好きで好きで仕方なくて一緒に住み始めたカップルも、いつしかラブラブだった時代から違う形に変化していきます。今から同棲する人に知っていてほしいのが、同棲してみて初めてわかる「あるある」と頷くようなこと。今の幸せがどんな形に変化していくのかを見ていきましょう。
同棲するとどうなるの?
よく起こり得ることとは?
付き合い始めは全てが新鮮だったから、一緒に住んだらどんな素晴らしい世界が待っているのかと期待に胸を膨らませる人も少なくありません。どんな「同棲あるある」が起こっているのでしょうか?
心の変化はどんなことがある?
同棲することで生まれる心の変化を紹介します。
お互いの存在に慣れ始める
最初にどんなきっかけで同棲を始めたかにもよりますが、結婚を前提として期間限定で同棲をしているのなら、結婚までの準備期間としてベストです。
しかし二人の感情が高ぶって始まった同棲なら、次第に相手への扱いが雑になったり、デートでは見えなかった隠れた本性が見えてきます。相手の意外ないいところが見えて、より好きになる場合も可能性としてゼロではありませんが、生活リズムや習慣があなたと合わずにイライラしてしまうこともあるます。
毎日顔を合わせているだけで、ささいなことも喧嘩の原因になったり、そばにいることのストレスもつのってきます。辛い時や一人でダラダラしたい時も、相手がいることによって全てが思い通りにならなかったりと、良くも悪くも相手の存在に慣れ始めます。
新鮮さは確実になくなってくることを知っておきましょう。
相手のアラが見えてしまう
交際当初は魅力に感じていたことも、同棲してみて、最初に好きだったはずの魅力が逆に欠点にすら感じてしまうこともあります。恋人の第一印象がとても素敵なものだったはずなのに、一緒に住んでみて初めて知ることや新たな一面が見えてきて、今まではお互いに見栄をはったり、猫をかぶっていたということに気づくかもしれません。
完璧に見えた人も、家に帰ってくつろいだ姿までが完璧かどうかはわかりません。他には見せないくつろいだ姿まで見てしまうということが同棲するということです。
理想そのものだと感じていた恋人もまだあなたに見せていない一面があるかもしれません。もしかしたら今からは想像もできないくらいマイナスな一面が見える可能性もあると予想はしておく方ががっかりはしにくくなります。
ひとりの時間が欲しくなってくる
恋人との時間を大切にしたくて、とにかくべったりくっつきたい人もいます。でも恋愛初期の情熱も少し時間が経つと落ち着いてきます。家でのんびり何も考えない時間を持ちたい人もいるのです。リラックスしたい時と、相手に話を聞いてほしいタイミングがズレてしまうと、うんざりしてしまいます。
二人の時間が欲しくて同棲を始めたのにもかかわらず、実際に住んでみると一人の時間が確保できなくてしんどい想いをする人もいます。既に住んでいたどちらかのワンルームの家に同棲し始めると、ひとりでホッと一息をつけるのがトイレやお風呂しかないという状況にも陥ります。
生活の変化とは?
次に、生活の変化について紹介します。
家事分担を押しつけ合う
お互いに社会人であれば、仕事をしている大変さから家事をどちらか一方に押し付けることなく、お互いに家事をしていこうという考え方になるもの。一人暮らしをしていたかよりも、家事をどこまでできるかによって、家事分担の範囲も決まってきます。一人暮らしをしていたから家事が一通りできるかというと、そういうわけでもありません。
どちらかがこだわりを持って家事をしていたり、できる範囲に差がある場合にはもう片方に負担がのしかかってきます。男性は同棲すれば、彼女に面倒を見てもらえると思いがちです。実際には、今まではまめにしなかったトイレ掃除やお風呂掃除の役回りがやってきたという話はよく聞く話です。仕事をしながら家事をするのがどんなに大変なのかが身にしみてわかるでしょう。
最初は楽しんでいたはずの家事も、毎日の大変さの中で嫌気がさして、揉めてしまうこともあります。
結婚に対しての変化とは?
結婚のタイミングを失う
カップル全員が同棲によって結婚のタイミングを失っているわけではありませんが、同棲すると多くのカップルが婚期を逃すと言われています。結婚したいというきっかけの一つに、もっと一緒にいたいということや、生活を共にして一緒に暮らしたいという思いがあるからです。
同棲は入籍をしていないにもかかわらず、結婚生活と似たような状況にカップルが置かれます。夫婦であれば、嫌なことがあっても乗り越えていこうという責任感が生まれますが、婚姻関係のないカップルには責任感はないけれど、ズルズル続いてしまう楽さがあります。
一緒に暮らしていこうと思う相手と、将来的には結婚をしたいと思っている場合には、いつ頃結婚を決意するかなど、ある程度目星をつけておくことが大事になってきます。
結婚を急かされる
長く同棲をしていると、周囲から結婚を急かされることも増えてきます。それは多くの人が「同棲した後に結婚するもの」という価値観を持っているからです。一緒に住んでいる二人が同棲に対して納得していれば何の問題もないはずなのですが、周囲の人はその事実に意見をしたくなるようです。
結婚を前提に同棲している場合には、いつ頃に入籍予定なのか、その先の予定を周囲に伝えることができますが、特に考えていない場合には答えに困ってしまいます。何かと結婚を急かされる場合が多く、特に彼女側の親が婚期を逃すのではないかと悩みがちです。
恋人関係の変化とは?
ときめくことが減っていく
どこかで待ち合わせてデートをすることや、次のデートまでの会えない日々を指折り数えたりする日々は確かになくなっていきます。会えない時間は寂しくて、恋い焦がれそうになりますが、その会えない時間がお互いの気持ちをどんどん高めていってくれます。少し距離感があって、孤独感がある方が交際も順調にいくかもしれません。
同棲をすると同じ家から出発するので、待ち合わせで見つけた時の喜びはなくなっていきます。仕事が早く終わったからと、思いがけずデートが増えることもありません。会いたいのに会えないという状況を作りにくくなります。お互いの存在を当たり前に感じてしまうことで、相手への大切さを感じられなくなってしまうのです。
恋愛初期のような燃え上がるような愛情はなくなってきますが、安心感や信頼感があって穏やかな生活が待っています。どんな形を求めているのかによって、その感じ方は大きく変わってくるでしょう。
スキンシップが減る
同棲をすると、毎日スキンシップができるような幸せなイメージを持ちます。離れていると、会えない時間を埋めるようにして肌を重ねることに喜びを見いだすものの、一緒に住んでいる同棲カップルや既に結婚している夫婦でもセックスレスは深刻な問題です。
期間を決めずに生活を共にしている夫婦は、すぐそばに相手がいると思うと、性欲が起きなかったりと悩みを抱えています。期間を決めずに一緒に住んでいるカップルにとっても、手を伸ばせばすぐに届く恋人を恋愛対象としてよりも、家族に近い存在として認めてしまい、スキンシップが減ってしまうのです。好きでも体の関係はどんどんなくなっていく可能性はゼロではありません。
そういった場合にあなたはどうしていこうと思うか、相手はその時にどんな対処法をしようと思っているのかなどを考えておく必要がありそうです。
相手が何をしてるのか気になる
仕事が忙しいと、休日やオフの日を目一杯楽しみたいと思うもの。たまには時間を気にせずに、仲間とワイワイしたいと思いますよね。日頃のストレス解消に楽しみたい人も多いです。
でも同棲している相手がいると、家にいる相手のことが気になったり、今何をしているのかついケータイばかり見てしまったりします。帰宅時間をあなたや相手が気にすると、目の前にいる楽しい時間に没頭できません。
あなたの帰りを気にして待っている人がいると、それを喜びに感じたり、逆に誰にも干渉されずに独身気分を味わいたかったりと、あなたの本心が現れてきます。
そばにいることの楽しさと共に、わずらわしさを感じる瞬間かもしれません。
情があるから、別れにくくなる
一緒に同棲生活を送っているうちに、いろんな面が見えてきて、そのうちに情が湧いてくる人も少なくありません。彼のことが大好きでそばにいられる嬉しさから、なかなか離れられないというなら幸せな悩みです。でも彼と喧嘩をして少し一人になって、冷静な状態で考えたい時や、離れて一人の時間を持ちたい時にも難しいのが同棲のデメリットとも言えます。
帰る家は彼と二人の同棲している家しかない場合には、戻る場所もないのです。どうしても一人の空間を確保しておきたいと、お互い一人ずつの部屋がある家に住んでいたとしても、会わずにいるという状態は難しいですよね。
二人の将来の先に結婚を見据えているのであれば、適度な距離感は物質的にも精神的にも必要です。お互いの場所を確保できるようにしなければ、息が詰まってしまいますよね。
お互いの愛情だけでなく、すでに二人の生活を共にしているものなので、急に別れたいという結論に達しても、引っ越し先を考えたり、何かと二人のこと以外で考えなければならないことが増えてきます。
まとめ
幸せいっぱいな気持ちで始めたドキドキの同棲生活も、生活を共にすると見えないことがたくさん出てきてしまいます。ハッピーな状態が続くことを望んでいても、生活環境や育った背景が異なる二人が全く同じ価値観や考え方でいることのほうが難しいです。
いい面だけでなく、どんな状況に陥りやすいのか、同棲カップルのあるあるネタを紐解いていくことによって、そこから考えもしなかった事実が見えてきます。
同棲に向けて一歩を踏み出す前に考えてみましょう。