「あ、この人はプライドが高い人なんだな…」と思う瞬間ってありますよね。友達だったり近しい人であっても多少面倒くさいのに、職場の上司や仕事の関係者がそんな人だったら、かなりヤキモキしちゃうと思います。
今回はそんなプライドが高い人の特徴と、そんな人と上手に付き合っていくにはどうしたらいいかをご紹介します。
あなたの周りにもきっといる!プライドが高い人の特徴
プライドが高い人は必ずあなたの周りに何人かいるはず。今はぱっと思いつかない場合でも、プライドが高い人の特徴を知ればきっと思い当たる人がいるはずです。
ここでご紹介するのは、プライドが高いと思われる人の特徴を捉えた一例です。
プライドが高い人は謝りベタ
とにかく謝るのが苦手な人はいませんか?「自分が間違っていた、悪かった」といえばいいだけの話なのに、自分の誤りを指摘されたりすると逆切れする人や、話を逸らす人。プライドが高い人はとにかく自分の非を認めません。
ましてやビジネスシーンにおいては、自分の非ではなくても叱責を受け、人に頭を下げなければいけない場合も多々あるはず。そんな自分が謝ることで丸く収まるような時にでも、うまく立ち回れないこともあるようです。
プライドが高い人は自慢話が大好き
プライドが高い人は、自分の自慢話をするのが大好き。少しでも多く自分の話をしたいと思っていますから、他人の話なんて聞いていません。
話し相手が、話し相手自身の話をしていたとしても、いつの間にか自分の場合に置き換えて、自慢話をしてきます。「話し上手は聞き上手」とも言いますし、多くの人が自分の話を聞いてもらいたいと思っているといわれています。
そんな中、いつも自分の話、特に自慢話ばかり聞かせられては、相手の人もうんざりしてしまいますね。
プライドが高い人は高学歴が多い?
これはあくまで一般論ですが、プライドが高いということは、それだけ何か依るべきことがあるということです。
それはたとえば、一流大学を卒業したということや、一流の企業に属していること。世間一般の多くの人に、その名前を出すだけで「すごい」と言われるような肩書がある人ほど、プライドが高いと思われがちのようです。
プライドが高い人は融通が利かない
「そんなこと、別にこだわらなくてもいいのに…」と思うようなことに、いつまでもこだわる人はいませんか?
プライドの高い人というのは、自分の決めたルールに従って生きていて、何かにつけて強いこだわりがあります。ですから、他人に指示されてもなかなか受け入れなかったり、自分の決めたルールに反する人に強く憤りを感じることがあるのです。そのため、いちいち色んなことにこだわってしまいます。
プライドが高い人は他人を否定しがち?
プライドが高い人は、すぐに他人と自分を比べたがります。
それも、自分の優秀さを際立たせるために比較することが目的ですから、プライドが高い人自身が、「この人よりも自分は優れている」と思った人と自分を比べてしまいがち。
そこで、自然と他人を否定することが増えてしまうのです。また、ちょっとたちが悪くなると人のことを馬鹿にしたり、傷つけて自分の優秀さをアピールことさえあります。
プライドが高い人はお説教好き
あなたの周りに、人にお説教するのが大好きで、一度始まると何時間もお説教し続ける…なんて人はいませんか?
プライドが高い人は、マイルールに則って生きていますから、いつも正しいのは自分。
いつもは、なかなか他人にそのルールを押し付けることはできませんが、相手に落ち度があったときは、マイルールを認めさせるチャンスと感じるようです。そのため、お説教をする際にはイキイキしますし、相手が謝ってもなかなか終わりません。
参考記事:プライドが高い人の特徴9つ
なぜプライドが高くなってしまうの?
以上の特徴で、「こんな感じの人、自分の周りにもいるな…」と思っていただけたでしょうか。では、そんな多少面倒くさい「プライドが高い人」は、なぜプライドが高くなってしまっているのでしょう?そこにはきちんと理由があるのです。
そもそもプライドとは?
プライド(pride)自体のそもそもの意味は、誇りや自尊心などを意味する英語。誇りはもちろん、自尊心は自分が自分のことを信じるために必要なものです。
これが欠けていると、精神疾患になるともいわれていますし、プライド本来の意味だけなら、煙たがられるようなものではありません。
でも、一般的に「プライドが高い」というのは、あまり良い意味では使われていませんね。それは、「自尊心が高すぎる(ように見える)」という意味として、この言葉が使われているからでしょう。
プライドが高い人の心理
プライドが高い、自尊心が高すぎる人は、「自分はこれだけの実力がある、結果がある、能力がある」ということを拠り所にして、自分自身を肯定しています。
ですから、なにか勝負ごとに負けたり、自分の意見が否定されたりすると、「勝負に負ける自分は価値がない」「意見を認めてもらえない、自分自身が否定されている」と感じてしまうのです。
そのために、自分が負けても自分の意見が間違っていても、なかなか素直に認められず、周囲から「面倒な人だ」と思われてしまいます。
プライドが高い人は自分に自信がない
プライドが高い人は、他人に否定されることを恐れ、評価を求めます。
ですが、そもそも自分自身に本当に自信がある人は、他人の評価なんて求めていません。自分のことは自分が一番認めているし、揺るぎのないものだからです。そんな風に自信のある人は、周囲に「この人プライドが高いな…」なんて思われる振る舞いはしないはずです。
本当は誰よりも自分自身に自信がなく、人に認められることでしか自分の存在を認められないのが、プライドの高い人の正体です。そんな人の困った振る舞いは、自分自身を守るための防御手段というわけです。
プライドが高い人との付き合い方は?
では、そんなプライドの高い人と、うまく付き合っていくにはどうすれば良いでしょう?職場などでうまくかわす方法から、身近な問題の根本的な解決法までご紹介します。
相手の中身は子供!とにかくこちらが大人になる
みんなから「この人プライドが高い…」と思われる人は、精神的な不安定さや幼稚さが残る人だといっていいでしょう。
もし、いつもあなたがそんなプライドが高い人に腹を立てている場合ならば、あなたはそんな人と同じ目線に立って話す必要はありません。
その人があなたの上司であれ、年上であれ、幼稚園児が必死に自分の話をしているのを聞くような「そっか~すごいねえ~」という気持ちで応対してあげればいいのです。(もちろんそれを態度に出してはいけませんが)
自分のことを褒めて、認めて、と必死でアピールしているんだなあと思えば、腹も立ちません。
相手を否定する言葉はタブー
プライドが高い人にとって、「否定される=自分を否定されている」ということです。多少面倒ですが、プライドが高い人と話すときには、言葉使いに気を付けましょう。
たとえ、その人の意見が間違いだったり、受け入れられないものであっても、頭から否定してはいけません。「そんな考え方もあるんだ」「思いつかなった」「さすがだね」などの言葉を一言目に持ってきたり、織り交ぜたりしながら、「じゃあこんなのはどう?」と、その意見を受けて提案するような話し方をしてみましょう。
自分は否定されているわけではない、自分の意見が話の中心になっている、と感じれば、上機嫌で話を続けてくれます。
話を素早く切り上げるテクニックを身に着ける
プライドの高い人は、自分の話をすることが大好きですから、長く話していると話は脱線しやすくなりますし、こちらも消耗してしまいます。
要件が決まっている場合は、要点を抑えて素早く会話を終了させるようにしましょう。職場での、困ったプライドの高い人への対応では、特に求められるテクニックです。
「あなたはいてくれるだけでいい」と教えてあげる
これはなかなか難しいことだと思いますし、すぐには効果が出ることではないかもしれません。仕事上の付き合いの人に対してというよりは、あなたの身内の人で、プライドが高いせいで生きにくそうな人がいたら、ぜひ少しずつ実践してほしいことです。
実践してほしいのは以下の3つ。
- 「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える
- 結果を褒めずに、経過の努力を評価する。
- 他人と比較しない。
いかがでしょう?簡単そうではないですか?プライドが高い人は、自分に自信がない人です。自分自身には自信がないから、経歴や周りとの比較をすることで、自分に付加価値をつけて、必死で自分には価値があると周りにアピールしています。
それは、度が過ぎるととても苦しく窮屈な生き方かもしれません。そんな生き方を変えられるのは身近な人だけなのです。
プライドが高い人が本当に求めているのは、付加価値がない自分でも愛される、認められているということ。
周囲の人が、そうであることを伝えるためには、その人が起こした少しのことにも感謝の言葉を伝え、勝ち負けなどの結果だけを褒めたり認めたりすることなく、それまでの努力を認めてあげること。そして決して他人と比べないことが大切なのです。
参考記事:プライドが高い人って言われてない?チェックすべき特徴と性格の直し方!
まとめ
プライドが高い人の特徴と、裏にある心理。そしてそんな人たちと対応する方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
正直なところ、プライドが高い人とはやりにくいですよね。でも、プライドが高い人の心理を知った今は、何だかそんな面倒な人たちもいとおしく感じませんか?
「全然感じない!」という方は、今回ご紹介した気の持ちようで、うまくかわしていただければと思います。そして、プライドが高い人と聞いた時に、身近で大切な人のことが頭に浮かんだ方は、どうぞ少しずつでも「あなたはいてくれるだけでいいんだよ」と伝えてあげてください。