パワハラの対策方法を紹介!種類や改善する方法を知ろう!

仕事のやる気を無くしてしまうようなパワハラをしてくる場合には、どう対策をすればいいのでしょうか?

精神的苦痛を与えてくるようなものから、体に傷をつけるようなパワハラまで、現状と解決策を導き出していきましょう。

パワハラにはどんな種類があるの?

女性

そもそもパワハラにはどんなものがあるのでしょうか?一口にパワハラと言っても、種類はいろんなものがあります。大きく分けて6種類のパワハラをまずはご紹介しましょう。

身体を攻撃してくるパワハラ

誰が見てもわかりやすいのが、暴力を伴うパワハラです。例えば殴ったり、胸ぐらをつかんだり、タバコの火を近づけて、恐怖感をあおるようなものは明らかにパワハラです。

直接的にあなたに攻撃をしてこなくても、物に当たって威嚇をするのもパワハラと言えます。何かされたら、いつどのような行為をしてきたかということをメモしておき、証拠を着実に残しておくようにしましょう。例えばボイスレコーダーで相手の暴言を録音しておくと、確実な証拠として残すことができます。もし物を壊して怪我をした場合は、壊れた物とあなたの怪我の写真を残しておき、病院の診断書も残しておきましょう。

何も証拠が無いと、パワハラとして訴えるのが難しくても、証拠がきっちりと集まれば、それを基にして人事部や労基署、警察などに証拠として提出することができます。泣き寝入りにならないようにすることが重要です。

カッとなっても、同じように暴力で仕返しをしようとは思わないでください。あなたが訴えられる側になってしまう可能性が高くなります。頭に血が昇るような事件があったとしても、後に訴えを起こすためにもあなたは反撃をしてはいけないのです。ぐっと耐えましょう。

心を傷つける攻撃をしてくるパワハラ

心無い発言に心底傷ついてしまうのは、言葉の暴力です。罵声を浴びせたり、侮辱したり、脅したり、人前でバカにするようなことがパワハラになります。

体に受ける暴力と同じように、どんなことを言われたのか、ボイスレコーダーやメモなどに残しておきましょう。もしあまりにも罵声や暴言がひどい場合は侮辱罪や名誉毀損罪で告訴することも視野に入れてください。

本人は自覚が無い場合も多いですが、それだけ証拠が集まっていて、「悪気は無かった」というのは難しいです。また職場だけでなく、姑問題も気にしないようにしましょう。嫌味を言ってきても、それに反撃しないことです。徹底して無視をすることで、時間が経つとあなたにかまってほしいから嫌味をいうような雰囲気の人になります。

嫌がる態度ではなく、正面から受け止めずに「またなんか言ってるよ」と相手にしないことによって、その人の立場も危うくさせるという方法があります。

のけものにするパワハラ

職場や団体の中で、明らかに仲間はずれをしたり、仕事を教えなかったり、無視をしたり、会社で連絡されている必要な情報を与えないのもパワハラになります。

でも何か大きな事件を起こしているわけでも無いので、パワハラなのか本人が単に孤独を感じているだけなのか判断が難しいポイントでもあります。あなたから歩み寄るように努力してみて、それでも改善しない場合には、社内の人事部や本部などと相談をして、改善策を求めましょう。

明らかな無視を感じる場合は、外部の機関に相談するという方法もあります。一人で抱え込むと、さらに辛くなるので早い段階で解決したいですよね。

仕事が終わらない!過大欲求なパワハラ

どうやっても終わりそうに無いような仕事やノルマ、過大を与えられることもパワハラになります。あなたの能力というよりも、ずっと仕事が終わらなくて、何日間も職場に泊まり込むような状況はおかしいですよね。どんな事実があったのかを証拠として記録をまとめて、人事部や本部に相談するようにしてください。

また時間外労働や残業代が支払われないのを、能力のせいにするのもパワハラになります。「お前ができないのが悪い」と言われて、自分のせいにしないことです。未払いの残業代を計算してみると、すごい額になっているかもしれません。

させない!過小要求なパワハラ

それとは逆に仕事を与えさせないようなこともパワハラになります。例えばずっとコピーをとるだけや、仕事を与えずに掃除や雑用だけさせたり、企画に絶対に入れてくれないなど、不服を感じているのにも関わらず、改善する気が全く無い場合です。

自分の能力よりも低く扱われたり、積極的に仕事を生み出しているのに相手にされないのも失礼ですよね。外部に相談するのが嫌になった場合には、転職をしてスキルアップを目指す方法もありです。でも退職を自ら進んで言い出すように仕向けるために、そういった部署に飛ばされる可能性もあります。

その場合には、その部署自体が「追い出し部屋」の扱いになっている可能性もあります。

プライベートを侵害してくるパワハラ

パワハラに加えて、セクハラをしてくる場合もあります。言いたくない相手にプライベートのことを執拗に聞かれたり、仕事が終わっても連絡が頻繁に来たりするのもパワハラです。

その場合も証拠を集めましょう。ではパワハラをやめさせるには、どういった準備が必要になるのでしょうか?

パワハラをやめさせる準備は何をしたらいい?

ビジネス

パワハラの改善方法を知っていきましょう。

証拠を集めよう

共通して言えるのは、他人から客観的に見ても明らかにパワハラだとわかるようにすることです。

本人にやめてほしいと訴える場合や他の機関に報告する場合にも明らかに証拠が必要になってきます。特に重要なのが、いつ、どこで、どんな内容を、どのくらいの期間に渡って、あなたがどう感じ、あなたの心身状態はどうなったのかというポイントに基づいて記録を細かく残しておきましょう。

記録の方法は、メモしたり、メールやボイスレコーダー、あなたと相手以外の第三者の意見などの証言、病院からの診断書があります。

あなたが思いつきで言ったように思われないように確実に証拠を集めていきましょう。

直接本人に言う

本人がパワハラだと自覚がない場合には、相手にしっかり伝えていかなければなりません。本人に直接言葉で伝えると即効性もあります。2人きりで話すのが怖い時はメールや書面で伝えて、あなたが伝えたという証拠も残していきましょう。

伝える場合は先ほどの証拠集めのように具体的に伝えることです。直接伝える場合のやりとりを残しておけば、よりパワハラがひどくなった場合は、この証拠が次のステップへの証拠になります。

社内に報告や相談する

本人に言うのが精神的にも厳しい場合には、社内のパワハラ相手の周囲から固めてもいいでしょう。人事部やパワハラ相手のさらに上司、社長や本部などに伝えていきます。本人に伝えてみた結果どうなったかも報告しましょう。

もし改善されない場合には社外の機関に報告することも考えましょう。この報告もボイスレコーダーなどで録音しておくことをオススメします。

どうしても改善されない場合は?

メガネ

社内できちんと報告したにもかかわらず、あまり改善されない場合には社外に助けを求めましょう。

でもここからはパワハラ上司だけでなく、あなたの勤めている会社まで敵に回すことになるかもしれないということも念頭に置いておきたいもの。

法律のプロに任せる!弁護士に相談する

弁護士が法律の面から現状を的確にアドバイスをしてくれます。内容や状況によって弁護士費用などもかかりますが、徹底的にしたい場合にはとてもオススメです。

国に頼る!警察に被害届を出す

パワハラの内容がとてもひどく、暴行や生命の危機を感じるくらいのことにあったり、怪我や侮辱行為があまりにもひどかったと感じる場合には刑事事件に発展させることもできます。刑法に違反した内容だけ報告するようにするか、民事問題にするかも事前に考えておきましょう。

ちなみに刑事事件にできそうな内容としては、怪我を負ったという傷害罪や大勢の前であなたの名誉を傷つけられたという名誉毀損罪が考えられます。会社の中でのことに警察はあまり動いてくれないので、そこも念頭に置いて考えておきましょう。

また証拠がない場合には、警察は相談にしかのってくれません。確実に証拠を集めた上で訴えを起こしましょう。

会社で働きながらパワハラを止められる?

パワハラ相手のことは許せなくても、今の会社にずっと勤め続けたい場合にはどうしたらいいのでしょうか?それはなるべく会社の中で問題を解決していくことです。相談をする程度なら弁護士や警察に相談をするのもいいでしょうが、法的手段を使うと会社にはいづらくなったり、会社の評判などにも関わってきます。

時間は多少かかりますが、パワハラがある実態を社内の人にわかってもらうようにし、パワハラをなくしていく動きをあなたや他の仲間とともに作っていくことが大事になります。人事部に相談してみたり、団結をしてなくしていくように動いていきましょう。「あの人がこんなひどいことをするのをどう思う?」と伝えるようにし、他の人にも被害が回らないようにするように仕向けていきましょう。

でももしあなたが全力でがんばっても一向に改善されない場合は転職をすることも可能性のひとつであると覚えておいてください。結局は自分の身は自分で守らなければならないのです。

まとめ

心や体にストレスが与えられ、苦痛を伴うパワハラは許されるものではありません。簡単に処理できればいいですが、その被害を大きくしたくないために動いてくれない場合もあります。まず相談していくことで少しは心が楽になるかもしれません。

周囲に助けを求めたり、証拠を集めたりしてあなたがパワハラを受けている事実を客観的にわかるようにしていきましょう。