学歴コンプレックスとは?原因や克服する方法を紹介!

学歴コンプレックスと聞いて、どういう事を思いますか?他の人と比べて自分は学歴が無い・低いと悩んでいるようなことを考えると思います。

それは実態のない悩みともいえるでしょう。どうしてそのことで悩むのか?コンプレックスの仕組みと克服方法も交えてご紹介しましょう。

あなたには学歴コンプレックスがありますか?

大学

家庭内・会社内にて自分だけ学歴が低い…ということで悩んでいますか?そのことを責められたりしていますか?それが原因でのけ者にされていますか?ほとんどの場合はそういうことは無いといいます。ではなぜそのことで悩むのでしょう?何か失敗をしたときにやっぱり○○さんとは違うんだ…という風に他の人と比べたことはありませんか?たまたま人気のあった人が自分より高学歴であったということで自分を下に評価したのではないですか?

実は学歴コンプレックスを持つ人は努力家が多いと言われています。幼いころからの競争により、学歴を人以上に意識して、その学歴で認められないならば、他の事で評価をしてもらおうと、より頑張る傾向があるようです。そして人からの評価を非常に気にします。しかし努力のすべてが報われるとはかぎりませんし、自分の望むような評価を得ることが出来なかった時に「やはし学歴が良くないから」と学歴のせいにする傾向があるようです。

誰もがしっている大学へ通っている、または卒業したということを聞くと「へぇ、凄いね」「やっぱり違うよね」などと声を出しますが、本当の人の評価はそれだけではありません。(人が人を評価するということも本来は変なことです。評価というよりは感想と置き換えたほうがしっくりくるかもしれませんね)人として信頼出来ない人ならば、いくら学歴があったとしても口で「凄い」とはいうものの、当たり障りのないお付き合いしか出来ないでしょう。

人生で充実した感覚を持てるのは、人から信頼され頼られたり、誰かの役にたったり、心から一緒に笑ったり、怒ったりという感情を共有できるかだといわれています。それなのに、10代~20代初めのころの学業のそれも出身校のことでいつまでもこだわっているのはもったいないのです。

学歴コンプレックスに陥る要因は?

卒業

何をキッカケにそんな風に考えるようになったのでしょう。

コンプレックスは嫉妬心から…

コンプレックスを自覚するのは、会社内にて同期が自分よりもいい学校の出身者だった、先輩、後輩が自分より上だと思う大学出身者だった…が多いようです。そういう時の気持ちは何か理解していますか?これは相手への嫉妬心からくるものなのです。

小さいころから親や周りの環境により「競争」という場に置かれ、幼稚園・小学校・中学校を受験し、よりいいと言われる大学に進む為に勉強し続けてきました。そのため、自分より上とされる学校へ通っている人へ憧れ、羨望があり、そこに通えなかった自分へは劣等感が芽生えるようになります。競争するということは「勝者」「敗者」というふうに分けられることになります。近年、「勝ち組」「負け組」のような言われ方が聞かれたのもそういう風潮からでしょう。

人は学歴だけで判断することはないと知ろう

誰もが知っている名門といわれる大学に進学する事、そしてその学歴をもつことにより他の人とは違う特権が得られるかもしれません。基準が学校の偏差値というものでしかない時はそれは仕方のないことでしょう。しかし、社会にでてからはそれだけではありません。

特権を持っているといってもスタート地点が少し違う、希望するものが通りやすくなる…ということもあるかもしれませんが、勉強してきたことをいかに発揮するのか?がその人の本当の実力となります。

仕事やそれ以外のことも一人ではできません。その実力を発揮し、いかに人と一緒に力を合わすことができるかという人間力がその人の魅力になるのです。コンプレックスに凝り固まり、本当の実力を出せずに過ごすほうがもったいないということに気づきましょう。

逆パターンのコンプレックスも?

皆と一緒であることを「良し」とする社会において、自分だけが「いい環境」だったり、「学歴が人より良い」と認識されていると、逆にのけ者にされたり、大変な仕事量を押し付けられたりすることもあるそうです。そんな状況を居心地悪く感じて、卒業校をあえて言わないとか、自分より上と言われる大学出身校の人たちと過ごすことを望む人も多いそうです。

コンプレックスは誰にでもあるものと理解しよう

勉強2

コンプレックスは誰にでもあります。学歴以外ならたとえば容姿や育った環境で悩んでいることもよく言われますね。しかし、それだからといってもコンプレックスを持っている人が全員、辛い人生を送っているかと言われればそんなことはないでしょう。自分を受け入れ、そのうえで努力したり工夫したりそのままでいいと思ったりとコンプレックスと向き合い、克服しています。

学歴も同じです。卒業した学校は変えることは難しいですが、別のことで努力をしたり、そのままの自分を受け入れることで、自分のいいところを表現できたりするようになるのです。

劣等感と優越感は表裏一体!

コンプレックスは他の人と比べることによる自己嫌悪や自己否定を生み出して、自分自身を低い位置に置きたがります。そこで芽生えてくるのが劣等感です。その劣等感を解消する為に(自分より下にいると思われる人を)逆にあなたは人を見下しているのではありませんか?そしてそうすることで、優越感に浸ろうとしているのです。

常に人と比べて、「上」「下」と評価しつづけるのは辛くないですか?そして心の中に劣等感を強くもち続けていると、「自分は嫌われて当然だ」「だから上手くいかないのだ」ということばかりを考え、人間関係も閉ざしがちになってしまいます。上手くいかない理由をコンプレックス=学歴のせいにして自分を追い込むのはやめましょう。

そのコンプレックスの実体のないものでは?

本当にそんなに悩むほどのことなのか?冷静に向き合ってみましょう。上手くいかなかったことをひとつひとつ思い出してみると、その原因は学歴ではなく、その時の自分のやり方だったり、タイミングだったりと学歴が原因ではない場合のほうが多いのではないでしょうか。

人は実態のない不安感をより恐れます。あくまでも自分が生み出した想像のものですから勝つことが難しいのです。しかし、それは自分で思い込んでいただけで、そこまでひどくないと分かったら、克服する為の第一歩を踏み出すことができるでしょう。

学歴コンプレックスを克服する方法は?

朝日

克服するにはどんな方法があるのでしょう?

人は学歴で好き嫌いの判断をしない

初めてあった人はまずは第一印象で判断しますね。その時には学歴はわかりません。その後に知る事があっても人が思うことは「○○出身の割に品がない」「さすが○○出身だから、仕事ができる」というように、「○○出身」という形容詞がありますが、今のその人個人をみているのです。先程の例に合わせると結局は「品がない」「仕事ができる」ということだけなのです。

学歴を評価しない企業も出てきている

就職活動の際、学校名を伏せて応募させるような企業もありますし、学生時代からインターンとして仕事を覚えてもらい、その間に企業で訓練を行うという仕組みも生まれているようです。このことは企業は学歴だけではなく、一人間としての力を求めているということなのです。

学歴を積めないのならば難関資格を取得しよう

今は社会人入学と言う風に一度社会に出てからあらためて大学に入り、勉強し直すということもできます。が、時間やお金もかかります。しかしそんなことをしても違うコンプレックスが芽生えるのではないでしょうか?ストレートで入学できなかった…など等があるようです。

いろいろ考えてみたけれど、でも学歴のことは気になってしまう…ということならば、興味あることや業務に関する「難関」だといわれる資格を取得するように頑張りましょう。難関ですから簡単に取れるものではないでしょう。しかし、努力することでそれが知識になり、視野も広がることもあるでしょう。

もし、取得できなくてもそこで頑張ったことは絶対に無駄にはならないですし、もちろん取得できれば自信にも武 器にもあるでしょう。そのコンプレックスを別の「力」としましょう!

自分の世界を作ったり、好きなことに没頭しよう!

先にもご紹介したように、コンプレックスのある人は基本的に自分が好きではありません。そんな人が克服するには自分を好きになるよう努力することです。ただし、それは簡単ではないかもしれません。簡単に思える方法として、自分の好きなこと、趣味などに没頭するくらい集中してみることが意外と効果的です。

自分の好きな事なので、人と比べる必要はありません。のめりこむことで自分の世界に入り、人の評価や意見などがどうでもよく思えてくると言います。もし、そのような感覚がわかるようになれば、その世界を少しずつ広げていきましょう。

他人と比べない人生のほうが豊かである

人と比べないと自分の位置がわからないほど、今、現在迷っているのでしょうか?学歴コンプレックスを持つような人はそもそも努力家であるとご紹介しました。そんな人が本当の自分の評価を他人にゆだねるようなことで満足するのでしょうか?視点を他人からみた自分ではなく、自分の位置からみた自分にシフトしましょう。昨日より今日、そして明日へ、1年前から今年、そして来年と自分がどのように変化しているのかを自覚しましょう。

スポーツで1番になるような人は皆、「自分に打ち勝つ」と口にしています。人は弱い心を持っています。そんな時に楽なほうに逃げない自分を目指しましょう。昔と現在、そして未来と価値観は変わっていきますね。そんな時代に他の人に勝った・負けたというより、自分との闘いを重視しましょう。自分の生き方は自分で決めて進むことを意識すればコンプレックスは小さくなっていくのではないでしょうか。

まとめ

幼いころからの「学歴社会」という中で育ってきたので、そう簡単に意識は改善できないかもしれません。人によってはとても辛く悩んでおられると思います。どうかその思いが少しでも改善され、自身の長い人生の足かせから解放されるようにと思います。

少しずつでいいので視点を変えて、人と比べることのない世界へ一歩踏み出してみましょう。