あなたの近くにもいらっしゃいませんか?なんだかネガティブなことを仰ったり、中途半端な発言で反応を促したり、自分で自分を撮った写真をSNSにアップロードしたりなさる方。
職場、学校、サークル、場所を問わず現れる「かまってちゃん」。可愛らしい呼称とは裏腹に、結構な地雷物件だったり、めんどくさかったり致します。
しかし、一言に「かまってちゃん」と呼んだところで、実は複数のタイプがいることを御存知でしょうか。【性格】という言葉だけでは説明しきれない、かまってちゃんの特徴について、今回はお話しいたしましょう。
そもそも、かまってちゃんとは
そもそも、どんな人をかまってちゃんと呼ぶのでしょうか。実はいろんなタイプの方が多く見受けられます。
すぐに死にたくなっちゃう
SNSが流行し、もはや誰でも言いたいことを発信できてしまう時代ですが、いきなり「もうやだ死にたい…」などと書かれていたら、びっくりしてしまいますよね。
そう、それでございます。かまってちゃんたちはそれを、狙っているのでございます!!
彼ら彼女らが待っているのは、「どうしたの?大丈夫?」などといった【反応】です。誰かにかまって欲しくて、ついつい気を引くようなことを言ってしまうのでございます。
直接は言わないけれど
直接「かまって!」と言えないのが、困ったちゃんたるところの「かまってちゃん」。
大量の薬の写真をアップして、「いまからくすりのむの。。。」なんて言われたら、びっくりしてしまいますね。
血まみれの手首の写真、「切っちゃった。。。」なんて、怖すぎます、びっくりどころではありません。
言葉では直接言えないけれど、虎視眈々と我々の「どうしたの?大丈夫?」を引き出すべく、彼ら彼女らは狙っていらっしゃるのです。
自虐多め
「きのう寝てないわ~」って言われたら、あなたはどうお答えになりますか?「わぁ、大丈夫?何かあったの?」といったところでしょうか。
そこです!それも狙われています。
他にも「○○キロも太ったやばーい」「もう○○年も彼氏いないの…」
などといった発言から、相手の反応を待ち【かまって欲しい!】アピールをしてくるようです。
自撮り写真で「そんなことないよ」
自分で自分のことを撮影した写真のことを、「自撮り写真」と呼びます。かまってちゃんたちは大量の自撮り写真をSNSにアップロードし、見てもらったり、「かわいいね!」とほめてもらったりすることを至上の喜びとしています。
大概、写真は美しく加工してあり、スタンプやマスクなどで顔の一部を隠したり、最高の決め顔だったりしますが、添えてある言葉は「ブス過ぎてつらい」「自分の顔嫌い…」などのネガティブなコメントです。ここでかまってちゃんたちは「そんなことないよ!」という反応を待っていたり、「かわいいよ」などのコメントを待っているのです。
ちなみに、基本的に肯定の返事を待つかまってちゃんたちですが、この時ばかりは「そうだねブスだね」などと同意しようものなら、それはもう、ものすごい嵐のような怒涛の反逆が待ち受けておりますので、ゆめゆめご注意くださいませ。
独り言の音量が大きい
あなたの周りにもいらっしゃいませんか?なんだか一人でしゃべっている方。
あたかもこちらの反応を待っているかのような、「困ったな…」(助けてとは言っていない)、「つらたん…」(なにがつらいかは言っていない)といった独り言です。
これらも、あなたの「大丈夫?」「話聞こうか?」などの反応を待つ、かまってちゃんの特徴です。
こちらのタイプは、発言がポエム調になることも多く、しかし本題については話さないように巧妙な発言を繰り返しておられますので、ある種、文才があるのかもしれません。
かまってちゃんになる原因は?
かまってちゃんになってしまう原因を紹介します。
欲求不満
かまってちゃんは「誰かに構って欲しい」「自分を認識してほしい」といった、自己顕示欲が旺盛な人に多いものです。難しい言葉ですね。
自己顕示欲とは、自分の存在を社会にアピールしたいという欲求です。一般に、自己顕示欲の強い人は「目立ちたがり屋」と言われやすいかもしれません。
度合に違いはありますが、誰にでもある欲求です。周囲の反応があればあるほど助長しやすいという性質があります。
「自己主張」と良く似た言葉ですが、自己顕示欲のほうが「欲求」としてストレートで、あまり好ましくないネガティブな言葉として使われる事が多い反面、人前でアプローチする営業職などの職業を持つ人には、無くてはならないとも言えます。
近年ではSNSの爆発的な普及で、個人が社会に発言する機会や手段が増えたことで、自己顕示欲を昇華しやすくなったようです。
自己顕示欲が上手く昇華出来ない人が、往々にして「かまってちゃん」へとシフトチェンジしてしまうようですね。
自信の欠損
もうひとつ、かまってちゃんについて考えるにあたり、大事なキーワードがあります。
それは、「自己肯定感の低さ」。簡単に言いかえると、自分の存在価値に対する自信です。それが希薄なことにより、自分自身に対する不安を常に抱えており、その不安を他の人とのスキンシップや共感などで埋めようとします。
幼少期の性格形成時に、上手に親や先生等の大人たちと信頼関係を築くことができず、「自分は愛されているんだ!」という認識を持てなかったり、「やればできる!」を認識できずに育つと、うまく自己肯定感が育めず、自信の欠損に繋がります。
自己肯定感が低い人は、
- 「どうせ自分なんて」自己評価が低い
- 人へのアドバイスが多い(アドバイスをすることで、人に認められたい、自分は人にアドバイスできる立場なのだと認識したい)
- 批判が多い(自分の立ち位置を高めたい、批判できる立場なのだと認識したい)
といった特徴が多いようです。
病気の可能性
そう多いパターンではありませんが、あまりに深刻な場合、心の病気が潜んでいることがあります。
ネガティブな発言が多いのは共通の特徴なので見分けがつけづらいですが、「目的が注目を浴びたいからかどうか」や、「自分は正しい、他の人や事象が悪い!」など、言葉の端々に線引が出来そうな事柄が隠れています。
重度のかまってちゃんの中には、ミュンヒハウゼン症候群やパーソナリティ障害、うつ病などの恐れもありますから、もし「おかしいな」と思ったら、声をかけてあげても良いかもしれません。大切な人からの、大切なSOSである場合があります。
気にしすぎ
かまってちゃんになってしまいやすい性格の特徴は、「人の評価を気にしやすい」こと。
「こんな風に見られている(かもしれない)」「こんな風に見られたい」がエスカレートすると、誰かに見られていることを常に意識し、また見られていないと「見てもらえなくなった!」と判断してしまう。そしてさらに「見られたい」「見てほしい」だけが残り、かまってちゃんへと変貌していくのです。
かまってちゃんへの対処方法は?
相手がかまってちゃんだった時の対処方法を紹介します。
放っておく
放っておくとかまってちゃんは主に二種類に分かれるようです。
■依存性の高いかまってちゃん
依存性の高いかまってちゃんは、他のターゲットを探しに行くことが多いようです。かまって欲しいのにかまってもらえないとわかった時、かまってちゃんは他にかまってくれそうな人を探して、新たな寄生先を見つけるのです。なので、困ったら突き放し、放っておくのも有効な手段と言えます。最初は心苦しいかもしれませんが、そのうちふらりと離れて行くでしょう。
■孤立するかまってちゃん
もし新たなターゲットを探しても見つからなかったら…?
そんなときかまってちゃんたちは、行き場をなくし、ネットの世界に入り浸ったり、リアルの世界でひきこもりになったり、心の病気を抱えてしまったり、さらにかまってちゃんが重症化することもあります。
とりあえず対応する
もしあなたが心にゆとりがあって、少しでもかまってあげられるようであれば、声をかけ、とりあえずほめてあげたり、とりあえず心配したり、とりあえず、とりあえず…と、場当たり的でいいので声をかけてあげましょう。
かまってちゃんたちの目的は、かまってもらうこと、反応をもらうことなので、声をかけてもらえば落ち着くようです。
指摘する
かまってちゃんの行動のそれらが迷惑行為であると指摘することも可能です。
その場合、一時的に大変なバッシングを受けたり、罵倒を受けたりするかもしれませんが、それも一時的です。
その後はかまってちゃんのほうから離れていき、静かで平穏な生活を送れることでしょう。
参考サイト:かまってちゃんの8つの特徴と6つの深層心理!かまってちゃんの上手な対処法って?
まとめ
ここまでお読みいただいて、「あれ…もしかして、私かまってちゃんかも?」と思ったあなた。大丈夫です、ご安心ください。そもそも、ほぼ全ての方がかまってちゃんの才能があり、少なからず皆様がかまってちゃんです。誰しも当てはまるものです。
また、かまってちゃんには自覚のない方が多く、自覚のある方は改善も可能です。往々にしてかまってちゃんは自己アピールに忙しく、自覚のない方がほとんどです。もし「自分かも?」と思ったら、自分を受け入れ、周囲の評価を気にしすぎないように気をつけましょう。
周囲の人にそれを強制してはいけません。お互いに困ったり困らせたりしないように、住み分けは大事です。ネガティブなことを書く専用のアカウントやブログを作り、そちらはそちらで見たい人同士で交流するのも良いかもしれません。
また、普段から「自分は頑張っている!」とご自身を認めて差し上げるのも重要です。小さなことかもしれませんが、たとえ自分自身であっても、自分を認めることにより、自己肯定感を高めてあげることで、少しでも「困ったかまってちゃん」から卒業できることを、願ってやみません。
また、前述のとおり、誰しもがかまってちゃんの偏角がございます。疎むだけでなく、ご自身の対応できる範囲で結構でございますので、たまには声をかけ、共存していくことも必要なのかも知れません。
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