お通夜の時間ってどのくらい?流れや服装のマナーを知っておこう!

watch-1332323_960_720お通夜とはそもそも、故人の親族や親しかった人が葬儀の前日に一晩中故人の傍で過ごし、邪霊の侵入を防ぎ、最後の別れを惜しむようなもの。しかし今では社会の流れなどから簡素化しているところもあります。

そこで毎回悩むのがお通夜の時間帯。いつ行けばいいのか?こんな時間に行って失礼にならないのか…?何が正しくてどこまで許させるものなのか、みなさんが悩むところを解決していきましょう。

お通夜の基礎知識

花束お通夜とか葬儀とか基本的なマナーは何となく知っているけど、もともとの成り立ちであったりどのような思いで行わるようになったのかまではよく知らない…という人も多いと思います。

基礎知識を知ることで変化して行くお通夜のかたちにも順応に対応していけるでしょう。

お通夜の歴史

もともとの成り立ちはお釈迦様が亡くなったときに、お弟子さん達がお釈迦様を囲んで一晩中語り合ったことからお通夜が生まれたと言われています。

また、一晩中行われていたのには物理的な意味もあり、遺体の腐敗や異臭を消す為にお香を炊き続ける必要があったからだそうです。今では簡単に腐敗したり異臭がしたりしないように技術も進んでいるためその必要性がなくなり、夜通ししないような半通夜で終わらせるところもありますね。

昔は地域が葬儀を執り行っていましたが、関係者もばらばらの地域にいたり、地域社会のあり方の変化により、今では家族が葬儀を行うのが当たり前のようになっていますね。葬儀に参列できる人も少なくなってきたため、お通夜だけ参列するという人も多くいますし、家族や親戚、よっぽど親しい間柄の人でなければお通夜だけの参列でもいい風潮になっています。

しかし、今でも田舎の方では地域が葬儀を執り行っていた名残があり、誰かが亡くなったら町内放送でどこの誰がいつ亡くなって、お通夜はいつで、葬儀はいつからかが大々的に放送されるところもあります。

そんなに親しいというわけでもない…本当にお通夜だけの参列で大丈夫?

歴史の中でも挙げたように、最近ではお通夜だけの参列の方も多くいます。人が亡くなるのは突然です。いきなりスケジュールを変更するのも難しいことだってありますよね。葬儀や告別式は日中に行われるのでなかなか参列できない場合もあります。

今ではお通夜が告別式が持っていた追悼の役割を持つようになってきているため、葬儀に出席すべき人や親しい間柄の人以外はお通夜のみに参列するのが一般的になっているようです。

お通夜だけの参列が一般的になってきているといっても、家系や地域、宗教的な違いによって考え方も異なるので、できるならば確認したほうがよさそうです。

もしも故人と親しくて、葬儀にもお通夜にも参列したいけどどうしてもお通夜または葬儀には行けない!という場合も、どちらかに参列すれば大丈夫ですし、両方に参列するでも大丈夫です。自分のスケジュールに合わせて行けるほうに行かれてください。

突然のお通夜。服装は?持ち物は?

お通夜は訃報を受けてから間もなく行われるので平服でいいとされていますが、最近ではお通夜のみの参列という人も多いため、喪服での参列が一般的になっています。若い人は特に喪服を用意していないという人もいると思います。喪服が無い人は黒のスーツでも問題ありません。ブラックフォーマルなら大丈夫ですが、男性はネクタイも靴下も黒でそろえるのが基本となっているので、そのくらいは合わせておきましょう。

そして金属の装飾品も取っていってください。結婚指輪は例外ですが、光り物は付けないようにしましょう。アクセサリーで許させるとしたら、一連のパールのネックレスです。パールは涙の象徴と言われているので着けてもいいのです。しかし二連のパールは絶対に着けないようにしてください。度重なることを連想させるからです。その他身につけてはいけないものに、殺生を連想させるような毛皮のものや革がありますので避けるようにしてください。

服装は大丈夫そうですね。では後は持ち物です。必要な物は二つ、お香典、数珠です。お香典は新札なNGですよ。香典袋にいれて袱紗に包んでもっていきましょう。袱紗が無い場合は大きめのハンカチに包むといいでしょう。

通夜振る舞いについて

お通夜に行って、お焼香をした後、親族の方からお食事やお酒、お茶やお菓子なども勧められることがありますが、それを通夜振る舞いといいます。人が亡くなった後なのになんだか頂くのも気まずいような、すすまないような気持ちになりますが、この通夜振る舞いは故人を供養する意味合いのあるものなので、断ること無く頂くのがいいとされています。

実際に食べれなくても、少し食べたり、お茶に口をつける程度でもいいので頂くようにするのがマナーです。また、本当にあまり食べたり飲んだりできない時は持って帰るように勧められますが、それも少しでも持って帰るようにしてください。通夜振る舞いは断ることが遠慮することとは違うので注意してくださいね。そして勧められたからといって長居するのは禁物です。遺族の方は翌日の葬儀の準備等あるので、頃を見て退席するようにしてください。通夜振る舞いも儀式の流れの一つだと考えているといいでしょう。

しかし、通夜振る舞いは地域によってはないところもあったり、持ち帰り用として用意されているところもあるのでそのところどころのやり方に合わせましょう。

参考サイト:お通夜に参列する際のマナー

時間に関するマナー

watch-1149597_960_720さてここでみんなの悩みどころ、本題であるお通夜の時間についてです。ここで時間のマナーについてはっきり把握しておき、もしもの時に備えておきましょう。

所要時間はどれくらい?お通夜の流れは?

最近のお通夜は18時〜19時から始まって、通夜振る舞いが終わるのがだいたい22時くらいなので、所要時間はとしては4時間弱ぐらいをみていたらいいでしょう。

身内のお通夜の場合は準備などがあるため早めに会場に入りますが、知人のお通夜の場合は早すぎても遅すぎてもいけません。定刻の10分前くらいに着くのがいいでしょう。

お通夜の流れとしては、受付が開式の1時間前くらいから空いているので、まず受付をします。そして香典は受付の方で渡すようにしてください。その際は一言添えて渡してください。遺族の方に会ったら関係性にもよりますが、短めに挨拶をしてから会場の席へ向かい、着席します。僧侶の読経が行われ、その後にお焼香します。

参列者の中にはお焼香終わり次第、そのまま会場を去る人もいますので、自分の都合やスケジュールにあわせて退席されるといいでしょう。一通りのお焼香が終わると10分程度の僧侶からの法話、説教が行われる場合もあります。その後は閉式の言葉から喪主の方からの言葉があり、前にも書いた通夜振る舞いに誘われることがあります。以上が一連の流れとなります。

定刻には間に合わない!遅れていってもいいの?

基本は定刻に間に合わせるように行くのがいいですが、急なお通夜で間に合わない方も多くいるでしょう。葬儀では厳しいですが、お通夜は多少遅れての参列でもいいと言われています。

葬儀場での開催の場合は葬儀場の方に電話をしておおよその到着時間を伝え、焼香が可能かどうか確認してから向かいましょう。喪家の方は取り込んでいるため、出来るだけ葬儀場の方に確認するように配慮してください。

自宅でのお通夜も多いですよね。その場合は仕方がないので喪家の方に遅れる旨と到着予定時刻を伝えて参列可能かを確認してから行く方がいいでしょう。

結局何時まで参列出来るの?

お通夜って一晩中執り行われているからいつ行ってもいいんでしょう?というような意見を聞いたことがありますが、これは故人との関係性や会場によって変わってくる問題になります。故人ととても親しい仲であったり、親族の人も認めるような仲であれば時間問わず駆けつけてくれるのは嬉しいことでしょう。

しかし、深夜の訪問はやはり避けたほうがいいでしょう。友人・知人の仲なら時間内での参列が基本となります。自宅の場合は親族の方が対応してくれますが、葬儀場の場合は閉館の時間もあるので、閉館時間も調べて、電話して行く方がいいでしょう。

どうしても間に合わない場合や、非常識な時間になりそうな場合はお通夜の参列を諦めて、葬儀に参加できるか検討してみましょう。どちらも難しい場合はお悔やみの電報、弔電も考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

時代や社会の流れによってお通夜の形式も変わってなか、変わらずに守られていることもたくさんあります。ここでは基本的なお通夜のマナーをおさらいしていだだきました。一つ一つに意味や遺族の思いがあることを理解して、臨機応変に対応していけるようにしてください。お通夜の時間帯についても基本的なマナーや流れが分かっていれば迷うことは少なくなるとおもいます。

一番大事なのはやはり、故人への思いと、遺族の方への思いやりです。訃報は本当に悲しいことでショックが大きいことではありますが、みんないつか来るもので向き合わないといけないことです。そんな時にも落ち着いて行動ができ、遺族の方を思いやる気持ちの余裕を持てるようにマナーなどの知識は入れておくべきですね。

駆けつけたい気持ちもありますが、お通夜の時間でいつ行くべきか迷った時は、確認して行くように、これが結論となるでしょうか。思いやりをもって、マナーを守ることが故人を送り出すはなむけのようなものだと思います。

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