芸能界でも仲の良い夫婦として知られていた高橋ジョージさん、三船美佳さん夫婦の離婚報道によってよく知られるようになった「モラルハラスメント」通称「モラハラ」ですが、実際どのようなものなのでしょう。
今回はモラハラ夫の特徴、対策、またモラハラ妻についても探っていきたいと思います。
目次
モラハラとは?
モラハラとは、言葉や態度などによって、相手を精神的に傷つける行為のことを言います。近年、離婚の原因としても増加中で、今まであまり知られていませんでしたが芸能人の離婚問題で取り上げられてからよく耳にするようになりましたよね。
夫婦間のみに起こる問題ではなく、例えば職場の上司などからのモラハラなども問題となっています。今回はモラハラの中でも特に悩んでいる方の多い夫婦間のモラハラについて取り上げていきたいと思います。
モラハラ夫の特徴
では、まずモラハラ夫の特徴について紹介します。
外面が良い
モラハラ夫は体裁を気にするため、家庭での顔とは打って変わって外の顔は「良い人、良い夫」に見られるように振舞います。
そのため、周りからはモラハラ夫であるということがばれにくいのです。
なんでも人のせいにする
基本的に自分はいつでも正しく、不都合があると他人のせい、家庭内においては全て妻のせいだと考えます。
その結果、話し合いをしようとしても自分の非を認めないため時間の無駄になる場合が多いのです。
言葉の暴力を浴びせる
「そんなこともわからない馬鹿なのか?」「誰のおかげで生活できていると思っているんだ」「馬鹿、死ね」など、妻の人格を否定するような言葉を平気で口にします。
肉体的な暴力とは違い、傷は目に見えないため周囲や妻自身でさえもモラハラだと気付きにくいです。
無視する
罵詈雑言を浴びせたかと思うと、今度は何を話しかけても無視…という場合もあります。
「お前と話す時間はない」「馬鹿と話すと疲れる」などと言い、会話さえもしてくれなくなるのです。これは精神的にかなり追い詰められてしまいます。
たまに優しく、同情心を利用する
こんなにもひどいことをするモラハラ夫ですが、それまでが嘘だったかのように急に優しくなったりします。プレゼントを買って帰ってきたり、優しい言葉をかけてきたりします。
また、妻に愛想を尽かれそうになると、可哀そうな自分を演じ同情を誘ってきます。モラハラ夫の妻は優しい人が多いので、つい同情心が芽生え、なかなか離れられなくなってしまうのです。
モラハラ夫にどのように対処するか
ではこういった夫を持ってしまった妻はどうしたら良いのでしょうか。モラハラ夫への対策をご紹介していきます。
極力反応しない
モラハラ夫は基本的に妻が苦しんでいるのを見て自分が優位になったことを確認し、楽しんでいます。そこで、落ち込んだり、泣いたり、精神的にダメージを受けていることを夫に見せないことです。
「はいはい。そうですね」と軽く流し、自分は夫の言葉なんぞに動じてないことを夫に見せることによって、妻が自分に対して無関心になったと思い態度を改めることもあるようです。
毅然とした態度で接する
「他の男と話すな」「外に出る時は1時時間毎に電話しろ」など無茶なことを言ってくるモラハラ夫に無理なものは無理だとはっきり言いましょう。
同情を誘うようなことを言われても、それが彼の姑息な作戦だということを忘れないことです。モラハラ夫は自分よりも弱い立場の者に対して辛く当たりますが、自分よりも強いと判断した者には大きな態度を取りません。
はっきりと自分の考えを伝えられるようになることが大事です。
相談できる人を持つ
モラハラを受けていることを話すのには少なからず勇気がいることです。しかし、信頼できる第三者に話を聞いてもらうことによって、建設的に考えることができるようになります。
友達に話すのに抵抗があるならば、今はSNSが発達しているので同じモラハラを受けている人達のコミュニティを探して同じ境遇の人たちに会いに行ってみる。
また、モラハラを専門にした弁護士さんならきっと親身になって話を聞いてくれることでしょう。
証拠を残しておく
離婚をした方が良いと判断したならその日から、夫のモラハラの証拠を残していくことです。
ケータイの録音機能を使って夫が放ったモラハラに当たる発言を録音しておく、日記にいつどこでどんなことをどのように言われたのかを記録しておくことが、今後の役に立ちます。
夫婦間のモラハラは夫によるものだけじゃない?
ここまでモラハラ夫とその対処法についてご紹介してきましたが、実は夫だけでなく妻がモラハラの加害者というケースもあります。
日常的に受けていた妻の言葉の暴力によって、ある日夫の堪忍袋の緒が切れ、妻を殴って死なせてしまったという事件もあります。温厚や気の優しい夫が妻からのモラハラを受けているという現実も実際には見受けられるのです。
モラハラ妻の特徴
では、次にモラハラ妻の特徴も知っておきましょう。
夫のプライドを傷つける
「そんなこともできないの?」と子供や他人の前でわざわざ言ったり、「これっぽっちしか稼げないなんて生活できない」など稼ぎについて文句を言ったりして、男性のプライドを傷つけることを平気で言います。そしてあたかも夫がダメ夫であるかのように扱うのです。
日本人男性は特に強く見えてもナイーブな人が多いので、こういった発言に深く傷つきます。
夫婦間でも負けず嫌い
夫婦間で負けず嫌いの側面が出ると夫婦喧嘩が絶えなくなり、つい言い過ぎてしまい結果的に相手を傷つけてしまいます。特に妻にその傾向が強いと、夫は疲れ果て、どんどん自分に自信を無くしていきます。
口をきいてくれない
これはモラハラ夫でもありましたが、何を言っても無視して、夫など存在しないように扱います。動揺したり落ち込む夫を見て楽しんでいるのです。
他の人を味方につける
子どもを味方につけて家庭での夫の居場所をなくしたり、妻の周りにいる人達を言葉巧みに自分の味方につけ、夫を孤立させようとします。夫がモラハラを受けていることを周囲に言い出すのは、ひょっとしたら女性のそれよりも勇気がいることかもしれません。
ですのでなかなか周りに相談できず、もしくは相談してもあまり真剣に取り合ってもらえず、結果的に夫のストレスは発散されないという悲しいパターンに陥るケースも多いようです。
モラハラ妻の対処法
モラハラ妻の対処方法を紹介します。
真剣に取り合わない
モラハラ妻の言うことは聞き流して真剣に取り合わないようにしましょう。
自分が上に立っていることを感じないと生きていけない可哀そうな人間だと思い、無関心を通すことによってそれ以上の関係悪化は防げるでしょう。
別居を考える
もう一緒にいるのが苦痛レベルに達したら、ひとまず家を出てみるのも手です。もしかしたら妻もその間に冷静になることだって考えられます。こ
れ以上モラハラを続けるならば離婚も辞さないという考えを見せるという毅然とした態度も必要です。
モラハラの証拠を記録する
モラハラ夫の対策でもありましたが、モラハラを受けた記録を残しておくことです。妻からのモラハラも離婚の理由になります。離婚を考え始めたらまず記録を残しておくことを考えて行動しましょう。
離婚調停にもちこむ
モラハラ妻は自分が悪いと思っていないケースが多く、離婚に応じない場合もあります。そこで、調停委員という第三者が間に入って、実際には妻と顔を合わせずに進む離婚調停に持ち込むのが得策です。
どこに相談すればいい?
では、モラハラを解決するための第一歩である第三者への相談ですが、どこに行けば相談にのってくれるのでしょうか。
婦人相談所
婦人相談所とは各都道府県1件は必ず設置が義務付けられており、非行や売春に走りそうな少女や、夫婦間のドメスティック・ヴァイオレンス、そしてモラハラなどに悩んでいる女性の相談や調査指導、援助、一次保護などを行っています。
女性センター
女性センターは女性が抱える悩みであればあらゆる相談が可能な機関で、各都道府県、市町村が自主的に設けています。社会福祉主事任用資格をもつ相談員、心理判定員など様々な職員がおり、相談する側としても安心です。
離婚問題に詳しい弁護士
もう離婚を考えているのなら、離婚問題、いまではモラハラに詳しい弁護士さんもいるようなので、弁護士事務所とコンタクトを取ってみると的確なアドバイスをくれるでしょう。
初回相談無料など、良心的な弁護士さんもいるので、インターネットで検索して住んでいる都道府県にそういった弁護士さんがいないか探してみると良いでしょう。
まとめ
モラハラ夫(妻)の特徴や対処法などについてご紹介させていただきました。
モラハラは傷は見えない分、周りからも被害を受けている当人さえも気づきにくいものですが、暴力です。自分だけの中にしまっておくには辛すぎる問題ですので、実際に自分の夫や妻がモラハラ加害者かもしれないと思ったら、何らかの行動を起こす勇気が必要ですね。また、第三者の力を借りることも重要です。
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