「頑張ります」の【尊敬語・謙譲語・丁寧語】!ビジネス敬語の正しい使い方!

目上の人と話をする機会が多くなると会話はほとんど敬語を使って話すことになります。会話だけでなく、ビジネスマンはメールもしっかり正しい敬語・謙譲語・丁寧語を使用して文章が打てなければいけません。

今回は会社でよく使われる「頑張ります」の敬語・謙譲語・丁寧語について解説するとともに、正しい使い方ができるように使用例も合わせて紹介していきます。

正しい言葉使いをマスターして円滑なコミュニケーションを目指しましょう。

「頑張ります」の尊敬語・謙譲語・丁寧語表現

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敬語は細分化して5つの分類に分けることができます。尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ・丁寧語・美化語の5つです。この分類は現在でも少ないくらいだと言われていて、今後さらに増えることも検討されています。

一般的な会話や文章で使用される敬語は敬語・謙譲語・丁寧語の三つで使い分けることがほとんどです。この三つの敬語の使い分けができるようになりましょう。

「頑張ります」の尊敬語表現

尊敬語は立てるときに使用する表現です。「する」→「なさる」、「言う」→「おっしゃる」、「知る」→「ご存知」などのように相手の行動を立てることで相手を尊敬することを表現している言い回しです。

「頑張ります」は「頑張る」を丁寧語にした言葉です。敬語としては頑張るという言い方ではなく「最善を尽くします」や「最大限努力します」という言い方が最適です。

「頑張ります」の謙譲語表現

謙譲語は自分がへりくだることで相手を持ち上げて敬意を示す表現方法です。「頑張る」を謙譲語にする場合「努力させていただきます」や「尽力いたします」のように謙譲語表現の「致す」「頂く」という表現が含まれた内容に置き換えます。

敬語よりも謙譲語の方がよりかしこまった感じがでるので、直属の上司よりもさらに上の存在、例えば取引先やお客様や社長や会長などの存在に対して使用する敬語として最適な表現方法になります。

「頑張ります」の丁寧語表現

丁寧語は語尾に「です」「ます」を使用するシンプルな敬語表現です。ですのでそのまま「頑張ります」でOKです。

しかし「頑張る」をそのまま丁寧語にして「頑張ります」にしただけでは、ただ頑張ることを宣言しているだけですので、ビジネスシーンではあまり適していません。気が知れている上司などへは問題なく使用できますがそれ以外の場で使用する場合には注意した方がいいでしょう。

「頑張ります」が敬語として不適当である理由

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「頑張ります」という表現は確かに「ます」が付いているので丁寧語であり、立派な敬語ではあるのですが以下の理由でビジネス敬語としては不適当であると考えられています。

具体性がない

「ビジネスにおいては頑張っただけでは意味がなく、結果が伴わなければいけません。そのため、頑張ることが大事なのではなく”どう頑張るか”が重要になります。

ですので、ただ「頑張ります」というコメントではなく、どうするのかを具体的に敬語で表現して相手に伝えることがポイント。それができずにただ「頑張ります」というのは誠意がありませんし、その回答と熱意にやや疑問が残ります。

表現が稚拙である

表現方法としてもっともありきたりな表現であり、幼稚園生や小学生でも使えるような言葉選びであることから引き出しが少なく、感情がこもっていない上っ面な表現に聞こえてしまいます。

せっかく頑張るという意思を表明しているのに、表現が稚拙なことでいまいち本気度や熱量が伝わらず、大丈夫か?と思われてしまうでしょう。

他にも表現がある

「頑張ります」の他にもたくさんの敬語表現があるので、そんなときに毎度「頑張ります」「頑張ります」しか言わない人の発言を聞いていると、この人敬語できないんだな・・・と敬語レベルを疑われて信用の低下にも繋がります。

より優れたビジネスパートナーと仕事をしたいと思うのがビジネスマンの自然な心理です。そんなときに「がんばります」とコメントする相手を選ぶでしょうか?もっと他に熱意がありそうな人を選ぶはずです。

そういった点でどうしてもマイナス評価になることはあっても、プラス評価には繋がらないケースが多いのでシリアスなビジネスシーンではあまりお勧めできない言葉です。

特に文章では伝わりづらい

特に文章にしたときに「がんばります」という表現は、他の表現に比べてややチープに写ってしまいます。メールでのやりとりも多い昨今、「がんばります」を多用していると具体的に何を頑張るのか?と疑問視されてしまうケースもあり、不安になります。

納期がギリギリですが大丈夫でしょうか?に対して「がんばります」では不安ですよね。それでしたら「明日の暮れまでには最終確認まで終えた状態で納品させていただきます。ご予定のほどいかがでしょうか?」などとより詳しく伝えた方がいいケースが多いです。

ですので安易に「がんばります」を多用しないように注意しましょう。

「頑張ります」の使えるフレーズ・メール・文書の例文集

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頑張りますをビジネスの場で使用する場合にはどんな風に表現することができるのか、イメージしやすいようにシーンに応じて具体例を紹介していきます。

「頑張ります」の実際の使用方法について見ていきましょう。

スピーチやコメントを求められた時

「この度はプロジェクトリーダーに選抜いただきありがとうございます。これからみなさんと協力してプロジェクトを成功させるためにも、自分の力を存分に発揮して精一杯頑張らせていただきますのでこれから数ヶ月の間みなさんよろしくお願いいたします。」

「今後もいい結果が残せるように精進してまいりますので、これからも〇〇部長・営業部のメンバーみなさん、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」

上司に褒められたり激励・応援された時

この時もただ「頑張ります」だけでなく言い方を工夫して

「ありがとうございます。ご期待に添えるよう精一杯努力してまいります。」

「今後も精進して参りますので、ご指導よろしくお願いいたします」

「〇〇部長のお力添えがあったおかげです。今後とも、どうか今後ともお力添えご指導よろしくお願いいたします。」

お祝いの言葉を頂いたとき

「今回の成功をバネにさらに邁進して活躍できいるよう手綱を引き締めてまいりますので、今後とも末長いお付き合いよろしくお願いいたします」

「今後もご期待に添えるよう誠心誠意努力いたす所存です。」

「今後も貴社にご満足していただける全力を尽くしてまいりますので、今後とも御社の〇〇(サービス名)をご愛顧くださいます様よろしくお願いいたします。」

まとめ

「がんばります」の敬語について紹介しました。参考になりましたでしょうか?口語で相手に気持ちを伝えるときはストレートに感情を言葉にできる様、敬語力を鍛えておきましょう。対面している場合は、勢いや声量などでもごまかせる部分がありますが力技だけでなくテクニックでも相手に信頼させられるスキルを身につけてください。

メールでの「頑張ります」の使用方法には特に注意して、しっかり具体性のある文章で相手に気持ちを伝えることがおすすめです。敬語を完全にマスターして最強のビジネスマンになりましょう。

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