「なので」「だから」は敬語ではない!正しい敬語表現をしよう!

ビジネスマンたるもの敬語は使えて当たりまえ。稀に敬語を使わない人もいますが、それは人並み外れた結果を出している人のみで、意外とそういう人も使おうと思えば敬語を使えるけれどもあえて使っていないというケースが多いです。

ここでフォーカスして紹介したいのは「なので」です。

話の接続詞として文頭に「なので」や「だから」が使われます。そのまま使用すると敬語表現としては不適切で、上司を交えての会議の場やプレゼンの場においてはふさわしくない言葉です。

正しい敬語表現ができるようになりましょう。

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「なので」の敬語表現

スピーチ

敬語には丁寧語・尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ・美化語の5つに分類される言葉に別れています。

ビジネスシーンにおいて必須なのが丁寧語・尊敬語・謙譲語の3つの敬語表現です。「なので」は接続詞ですから敬語表現においては丁寧語へと変換します。「なので」敬語表現について確認していきましょう。

「なので」の丁寧語表現

丁寧語は「です」「ます」調に代表される言葉の表現方法で、「〜です」「〜となります」という丁寧な言い回しにした言葉のことです。

「なので」を丁寧語にすると「〜ですので」「〜ですから」となります。

上司や先輩、取引先の人と話をするときは「〜なので〜」と表現すると失礼に当たりますので注意しましょう。

「だから」はタメ口

「〜なので」も軽い丁寧表現を含んでいます。しかし「〜だから」は完全にタメ口です。

同期の同僚や後輩などに使用する場合においては問題ありませんが、会社の上司、社外の取引先、営業先の方、お客様などに使用する場合は問題となりますので注意しましょう。

間違った敬語が使用され失礼にならないように、言葉の使い分けがしっかりできるようになりましょう。

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文頭に「なので」は間違い?

会議

接続詞である「なので」は本来であれば文の途中に組み込むことが正しい元来の使い方です。

「今日は金曜日なので遅く帰っても大丈夫」のように、なのでは文中ほどに使うもの。「文頭なので」はおかしい!という指摘があります。

そのことについて詳しく紹介していきます。

始まりはいつ?

始まりは2000年代後半、評論家であり本も数冊執筆している勝間和代さんが「文頭なので」の定着に貢献したと言われています。

勝間さんが言った印象的な言葉に

「やればできる!なので、やりましょう!」

というものがあります。このダイナミックで新しい使い方がみなさんの印象に残り「文頭なので」という使い方が世に浸透する始まりとなったのです。

テンポがよく、耳にすっと入ってくる表現だったので話し言葉として始まり現在では文章でも使用されるようになっています。

「なので」は間違い

「だから」「ですから」と表現しなければいけないところで「なので」を使用するケースが増えています。近代では特にこの使用方法が急激に広がっています。

「だから」「ですから」は濁音がつく音が初めに来ることでどうしても強調する印象が強くなり、角が立つような印象が相手に渡ってしまいます。それを懸念してか若い年代の人は特に「ですから」を避けて「なので」を使った方が相手に対して角が立たないと感じているのかもしれません。

特に文頭に「なので」を使用するものは本来の正しい文法体系上とは異なりますので注意が必要です。

広辞苑での記載

「日本国語大辞典」や「広辞苑」などで紹介されている例文では「なので」は「故障の原因が明らかなので、すぐに直せ」「風邪なので、学校を休んだ」などなど「文頭なので」を使用例としてあげているものは一つもありません。

だからと言って「文頭なので」が間違った使用方法である根拠にはなりませんが、基本的な使用方法とは異なる使い方であることが分かります。

「明鏡国語辞典改訂第2版」に指摘が

2010年に発売された「明鏡国語辞典改訂第2版」に「文頭なので」に関する記載があります。

な-ので[接続詞](主に話し言葉として使用される)前に述べたことを理由として、その帰結を導く意を表す

例「明日から練習だ。なので早く寝た方が良いよ」

これに対してこの例文での「なので」の使用方法は近年の用法で、くずれた感じをともなう~と記載されています。

明確に現代用法であると記されているのです。つまり公式的な場に置いては避けた方がいい表現であることが分かります。言葉の世代交代が完全に行われるまでは「文頭なので」はフォーマルな場では使用しないようにしましょう。

「三省堂国語辞典第7版」にも掲載

三省堂は新しい言葉の使い方を積極的に掲載していく辞書として定評の国語辞典です。

その中の「なので」の紹介例文で「文頭なので」がしっかり記載されています。

「大事なので、もう一度はなします」

「私は一人っ子でした。なので父は、あまかったです」

の二つの使用例が記載され、特に公的なでは使用を控えるようになどの但し書きされていません。

ちなみに三省堂国語辞典には十四年前の改定前の辞書にも「文頭なので」の例文の記載があります。これから見るに、辞書に記載されていないだけでもっと昔から存在していた言葉である可能性もあります。

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文章で「なので」を使用したい場合

概要 書き方

文章でも接続詞として「なので」を使用したいシーンがあるときどうすればいいのかその例文を紹介します。

文章にて使用する場合は「ので」

「事故の原因になりますので、よそ見運転はお控えください」

よく張り紙などで「ので」を使用した文章が見かけられます。この場合の「ので」も「なので」「だから」と同じ意味の言い換えの言葉です。

「ので」を使用することで物腰の柔らかい印象を与えることができます。「だから」を使用すると限定的な印象が強くなってしまいます。

言葉には形を変えることで意味を変えずに表現をマイルドにする方法があるので、そこを意識して使い分けをするようにしましょう。

「なので」は文章には使用できない

「なので」はなし言葉です。

あえて話し言葉の文体で本を書いたり記事を書くことはありますが、それ以外の論文や公的資料を製作する場合の説明文には「なので」は使用できません。

「によって」「〜であるため」に置き換えることが一般的ですので、「なので」を使用せずにこれらの言葉を使用して正しい文章を綴れるようにしていきましょう。

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まとめ

「なので」「だから」の敬語や文章での使い方についてお分かりいただけたでしょうか?

敬語は今や使えない人が増えたり、正しい使用方法を維持していることがギリギリの状態です。というのも、昔ほどの身分の差がなくなったことで、敬語というものの必要性がどんどん低下していることがその背景として考えられるでしょう。

しかしそれ相応の場に置いてはまだまだ敬語は必要です。日本人として恥ずかしくないようにしっかり正しい敬語が使用できるようにスキルを磨いていきましょう。

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