「取り急ぎお礼まで」の正しい使い方を知ろう!間違った使い方は?

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コミュニケーションツールの中心であるメール。仕事でお世話になっている人の中には「メールだけのお付き合い」をしている人もいるでしょう。最初に「ご挨拶メール」から始まって、仕事の打ち合わせ、見積書など必要書類の取り交わし、契約が無事に締結したときの最後のお礼から後々のフォローまで、「メールだけ」で済んでしまいます。

インターネットショッピングの場合、顧客側が新規登録した情報だけでユーザー登録が完了します。相手の声どころか顔さえも知らないのに「良好な関係」が築けてしまいます。顔が見えないということは、相手の表情も見えないということです。しかし、細かなニュアンスから私たちは相手の気持ちを察していますよね。

この「細かなニュアンス」は「相手を思いやる言葉遣い」によって実現します。今日は、ビジネスシーンでよく使われる「取り急ぎお礼まで」について、お話していきます。

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「取り急ぎお礼まで」これ、使っていい言葉なの?

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「取り急ぎ」だなんて書いてあると、なんだか「急いでいるので(また今度)」と言われているようにも感じられます。お礼を言うのに「急いでいるから!」なんて本当に使っていい言葉なのでしょうか?

お礼はしっかり、丁寧にするものです。

こちらが勝手に急いでいるだけであり、相手にはこちらの忙しさなんて関係ありませんよね。このように、受け取る人によっては「御礼を省略された」と受け取ってしまう可能性があります。中には、よく使われるビジネス用語だと思っていて、何も感じないという人もいます。

使って良い・悪いと切り分けるのではなく「お礼は丁寧に、礼儀を重んじて行うもの」という本来の意味を忘れないようにしましょう。相手の手元に残り、何度も読み返すことが出来るメール文や手紙文には注意が必要です。

「取り急ぎ」+「お礼」“不向き”な言葉です。

「取り急ぎ・・・」は、取引先と交わすビジネスメール上でよく目にするフレーズです。使うに相応しいのは「至急・連絡しなければならない場合」です。もう少し砕いてみると、「詳しいことは後回しにしてでも、相手に早く連絡を入れたい場合」となります。

「取り急ぎご連絡まで」は「詳しい話はまた追ってします。」という意味です。社会人として「きちんとしたお礼はまた追ってします」のような使い方はいかがでしょうか?確かに、お礼に出向いても必ず会えるとは限りませんし、直接会えるまでお礼を言わないというのも余計に失礼です。

また、急な贈り物を受け取ったけど、出張中で現物を見てもいないのに「結構なものを頂戴し・・・」というメールを送るのが気が引けるという場合もあります。出来るだけ早くお礼の言葉を伝えたいが、なかなか会えないような間柄の場合に「やむなく使える」フレーズと解釈するのが無難です。このようば「やむない」場合では、「取り急ぎお礼まで」ではなく、気遣いが伝わる言い換え方をしましょう。

「取り急ぎ」は文末に使用しやすく、まるでメール術の一つのように軽く扱われがちです。メール対応でビジネスが成り立ってしまう時代だからこそ、ビジネス文章の書き方には配慮が必要です。これまで自分が何気なく書いたビジネスメールを一度チェックしてみましょう。

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「取り急ぎ」の言い換え表現

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お礼をいち早く伝えたい!特にお客様や目上の人に対しては「早めのお礼」は大切です。「取り急ぎ」を使わない、他の言い回しがないでしょうか?

「取り急ぎ」を「まずは」に言い換える

急いでいるのはこちらの勝手な都合です。お客様や目上の方に、こちらの都合を押し付けないためには「取り急ぎ」から「まずは」に言い換えることが出来ます。

先の項で挙げた例で、贈り物を頂いたのに、自分が出張中で現物をまだ見ていない場合などには、下の例文のように言い換えましょう。

「取り急ぎお礼まで」言い換え方【例文】

  • 「まずは御礼申し上げます」
  • 「まずは御礼のみにて失礼いたします」

「◯◯まで」は省略スタイルです!

「まずはお礼まで」の「まで」は、それ以降に続く言葉を省略しています。お客様や目上の大切な人に対し、言葉を省略するのは失礼と言えます。「まで」の後に、例文のように「申し上げます」や「○○のみにて失礼いたします」を付けましょう。

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 「まずはお礼まで」知っておきたい注意点3つ

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「まずはお礼まで」の、「まず」ってなんでしょう。これは「ひとまず」という意味です。「ひとまず」と言ったら、なにを思い浮かべますか?

「ひとまず休憩」「ひとまず食事」・・・そう、次に何かをしなければならないのです!

1.改めて連絡をしなければならない

“取り急ぎ○○まで”というフレーズを付けるのですから、今件の詳細に関して後でしっかりと連絡を入れることを約束しているようなものです。つまり、「お礼まで」とご丁寧に書いていても「これは今現在、不十分なお礼をしている」と認めているのです。

よくある失敗例ですが、とても丁寧にお礼の内容をしっかりと書いた後、最後の決まり文句に「取り急ぎお礼まで」と付け加えられていることがあります。丁寧なお礼を申し述べた後に「不十分なお礼の内容で申し訳ありません、必ず後日改めてお礼を言わせてください」という意味を付け加えてしまっては、これまでに書いたお礼の内容を台無しにしてしまいます。

 2.他の内容は交えない

「取り急ぎお礼まで」とはっきりと言い切っているのですから、「この場を借りて」「ついでに」のように他の連絡事項を交えないようにしましょう。他にも連絡したいことがあり、相手がその連絡を待っている場合は、“追って連絡する”というフレーズを使い、改めてお礼と別件についてに触れる形をとりましょう。

「ご提案書を確かに受け取りましたので、 取り急ぎご連絡申し上げます。また、別件ですが、ご依頼の○○につきましては追ってご連絡させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。」

このように「追って連絡」という言葉だけで、今回のメールは一旦完結させてしまいましょう。

3.本来お礼は「しっかりと気持ちを伝えるもの」

繰り返しますが、本来お礼というものは「丁寧に・しっかり」と感謝の気持ちを伝えなければならない重要な用件です。あっさりとシンプルな文章では相手に誤解を与えることもあります。相手がこちらに対して行った行動の大きさにもよりますが、こちらを喜ばせようという相手の思いが詰まったもの(贈り物、配慮など)であるならば、例文のフレーズだけではなく一言気持ちを付け加えるとさらに良いでしょう。

  • 例文
  • 「まずは御礼のみで失礼いたしますが、後日御礼かたがた御礼に伺いたいと存じます」
  • 「本来直接お目にかかって御礼申し上げるべきところではございますが、まずは御礼のみで失礼いたします。」

ますます自信をもって使える!ビジネスメール例文

  • 「略儀ではございますが、まずはメールにてお礼申し上げます」
  • 「略儀ではございますが、まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます」
  • 「略儀ながら、まずは用件のみにて失礼致します」

この例文なら、違和感なく相手に失礼な印象を与えず使用することができます。「取り急ぎお礼まで」の言い換え表現としては、完璧な表現です。

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「お礼メール」を受け取ったら?

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お歳暮などを贈ったあとなど、相手から「お礼」のメールが送られてくることがあります。それが目上の方からのお礼メールなら「このままでいいのか」と迷ってしまいますよね。

「お礼メール」に返信は要らない

お礼メールを受け取ったら、返信の必要はありません。贈答品によって、こちらの気持ちを伝えている(往信)ことに対して、相手から受け取った報告(返信)があったということになり、一度のやりとりはここで完結しているからです。

「わざわざご丁寧に、お礼までして頂いて子恐縮です」とさらにお礼メールを送るのは、メール作法としては「やりすぎ」になります。「お礼のお礼」って、少しおかしいですよね。

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ビジネスマナー講師の方のQ&A

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ビジネスマナー講師の尾形圭子さんの記事をご紹介いたします。また質問者も「取り急ぎメールを受け取る側」として質問しています。

受け取る側の心理を赤裸々に語ってくれいていますので、大変参考になる記事です。専門家の解説文を読んでさらに理解を深めましょう!

「取り急ぎ○○まで」本当に急いでいるの?

質問者は仕事で「取り急ぎ○○まで」と書いているメールなどをよく受け取っているようです。毎回「取り急ぎ」、なにがあっても「取り急ぎ」と書いてあるのに違和感を覚えているようです。

だんだんと「ああ忙しい」「詳しくはまた今度ね」と愚痴られているようにも見えてくるかもしれません。質問文にもありますが「わりと長文を書いておきながら・・・」これは書いてる側が「取り急ぎ」の意味を知らないのだと考えられます。

【質問】やたらと「取り急ぎ○○まで」と文末に書く人がいますが、お客さんや上司などにも使っていい言葉なの? と疑問です。わりと長文を書いておきながら、シメが「取り急ぎ」と書いてあると、本当に急いでるの!? と突っ込みたくなります。「取り急ぎ~」の正しい使い方を知りたいです。

【回答】

「取り急ぎ」とは、手紙で使われている言葉で、「とりあえず急いで。多くは手紙文の末尾に用いる」(大辞林より)という意味で、「もろもろの儀礼・説明を省略し用件だけを伝える」となっています。要するに、目上の方や使い方によっては失礼に感じる、ということです。

メールで使う場合は、「急ぎの用件だ」ということをお互いが認識できることが、失礼にあたらない条件です。末尾を結ぶ言葉としては大変便利ですが使い方には注意が必要。

もしろん、長々と用件を複数書いた場合の使用はNGです。

<使用例>

「取り急ぎご連絡まで」⇒「取り急ぎご連絡申し上げます」

※語尾が丁寧になると、多少はかしこまった印象になります。

「取り急ぎ、資料拝受のご連絡をさせていただきます」

※取り急ぎの後に文言を入れ、語尾を丁寧にすると柔らかい印象になります。

「確認のみのご連絡で失礼いたします」

※「取り急ぎ」の言葉を使わなくても、このよう言葉がありますね。これなら省略した印象は薄くなります。

出典:意外と間違えているかも!? ビジネスメールの正しいマナーをまなぼう!

緒方さんが仰るように、「取り急ぎ」を使ってよいのは「急ぎの用件だ」ということがお互いに分かっているときだけに限られています。この考え方では「取り急ぎお礼まで」がどれだけ違和感のある言葉か、もうみなさんお分かりですよね!

例外!ビジネスメール上の「取り急ぎ」

ビジネスマン同士で交わすビジネスメールでは、よく「取り急ぎ」が使われています。ビジネスは仕事が忙しくてナンボという世界ですから、お互いに忙しくしていることを前提にしますよね。「ご多用中」などという言葉も同じです。

長々しい文章を控えて相手の時間を割かないのも、ビジネスマナーの一つです。「お忙しい中失礼します」「お礼を伝えるべく急いでメールを書きました。」「乱文ご容赦ください」「とにかく、ありがとうございます」という4つの要素を一気に伝えているのです。使う場合は相手との距離感に合わせましょう。

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「取り急ぎ」は英語圏でも使われている言葉?

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やたらとかしこまり、メールマナーにも厳しい日本人だけの習慣がと思えば、意外なことに「取り急ぎ」のセンテンスは英語でも使われています。

英語圏でも「取り急ぎ」は使われています

「結びでメールの内容と特性を表す」という点は、日本でも英語圏でも変わらないようです。「取り急ぎ」を直接意味する語はありませんが「速い」の意味で「quick」を用いたりします。

取り急ぎ、ご連絡まで。

This is just a quick note.

取り急ぎ、お礼のご連絡まで。

This is just a quick note to thank you.

出典:weblio

この他にも、「もしよろしければご連絡お願いします」や「ご検討下さい」「追って連絡します」など日本でよく使われているものがあります。英語圏の人をメールでやりとりする場合には、このようなセンテンスを覚えておくと意志が伝わりやすいでしょう。

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まとめ

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最近「いきなり電話をかけること」は「マナー違反」に当る行為と言われています。メールなどで「これから電話していいか」と確認をとった上で電話をかけなければ、相手が失礼に感じるというのです。中には「電話で話したい内容をあらかじめメールに書いておいて欲しい」という意見もあります。

このような「電話のアポイントメール」を丁寧に長々と書いてしまうと「最初からメールで済むじゃないか」と言われてしまいますよね。このように、最近のビジネスメール事情は数年前からかなり大きく変化しています。

メールは「好きな時間に読んでもらえる」というメリットがあります。電話やチャットなどは相手の時間をこちらが「借りる」ことになるからです。お礼メールを送り、それを読んだ相手をモヤモヤとさせてしまっては、結局相手の時間を無駄遣いさせることになります。「まずはお礼まで」を正しく使うことが「現代のメール作法」なのです。

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