近年、社会問題にもなっている「ブラック企業」。いわゆる労働基準法を遵守できていない企業のことですよね。人生は仕事のために過ごすモノではなく、人生の為に仕事をするモノですよね。そんな人生の一部でしかない仕事を全うしませんか?自分には関係のない話、と思っていませんか?実際、ブラック企業は淘汰されるべき存在の企業なんです。
意外にも有名なあの企業もブラック企業なのかもしれません。大手などのブランド名に惑わされて入社してみるとブラック企業だった…なんて人生の損をしてしまう前にブラック企業の特長を理解しておくことで、見分ける力をつけましょう!これから就職活動の人や転職を考えている人、実際に努めている会社のブラック診断をしたい人も必見です!
ブラック企業とは?
まずはブラック企業について学んでいきましょう!「ブラック企業」の対義に値するのが「ホワイト企業」です。まさにブラック=黒い、悪どいことをしている企業のことです。消費者にもなり得る従業員を大切にできない会社が存在するのはどうしてなのでしょうか?
いつから存在するの?
社会問題となり、実際に命に関わる事例の事件に繋がったケースもあるとして今悪い意味で注目を浴びているブラック企業。そんなブラック企業は、実は歴史が浅いんです。
2013年に流行語大賞を受賞したことで世間にブラック企業の存在が知れ渡ることになりました。ブラック企業という単語が流行語大賞を受賞してしまうとは、なんとも複雑な気分ですよね。しかし、ブラック企業の悪質な企業体質が浮き彫りになり、様々なジャンルで注目されるようになり、また改善されるきっかけともなったので不幸中の幸いとも捉えることができますね。
実は定義が曖昧
一言でブラック企業といっても実は、その定義が未だに曖昧なんです。ブラック企業に勤めていたことが原因で精神疾患になってしまた人、酷いケースであれば誰にも相談することすらできずに自ら命を絶ってしまった人もいます。こんなにも深刻な問題なのにも関わらず、どうして曖昧なのでしょうか?
そもそも、ブラック企業というモノは外部からの客観的な評価などがシャットアウトされている会社に起こりがちな悪徳企業なんです。外部からの評価や批判が行われないので実際に勤務している従業員自身も会社に従ってしまうケースが横行している場合が多く、自分自身を支配されてしまうことにより起こる現象なんだとか。
自分はおかしいと思っても、外部の情報がない以上、同僚もが正常と勘違いしてしまいつい社会に順応しているかのような気持ちでブラック企業の恰好の餌食になってしまっているかもしれません。少しでもおかしいと思うことがあれば、その時は勇気がいるかもしれませんが自分を守るためにも会社以外の複数の人の意見を聞いてみることが大切なんです。
友人に入社を勧められますか?
ブラック企業としてのコレといった定義が曖昧な以上、自分自身で判断する他ありません。もし今現在あなたが会社に勤めているとすれば、あなたは自信を持ってその会社を勧めることができますか?
仕事のやりがい、勤務時間などおすすめポイントはたくさんあると思います。成績などで伸び悩んでいて自信の努力次第の結果、勧められるかどうかを悩むのならばさほど問題はありません。しかし、勤務時間や残業代未払いなどの給与換算システム、休日などの日数が原因で勧めることを躊躇した場合、もしかするとあなたの勤めている企業はブラック企業なのかもしれません。
ブラック企業の避け方
それでは、ブラック企業に就職してしまい後悔してしまう前に見分ける力をつけていきましょう!一度入社してしまうと後の転職活動を行う際にも履歴書や職務経歴書などにキズがついてしまい、企業のせいにしても初対面である面接官はそう簡単に意見を受け入れてはくれません。悲惨な目に合わないためにも、まずは自分自身のスキルを磨くことが大切ですよ!
転職サイトなどの口コミを参考する
現代の転職活動には様々な方法がありますよね。昔ならば、ハローワークや求人誌などの企業側が提示した情報しか得ることができませんでしたが、今となっては身近にインターネットの世界があります。数多な転職サイトなどに登録している人も多いと思います。そんな便利な転職サイトの口コミ欄を閲覧したことがありますか?
実際に転職された人の意見や面接に出向いた人の意見などがあるので非常に参考になるんです。しかしインターネットの世界は基本的に匿名なので全てを鵜呑みにしてしまうのには危険が伴います。あくまでも参考程度にとどめておくのが無難なようです。
給与を確認する
就職活動や転職活動において最も重要なポイントとも言える給与。高ければ高いほど、モチベーションも上がりますし何よりも人生が豊かにもなりますよね。しかし、業務内容の割りにあまりにも給与面が良すぎると、もしかするとブラック企業なのかもしれません。
何故ならば、基本的には資格を必要とした職などは比較的高給な場合がありますが、そうでない場合は残業代などが加算されて高給が実現している場合があるからです。一概には言えませんが、勤務時間や拘束時間があまりに長い場合や、人の入れ替わりが激しい中で最後の手段として高給設定している場合もあるので注意が必要なんです。
常に大量募集の求人がある
求人サイトを閲覧してみるといつも大量に人材を求めている企業ってありますよね。創立したての会社やオープニングスタッフなどの明確な理由があれば別ですが、創立年月日の割りに常に求人を出しているところはブラック企業かもしれません。
なかなか人が定着せずに求人を出す他ない場合があり、もし入社しても人が足りていないのでどうしても一人あたり抱える仕事量やタスクが多くなってしまいがちなので自分自身が疲弊してしまう可能性もあるのが怖いところです。
ブラック企業かどうかの判断基準
現在お勤めになっている会社は果たしてブラック企業なのでしょうか?多くの人が学生から会社に就職する際、何とも言えないギャップに驚いたことと思います。そんなギャップが今となっては普通となり、会社に貢献するかたちで働いている…一見成長したかに見えますが、もしかするとブラック企業に洗脳されてしまっているのかもしれませんよね。
そんなブラック企業なのかどうかがマヒしてしまっている人は、次の項目に注目して自分の会社を見つめてみて下さい。
残業代が出ない
定時を過ぎて、働いても働いても基本給のみの支給しかない…。その時点でブラック企業に認定されます。みんなが残業しているのに自分だけなんて言えない、なんて思っていませんか?
法律的にも働いた分の給与はキッチリと払わなければならない決まりがあります。週5日、1日8時間労働が通常勤務だとします。本来であれば、その決まった定時の時間内に仕事をして帰宅するのが全うですが、時には繁忙期などで難しい場合もあり得ます。
残業代は、定時の1分でも過ぎた時点で支払い義務が企業側に生じています。これはれっきとした決まりなので、もし残業代を支払われていない場合は労働監督署などの公的機関に告発することが大切です。その際は証拠隠滅を図られないためにもタイムカードなどの写しも手元に置いておきましょう。
拘束時間が長い
実働8時間であっても待機時間などで2~3時間は会社にいなければならない…なんて事ありませんか?当直などのシフト制に多いケースで、いくら訴えても改善されない場合はブラック企業と言わざるえません。
特殊な勤務体系などであれば異なる場合もありますが、ノルマなどが達成できずに勤務時間を延ばすしかないなどであればノルマの設定をワザと多くしているなどのブラック企業体質が表れている可能性が高いです。もちろん、サボりなどによる自身の努力不足の場合は除きます。
離職率が高い
子どもが出来たなどのライフスタイルの変化に伴う離職の場合は除きますが、普通にしていたのにいきなり出勤してこなくなったなど、原因不明な離職が多い企業はブラック企業と言えます。
本来、会社を辞める際には様々な手続きと時間、業務の引継ぎなどの事項が発生しますが、遺棄するほど逃げるようにして去ってしまう人が多いと、それほど切り詰められた精神状況のなかで働くことを強いられていた可能性があるからです。社会人としての責任を全うできなかった程その企業に何か問題があったのかもしれません。
セクハラやパワハラが横行している
入社して毎日見ているとなんだか普通に思えてくる…となんとも危険なセクハラやパワハラの脅威。上司といった立場を悪質に利用して行ってくるパターンがほとんどなんだそう。学生時代でも悪と分かっていた行為なのに、社会人になってしまって何故か黙って受けている人たちがいる環境なんて想像しても最悪ですよね。
1人の力では上司に匹敵するのは勇気がいることかもしれません。しかし、その行為は決して許されるモノではないんです。そんな行為を周りの社員たちも決して良くは思っていないハズ。匿名でも何でもいいので上司よりも上長や外部などに相談すると解決策が意外にもアッサリ出てくるモノですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ブラック企業とよく耳にしても意外と深くまで知らないことが多かったと思います。同僚である社員たちも「これが普通なのかな?」と思ってしまい、ブラック企業の恰好の餌食になってしまっている場合も実は多いんです。少しでも自分自身の会社に置ける待遇に疑問を感じた場合には、社外の人間に一度相談してみましょう。そうすることで客観的に企業を見つめ直すことができ、自分自身の人生をより大切にすることができますよ。
ブラック企業は淘汰されるモノであり、あなたが責められることは一つもありません。少しの勇気で同じくブラック企業に勤めている人々を助けることができるのです。ブラック企業に入社しないことこそが先決ですが、もし就職してから気づいても遅くはありません。転職も視野に入れて今後の人生を謳歌しましょう◎
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