将来の夢がない!その理由と、見つけるために必要なことは?

歌手

あなたには、将来の夢がありますか?

幼い頃に「夢は何かな?」と大人から訊かれた時、どんな子でも色々なことを答えてきたでしょう。「飛行機のパイロットになる」「お父さんと同じ仕事(家業など)をする」「オリンピック選手になる」「お嫁さんになる」など、ハードルの高い・低いなど関係なく無邪気にキラキラとした瞳で話していたはずです。

ところが人は大人になると、その「夢」というものをリアルに抱かなくなり、訊かれてもきちんと答えられる人はかなり減っていきますよね。すでに幼い頃の夢をしっかり叶えて輝いている人を除き、なんとなく働いて日々を過ごしている人たちは「夢」というものがそもそもどんなものなのかを見失っている人も少なくありません。
そして、ふと自分の周りを見渡した時、やりたいことをやっている人がいたり、自分の得意なことを見つけて活躍している人がいると、余計に焦りが出てきてしまうこともあります。

あなたはいかがでしょうか。すでに夢を叶えていて、新しい目標に向かって進んでいますか?それとも、夢を叶えるために努力している最中でしょうか?あるいは、今の自分にとっての夢が見つからず悩んでいるところでしょうか?
これらの状況であるならば、特に大きな問題はないでしょう。なぜなら、夢を叶えているかどうか以前に「夢について真剣に向き合っている」のであれば、これからの人生に対して前向きに考えている証だからです。

世の中には、人生を妥協し、夢など考えることを忘れ、なんとなく生きている、つまり夢から逃げている状態の人もたくさんいます。こういった人たちの場合は人生に対するモチベーションが上がらないばかりか、いつの日かふと人生を振り返った時に「自分の人生って、何だったのだろう…」という後悔に苛まれることにもなりかねません。生きていく上で夢を持つことは、とても大切なことなのです。

ここでは、夢が見つからなくて悩んでいる人のために、夢が見つからない理由や見つけ方のヒントを紹介していきます。これを読んでいただくことで皆さんの力になれたら幸いです。

「夢」とは?

黄昏

「夢」とは、“将来、自分が実現させたいと思っていること”です。つまり、将来における一つの「ゴール」ということになり、「こうなりたい」「こんなことをしたい」といった願望のことを指します。

夢≠目標

「夢」と「目標」はよく混同されがちで、その違いについてよく理解していないまま言葉を使っている人たちもいます。
「夢」は、前述した通り「ゴール」であり、実現させたい事柄そのもののことです。「目標」は、そのゴールに行くため、実現させるために、行動を進めていくにあたっての目印です。つまり、目標があり、それを達成したその先に「夢の実現」があるということなのです。

「職業」自体は、夢ではなく目標

冒頭で、幼い頃の夢を例に挙げました。「飛行機のパイロット」「家業」「オリンピック選手」「お嫁さん」などです。しかし、実はこれらは「夢」ではなく、夢を実現するにあたっての「目標」なのです。

例えば、なぜ「飛行機のパイロット」になりたいのでしょうか。パイロットになって、何をしたいのでしょうか。そこがハッキリしていないと「パイロットになった」ところで夢そのものを見失ってしまう可能性があります。パイロットを目指すのには、何かしらの根拠があるはずですが、その根拠こそが、まさに夢なのです。考えられるとしたら、「毎日、大空を見渡しながら、たくさんの人たちを色々な場所へ送り届けたい」だとか、「大きな飛行機を自分で操って、鳥のように空を羽ばたきたい」だとか、そういったものがあるでしょう。つまり、それこそが「夢」ということになるわけです。

仮に「鳥のように空を羽ばたきたい」ということが夢であるならば、もし飛行機のパイロットになれなかったとしても夢が断たれたわけではありません。規模の違いはあれど、例えば気球に乗って大地を見渡す、ヘリコプターを操縦する、ハングライダーを日常的な趣味にするなど、空を羽ばたく手段は他にもあるのです。この「空を羽ばたく、飛ぶ」という夢さえしっかりと持っていれば、パイロットになれなかったからといって夢を探し直す必要はないということになります。よって、「飛行機のパイロットになる」こと自体は夢ではなく、あくまでも夢を叶えるための一つの目標や手段ということなのです。

まずは、ここを勘違いしていないか考え直してみましょう。きちんと夢と目標を区別することで、夢を見つける、思い出す手掛かりになる可能性があります。

夢が見つからない理由

考える女性

夢と目標の区別を理解していただいた上でも、まだ自分の夢は何なのかハッキリしない、見つけることができないという人は、さらなる理由があるということになります。それはきっと、大人になるにつれて身につけた常識や世間体意識、現実感などによる弊害かもしれません。

自分の心を封印している

幼い頃は無邪気に、深く考えずに色々なことにチャレンジしたり自由に考えることができていたものの、社会に出て本当の意味で大人として歩み出して日々を過ごしていく中で、「我慢」「妥協」「現実」というものを知っていくことにより、自由性を失っていくことに繋がります。

すると頭が固くなっていき、心の引き出しに鍵を閉めていってしまい、「本当の自分の気持ち」が分からなくなってしまうのです。

よって、この心の封印を解くことが、夢を見つける大きな一歩となるでしょう。

大人たちが敷いたレールに乗っている

自分が大人として自立するまでは、両親や周りの人たちから色々な指示があったり制約があり、自分の思うように過ごすのは難しいものです。

これは、面倒を見てもらっている限り仕方のないことなのですが、こういった生活を送っていく中で次第に「空気を読む」ということと「皆の期待に応える」という一つの協調性や社会性を身につけていくことになります。しかし、その弊害として「本当に自分がやりたいこと」を自然に隠していってしまうのです。

元から親も応援してくれている夢があるならば話は別ですが、そうではない場合、やはり夢を追うことが思うようにできないことで、いつの日にか実質的に諦めてしまうのかもしれません。

現実感がない

歌手になって世界中に自分の歌を届けたい、ハリウッド俳優になって脚光を浴びたいなど、抱く夢のハードルが客観的にもかなり高いと思われる場合、それは「夢」ではなく「妄想」のような位置づけになってしまうことがあります。

つまり、本当は夢があるのに、それを夢だと認識していないということです。

すでに夢を実現している

改めて「夢」だと考えたことがなくても、今の暮らしが事実上「夢を実現している」状況の場合もあります。つまり、すでに自分の夢を叶えているため、特に新しい夢が思い当たらないということです。

夢を見つけるヒント

子供

それでは実際に、夢を見つけるためのヒントや手段を紹介していきましょう。
自分の夢そのものを最終的に見つけるのは自分自身です。他の人が教えるものではありません。

しかし、見つけるためのヒントをお伝えすることはできます。これが、皆さんの役に立てば嬉しいです!

幼い頃に好きだったことを思い出す

幼い頃は、一番ピュアで素直な時期です。つまり、この頃に好きだったことは自分が本当に好きなことだと言えます。それを思い出すことで、今の自分の夢を見つける手掛かりとなることも多いのです。

そして思い出した時、「でも、それはお金にならないな…」といった大人としてのブレーキをかけてしまうこともよくあります。このブレーキをかけないようにしましょう。なぜなら、必ずしもそれを仕事にしなければ夢が叶わないということではないからです。
先述したように、職業や仕事は目標です。夢を叶えるための一つの手段でしかありません。何も仕事にしなくたって、その夢を叶えるための方法は他にもあるはずです。

逆に、好きなことをそのまま仕事にしてしまうことで失敗を招くこともあります。仕事は、好きなことばかりやっていられるわけではありません。様々な我慢や妥協がつきものですので、伸び伸びとやれなくなってしまう可能性があるわけです。それであれば、その夢を叶えるためには好きなことを仕事にするのではなく、趣味など別の手段にして取り組んでいった方が良い場合もありますので、よく考えるようにしましょう。

制限をかけない

思いつく夢はあるもののハードルが高すぎる…。このような場合において、その夢をそのまま捨てるようなことはしないでください。どんなに大きなものであろうと、それが自分の夢であるならば大いに結構です。夢はあなたのものであり、他の人のものではなく否定されるようなことでもありません。あなたの自由なのです。

実際、周りに馬鹿にされながらも大きな夢を抱いて、それに向かってまい進し、実現させた人たちも大勢います。そもそも、やってみなければ何事も始まりません。あなたの人生はあなたのためにあるわけですし、他人が何を言おうが無視しても構わないのです。もちろん、他人に被害を与えるようなよろしくないことであれば、話は別ですが…。

その代わり、大きな夢を抱くならば、それだけの努力が必要であることも忘れないようにしましょう。そして、叶えるために向かう道の中では色々な苦難や犠牲が出てくるであろうことも覚悟する必要があります。例えば、金銭的なことや時間などです。夢の大きさと必要な努力は比例するのです。

小さなことでも良い

逆に、どんなに小さいことでも結構です。

「夢」と聞くとスケールの大きなものを想像したり、また、大きなものでなければ夢とは言えないといったイメージがありますが、そんなことはありません。スケールの大小は、夢を持つにあたって重要ではないのです。
自分にとって幸せな姿。心から楽しめること。充実すること。そういったことであれば、小さなものでも「夢」と言って良いわけです。

繰り返しお伝えしますが、夢はあなたが決めるものであり、他人は関係ありません。小さなものだったとして恥じることなく、それが自分の夢であると誇りをもって胸に抱きましょう。

視野を広げる

あなたに夢がないとして、そもそもあなたはどれだけの世界を知っているのでしょうか?世界を隅々まで見た上で、様々なことに触れた上で、色々なことを調べた上で、それでもなお何も夢が思い浮かばないのでしょうか?きっと、そんなことはないと思います。

仕事にしても趣味にしても、世界は無数のもので溢れています。そして、そこには本当に様々な得られることや感じられることがあります。しかし私たちは日々を過ごしている中で、その一握りしか知りません。今の生活を送ることに気持ちがいっぱいで、視野を狭めてしまっていることが多々あるのです。

まずは視野を広げるために、心のアンテナを張って色々なことをキャッチできる状態を作りましょう。あちこちに旅をしてみる、たくさんの本を読んでみる、インターネットを使って調べ歩いてみるなど、心の冒険をしてみましょう。そうすることで、興味が湧いたり好奇心を持ったりする機会が増え、それが夢を見つける大きな手掛かりとなるはずですよ。

まとめ

夢を見つける時期は、人によって違います。幼い頃から夢を抱き、大人になってもそれに向かって必死に頑張っている人もいますが、そういうケースは珍しいことです。なぜなら、まだ世間も知らない幼い頃から確固たる夢を見つけられること自体、むしろ不思議なことだからです。
人生を歩んでいく中で色々なことを知っていき、そこで初めて自分が本当にやりたいことを振り返ったり気づいたりして、「夢」として持つことができるのが一般的なのです。

ですから、焦る必要はありません。他人が夢を見つけていようとも、それはその人たちのペースであり、人生です。あなたにはあなたのペースがあり、タイミングがあります。周りの人たちに流されることなく、自分にとって大切な夢を見つけ、それに向かって明るく進んでいってくださいね!

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