身近な人に赤ちゃんが誕生する事は、とても喜ばしい事ですよね。そこで悩みが出てしまうのが、「出産祝い」です。失礼のないように、尚且つ気持ちも伝えられるようなお祝いが出来たら一番良いですよね。
しかし、渡す相手との関係性によって、お祝いの内容も変わってきます。ここでは、出産祝いを渡す相手によっての出産祝い金の相場や、出産祝いの一般的な情報を紹介します。
目次
出産祝いとは?
出産祝いとは、身内や友人等の身近な人の赤ちゃんの誕生を祝って、現金や品物を贈る事をいいます。出産祝いには、赤ちゃんが無事に誕生した事を祝う意味と、ママが長い妊娠生活と出産を無事に終えた、お祝いの意味も込めて贈る事です。
また、新しい家族が増えた事へのお祝いの意味も込められています。
出産祝いを贈る時期
出産祝いを贈る時期は、母子共に健康である事を確認した上で、贈る事が前提です。地域によって差がありますが、出産祝いを贈る時期は、生後7日後から相手がお祝い返しの準備を始める前の30日位までに、贈ると良いでしょう。
出産を知った時期が遅くなり、半年近く過ぎてしまった場合は、「お誕生祝い」として贈ると良いでしょう。
出産祝いで贈る物
一般的に出産祝いで贈る物には、これからの育児に使える品物や、現金、商品券等を贈る事が多くあります。贈る相手との関係性によっては、前もってお祝いに贈る物を聞いて、プレゼントする事もあります。
それ以外の場合は、現金やギフト券を贈る方が無難です。贈る時にメッセージカードを添えて贈るのもおすすめです。
出産祝いを贈る時の注意点は?
出産祝いを贈る時の注意点は、贈る相手の立場で考えて贈るという事です。喜んで貰えるように贈る為の、注意点をまとめました。
訪問は相手の体調に合わせる
直接訪問して出産祝いを手渡す時は、出産後、少なくても2~3週間位は過ぎてからにしましょう。出産直後は、母体が回復期で不安定な状態であり、夜中の授乳や慣れない育児で大変な状態です。
また、母体の回復や状態には個人差があるので、相手の体調が安定している事を確認してから、訪問を決めるようにしましょう。
訪問した時も、長居は避けるようにして、相手に負担を掛けないように気をつけましょう。訪問が難しい時は、メッセージを添えて郵送するようにして、落ち着いてから改めて、赤ちゃんの顔を見せて貰うようにした方が良いでしょう。
贈る品物
品物を贈る場合に注意したい事は、相手が受け取った後に困らない物を選ぶようにしたいものです。赤ちゃんに関係したものを贈る場合は、ある程度の月齢までの必要な物は、出産準備で用意してある可能性が高いので、重ならないように注意したいものです。
出産直後から使うようなベビー用品等は、避けた方が無難でしょう。
ベビー服を贈る時のサイズ
産まれた直後に着る物は前もって準備している事が多いので、ベビー服を贈る時は、生後半年~1歳半位で着る物を選ぶようにしましょう。サイズは、80cmの物を選ぶと良いでしょう。
現金を贈る場合
現金を贈る場合、「4」や「9」の縁起が悪いといわれる数字のつく金額は、避けるようにしましょう。また、祝儀袋に入れるお金は、出来るだけ新札を入れるようにしましょう。
のしや水引のマナーとは?
出産祝いの贈り物につける、のし紙や表書き、水引にはマナーがあります。
表書き
のしに沿える表書きには、「御祝い」、「寿」、「御出産祝」等と書いて贈ります。
水引
祝儀袋の水引は、紅白で5本か7本の水引で、結び目は蝶結び、又は鮑結びの物を使います。
のし紙
のし紙は、水引が紅白で、結び目が蝶結びの物を使います。
出産祝い金の相場とは?
出産祝い金は、贈る相手、年齢、地方によって違いがあります。贈る相手との関係性によって金額が変わってきますが、相手が受け取りにくい金額や、内祝いを悩む程の金額を包むのは、避けた方が良いでしょう。相手に気を使わせない程度の金額にするのが基本です。
友人、知人
友人や知人への出産祝いは、相手との交流や関係性で変わってきます。あまり交流の無い知人の場合は、3千円~5千円位が相場になっています。また、交流が多い友人や親友の場合は、5千円~1万円位の金額が最も多く、友達同士で出し合って、品物や現金を一緒に贈るという場合も多いようです。
親しい友人の場合は、前もって出産祝いで欲しい物を聞いておいて、品物をプレゼントする事も多いようです。
兄弟(姉妹)、親族
兄弟や親族の場合は、ご自身が先に出産祝いを貰っている場合は、同様の金額にするのが無難でしょう。一般的には、兄弟や親族の場合は、1万円~3万円が相場で、親族の場合は関係性にもよりますが、5千円~1万円が相場です。
親族でも交流が多くて親しい場合は、現金と品物を一緒に贈ったり、2万円位包む場合もあるようです。これからの育児に役立つようにギフト券や、前もって必要な育児用品を聞いて贈る場合も多いようです。
会社の同僚
会社の同僚の場合、個人的に贈る場合は、5千円が一番多いようです。会社の場合は、他の会社の仲間と一緒に連名で贈ったり、会社の課や部署全体で、まとまった金額を贈る場合もあります。個人的に交流があって親しい場合は、プラスして個人的に品物を贈る場合もあるようです。
会社の課や部署全体で出し合って贈る場合は、全体の人数にもよりますが、1人千円以上の予算にすると良いでしょう。相手が内祝いのお返しを選びやすいように、配慮して贈る事も大切です。
年代別の相場
贈る側のご自身の年代が20~30代の場合は、5千円程度で、40~50代の場合は1万円程度が相場になります。贈る相手がご自身よりも目上の方の場合は、金額が多すぎても少な過ぎても失礼になるので、程よい金額としては、5千円~7千円位が一般的な相場になります。
相手の方との関係性も加味して、適した金額を贈るようにしましょう。
双子の場合の出産祝い
双子の場合の出産祝いは、一般的な相場の1.5倍~2倍を贈ると良いでしょう。地方によって差があり、赤ちゃん1人の時と同じ金額の所もあるようです。
2人目や3人目の出産祝いは?
2人目や3人目の出産のお祝いは、贈る相手との交流関係にもよりますが、一人目と同様に出産祝いをするのが一般的です。
2人目以降の出産祝いは、品物は上の子のお下がりもあって、重なる可能性もあるので、現金で贈るのが無難でしょう。品物を贈る場合は、上の子の時にある程度揃っている場合が多いので、欲しい物を聞いてから、贈り物を用意した方が良いでしょう。
喜ばれる出産祝いとは?ランキング別に紹介!
出来る事なら、喜んで貰える出産祝いを贈りたいですよね。過去5年以内に出産祝いを貰ったママに、ギフト総合研究所がインターネットで行った調査の、「喜ばれる出産祝い」のランキング別に、人気がある出産祝いを紹介します。
ランキング1位 現金
貰って嬉しかった出産祝い1位の「現金」は、半数近くを占める割合の人気です。自分の必要なベビー用品等を必要に応じて必要な時に使えるから、という事が人気の理由です。
ランキング2位 ベビー服
出産祝いで人気のベビー服ですが、沢山あり過ぎて迷ってしまいますよね。ママに人気があるベビー服なら、喜んでもらえるのではないでしょうか。最近のママに人気のベビー服ブランドは以下のようなものがあります。
◆PETIT BATEAU(プチバトー)
PETIT BATEAUは、フランスで子どもの肌着ブランドとして生まれたメーカで、上質な素材と優しい着心地で、赤ちゃんにも安心して着せられる人気のブランドです。フランスならではのおしゃれなデザインも人気の一つです。サイズ展開は幅広く、新生児から大人の物まであります。
◆COMME CA ISM(コムサイズム)
日本の有名なブランドでベーシックな柄やデザインが特徴で、日本人の肌の色に合うような色使いが特徴です。いろいろな服に合わせやすいデザインも人気で、洋服に合わせたベビーグッズも豊富に揃っています。
◆RALPH LAUREN(ラルフローレン)
品のある洋服で人気があるブランドで、定番の馬の刺繍がワンポイントになっている、シンプルなデザインです。高級感と、ハイセンスな贈り物として人気があります。
ランキング3位 紙おむつ
ランキング3位の紙おむつですが、贈る側の最近の出産祝いの中でも最も人気が高いのが、おむつをデコレーションケーキのように見立てた、「おむつケーキ」という商品です。バスタオル、ハンドタオル、おもちゃがセットになっています。
カラフルなタオルの中には、S~Lサイズのおむつがたっぷり入っていて、実用的で見た目も夢がある、出産祝いにぴったりのプレゼントです。
ランキング4位 商品券やギフト券
現金と同じ理由で、本当に必要だと思う物を買いたい時に使えるから、という理由で最近人気が出てきて、特に、2人目以降の出産祝いを貰う場合に人気があるようです。
頑張ったママへのプレゼント
長い妊娠生活と無事の出産を終えた、ママへのプレゼントも喜ばれています。赤ちゃんへのプレゼントは貰う事が多いので、頑張ったママへプレゼントをしてみてはいかがでしょうか。以下のようなものが、ママ用のプレゼントとして人気があります。
- 授乳中のママの体に優しい、ノンカフェインのハーブティーや無添加のお菓子
- 毎日の授乳が楽になる、授乳クッション
- 毎日の育児で活躍するマザーズバッグや、おむつ入れポーチ等の育児グッズ
まとめ
出産祝い金の相場は、贈る相手との関係性や地方等で異なる事が多く、明確な基準も無いので迷う事も多いと思います。上記のような、一般的な相場を参考にしつつ、気持ちが伝わるようなメッセージカードを添えたり、品物をプラスする等、オリジナルの出産祝いをされてもいいかもしれませんね。
大切な事は、お祝いの気持ちを伝えるという事なので、相手の立場で考えて、失礼が無いようなマナーさえ守っていれば、十分に喜んでもらえる出産祝いになると思います。
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