お見舞いのメールを上司に送る時の注意点は?NGな言葉や文例を紹介!

会社の上司など目上の人が体調を崩して入院してしまった時…直接お見舞いに行きたくても行けない場合がありますよね?本人の体調や病状などにもよりますが、会社の上司であれば気を使ってしまい「お見舞いに行っていいのか」と悩んだりもしてしまいます。

そんな時に便利なものが『メール』ですよね?『メール』なら、本人の体調などを気にすることなく送れます。

しかし、病状が軽いか重いかで《送って良い内容》と《悪い内容》がでてくるのです。言葉もきちんと選んで送らなくては失礼にあたる事もありますし、相手を傷つけてしまう可能性もあります。

今回は『お見舞いメールの送り方』についてお話していきたいと思います。

『お見舞いメール』は嬉しいもの?

メール

体調が悪くて目上の人が入院したという場合、その人はそもそも部下などから『お見舞いメール』をもらって嬉しいものなのでしょうか?

部下は目上の上司に宛てるものなので、色々と気をつかい考えてしまいます。

自分を心配してくれてる事が伝わると「嬉しい」

文章にもよりますが、やはり人から『お見舞いメール』がきて心配されたりすれば嬉しいものです。それがあまりかかわっていない人で親しくなかったとしても、自分を心配してくれていると思わせるメールがきたら、普段はとても厳しく怖いイメージの上司でも、入院して心も体も弱っている状態の時のメールがきたら嬉しいと思うのです。

喜ばれる理由

入院中はお見舞いに来てくれた人と看護師さんや医師としか係わりがなく、普段バリバリ仕事をこなしていた人であればあるほど、色々な人と毎日接し、忙しくしていたのでとても寂しい気持ちになってしまいます。

先ほども書いた通り、心も身体も弱ってしまっています。

だからこそ、自分を心配して気にかけてくれる人がいるんだと思える『お見舞いメール』がきたら嬉しいと思うのです。

『お見舞いメール』の効果

パソコン

気遣いが出来る人は仕事もできる?!

よく《気遣いが出来る人は仕事もできる》と言いますが、『お見舞いメール』を送る気遣いが出来る人は、やはり仕事ができる人です。

何故かというと、身近な会社の人に気を遣えない人はお客様にも気を遣えませんし、もちろん気の利いた行動も出来ません。そういった人はそもそも気づく事すら出来ないのです。

『お見舞いメール』のマナーを守って《心のこもった温かいメール》をきちんと送れる人は、上司に「こいつは仕事ができるやつだ」と思わせる事が出来るのです。

株が上がる

上司が具合の悪い時にメールを送れば、上司は喜び「なんて優しい部下なんだろう」と思い、あなたの株も上がります。

たとえ、普段あまり接してなくても「入院している」など話をきいたら『お見舞いメール』は送っておいた方が良いでしょう。体調を気づかったメールを送って、マイナスな印象を与えることはありません。

仕事がしやすくなるなど環境が良くなる可能性や、そこから上司の人と仲が良くなる可能性もあります。

『お見舞いメール』例文

医療

『お見舞いメール』を送ると喜ばれることはわかりました。ですが、どう送っていいのか…メールの内容で悩んでしまうと思います。親しい人なのか、親しくない人なのかなど《相手との関係》でもメールの内容、言葉づかいが変わってきます。

そこでシーン別での《例文》をいくつかご紹介したいと思います。

内容は、前向きな表現が一番良いですが、社会復帰を急かしすぎたり、明るすぎたりする内容は相手にとってプレッシャーになる場合もあります。

自分が相手の立場だったら…と考え、気持ちの伝わるメールを送りましょう。

あまり会う事のない上司に対して

●〇〇課の○○です。このところ○○課長はずっと忙しそうになさっていたので、疲れがたまっていたのではないかと思います。この際ですから、ゆっくり休んでご療養なさってください。一日も早く○〇課長が全快することを心より願っております。

●○○課の○○です。○○課長から○○さんが入院されてと聞き大変驚きました。

○○さんの元気なお顔を見られないのが寂しいですが、いつも忙しそうにしていたのでこれを機会にご静養のつもりでゆっくり休んでください。一日も早い回復をお祈りしております。取り急ぎメールにてお見舞い申し上げます。

●○○課の○○です。お体の具合はいかがですか。ご全快を祈念し心からお見舞い申しあげます。一日も早く、○○さんのお元気なお顔を拝見したいと願っております。

この頃寒さが続いております。くれぐれもお身体を大事にされてください。

☆あまり会わない上司だからこそ最初に『○○課の○○です』と自己紹介をしましょう。

上司にはたくさん部下がいる為、「小林です。」だけでは顔と名前が一致しない場合があります。『佐藤』『小林』『田中』など人数が多い苗字は名前までいれると良いです。

その方が相手に丁寧な印象も与えることが出来ます。

親しい上司に対して

『○○です。

今朝、○○○さんがご病気で入院されたとお聞きし、とても驚いております。
日頃からご多忙にされておられたので、疲れが出てしまったのではないかと心配いたしております。
その後、お身体の具合はいかがでしょうか。

人一倍、責任感の強い○○○さんのことですから、仕事のことが気にかかってしまうとおもいますが、どうかご療養に専念されますようお願いいたします。

私たちも○○○さんの一日も早いご回復を心からお祈りしています。何か私にお力になれることがあれば、何なりとおっしゃってください。

容態が安定しましたら病院へお伺いしたいと思っておりますが、まずは取り急ぎメールにてお見舞い申し上げます。』

と連絡をしたら、宅急便などでお見舞いの品を送るとベストです。

入院してから時間が経ってしまった場合

ご無沙汰して申し訳ありません。

昨日、○○さんから○○○さんが体調を崩して入院されたと知らされて、たいへんおどろいております。
全く知らず、お見舞いが遅れてしまい申し訳ございません。

今のお身体の具合はいかがでしょうか。

○○さんの話では大事には至らなかったとのことでしたので、ひとまずは安心しております。

突然の病でおつかれでしょうが、今は療養に専念され、一日でも早く元気なお姿をみせてください。○○○さんのご回復をお祈りいたしております。
この頃は暑くなりましたので、くれぐれもお身体をお大事にされてください。

まずは取り急ぎメールにてのお見舞いを申し上げますこと、 なにとぞお許しください。

重い病気の場合

病状が思わしくない場合はご家族宛てに手紙を書くと良いでしょう。

相手の安否を気遣いながら、ご家族へのねぎらいの言葉や「私で良ければいつでも力になりたいと思っていますので、何なりとお申し付けください」などの言葉を添えるのもよいでしょう。

事故で入院した人の場合

事故の原因や責任問題など相手が気にしてしまうような内容のメールはやめましょう。

●○○です。

今日、○○部長から○○さんが交通事故に遭われて入院されたとお聞きして大変驚いております。幸い大事には至らず、ひとまず安心しました。

けがの具合はいかがですか。

○○部長によると命の危険すらある事故だったとのことで、心中を推し量ることもできませんが、今は完治に向けて治療に専念されてください。

この際、ご療養に努められ一日も早くご完治されますよう、心からお祈りいたしております。

容態が安定しましたら、病院へもお伺いできたらと思いますが、まずはメールにて取り急ぎお見舞い申し上げます。

送るときの注意点

禁止 標識

メールを送るときにも《注意点》があるので、頭に入れておくと良いかもしれません。

すぐに送る

「入院した」と話を聞いたら、すぐに『お見舞いメール』を送りましょう。時間が経ってからだと、今さら感が出てしまい「本当に心配していたのかな…」と相手は思ってしまいます。

ビジネスの世界では《今すぐ》を求められることが多く、時間が経ってからでは意味がない事がたくさんあります。

たかがメールかもしれませんが『お見舞いメール』の文章が全く同じものでも、送った時間が早いか遅いかで価値が半減してしまいます。

もらう側としては、すぐにメールが来た方が「心配している」という気持ちも伝わり、とても嬉しく感じるものです。

時候は不要

お見舞いの手紙やメールでは、改まった相手であっても時候の挨拶は必要ありません。相手の安否、気持ちを気づかい思いやりのある内容にするよう心掛けてください。

言葉づかい

あまり会う事のない上司には、きちんとした『丁寧な文章』で送りましょう。

ある程度親しく一緒に仕事をしたり、毎日顔を合わせるような長いお付き合いの直属の上司には、あまり『かしこまった文章』はよくありません。

かしこまり過ぎると《よそよそしく》感じてしまい「心配」という気持ちも伝わりにくくなってしまいます。関係性が出来ている上司に対しては『少し砕けた言葉づかい』にすると気持ちが伝わりやすくなります。

使ってはいけない『NG言葉』

失敗

ここからは『お見舞いメール』で使ってはいけない『NG言葉』をご紹介したいと思います。

知らず知らずに使ってしまっている人もいるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。

忌み言葉

不吉な状況を連想させる言葉は使わないでください。

忌み言葉とは「別れる」「終わる」のように離別を表す言葉、「出る」「帰る」のような出戻りを暗示する言葉、「死」「枯れる」「亡くなる」「弱る」「葬る」などの不吉な言葉のことをいいます。

追伸

重なるイメージが悪いとされています。手紙やメールでは使わないのがマナーです。

「ますます」「いろいろ」「たびたび」「しばしば」「次々」などの繰り返す言葉もNGです。

病状にふれる内容

病状や病名など必要以上にふれるのはいけません。

病状が重ければ重いほど、本人も言いたくないものです。相手の気持ちをきちんと考えましょう。

◆まとめ◆

若い

いかがでしたか?

人生は、いつ何時なにがあるかわからないものです。このような『お見舞いメール』の書き方を一度頭に入れておくのも良いと思います。

上司に送るものですし、病気などで入院した人に宛てるものなのでマナーをきちんと守って、正しく相手に自分の気持ちがしっかり伝わるような《温かい》文面のメールが送れる大人になりましょう。

そうすれば相手にも気持ちが伝わり「嬉しいな」「早く体調を回復させたい」と前向きな気持ちになるでしょう。そんな力に自分がなれたら嬉しいですね。