ニートを脱出する方法は?きっかけを知って対応しよう!

仕事をせず、学校や職業訓練に行くわけでもなく、ただひたすら毎日をなんとなく過ごしている印象のニートを脱出するにはどうしたらいいのでしょうか?

どこかで少しつまづいた人がニートになってしまいます。その実態をご紹介しましょう。

ニートになったきっかけって?

オフィス

ひきこもりから始まる

ニートになったきっかけは人それぞれですが、ニートになってしまった決定的な何かがあるというよりも、ほんの少しのつまずきによって始まってしまうのです。元々最初からニートになる予定がなかった人ですら、ニートになってしまうのはなぜなのでしょうか?

学生時代から学校の中の人間関係が少し気まずくなったり、うまくいかないことがあって学校に行きたくないと思ったのが始まりで、引きこもりになってそのままニートになってしまう人もいます。勉強についていけなくなって休みがちになったり、挨拶や他愛の無い会話が強くなって避けているうちに家から出るのも嫌になって、そのままの人もいます。

小さな一歩を踏み出せなくて、時間が経つほどに小さかったはずの一歩が、とんでもないような一歩になってしまうのです。子供の頃から引きこもり生活だと、大人になってからも何もしないことに罪悪感がなくなり、その流れでニート生活に突入してしまうタイプです。このタイプが一番ニート脱出が難しいです。

就活に疲れてニートに

大人になってからニートになってしまう人の多くは、就活に疲れてしまって挫折や心に傷を負って、全てが嫌になってしまいます。学生時代までは何の問題もなくやってきたはずなのに、就活の面接が受からなくて、自分に自信が持てなくなってしまいます。今まで勉強をがんばってきた真面目なタイプほどニートになりやすく、高学歴ニートと言われる人はこの部類に入ります。

がんばってきた自分の能力が受け止められず、プライドも高いので大手企業しか目指したくないと思っていると、更に就活は困難になってきます。

人間関係がうまくいかずに

一度は仕事に就いたものの、そこの人間関係がうまくいかずに退職してから仕事を探さなかったり、就職した企業がブラック企業で心身ともに疲れてしまって、メンタルクリニックに通うほど心にひどい傷を負った場合もニートになってしまいます。

いろんな理由がありますが、その多くがほんのささいなことで、しかも真面目な人がニートになってしまう場合も少なくないのです。

ニートにも段階がある

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ニート初期

一言にニートと言っても、その中には段階があります。自分のしてしまったことにビクビクしたり、周囲の目が気になったりしながらもニート宣言した初期は引きこもって、家から出てこないことが多いです。自分に自信がなかったり、悲観的に思える時期です。

ニートのんびり期

初期の不安感がある程度なくなってくると、気持ちが落ち着いてきます。ニートであることに負い目も感じなくなってきて、のびのびと時間が過ぎていくことを贅沢に感じたり、自分の好きなことを思う存分楽しめる時期です。

ニート成熟期

自分なりのニートへの価値観や誇りも生まれてきて、ニートなのにどこかどっしりしたところがあったり、信者や仲間が自然に集まってくるようになると、師匠と呼ばれたりもします。人望も厚くなってくると、ニートの生活も悪くないと感じる人もいるようですが、その段階になるといつからか今までしてこなかったことへの欲求が高まってきます。

ニートをやめたくなる欲求とは?

女

お金が欲しくなってくる

まず最初に表れるのが、お金をもっと手に入れられたら良いのにという欲求です。

ニートは基本的には家族の支援のみで生きていることが多いので、自分の使いたい時に自由なお金が手に入らないという不自由さを感じています。欲しいものが出てきたり、何かしたい時に家族からの許可が下りないと買うこともできません。

家族に頼るよりも、自分で稼いだほうが早いのではないかと思い始めます。

外に出たくなる欲求

家と近所や趣味のことばかりしている世界にいると、会話の幅の狭さに飽きてきたり、情報源がネットやテレビ、雑誌になってきます。でもそれはどんな人でも手に入れられる情報源です。

誰も知らないような体験をしてみたくなったり、あなた自身が感じたことを話したいという欲求が高まってくると、何か外の世界で始めたくなってきます。

規則正しい生活がしたい欲求

だらだらと自分の好きなように起きて、食べて、寝るという一連の行動に飽きてくると規則正しい生活を送りたくなったり、充実した毎日を過ごすことを夢見るようになります。時間やルールに全く縛られない生活を送ることに飽きてくると、アクティブに過ごしてみたいと感じるようになります。

もし気持ちにこの欲求が芽生えてきたなら、あなたのニート生活もそろそろ終わりなのかもしれません。それではニートを脱出するための準備をしていきましょう。少しずつ準備をしていくことで、自分の中のハードルを下げることが出来ます。

ニートを脱出する準備をしよう

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強い意志を持って努力しよう!

心構えとして持っていたいのは、強い意志を持って努力すること。今までのんびりと穏やかな時間を過ごしてきたので、想像以上に早いペースの外の世界においてけぼりを喰らうかもしれません。最初はうまくいかないと感じるかもしれませんが、時間をかけて乗り越えることで確実に身につきます。

強い覚悟を決めて行動をしようと思ったのだ、という決意表明を思い出して、限界を感じた時ももう少しだけがんばるようにしてみてください。

ストレス発散をこまめにしよう

誰にも何もいわれることなく、のんびりした生活を続けていた反動で、最初はかなりのストレスを感じるかもしれません。

我慢をすると一気に爆発して、ニート生活に逆戻りになりかねません。今まであまりストレスの無い生活をしていたなら、一気に押し寄せるストレスに戸惑うことも多いでしょう。こまめに休憩をして、ストレスを溜めないようにすることも大切です。

規則正しい生活をしよう

仕事をするためには、決まった時間に出勤するなどの時間管理が必要になります。仕事のために時間通りに準備できるようにならなければならないのはもちろんのこと、健康管理も仕事のうちになります。夜更かしなどの不節制なことは正すことで、毎日規則正しい生活を身につけることができます。

朝型の生活を習慣付けていきましょう。食事や適度な運動など、健康的なことは徐々に挑戦していきましょう。

積極的に挨拶や会話をしよう

社会人として当然出来ていなければならないことの1つに、顔を合わせる人との挨拶や会話が無難にできるということがあります。すぐに慣れないかもしれないので、買い物などに行く時に店員と積極的に挨拶や会話をするところから始めてみましょう。

「おはようございます」や「お疲れ様です」と挨拶を大きな声ではっきり話すことや、無難な天気の話や気になったことなど、少しずつ会話を楽しむようにしてみましょう。

徐々に会話に慣れることで、仕事でも大丈夫になってきます。

1時間くらいの運動をして汗をかこう

健康な精神を作っていくためには、健康体を作ることが大切です。適度な運動をすることで心拍数も上がり、気持ちが高揚したり前向きになったりします。

ポジティブに物事を捉えていくことによって、これからの新しい波も乗り越えられるような精神と体を鍛えられます。

睡眠時間を少しだけ短くしてみよう

今まで好きなだけ寝て、ゆっくり起きるような生活を送っていたとしたら、今までよりも少しだけ睡眠時間を短くしていきましょう。

6時間以上睡眠時間がある場合は、明らかに寝すぎです。仕事を始めると、今までほど睡眠時間を確保できなくなります。一気に睡眠時間が短くなると、しんどくなるかもしれないので少しずつ体を慣れさせましょう。

目覚まし時計を使用して、時間通りに起きるようにも練習しておきましょう。少しずつ睡眠時間を短くしておくことによって、体もそれに慣れてきます。

ネガティブ思考をやめてみよう

自分に自信がないことで、あなたはネガティブ思考になっているかもしれません。一人で引きこもっている時には、特に問題がなかったかもしれませんが、人と関わり合いを持つ時にはあなたのネガティブ発言は周りにあまりいい影響をもたらすとは言えません。

自虐的な発言をすれば、周りは「そんなことないですよ」と励ますかもしれません。でもそれが何度も続くと、周りも励ますことに疲れてしまいます。

新しい環境ですんなりなじめるようにするためにも、ネガティブ思考をやめていきましょう。

恋人を作ろう

新しい環境に飛び込むために、あなたの可愛らしい味方を増やすことも重要です。お金がなくても、彼女を作ることは可能です。彼女がほしいという不純な動機でアルバイトを始めるのもアリです。ドキドキしたり、恋の始まりを感じることによって仕事もがんばろうと思うようになります。

どんな理由でもあなたが頑張ろうと思えたり、仕事が楽しくなるきっかけがあることが重要です。楽しいきっかけを持つことで、やる気がわいてきます。

まとめ

長いニート生活をしていくと、その生活から脱出するのが難しいかもしれません。仕事や学業をせずに、あなたの好きな時間に生活していくスタイルからは想像もつかないくらい大変だと、最初は感じるかもしれません。

一気に完璧にはこなせないのはもちろんですが、うまく仕事や人間関係をやっていくために少しずつ丁寧に練習を重ねていきましょう。続けていくことで確実にできることは増えていきます。長い目で見て、できることが増えていくようにしていきましょう。

ニート脱出のためにぶつかった壁を乗り越えることで、その後に表れるであろう壁も乗り越えられる自信に繋がっていきます。苦しみも楽しめるようになっていきたいですね。