長年お世話になった会社を去るとき、まさにそれは人生においての有終の美を飾る、といっても過言ではありません。
沢山の仲間たちと過ごしてきた長い時間をそこで過ごし、悩んでは壁を突破して自分と共に頑張ってくれた部下や、自分を引っ張ってくれた上司に対してもお礼をしたいという気持ちがあるものです。
そんな会社を退職をするときのお礼には何がいいのでしょうか?一般的に言われている退職時のお礼のおススメとされるお菓子についてお教えしましょう。
退職時のお礼
長年お世話になった会社、上司・部下の皆さんへのお礼はどうすればいいのでしょうか?心のこもったお礼を調べてみました。
退職時に渡すお礼の意味
一般的に退職の際に用意するお礼というのは、在職している社員に対する感謝の気持ちを表すもので、また、これからも会社を頼むという意味も込められています。また、上司への感謝の意味もあり立つ鳥跡を濁さず有終の美を飾ることができますね。
長く在籍した会社への御礼ですが、慣例になる理由もあるようです。
残るものではないものを
退職時になぜお菓子を、というとやはり場所が会社であり渡す人は会社組織の人であること、先ほども書きましたが、立つ鳥跡を濁さず、皆さんにさっと食べていただいた後は何も残らない残さないということがあるからです。
いつまでも残るものではなく退職する自分も残る会社の方たちも次に向かうということでスマートなお菓子が喜ばれるのでは、ということで慣例になったのではと思われます。
お菓子を渡すのはどの範囲まで?
会社で退職時にお菓子を渡す慣例はわかりましたが、ではどこまでの範囲で渡すようにすればいいのでしょうか?
同じ部署のメンバーに
第一に渡す相手として思い浮かぶのは、同じ部署で働いてきた部下や同僚でしょう。また上司がいる場合はなおさらです。大小にかかわらず同じ部署の社員には全て行き届くように配れる個数は確保したいものです。
これからも気持ちよく仕事に打ち込んでもらうためには、いつもありがとう、これからもがんばってくれ、という気持ちをお礼に込めて渡せるといいですね。
別部署でもお世話になった方に
あとは別部署でもお世話になった以前の上司や同僚がいるのでしたら、感謝の意味も込めてぜひ渡しましょう。何もなく会社を去ってしまっては、あいつ何もなく辞めちゃったな。。。と思われてしまっては会社を去る時のイメージが悪くなってしまいます。
今度どこかで出会うかもしれない時にもそういう印象を与えてしまうともったいないことです。過去同じ部署になった方をリストアップしてみて後程お菓子選びのポイントのところでチェックしましょう。
お菓子を渡すタイミングは?
会社でお菓子を渡すタイミングはいつが妥当なのでしょうか。会社によっても方針があるようなのでポイントを挙げてみましょう。
出社最終日に渡す
いつ渡すにしても日程はやはり、会社に来る最終日が妥当でしょう。その最終日が全部署忙しい日だと渡すのはなかなか難しいですが、基本的には最終日と言われています。
また、その最終日に来れない社員(たとえば営業部署など)があらかじめ分かっている場合には事前にこの日が出社の最終になる旨を伝えておきましょう。そしてみんなに配るお菓子などもその方のデスクに置いておくなりするといいと思います。
上司に相談して
今までに退職された方を見ているとわかりやすいかと思いますが、そういった場面を見たことが無い場合はあらかじめ上司に皆さんにお菓子を渡して挨拶をしたいことは伝えておき、相談しておくといいですね。
もし朝礼などされている会社ならその時に挨拶して、業務の合間話しかけても良さそうな時間帯に挨拶をしながらお菓子を渡すといいでしょう。
ただ、業務の忙しい部署にいる場合は頃合いを見て渡すようにしないと支障をきたしてしまいますので気を付けましょう。
昼休み・終業前などでも良い
会社会社で業務内容も違い、朝出社していきなり開始なのか和やかに時間が進む会社なのかでお菓子を渡すタイミングもかなり違います。
定時までずっと忙しい部署なら、あえて早い時間でなくてもいいかと思います。業務中に声をかけにくいところだと思い切って昼休みなどでもいいのではないでしょうか。ちょっと和やかな時間帯ですし挨拶しやすい雰囲気かもしれません。
また、終業前の夕方を活用するという方法もあります。本当にそこで最後ということでお疲れ様でした、という言葉もお互いが声掛けしやすい時間帯ともいえます。
スムーズなあいさつとお礼を渡すタイミングが合うといいですね。
お菓子を選ぶ時のポイント
会社でのお菓子を配るポイントは内容であったり金額であったりさまざまあります。お歳暮やお中元で普段から会社へ送るのと同じポイントです。
その部署の女性社員の割合
自分がいた部署なら女性社員の割合はすぐ見当つきますが、お菓子というのは男性社員よりも女性社員をメインで考えるとわかりやすいかもしれません。
だからといって男性社員を邪険にしているわけではありませんが、女性社員は箱詰めのお菓子のブランドなど知っている方が多いのです。ブランドといっても金額は様々ありますのでご安心ください。あまり高いものだともらった社員も恐縮してしまいますので、後ででてくる、予算はどのくらい?のところでもお話しします。
お菓子の細かい区分
一言に会社で配るお菓子といっても様々あり、どれにすればいいかわからなくなりますね。お菓子の細かい区分について書いていきましょう。
*包装がどうなっているか
包装はやはり一人一人配ることも考えれば、個包装が理想です。箱詰めのお菓子だと大方個包装のものが売られているので、その中から決めるのが良いと思います。また一人一人渡せない(その場に全員がいない)場合も箱詰めのお菓子だと給湯室に置いておいたりもできるので便利です。
*数はどうなっているのか
数は先ほど書きましたが、同じ部署にいる社員には全て行き渡る数を目安にしましょう。それ以外で渡す方がいるのでしたら+αするようにするのがベストです。
*和・様いずれにするか
これは渡す人の割合で決めるのが良いと思います。先ほどの女性社員の割合が多いようでしたら洋菓子が良いと思いますし、どちらかというと年齢層が高めならおかきなどでもいいと思います。ただ、餡子系は好き嫌いがはっきりしていますので、あらかじめ餡子が大好きという方以外は当たらない方が無難かな、と思います。
*賞味期限はどれぐらい幅があるのか
渡したその日にみんなが封を開けて食べてくれるならいいのですが、当日に会えない人にはもしかしたら数日後手にされることもあると思います(出張などで出社されない等もあると思います)。そこで賞味期限は出来れば20日以上は幅があると良いと思います。
そこまで賞味期限が空いていると、あの人に渡さなくちゃいけないと残った社員が心配されることもないかな、と思います。
*生菓子はタブー
賞味期限と重なりますが、生菓子はタブーです。女性なら手作りでお菓子を作られる方もいるかと思いますが、普段から会社に手作りのお菓子を持ってきて配っている習慣がある方ならいいと思いますが、やはり置いておかなければいけない場合傷む恐れもありますのでやめた方がいいと思います。
予算はどれぐらい?
金額ですが、これも様々言われておりどれが正しいということはありません。
大体の妥当な金額といえば一人当たり\100,-と言われています。それを考えると一部署20人いるところでしたら\2,000,-となります。出来るだけ会社内で渡すのでしたら均等な金額で渡すのが理想です。あの人はいいものを…となってしまうと気持ちのいいものではありません。
お世話になった上司にもう少しいいものを、ということでしたら事前に渡しておくといいでしょう。
ちょっとした心遣い
退職の挨拶と共にお菓子を渡して、そんな時のちょっとした心遣いをお教えしましょう。
挨拶時
ここではやはり同じ部署で働いてきた部下や同僚、上司への感謝の気持ちを述べましょう。働くというのは必ずしもいい時ばかりではなかったと思いますが、一緒に闘ってきた仲間、そしてこれからも仲間たちには頑張ってほしいという気持ちをあなたの言葉で話しましょう。
なかなかそういう機会というのは無かったかもしれませんが、そう思っていたんだと残る社員に伝えられるといいですね。
手紙
一人一人全てに、というと気が遠くなりそうな作業ですが、一言でもメッセージカードを添えると良いかもしれません。もしかしたらあなたのことをあまりいいように思っていない社員もいるかもしれません。その社員にもあなたの心のこもったメッセージカードで少しあなたへのイメージが変わるでしょう。
退職したら関係ないのに、と思われるかもしれませんが、人の記憶というのは根強く残っているもので良いイメージの人よりも少し良くないイメージの人のことは意外と残っているものなのです。
少しでもいいイメージで会社を去るというのも、あなたの最後の業務なのではないでしょうか。
まとめ
退職時のお礼に渡すお菓子のポイントはいかがでしたか?
女性なら普段からプレゼントや贈り物に関しての知識はある程度身についていますが、男性社員となるとどう渡せばいいのか、しなければいけないのかさえ分からないという方もいると思います。
気軽に同僚や上司に聞くことができればいいのですが、そこはやはりネットで検索という方法で探す方が手っ取り早いと思います。
一般的な慣例として定着しつつある退職の時に渡すお菓子ですが、普段からユーモアにあふれた人として見られているのでしたらお菓子に拘ることはありません。
要は、気持ちのこもったささやかなものであり、感謝の思いが込められているといいのではないでしょうか?
その会社の社員として有終の美を飾る最終日をスマートにカッコよく過ごせるといいですね。
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