新入社員にとって、自己紹介を含めたあいさつは自分自身を印象付ける大事なスピーチですよね。第一印象は後々まで残るものです。できるだけ良い印象を持ってもらえるように準備をしておきたいところです。今日は新入社員のあいさつをする上でのポイントをご紹介していきます。
新入社員のあいさつでのポイント
では、新入社員があいさつする上で気を付けるべきいくつかのポイントを押さえていきましょう。知っているのと知らないのとでは大きな差がつくはずです。入社のあいさつをする前に確認してみてください。
自己紹介の構成
自己紹介と一口に言っても、名前の他にはどんなことを言ったら良いのでしょうか?全体の構成がわかっていれば話すことをイメージしておくことができますので、自分の番が回ってきたときもパニックにならずに落ち着いて話せるはずです。
- 自分の名前
- この会社、部署に配属されたことの感謝
- 出身や大学での専攻、留学経験など自分らしさを盛り込んだ一言
- 今後の抱負
- 今後のご支援ご鞭撻をお願いする
この5つをだいたい順を追って話すようにすれば、話している途中でどぎまぎしてしまったり、真っ白になることはないでしょう。まずはこれだけは話すということを頭に入れておきましょう。
笑顔と姿勢
人前で話すことに慣れていないと、話すときに緊張が顔に表れてしまい、こわばってしまうことがよくあります。しかしここは笑顔を忘れないように心がけたいものです。笑顔を見ると見ている方も安心できますし、印象も好印象です。
姿勢については背筋を伸ばせば声も通るようになりますし、堂々として見えます。前かがみになりがちな人は意識して背筋を伸ばすようにしましょう。
言葉使い
言葉使いにも気を付けましょう。もちろん敬語を使い、若者言葉のような言葉の使用は避けましょう。言葉使いがきちんとしていればきちんとした良識ある人に見えますし、先輩たちも今後お客さんの前に出しても恥ずかしくないと思えるはず。
ただ、普段あまり敬語に慣れていない人は敬語の使い方を間違えたりぎこちない印象にならないように気を付けましょう。あくまで自然に自分ができる範囲で言葉使いに気を付けるようにすれば良い大丈夫です。
シンプルに。でも短すぎず
自己紹介で自分のことをよく知ってもらいたいからといって、ダラダラと自分の話をするのはNGです。女性にやはり多いようですが、ダラダラと話すのは友達とのおしゃべりの時だけにして、これから仕事をしていく際には要点を明確にしてわかりやすく話すようにしましょう。
一方、早くあいさつを終えたいからと、自分の名前と「よろしくお願いします」の最低限の情報だけ言って終わり、というのも考えものです。短すぎず長すぎず、最初に書いたあいさつの構成に沿って、だいたい約3分くらいで終わるようにできればちょうど良いでしょう。
周りと差をつけたい人は
自己紹介の基本は押さえられそう、更に周りと差をつけて自分の名前を覚えてもらいたい!という自信とやる気のある人は、基本にアレンジを加えてみるのも良いでしょう。みんなと同じことだけ言ってもなかなか目立てないので、自分の個性を出すつもりでエピソードを交えましょう。ただ、そこで調子に乗らないようにだけ注意しましょう。一歩間違うと生意気な奴という印象を与えかねないですから、あくまで謙虚な姿勢は崩さないということを忘れずに。
方言を使う
個人的にこれは嫌な印象も与えずに、自分を印象付ける手っ取り早い良い手だと思っています。もしも標準語圏以外の出身ならば、使わない手はないでしょう。会社が東京にあるならなおさら目立ちます。
名前は覚えてもらえなくても、「あの関西弁の男の子!」と方言を使っておけばそのイメージで覚えてもらえます。更に方言が好きな男性、女性も意外と多いのでこれを使わない手はないでしょう。
ギャップになりそうな趣味など
意外性のある人って魅力的だし、もっと知りたいと思いますよね。チャライかんじの人が、「アニメのことならなんでも聞いてください」と言ったら、「え、そうなの?」と思いますよね。良い意味でギャップのある一面を見せることも、自分を印象付けるのに有効です。
呼んでもらいたいニックネームを言っておく
自分が呼ばれたいニックネームを言って「~と呼んでください」と言っておくのも良いですね。他の社員も声をかけやすくなりますし、ニックネームで呼ばれると、「~さん」と呼ばれるよりも距離が近く感じませんか。
ただし、他に同じようなニックネームの人がいたりありきたりなものだと忘れてしまいやすいので、ニックネームは覚えやすいものやキャッチ―なものにしておくのが良いでしょう。
新入社員のあいさつメール
入社のあいさつについてご紹介してきましたが、なかなか面と向かって入社のあいさつをする機会がないという場合もあるはず。
しかし新入社員としてあいさつはしておきたいものですよね。そんなときはメールを使いましょう!では、メールを使った新入社員の挨拶について見ていきましょう。
メールでのあいさつのポイント
さきほどまではあくまでFace to Faceを前提としたあいさつでしたが、メールだと顔が見えないので、さきほどご紹介した方言を使うなどはメールでは使えないですし、気を付けるべきポイントも違ってきます。
あなたが送ったメールを読んで、「ぜひ会ってみたい」「この子はできる子だな」と思ってもらえるようなメールを作れれば大成功です。そのために基本のポイントを押さえていきましょう。
日本語的に正しい文章か確認
誤字脱字はもちろん、しゃべり言葉ではそれほど気にならないけれど、文章になるととたんになんだか違和感のある日本語になってしまう人がいます。作文などが苦手だと自覚している人は、気を付けて文章を作り見直してから送信する前に、誰かに自分の作ったメールを読んでもらって変なところがないかチェックしてもらうと良いでしょう。
まだ顔を合わせたことのない人は、あなたのメールがいわゆるファーストコンタクトになりますので、誤字脱字や日本語の間違いなどは極力ないようにしておきましょう。
わかりやすい件名をつける
社会人ともなると皆さん忙しいということを念頭に置いておきましょう。メールもとりあえずは必要なものだけ読むという人がほとんどです。
あなたのメールが必要なものではないわけではありませんが、重要度でいうとそこまで高くないのは事実。そんなときは件名でだいたい皆すぐ読むか後で読むかを判断していることが多いので、件名にはあなたのあいさつだとわかるものをつけましょう。
簡潔なメールにする
シンプルにするというのは、メールでも面と向かったあいさつでも同じですね。とくに実際に話すことを、メールなどの文章にするとかなり長くなってしまうことが多いです。
大事な内容でない長いメールほど読む気をなくすものはありません。メールのときはとくにシンプルを心掛けましょう。
内容に盛り込む情報
メールの内容ですが、
- 自分の名前
- 出身や大学の専攻などの自分の簡単な情報
- 入社の感謝の意
- 仕事に対する抱負
- これからお世話になるであろう方へのご指導のお願いとあいさつ
の5つが入っていれば問題ありません。口頭の新入社員のあいさつとほぼ同じですね。しゃべったものをちょっと削って簡単にしたものをメールに書くと良いのではないかと思います。
CCに直属の上司や教育係の先輩を入れる
あなたの教育係の先輩、いなければ直属の上司をあいさつメールのCCに入れてから送信ボタンを押しましょう。初めの頃はなにかと間違いなどもありますので、上司の方もあなたの動きを把握しておきたいでしょうし、あなたもその方が安心ではありませんか?
就職した先がバリバリの日系企業であれば、報告・連絡・相談をきっちりするように教育される場合が多いですし、もし送ったメールにミスなどがあれば、フォローしてくれる場合もあるでしょう。最初はとりあえずCCに上司を入れてからメールを送ることを習慣にしておくと良いかもしれません。
名前の間違いには気を付ける
複数人に一斉送信するのも手ですが、関わりが多くなりそうな人の場合は個別にメールを送るのが個人的にはおすすめです。そんなとき、送り相手の名前の間違いには注意したいところです。難しい名前はもちろん、簡単な名前でも漢字が間違っていたりすることはあります。
やはり名前を間違えるのは失礼にあたるので、メールを送信する前に、漢字のフルネームを社内ツールで検索したり、先輩に聞いて間違いないのを確かめてからメールを送信しましょう。もしも社内ツールも、先輩に聞いてもわからない場合などは、合っているか間違っているかわからない漢字を使って間違ってしまう方が印象が悪くなってしまうので、最終手段としてカタカナで書いて送りましょう。
きっと受け取った人も、漢字がわからなくてカタカナにしたのだなと気付いてくれるはずです。
まとめ
いかがでしたか?入社のあいさつは第一印象を左右するものですので、ご紹介した点を参考にして印象の良いものを作りましょう。
せっかく入った会社ですので、周りの人良い関係を築いていけるように、まずは自己紹介を含めたあいさつであなたの存在を知ってもらえると良いですね。とはいえ、そんなに力んでいく必要はありません。気負わず謙虚に感謝の意をもって臨みましょう。