承認欲求が強い人の特徴とは?メリット、デメリットはなに?

「承認欲求」という言葉を、聞いたことがありませんか?多くの人が持つといわれている「承認欲求」。なぜ人はその欲求を持つのでしょうか。

また、承認欲求があることで、なにかメリットやデメリットはあるのでしょうか。今回は、「承認欲求」と、もたらす影響についてご紹介していきます。

承認欲求とは?

承認欲求1「承認欲求」とはどんなものでしょうか。「承認」つまり、認められることへの「欲求」ですから、一般的には「承認欲求」というと、「誰かに認められたい!」という欲求のことを指します。

ここでは、承認欲求はどのような人が持つのか、またどのような種類があるのかをご紹介していきます。

多くの人が持つ欲求

社会生活を営む上で、多くの人間が「他社に認められたい」という欲求を抱くようになるといわれています。「認められる」と聞くと、あまりピンとこないかもしれませんが、「褒められるとうれしい」「苦労を労われるとうれしい」というのなら、あなたも経験はありませんか?

「褒める」も「労う」も、その人(またはその人の行動)を認めなければできないことですよね。もし、あなたが褒められたりしてうれしくなったことがあるのなら、あなたの中にも承認欲求があるということになります。

「誰かに褒められると誰でもうれしいもの」ということからもわかるように、ここからも多くの人が承認欲求を持つことが分かりますよね。

承認欲求の種類2つ

「承認欲求」と聞くと、主に「他人から認められたいという欲求」という意味で使われますが、実はその意味とは別にもう1つの種類があるといわれています。承認欲求の2つの種類の違いについて、ご紹介します。

他者承認欲求

これは、先ほどから挙げているような「誰か他人に認められたいという欲求」のことです。一般的には、「承認欲求」と聞くと、こちらの意味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。このまとめで、「承認欲求」というときには、こちらの「他者承認欲求」のことを指すこととします。

自己承認欲求

自分以外の誰かに認めてもらいたいというのが「他者承認」ならば、こちらは、「自分の思い描く自分・理想の自分」と、「現実の自分」が重なっていると「自分自身」が感じているかどうかが問題になります。

つまり、人は「今の自分に満足できているか」ということで、自分自身を評価していて、多くの人は「自分自身に満足できている」と「自分を認めたい」という欲求をもっていということなのです。

他者からの承認欲求が強い人は、この自己承認欲求が満たされていない場合がほとんど。自分で自分のことを認められないので、「他の人に自分のことを認めてほしい」という欲求が生まれてしまうのです。

承認欲求があることのメリット・デメリットって?

承認欲求2承認欲求は、多くの人が持つこと、2つの種類があることが分かっていただけたと思います。では、承認欲求があることで起こる、メリットやデメリットというものはあるのでしょうか。

メリット

「承認欲求にメリットなんてあるの?」と思われるかもしれませんが、多くの人が持つ「認められたい」「褒められたい」という欲求はメリットももたらしてくれます。ここでは、承認欲求が、プラスに働く場合についてご紹介します。

・モチベーションが上がる。

・仕事などに打ち込み、成果を上げることができる。

人から褒められたい!認められたい!という気持ちがあるので、褒められるような結果を残そうと、仕事や勉強などに打ち込み、成果を上げることができるようになるといわれています。また、成果を上げるためにモチベーションも高く持ち続けることができるので、自分の気持ちにハリを出すことができますね。

デメリット

承認欲求があること自体は、それによってもたらされるメリットもあるように、決してデメリットになることはありません。

多くの人間が持つ、欲求の一つなのですから。「承認欲求」=「悪」というイメージもありますが、実際には「承認欲求がある」こと自体は問題がありません。「承認欲求が強すぎる」ことにこそ問題があるのです。

ここでは「承認欲求強すぎる」と起こる、デメリットについてご説明していきます。

・結果にこだわるあまり、過程を楽しめない。

・一つの価値基準にとらわれすぎて、視野が狭くなりがち。

・褒めてもらえない、認めえてもらえないと感じると、やる気を失ってしまうことも。

承認欲求が強すぎると、人に褒められるため、認められるために生きていくことになりますよね。そうなると、「自分が楽しみたい」「自分の考えとしてはこうだ」という考え方ができなくなってしまいます。

自分を評価してくれる人にとっての「成功」を、追い求めるようになってしまいますので、結果的に窮屈な生き方をしなくてはならなくなってしまうのです。

承認欲求が強い人の特徴4つ

承認欲求3ここで、先に挙げた「承認欲求が強すぎる」ということで引き起こされるデメリットを踏まえて、承認欲求が強すぎる人の特徴を挙げてみましょう。あなた自身、もしくはあなたの周りの人で、思い当たる特徴はありませんか?

目立ちたがり屋

承認欲求が強い人は、自分の成果を一人でも多くの人から褒められたい、認められたいと思っているのです。ですから、事あるごとに自分の存在や自分の成果を、ことさら周りにアピールしてしまいがち。

周りの人から、「この人はさすがに仕事ができる人だ」「すごい人だ」と思われることもあるかもしれませんが、あまりにも頻繁に、もしくはアピールの仕方がひどい場合は、逆効果の場合もあります。

「すごい!」「さすが!」という風に認められるよりも、「この人は目立ちたがり屋だな…」「面倒くさい人だな」という不名誉なレッテルを貼られてしまっている場合もあります。

人の話を聞かない

「承認欲求が強い人は、自分自身のことを自分が認められていない人。」「今の自分に満足できていない人。」「自己承認欲求が満たされていない人。」ということは、先に述べたと思います。

つまり、「承認欲求が強い人」とは、自分に自信がない人なのです。そのため、他人から間違いを指摘されたり、意見を言われることが苦痛としか受け取れません。普通の人ならば、「そういう考え方があるんだ」「意見を言ってもらえてよかった」と思えるような場面でも、他人からの指摘や意見があると、「自分自身のことを否定された」と感じてしまうのです。

そのように感じて、人の話を遮ってしまったり、拒否してしまうため、「人の話を聞くことができない人」と、周りから思われてしまっていることが多いようです。

自分の意見を通す

これも、人の意見を聞くことができないように、自分自身に自信がない「承認欲求が強すぎる」人の特徴です。自分自身に自信がなく、いつも余裕がないので、相手の意見を取り入れることができないのです。

そもそも、相手の話を聞くことができないのですから、自分以外の意見も取り入れようがありませんよね。この「人の話を聞かない」「自分の意見を通す」というところから、周りには「ワンマンプレーが目立つ」「自分勝手な人」と思われてしまっている場合もあります。

自分以外のものに責任を押し付ける

承認欲求が強すぎる人は、他人から褒められることや、認められることを目標としてしまっているので、失敗や挫折を必要以上に恐れる傾向があります。

なので、実際に物事がうまくいかなかった場合も、自分の失敗をなかなか認めることができないのです。そこで、失敗した場合やうまくいかなかった場合は、自分以外のものに責任を押し付けてしまうことがあります。

他人や何か他の物事。「誰々のせいで失敗した」というのはもちろん、「体調がよくなかったから…」「天気が悪かったから…」というパターンもあります。でも、先に挙げたように、承認欲求が強すぎる人は、物事が成功した場合は、全て自分の手柄のようにアピールします。これでは、周りの人から顰蹙を買ってしまっても仕方がありませんよね。

承認欲求とうまく付き合うには?

幸せ3何度もお伝えしている通り、承認欲求があること自体は何も問題がありません。誰かに認められたい、褒められたいという気持ちは、モチベーションや生きる気力にもつながるのですから。

問題になるのは先ほどから述べている「承認欲求が強すぎる場合」の話です。承認欲求が強すぎると、かえって人間関係をこじらせ、生きていきにくくなってしまいます。ここでは、承認欲求とうまく付き合うためのコツをご紹介します。

承認欲求の程度を下げる

承認欲求をなくすことは難しいでしょう。ですが、自分が求める承認欲求の程度を下げることはできます。どういったことかというと、人から「褒められる」「必要だといわれる」ということを、「承認されている」とレベル付けしていたとしたら、人から「挨拶される」「お礼を言われる」ということを「承認されている」とレベル付けしなおせばいいのです。

「なにそれ!誰でも当たり前にしてくれることじゃない!」と思うかもしれませんが、この2つ共、他人が「あなたを一人の人として認める」ことができていなければ、してもらえないことなのです。

それに、はっきり言ってしまえば、誰しも人は存在しているだけで、誰かから必要とされていたり、認められているものです。「成功しなければ認めてもらえない」「うまくいかなければ必要とされない」というのは、勝手な強迫観念に過ぎないということを、再認識することができれば、ずっと、承認欲求に苦しまされることは少なくなります。

まず他人を認める

自分が認められたい、褒められたい、必要とされたいのならば、まず他人のことをそのように扱うべきです。承認欲求が強すぎる人は、「自分は、自分は…」となってしまいがち。周りの努力や、周りの存在に対して認めたり、褒めたりすることができていないことがあります。

まずは、挨拶やお礼を伝えることから、他人を認めることを始めて見るというのも、自身の強すぎる承認欲求を和らげる方法です。それに、自分が言われたり、されて嬉しいことは、他の人だって嬉しいはず。人間関係を円滑にする効果もあります。

参考サイト:承認欲求が強い人の特徴9つ

まとめ

多くの人が持つ「承認欲求」、いかがでしたか?こじらせると「面倒な人」と思われてしまいますが、うまく付き合えば人間関係で悩まずに済むようになるかもしれません。商人欲求が強すぎる人の特徴や、デメリットでぎくり、とした人は、ぜひうまく付き合えるようにコツを参考にしてみてください。