ただでさえ恋愛に奥手になりがちな昨今、平均初婚年齢も上がり、出会いも少なくなって参りました。
同い年の相手と知り合う機会なんて、学生時代ならいざ知らず、社会人にもなるとなかなかないものでございます。
年の差恋愛も、一時期は日々報道を賑わせ、今ではちょっとした年の差なんて珍しくもなんともございません。都内の結婚相談所が行った調査では、10年前は15%に過ぎなかった10歳以上の年齢差のある結婚が、現在は46%に上るそうです。半数近くが年の差婚なのですね。
もはや珍しくない年の差恋愛について、今回はお話しいたしましょう。
そもそも何歳差からが「年の差恋愛」?
女性の思う「年の差」と、男性の思う年の差は違うのでしょうか。
まず女性の方に「年の差を感じるのはいくつから?」とお伺いして参りますと、
- 第三位 6歳以上 5%
- 第二位 5歳以上 25%
- 第一位 10歳以上 54%
圧倒的に「10歳以上」と答える方が多数でございました。
続いて男性の方に同じことをお伺い致しますと、
- 第三位 6歳以上 3%
- 第二位 5歳以上 19%
- 第一位 10歳以上 63%
こちらも圧倒的に、「二桁からが年の差恋愛!」と捉えられる方が多いようです。
男性のほうが「10歳以上」と答えた方は多いようですが、男女ともに「10歳以上」という答えが最多で、共通の認識と言ってしまって良さそうです。
年の差恋愛のメリット
恋人との年齢差があることで、どんな良いことがあるのでしょうか。
ケンカになりにくい
実年齢に差があると、精神年齢にも差があることが多く、年上恋人は心にゆとりのある方が多いため、あまりケンカになりにくいというメリットがあります。また年下恋人が何を言ったところで意に介さず、と受け流されてしまって、ケンカになりすらしない、というカップルもいらっしゃるようです。
年上恋人が年下恋人を受け入れるという図式が成立しやすいこともありますが、仮に相手を怒らせてしまっても、年の差からむしろかわいらしく見えることもあるようです。
経済的な安定
特に男性側が年長者の場合、若い女性に比べて収入が多く、また仕事を続けている期間も長いことでしょう。そこから経済的な安定が得られます。また、仕事に対する理解も生まれ、「働きたい!」という意思が理解されやすかったり、仕事の愚痴なども、同年代の同僚とは違い、上司や上長としての目線からアドバイスをもらえることもあるでしょう。
すべての方が収入目当てで交際するわけではないでしょうが、年上の恋人に対して求めることに「経済状況の安定」を求める声が少なくないことは確かです。
年の差恋愛のデメリット
次にデメリットについて紹介します。
体力の差
こと経済力に関しては年上恋人に分があったようですが、体力面ではやはり若い方に軍配が上がりそうです。若々しくいようと努めても、フィジカルはなかなか思い通りにならないのが老化というものです。
年下恋人の無邪気なアクティブデートも、たまになら楽しいものでしょうが、頻繁に続くと悩みの種になりかねません。
老後の不安
付き合っているときはあまり考えたくないものですが、どうしても年の差が離れているほど片一方に負担が偏りがちです。
結婚相手の親の介護のみならず、年上恋人の介護まで、とはなりたくないものです。さらに、年上恋人の方が定年退職を迎える日は早いものですから、年下恋人がせっせと働きに出ている間に年上恋人がおうちでノンビリ、という状態が発生することもあります。
また、近年は女性の平均寿命が上がっていますから、女性側が年上恋人だった場合、寂しい思いをする期間は、少し長くなってしまうかもしれません。
子供が出来にくいことも
子供が欲しいと考えている方には、大事な問題かもしれません。医学の進歩により出産可能年齢は大幅に引き上げられ、40歳以上の方の出産も決して珍しくなくなってきました。しかしながら授かりづらくなってくるのは事実ですし、高齢出産になればなるほど障害や流産、死産などのリスクも高まります。
男性が年上だったとしても、体力や精力の衰えはあるものですから、やはり、授かりづらい恐れがあります。
また、年が離れていると、特に若いうちは、子供に関しては意識が薄く、現実として捉えづらいものもあります。年上恋人はすぐにでも子供を、と思っていたら年下恋人はもう少し二人きりの新婚生活を楽しむつもりだった、なんてことも。
さらに、無事に出産しても、子育てに大変な体力が必要になりますから、それも年上恋人には大変そうです。
先の長い話ですが、産むだけでなく、子育てに関しても考慮が必要です。子供の小学校入学式は産まれてから6年後、中学校の卒業式は15年後、成人式は20年後です。その頃年下恋人は何歳で、年上恋人は何歳になっているでしょう。あるいは、お互いの孫が生まれる時はどうでしょう。
また、子育てでお金が一番かかりやすいのは大学の学費です。その頃の収入状況等についても、細かな配慮が必要となります。
年の差カップル大成功の秘訣
年の差カップルがうまくいく方法を紹介します。
年齢を気にしない
付き合い始めた時にはあまり気にならなかった年の差も、だんだん仲良くなって会話を重ねていくと、どうにも差が出てきてしまうものです。
学校の授業、当時流行した音楽、小さい頃に見ていたテレビ番組。そういったジェネレーションギャップを、笑い物にせず受け入れ、お互い楽しめるような関係を築いていくことも大切です。
相手の家族との関係を大切に
年の差恋愛の破局原因ナンバーワンは、実は双方のご家族の反対です。
「そんなに年上で大丈夫?」「そんな年の差で」「こんな若い子供が…!」
周囲はあの手この手で否定をしたがることがあります。
年の差が広がれば広がるほど、自分の親より年上の恋人だったり、相手の孫と同じくらいの年齢だったり。心配になるのが親心だというのはわかりますが、当人としては否定される言われはありませんよね。
年齢差で反対されないためには、年齢差ではなく本人の人柄を見てもらえるように努力することです。誠実な人柄を見てもらえば、年齢だけで反対してきた家族の方も納得できることでしょう。また、結婚後の人生プランについての綿密な打ち合わせも効果的です。
相手のペースを考える
年齢が違えば当然体力や気になるもの、ペースはあれこれ違うものでございます。
連絡をする頻度、デートの内容、食事の好み、同年代ではさほど気にならない差が、意外と大きく圧し掛かかってくることもあります。
得てして年下恋人の方が牽引役になりがちです。すべてを相手のペースに合わせる必要はありませんが、同様に相手も、自分のペースを押しつけてはいけません。二人のちょうど良い心地良いペースを、お互いに探っていけたらいいですね。
マナーや身だしなみに気をつける
どうしても、年の差があると、甘えすぎたり奔放に振舞いすぎたり、極端な行動に出がちです。
たまには振り返って、これはおかしくないかな?相手の負担じゃないかな?と思うようにしましょう。あまりに常識のない振る舞いをしていては、いくら優しく懐の深い年上恋人であっても愛想を尽かしてしまいます。あんまり情けないことを繰り返していると、せっかく尊敬してくれていた年下恋人の目がだんだん冷めて行ってしまうでしょう。
最低限のマナーや身だしなみを整え、言葉遣いなどにも気を使っていきましょう。また、普段から気をつけていると、反対されがちなご家族からの目線も、より柔らかなものとなることでしょう。
相手の話や主張を聞く
甘えが過ぎると、どうにも相手の話を聞かず、自分の言いたい事ばかり言ってしまいがちです。人生経験豊富な年上恋人には、あまり面白くない話かもしれません。
相手の話も聞いてみましょう。年上恋人にはついついたくさん話してしまい一方的になりやすく、年下恋人の話はついつい受け流してしまいやすくなっていませんか?
相槌を打ったり、たまに話を促すだけでも、だいぶ環境は変わります。
比べない
年齢差のないカップルでも当然かもしれませんが、他の人と比べないこともマナーです。特に年齢差のあるカップルは、相手のバックボーンが分からなかったり、職場やサークルなど、相手の知らないグループに所属していることもままあります。
そんな中で、比較されたら、あまりいい気はしませんし、なお不安を煽りやすくなってしまします。
年の差恋愛の禁句
NGワードを知っておきましょう。
年上恋人への禁句
■「おじさん」「おばさん」
■連絡はちょっと控えめに
年上恋人への禁句は、何より「年齢を感じさせること」です。
年の差が大きいと、並んで歩いていても恋人として見られにくく、親子かな?と思われてしまうこともままあるようです。
また、年上恋人の思う連絡の頻度は、年下恋人が思うより少し控えめの方が心地よいみたいです。
年下恋人への禁句
■「コドモ」
■こまめに連絡を
年下恋人は、自分が年下なことで、頼りないとか無神経とか経験が乏しいとか、そういうの、わかっているんです。だからこそ、言われると、思うより傷ついてしまいます。
連絡の頻度については年上恋人と真逆の事柄になってしまいますが、往々にして年下恋人は寂しがっていることが多いため、こまめに返信してあげると喜んでくれそうです。
参考サイト:年の差恋愛がうまくいくカップルの特徴3つ
まとめ
せっかく出会った運命の相手と、一緒に過ごしたい気持ちは山々ですが、年齢差によって共有できない趣味や交友関係が出てきてしまうのも、悲しいことに事実です。お互いを理解し合う気持ちも大切ですが、相手の気持ちや趣味、交友関係も大切にし、別々に過ごす時間も取るようにしましょう。
自分の気持ちを伝えることと同じくらい、相手の気持ちに寄り添い、反対されがちな「年の差恋愛」も「この二人なら大丈夫!」と言ってもらえるような、素敵なカップルを目指してくださいね。
だいじょうぶ、相手の趣味に無理に突き進まなくても、これから二人で共通の趣味をたくさん作っていけばよいのです。
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