのあの苦しみも あのときのあの悲しみも みんな肥料になる じぶんが自分になるための
- うしろを振り向く必要はない。あなたの前には、いくらでも道があるのだから。
- 凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。
- 下を向いていたら虹を見つけることは出来ないよ。
- 心の底から涙を流すことを知らない者は、本当にわらうことも知らない。
- 失敗したからって何なのだ?失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか。
- 今の状況がどれほど苦しく、救いのないものに思えても、それを変える道が必ずあることを分かってほしい。
◆まとめ◆
まずは話をたくさん聞いてあげることが何よりです。自分が落ち込んでいるときにどんな言葉をかけられたら嬉しいですか?
自分が落ち込んでいるときに《大切な人に言ってもらえたら嬉しい言葉》を掛けてあげる事が相手も元気になれる言葉なのではないでしょうか。
何も声をかけなくても『心配している』『あなたの事が大切』という事は、何も言わず傍にいるだけで相手に伝わることもあるのです。
その人を大切に思っているからこそ『どんな言葉をかけたら良いのか』と悩んでしまいます。これを読んでも解決せず「どんな言葉をかけてあげたら良いのかわからない…」そんな時は、とにかくその大切な人の傍にずっといてあげてください。
この記事で少しでも参考になり、あなたの大切に思う人が《笑顔になれるお手伝い》ができたら幸いです。