皆さんは何か物事を始める際に徹底的リサーチをした上で行動するタイプでしょうか?それとも、思い立ったら即行動派でしょうか?
どちらのタイプにせよ、何か物事を遂行する直前になって「あっ!」といった経験はないでしょうか?もう少しで出来る、というときに何か失敗を犯してしまったり、もう少しというところでリサーチが不足していた・・・これはまさに「詰めの甘さ」がもたらす結果ですよね。
そんな「詰めの甘さ」はどのように引き起こされているのでしょうか?何度も同じ失敗ばかりしてしまうと、「詰めが甘い」という印象から「学習能力がない人」と認定されてしまうことも。そうならない為にも学習していきましょう!
どうして「詰めの甘さ」が起こるの?
皆さんは、あともう少しというところまで来て、詰めの甘さに気付いたときにどのような行動を取りますか?次こそは!と意気込む方や反省する方や様々だと思います。
そもそもどうして「詰めが甘い」という場面が生まれるのでしょうか?そんな詰めの甘さが起こりやすい起因について見ていきましょう!
キチンとした確認作業をしない
わたし達、人間は誰もがカンペキな生き物ではありませんよね。失敗や重大なミスなどと常に隣り合わせに生きていて、もちろん出くわす確率も高いワケなのです。そんな重大なミスとは出来るだけ決別して生きていきたいモノですよね。また、場合によっては必ずミスを回避しなければならない状況もあります。そんな場合はどのようにしてリスク回避するのが正しいと思いますか?
先ほどのように人間はミスしがちな生き物です。それを防ぐにはキチンとした確認作業をするしかないのです。この確認作業は目を通す人間が多いほどリスク回避のレベルがあがるのです。学生時代のテストでもケアレスミスを防ぐには検算や見直しをしましょうとよく言われましたよね。このように、途中までの企画はすごく順調でも、結果が伴わなければその企画は成功とはいませんよね。そんな詰めの甘い結果を避けるには確認するしかないのです。
ポジティブすぎる思考の持ち主
毎日、自分のモチベーションを維持するのにはかかせない「ポジティブシンキング」。ポジティブな人の周りには自然と人も集まり、皆からの支持も絶大な方が多いですよね。しかし、あまりにポジティブすぎると「楽観視しているだけ」と思われてしまうかもしれません。
また、詰めが甘いと思われる失敗を繰り返してしまっていても、「なんとかなるか」精神で乗り切ってしまうだけのことも。反省やどこが悪かったのかなどの振り返りもないことから改善の兆しが見られずに責任の伴う物事に携わることのできない存在になってしまうこともあるんだとか。ポジティブシンキングにもメリハリが必要なのです。
想像力がない
新しい物事を始めるにあたって必要なのは、どのような結末を望むのかという「ビジョンの形成」ですよね。この形成がないとゴールの設定がうやむやになってしまい、客観的にみると何かが足りないといった状況に陥ってしまうこともあります。まさにその状況こそが「詰めが甘い」ですよね。
だいたいの場合、成功パターンと失敗パターンが相まってよりよいカタチの「成功」が手に入るかと思います。自分自身の考えのみで突っ走ってしまうと独りよがりな結果を導いてしまいがちです。その物事の需要を考え、必要としている方の現状を把握したりと努力をすることで突き詰めた結果が得ることができるんです。
ネット情報を過信している
近年ではパソコンの他にスマートフォンやタブレットなどの目覚ましい普及がされています。検索さえすればいつでもどこでも情報がいとも簡単に手に入る時代になりました。もちろん、誰もが閲覧できるだけでなく、情報発信をも簡単に、身近でできるようになったのです。その中でやはり正しくない情報も溢れてしまう時代になりました。
そんなネットの情報をあたかもすべてが正しいように理解してしまうと、いずれ「過信」してしまう状況に陥りやすくなります。もちろん、正しい情報も多く手に入るのですが、正しい情報と誤った情報が混合された土台の上に新しい物事の形成を図るのはやはり「詰めが甘い」んです。自分の意見を主張するにはどのような元手からの情報かを徹底的に調べることこそが自他ともに認めることのできる結果を出せることでしょう。
「詰めが甘い」を打破する5つの改革
いつまでも「詰めが甘い」状況は他人からの目ももちろんのこと、自分自身への自信もなくしてしまったりと決して良いことではありません。詰めの甘さは前述のように少しの手抜きと自分への甘さが乗じて起こり得る状況なのです。
では、どのように意識改革を試みることで克服することができるのでしょうか?実際にトライすることで今までの残念な自分とオサラバできるハズです。実際の方法を学んでいきましょう!
現実的な計画を練る
毎日の忙しい日々の中で何が起こるのか分からないのが人生ですよね。膨大な仕事量が残っているのに新しいトラブルの対処も加わってしまう・・・そんな事も日常的に起こり得るワケです。そんな日々の日常を上手くサイクルさせるために必要なのは、ズバリ「計画性」なんです。
もちろん、前述のように日々新しいトラブルが発生したりと対処に追われることは計画には入れることができませんよね。しかし、膨大な仕事量を毎日無理のないペースに均等しておく計画をたてておくだけで心にゆとりを与えることが可能なんです。
トラブルに追われてしまって中途半端な企画しかできませんでした、という言い訳は社会ではなかなか通用しませんよね。そうならない為にも毎日の計画をたてておくことが重要なんです。
情報のシェアを心がける
自分だけの満足のために物事を進めてしまうとなかなか周りの理解も得られることができず、結果も中途半端に終わってしまうことってありますよね。協力して欲しいけれど、周りが理解してくれないといった状況のときにこそ、「情報のシェア」が必要なんです。
日本には昔から「ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)」という言葉があります。まさにこの「ほうれんそう」はどこの社会にも必要な手立てなんです。仲間との相談を行うことによって、今の企画の必要性が強まったり、新たな視点も加わることでよりニーズに近い素晴らしいモノができますよね。また、連絡をこまめに取ることで現状の把握がよりスムーズに行えます。そして、報告をすることで次の企画へのスタートができるのです。このように独りよがりな一匹狼になってしまうのではなく、身の回りを巻き込むことでよりよいモノが出来上がるのです。
プロセスにもこだわりを
結果を意識してしまうばかりに、たまにプロセスをないがしろにしてしまってはいませんか?スタートとゴールのビジョンが完璧であっても途中経過がうやむやになってしまってはいけません。例えば、マラソンは途中に一生懸命走り抜けることでゴールでの達成感が得られますよね。10キロ走るところをショートカットして5キロのみしか走らずに最速ゴールしても意味がありませんよね。コレと同じなんです。
いくら結果が素晴らしいモノであっても、プロセスの内容によっては実現が難しく、企画がボツになってしまった、なんて事態を避けるためには途中経過にもキチンとこだわりを持って取り組むようにしましょう。もちろん、そのプロセスを誰もが可能な状態にしておくことでより実現性がアップし、成功への道も大きく太いモノになることでしょう。
「完璧」は人それぞれである事を理解する
人はそれぞれの環境の中で成長を続けていますよね。その環境で人は揉まれ、その人のアイデンティティを生み出すことができています。そんな人間だからこそ、「完璧」とは人それぞれ異なることを今一度理解してみましょう。
自分的にはいくら完璧であると思っていても、第三者から見れば完璧でないかもしれません。その第三者からの指摘を無碍にするのは簡単です。しかし、そこは反発するのではなく、是非ともその第三者の意見を取り入れてみて下さい。確かに悔しい思いこそしてしまうと思いますが、そうすることによって皆が目指す完璧により近くすることが出来るんです。誰からにもスキを与えない完璧を追い求めるには必要な視点なので大切にしましょう。
自分自身を疑うことも大切
年齢を重ねるごとに経験値も伴ってだんだんと高くなっていきますよね。もちろん、自信もつき物事に対する姿勢は若いときよりも見違えるほどに成長しているモノだと思います。しかし、その経験値や自信は自他「ともに」認められるモノでしょうか?
自分自身に対する自信やプライドはもちろん大切な要素です。しかしあまりに強すぎると今度は邪魔をする存在になってしまうことも。時には自分自身から一歩下がって冷静に自分を見つめてみて下さい。そうすることで得られるモノがきっとあるハズです。自分のことは自分が一番に分かっているからこそ出来ることなので、怖がることなく試してみて下さいね。そうすることで自分の足りない部分を発見することができ、きっとよりよい結果へと歩むことが出来るハズです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?毎日のふとした瞬間に感じる「詰めの甘さ」。もう少しといったところでライバルに抜かれてしまったりと悔しい思いをしたことがある方もいらっしゃるかと思います。しかし、真の敵は「詰めの甘さ」を生んでしまっている自分なのかもしれませんね。
そんな詰めの甘さは自分の意識や少しの行動を改めることによって改善、克服ができることです。まずは自分自身の普段の行いを冷静に分析することから始めてみてください。以外にも日常の些細なところでさえも改善すべきポイントになってしまっているかもしれませんよ。そうすることで今までは見えなかった自分の残念なところを集中的にやっつけることができるかもしれません。