あなたの周りには『悲劇のヒロイン』を演じる人はいませんか?
とにかく、どんなときにでも『悲劇のヒロイン』を演じたがる人は《悲劇のヒロイン症候群》にかかってしまっているのかもしれません。
なぜそうなってしまったのか…《悲劇のヒロイン症候群》の症状、原因や心理、そんな人とどう接していったら良いのかという対処法まで詳しくお話ししていきたいと思います。
あなたは大丈夫ですか?!もしかしたら、自分も知らないうちに《悲劇のヒロイン症候群》になっているかもしれません…。
目次
《悲劇のヒロイン症候群》の症状
どんな症状の人のことを言うのでしょうか。行動や言動に特徴があったのでご紹介したいと思います。周りの人や、もしかしたら自分も当てはまっているかもしれません。チェックしていきましょう。
自分は「不幸」とアピールする
とにかく周りの人に「自分は不幸なの」「可哀想でしょ?」とアピールします。こんな不幸があったなどの話をしたがり、周りから同情してもらいたい。「可哀想だね」と言われたいが為に仕向けるのです。
自己中心的
基本的に『自分が中心』に話がまわらないと嫌な人です。何に関しても《1番》が良く、いつも《主役》になりたいという願望が誰よりも強いのです。
目立ちたい
上記に共通しますが、友達の輪の中で「1番目立ちたい!」という思いから『不幸』を演じるようになってしまうのです。『不幸な話』をすることでみんなが心配してくれて、話が自分中心で進みます。それを嬉しいと思ってしまうのです。
虚言壁がある
みんなに「可哀想」と思ってもらいたいが為に《嘘》をついてしまいます。
本人に悪気はないのですが『悲劇のヒロイン』になる為には《大げさ》に言ったり、時には実際起こってもいない出来事を、さも自分が経験したかのように話すのです。
自ら不幸な道を選んでしまう
『悲劇のヒロイン症候群』の人は自分の辛かった話、悲しかった話をすることで精神の安定が保てます。そういう人は、周りから心配されていないと『不安』になってしまうのです。
なので《幸せになる道》ではなく、できるだけ自分が《不幸になる道》を無意識で選んでしまいます。結果、自分に不幸な出来事ばかりが起き、周りの人に「不幸な話」ができる事で幸せを感じてしまうのです。
『悲劇のヒロイン症候群』の自覚がない
自分は『不幸な話』ばかりをする自覚がありません。もちろん不幸になるような行動を自ら取っていることも無意識でしている為、わからないのです。
もしも周りの友達などに注意されても「そんな事ない」と否定し、その出来事すら他の友達に「”悲劇のヒロインぶっている。”と言われた。私、可哀想でしょ?」と不幸話として話をするでしょう。
自分より不幸な人に嫉妬する
自分より『不幸な話』をしている人に嫉妬します。なぜなら《自分が1番になれない》からです。1番でなければ目立たなくなってしまいます。
なので、その人に嫉妬してしまうのです。『悲劇のヒロイン症候群』の人は、自分が中心に話がまわらなければ納得いきません。
不幸な話で「自分が負けるかも…」と思ったら、その人の話を途中で打ち切るような事もしてきます。その人に対しての嫉妬がおさまらない場合『悲劇のヒロイン症候群』が重症化する可能性もあるので注意が必要です。
自傷行為をする
《自傷行為》をしてしまっている人はかなり重症な人です。
日常で自然に起きる「不幸」はそんなに毎日起こるものではありません。
なので自分が『不幸な話』をする為の《ネタ作り》に、自分で自分を傷つけるのです。最初は『擦り傷』や『アザ』を自分でつくって「夫に暴力をふるわれた」など嘘の話をつくり、周囲の同情をかおうとします。しかし、そのネタもいつまでも続きません。
次に話す時には「前よりも不幸な話じゃないとみんなが心配してくれない。」そう思い、新しい『不幸な話のネタ作り』を考え、実行します。
結果、どんどん自傷行為がエスカレートしてしまい、刃物などで自分を刺したり、入院しなくてはいけない位の傷もつくってしまうのです。
《悲劇のヒロイン症候群》原因
なぜ《悲劇のヒロイン症候群》になってしまったのでしょう。ここでは原因を探っていきたいと思います。
自分に自信がない
「自分に自信がない」ことから「何か自分でも1番になれることはないか」と考えます。その答えが『不幸な話』となり、周りに「自分は世界で1番不幸なの」とアピールするようになってしまいます。
自分は目立たない事を知っている
友達と一緒にいても自分は目立たないことを自覚している。だからこそ目立ちたいと思います。
ですが、『自分に自信がない』ので自慢できることがありません。『不幸な話』なら自分にも出来ると思い、自慢話のように『不幸な話』をしてしまいます。
《みんなが同情し心配してくれる=話の主役になれる=1番目立つ=幸せ》という間違った方程式が頭の中にあるのです。
寂しがり屋
とにかくさびしがり屋で、誰かに「かまってほしい」「心配されたい」という思いから『悲劇のヒロイン症候群』になってしまった可能性も高いです。
決してそんな事はないのに、小さい頃など《周りの友達》や《兄弟》と比べて「自分ばかり両親から愛されていない」と勝手に思い込んで育ってしまった人に『悲劇のヒロイン症候群』を発症している人が多くいます。
兄弟がいる人であれば、長男・長女などの《第一子》で、小さい頃に「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい!」「お兄ちゃんなんだからしっかりして!」など両親に言われて育ってしまうと、大きくなってから反動で「誰かにかまってもらいたい」「自分を一番に思ってほしい」という思いが『悲劇のヒロイン』として出てきてしまうのです。
どう接したら良いのか…《対処法》をご紹介!
周りにもしもこんな人がいたら、どう接して良いか悩んでしまいますよね。『悲劇のヒロイン症候群』の人とは、どのように接するのがベストなのか考えていきたいと思います。
深くかかわらない
職場や友達の繋がりなどで、どうしても係わらなければいけない場合は出来るだけ『深く係らない』ようにしましょう。
プライベートで二人で遊んだりしてしまうと「この人は話を聞いてくれる」と思い、頻繁に連絡が来て誘われたり、メールなどでも「今日はこんな事があった」と直接会う時以外でも、その人の話を聞かなくてはいけなくなります。
相手が「仲の良い相手」「親友」などと思ってしまうと、自分が「この人と係っていると面倒だな」と『悲劇のヒロイン症候群』の人と少し距離を置いたりした時「不幸な話」のネタにされてしまう可能性も出てきます。
この人『悲劇のヒロイン』を演じたがっている人かも…と思ったら出来るだけ近づかない事をお勧めします。
話を真剣に聞かない
人の『不幸な話』を聞くと、自分までテンションが下がってしまいます。別に自分に不幸な事があったわけではありませんが『不幸な話』真剣にを聞くだけでも、とても体力を消耗するものです。
もしも『悲劇のヒロイン』の『不幸な話』を聞かなくてはいけないような状況になってしまったら、真剣に聞かない事です。話は半分で聞いて「そんな事があったんだ」「可哀想だね」「大変だったね」と適当にあしらいましょう。
相手は自分の事を「可哀想だね」と言ってもらえるだけで満足なのです。
あんまり話を真剣に聞いてくれていないと相手が気づけば、どうせ話すなら「もっと真剣に聞いてくれる人が良い」と思ってくれたら大成功です。
そうすれば、あなたに「不幸な話」をする機会も減るかもしれません。
『悲劇のヒロイン症候群』は治る?
治る見込みはありません。《育った環境》や《性格》が原因なので、第三者が治すことは困難です。
先ほど症状の時にもお話させていただきましたが、本人にも『悲劇のヒロイン症候群』という自覚がないので、周りの人がいくら言っても「この人は何をいっているんだろう」「自分は違う」と思ってしまいます。いつか自分で気づく時が来るのを待つしかありません。
周りに『不幸な話』を聞いてくれる人が一人でもいれば気づく事は難しいです。
なので、周りの人が「気づかせてあげよう」「治してあげよう」なんて思ってしまったら、言われる本人も反発心が出てきてストレスが溜まりますが、本人の為に治そうとした周りの人達の方がストレスを溜めてしまう可能性の方が高いのです。
『悲劇のヒロイン』予備軍チェックリスト
- 無性に誰かから「大丈夫?」と心配してもらいたくなる。
- 最近愛情に飢えている。
- 何事に対しても自分が一番でいたいと思う。
- 人の話を聞いて嫉妬した経験がある。
- 人と話している時に実際に起きた出来事を大げさに話してしまう事がたまにある。
- 人の話を聞くより、自分の話をしている方が好き。もしくは自分が話している割合が多い。
- 目立ちたい願望がある。
- ふとした時に「自分はダメだ」と自虐的に思う事がたまにある。
- 基本、考え方がネガティブで、出来事などをポジティブに考えることが苦手。
- 長男・長女で小さい頃「お兄ちゃんなんだから…」などと我慢させられた経験がある。
この項目で5つ以上当てはまると、あなたも『悲劇のヒロインの予備軍』かもしれません。
しかし…1つも当てはまらないという人の方が危ないです。なぜなら先ほども言った通り『悲劇のヒロイン』は自覚がないことが特徴です。「私には当てはまらない」「大丈夫」と思っている人の方が『予備軍』もしくは、すでに『悲劇のヒロイン』になってしまっている可能性もあるのです。
◆まとめ◆
いかがでしたか?
自分の周りにもきっといる『悲劇のヒロイン』。その人とは係らないようにするのが得策でしょう。自分が「変えてあげたい」「治してあげたい」と思って係ったら、結果その人を苦しめてしまうことになるかもしれません。
もしも『悲劇のヒロイン症候群』に自覚がある人は、重症化する前に病院で相談するのも良いかもしれませんね。