社会人として、決められた時間に会社に出勤するのは当たり前のように思われますが、何らかの理由で無断欠勤してしまう人はゼロではありません。
無断欠勤をしてしまうとどういうことになるのか、周囲にはどう思われてしまうのかを見ていきましょう。
無断欠勤ってどういうこと?
断りもなく会社を休むこと
無断欠勤とは、会社に事前に断りもなく休むことを言います。突然休むと、周囲の人は心配したり、仕事の予定がうまく進まなかったりします。前もって連絡がなかったとしても、不慮の事故に巻き込まれたりした場合は、連絡ができないこともあり、それは無断欠勤とは異なる扱いになります。
逆に連絡があった場合でも、会社が欠勤理由を正当だと認めない時には無断欠勤として扱われる場合もあります。
社会人としてはあるまじき行為として判断されてしまう無断欠勤は、どのくらいの人がしてしまうのでしょうか。
実に1割の人が無断欠席したことがある!
学生時代には気分がのらなくて、無断欠勤してしまった経験がある人もいるかもしれません。でも社会人になってから10%もの人が経験しています。
10人に1人と言われる高確率で起こる無断欠勤は、どんな理由で起こってしまったのでしょうか。
無断欠勤の理由って?
無断欠勤の理由はどういった場合が多いのでしょうか?
うっかり寝坊をしてしまった
元々は会社にいくはずだったのに、気づいたら夕方だった時には本人も予期せずに無断欠勤になってしまいます。明け方まで仕事をしていたり、家庭の事情で揉めていて、不安で眠れなくなったり、少し休むはずが大幅に睡眠時間をとっていたということも考えられます。
日頃仕事をがんばっていても、それがオーバーワークだと睡眠時間を削る結果になってしまい、起きる時間もずれ込んでしまいます。
初歩的なうっかり寝坊は真実を話したり、言い訳にしたとしても、信じてもらえる可能性は低いでしょう。時間や体調管理は社会人として、すべきことなので信頼を失いかねません。睡眠時間が妨害されない程度に、プライベートや仕事をしていきたいものです。
事故に巻き込まれたり、災害にあったりした
会社に普通に出勤しようとしていたのに、出勤の途中で何らかの事故や災害にあってしまった場合には、会社に連絡するどころではなくなってしまうでしょう。
家族が急に体調を崩したり、病気の場合にはそちらに気を取られて、全てが終わった後に会社への連絡をしていなかったことに気づきます。状況によっては無断欠勤ではなくなる場合もあるので、勤めている会社の規則に従っていきましょう。
取り返しのつかない失敗をしてしまった
会社にやりがいを感じられない
職場に悩み事や不安なこと、嫌だと思うことが多かったり、「もう辞めたいな」と感じていると、連絡するのすら嫌になって、無断欠勤をしてしまう場合もあります。
毎日出勤するのは社会人として当然の務めだとわかってはいても、それを破ってまで休みたくなる場合は、多くの場合意識していなくてもかなりストレスがたまっている状態です。ストレスがたまると、体にも不調をきたしてしまう場合もあるので、会社を休む以外にも支障が出ていないのかチェックしてみてもいいかもしれません。
うっかり休日だと思い込んでいた
平日出勤で、土日にお休みのような定時勤務ではなく、シフト勤務の場合は勘違いや思い込みによって休みの日だと間違ってしまうこともあるでしょう。スケジュール帳に写し間違えた場合も、同じように休みと出勤日を間違えてしまうこともあります。
誰にでも起こり得ることなので、職場からの連絡でうっかりミスに気づいて慌てて出勤する人も少なくないようです。
無断欠勤してしまったらどうする?
すぐ連絡と謝罪をする
うっかり間違えて無断欠勤をしてしまった時や、休んでしまった翌日には必ず謝るようにしましょう。あなたが休んでしまったことによって、あなたの業務を代わりにしている人が必ずいます。会社が営業時間内であるなら、すぐに上司に直接に連絡をして、まずは謝罪の言葉と、理由を告げましょう。すぐ許しが得られるものではなかったとしても、それを告げるのは大人としてのマナーです。
他にもあなたのフォローに回ってくれたであろう同僚や後輩や先輩にも、素直に理由を告げて謝るようにしましょう。
次回の出勤時に直接謝ろう
無断欠勤した後は、どうなってしまうの?
理由はどうあれ、無断欠勤をしてしまった場合には、どんな影響が出るのでしょうか。理由が事前にわかっていれば、計画的に仕事もまわせるものの、あなたの勝手な事情で仕事の量が増えたり、迷惑をかけてしまった場合には確実に今までとは状況が異なります。
どんなことが起きてしまうのかを見ていきましょう。
信じられない人!信頼関係が崩れる
仕事はお互いの信頼関係によって成り立っています。信頼関係は築くのはとても長い時間と手間がかかるのに、崩れる時には一気に崩れてしまいます。絶対に来ると思っていた人が来なかったり、約束を破られると、不信感につながるのは仕方がありません。
誠実さで一生懸命に信頼を取り戻そうとしても、一度日々が入った関係の修復は不可能に近く困難を極めます。
休んだ分の給料が出ないかも
訴えられるかも
辞めさせられるかもしれない
身元保証人に電話されるかもしれない
会社をやめたい時は、無断欠勤しちゃう?
懲戒解雇になる可能性がある
信用を無くすということがわかっていても、無断欠勤をする人がいます。それはその会社を辞めたいと願ってる場合です。多くの会社は2週間以上の無断欠勤をした場合は懲戒解雇になります。それはただのクビではなく、退職金が出ないということ。
それだけではなく、更に雇用保険の基本手当の受給の開始が遅れます。それに加えて、再就職の時にもそれが大きな障害になります。なぜ前職を退職するに至ったかを話さなければならない状況になった時に、自主退職と懲戒解雇では全く意味合いもイメージも変わってきます。
デメリットだらけなので、どんなに嫌だとしても円満退社を目指しましょう。
うつなどの心の問題で出勤できない時は?
少し病んで無断欠勤をしてしまう程度ではなく、うつ状態の場合で病院に通っている場合には、心療内科へ行って診断書を書いてもらいましょう。そうすれば無断欠勤ではなく、休職できます。
会社を辞めるべきかどうかは、心が安定した状態に回復した後に考えましょう。気持ちが健康ではない場合には冷静な判断はできないものです。
参考サイト:無断欠勤をしてしまった…?無断欠勤の7つのリスクと適切な謝罪の3つの大きなポイントを参考にしてください。
まとめ
軽い気持ちで会社を休みたいなと感じたり、何らかの事情があって仕事を休みたいと思うことは誰しもあることでしょう。でもそれを行動に移すかどうかは紙一重です。当然あなたが会社に来ることを信じている人がいます。小さい約束を守って、それを重ねていくことによって人間関係は構築されていき、信用を積み重ねていきます。
自分の勝手な都合で無断欠勤をしてしまうと、職場の人間関係はぎくしゃくするのはもちろんのこと、その後に就職先に困ったりと大変なことばかりです。円満退社をするか、せめて連絡をしてから休むようにしましょう。
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