気が利く人って、一緒にいて楽しいですよね。自分の行動をみて、周りから「気が利くねー」と言われたら、誰だってうれしくなると思います。
男性、女性に関わらず気が利く人は人付き合いが上手くて、思いやりのある人だとみられます。そんな行動を心がけていても、なぜか空回りしてしまう時はどうすればいいのでしょう。
今回は、気が利くとはどんなことなのかを、まとめてみました。
気が利く人になるために
気が利く人ってどんな人のことを言うのでしょう?
気が利くって、なに?
- 頭がよさそう
- モテそう
- 仕事ができそう
- 会話がうまそう
- 行動力がありそう
- 思いやりがある
- さりげない気配りができそう
と良い事ばかり並びますが、その一方で
- ありがた迷惑
- 押し付けがましい
- おせっかい
- うっとおしい
- 恩着せがましい
- いちいちうるさい
などなど、一歩まちがえると痛い人と思われがちでもあります。
もちろん、友だちや付き合っている人が、自分でも気がつかなかった、ちょっとしたことまで気遣ってくれたら、大切にされていると感じて幸せになれるし、自分も気遣い上手になりたくなります。でも間違えた気を使うと、うとましがられたり、場の雰囲気が悪くなる可能性もあって、なかなか難しいですよね。
そしておせっかいな人に限って、「私って気が利く!」「私がこんなに頑張っているのに!」と勘違いして周りを困らせていたりしています。気が利く人にはなりたいけど、やりすぎや間違った気遣いはしたくない。そもそも気が利くって、どんな事を言うのでしょう?
気が利く人の特徴って?
気が利く人の特徴は、
- 細かいことに気がつく
- 相手の話をよく聞く
- 挨拶ができる
- 感謝の言葉が言える
- 相手を思いやれる
- おしゃれ
- プラス思考
- 実は行動力がある
ということが挙げられるかと思います。実際にどういうことか見ていきましょう。
細かい事を見る事が出来る人
気が利くとは、細かい事にまで目を向ける事が出来る人。つまり、それだけ周りをよく観察できる人の事を言います。「私って気が利く!」と周りにアピールしてる人は、周りを見ていない人。まるで逆です。
相手が望んでいるか、望んでいないかを観察しないで、自分の価値観で相手に何かを押し付けてしまっているのに、「良い事をしている」と思い込んでしまっている時ってありますよね。人がやっている時は空気を壊してるってわかるけど、意外と自分の事となると、気がつかない場合もあります。
まずは相手の話を聞こう
どうすれば、おせっかいではなく気が利く人になれるのでしょう?その答えはとても簡単。おせっかいと気が利く人の大きな違いを意識するだけなのです。
- おせっかいとは、自分の価値観の押し付けからくる行動
- 気が利くとは相手への思いやりからくる行動
その違いさえ理解できれば、気が利く人に一歩近づいたも同然です。モテたいから気が効く人になろうとする人はすぐに見破られてしまいますし、迷惑がられて逆にモテから遠ざかってしまいますが、相手を思いやっている人の気の使い方はさりげなくて、周りの空気まで幸せにしていきます。
相手が何を求めているのか、まずは目の前の人の声に耳を傾けてみましょう。相手の立場に立って、どんな気持ちで話しているのか。まずは人の話をよく聞いてみましょう。それが遠回りでいて、一番の近道つまり最速行動なのです。
ただし、間違っても人の話を聞いた後で、上から目線のアドバイスをしてはいけません。相談した相手はアドバイスが欲しくて相談したのかをまずは見極めましょう。ただ、誰かに聞いて欲しかった。そんな時もあります。
気が利くを行動してみよう
気が利く人は、さりげない挨拶ができます。
意味のない挨拶の大切さ
- おはよう
- こんにちわ
- こんばんわ
- おつかれさまです
- ごくろうさまです
どれも大した言葉ではありません。でも目があった時に声をかける事はお互いに気がつかないうちに「あなたの事を気にかけてますよ」というシグナルになります。
ある映画にこんなシーンがありました。親子ゲンカをした子どもは、すねてしまって誰とも口を聞かなくなります。
事情を知らない近所の人たちは、突然挨拶をしなくなった子どもに悪い印象を持ち、その家はだんだんと人間関係が悪くなっていきます。挨拶の言葉自体にはあまり意味がないのですが、その挨拶が実は人の感情を左右させていて、周囲の状況まで変えてくのです。
そして、感謝の言葉も
挨拶するだけじゃ物足りない。それくらいならもうできているという人は、感謝の言葉を口にするのはどうでしょう?「ありがとう」以外にも、「〜してくれて、よかった」、誕生日や記念日には「一緒にいれて、嬉しい」や「いつも助かってるよ」など、素直な気持ちを伝える表現はいくらでもあります。
いつもは心の中で思っていて、口に出していなかったシーンでも、親しすぎて口にするのが恥ずかしい間柄でも、だからこそ「ありがとう」という言葉は相手をよく見ているよという意味を持ち、効果を発揮するのです。
なんでもない事に感謝の言葉をかけかけられる人は、それだけ周りをよく見ていて、気持ちにも余裕があり、その余裕が結果的に周りの状況もよくしていくのです。
さらに進んでこんなことも
夏目漱石が「I LOVE YOU」を相手と一緒に月を見ている状況を愛しんで、あるいは一緒にいる人で見える月の情景が変わる事を指して「月がきれいですね」と訳したと言われているように、日本語はその言葉の裏に違った意味を持たせる文化があります。
一緒にいる人とどんな状況なのか、こんな言葉で言い表せたらステキですね。
プラス思考で考える
気の利く人たちの共通点は、プラス思考です。相手のちょっとしたよい面を見つけて、褒めてくれます。どんな状況にいても、人は悪いところを指摘されるより、良いところを伸ばす方が成長します。仕事でも恋愛でも、プラス思考で接すれば、人付き合いはうまくいきます。気の利く人は、人付き合いもスムーズです。それは相手の良い面を見て、気の利く人本人も気分が良いからです。
プラス思考で考えるのが難しい人は、最初はゲーム感覚で「良いこと探し」をするのも良いかもしれません。目の前の相手や、目の前の状況の良いところを口に出して言ってみる。言うのが恥ずかしい時は、心の中で良いところを数えてみる。良いところ探しが上手くなって習慣になれば、自然と気の利く言葉や行動ができるようになるかもしれません。
気が利く人はおしゃれです
「気が利く」とは、おしゃれで粋なことなのです。
「粋で いなせで 洒落がきく」と昔の人は言いましたが、洒落とは、その場にあったことのできる気が利く人のことでもあるのです。
気が利くねは、おしゃれだねの別の言い方
- 気の利いたお土産
- 気の利いたプレゼント
- 品が良くて、気が利く
- 気の利いたできる人
気が利く人は、周りをよく見る観察力があります。さらにそれに想像力を働かせることによって、周りの人が喜ぶ選択ができるようになれば、それはもうおしゃれと言わざるを得ません。
気が利くとは、人間に対してだけではなく、状況に対しても行われるものなのです。その場所にふさわしい物かどうか。その場所や状況を見極める力をつけた気の利く人間は、仕事の上でも有利です。相手の立場に立って、何が必要か、どんなことが良いのかが分かることは、おしゃれの秘訣です。そこから少しズラしたり、上品にしたりすることでワンランク上のおしゃれを楽しむ事ができます。
状況を見る事ができずに大胆な行動をすると、とてもずれてしまったり、品がなくなってしまいます。人はそれを野暮といい、粋の反対とみます。おしゃれで気が利く人は、状況に対して想像力が持てる人の事を言うのかもしれません。
気が利く人は、行動力がある
気が利くには観察、観察と口を酸っぱくして書いてきましたが、実は気が利く人は行動力もあります。それもみんなが気がつかない行動力。
無言の行動力が決め手
例えば会社でゴミが落ちていた時、大抵の人は無意識で「汚いな」と思っても何もしません。気が利く人は無言でさっとゴミを拾ってゴミ箱に捨てます。小さな事で、誰も気にも止めないことですが、この小さな行動でみんなの心はすっきりします。
気がついたからって自分では拾わず「だれー?ゴミ落としたの」と大声でいって気がついた人のアピールだけしても、その場の雰囲気は良くなりません。気の利く人は、声に出さずに小さな行動で、環境を変えていきます。
気が利く人ってストレスにならない?
ここまで読んで、そんなに相手のことばっかり考えていたらストレスが溜まらない?と思ったあなた。気が利くというのは、職場や家庭でのストレス対策にもなるのです。ストレスというのは環境から受けます。悪い環境が、みんなの気持ちをギクシャクさせ、イライラさせます。笑顔の人や、気の利いたことの言える人が一人いるだけで、場の雰囲気は和み、ストレスは軽減されます。
自分から率先してストレスのある環境を遠ざられる能力が、気の利く人には備わっていると言えるでしょう。逆に気を利かせているのに、ストレスが溜まる人は、実は気を効かせているのではなくて、やみくもに相手にへりくだっているだけかもしれません。
まとめ
以上が気の利く人のまとめでした。あなたは、気が利く人?それとも間違った気の遣い方をしていた人でしたか?
人の話を聞くというのは簡単なようで難しいこと。でもその小さな一歩が大切なのです。気が利くようになれば、周りの環境もよくなって、一緒にいる相手もそうですが、何よりあなた自身の生活がより良いものになるかもしれません。
自分自身の少しの行動で、ほんの少しの気遣いで、仕事や異性との関係も変わる。そんな行動ができたらステキですね。
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