あなたの周りに「勘違い男」はいませんか?
自分に悲観的・否定的すぎる男性は魅力に欠けるものの、過度に謎の自信に満ち溢れて勘違いばかりしているワケの分からない人は、客観的に見て痛いだけでなく場合によっては自分が被害を受けることもあります。
ここでは、勘違い男とはどういう人を指すのかということと、その対処法などについて解説していきます。
勘違い男とは
そもそも、「勘違い男」とはどういう人を指すのでしょうか。何をもって「勘違い」なのかも含めて、タイプ別に整理して確認していきましょう。
概要
一言で「勘違い男」と言っても、そのパターンは多種多様です。どこを勘違いしているのかによって様々なタイプがいますが、共通しているのは何かの事柄に関して「明らかな認識違い・履き違えなどをしているにもかかわらず根拠のない自信を持っていて、滑稽な状態」であることです。
知識などを誤解をしているのは誰にでもある一般的なことですが、ここで言う「勘違い男」とはそういうレベルではなく、人として避けたくなるような厄介な人物を指します。
様々なタイプ
■「自惚れ」タイプ
目が合っただけ、少し配慮してもらっただけなのに、「あの子、俺が好きなのかも…」と勘違いしてしまうタイプです。
根本的には自信のなさや劣等感などを強く持っており、実際に周りからの評価も低い人が多いのですが、だからこそちょっとしたことで勘違いを引き起こしてしまうのです。
普段かなり自信がないのに、一度勘違いをすると確固たる謎の自信を持ってしまうため、その強固な意思を破壊するのは困難を極めます。
普通ならば「そういう意味でやったんじゃない」ということを伝えれば済む話なのですが、厄介なのは、それすらも「愛情の裏返し」や「照れ隠し」であると勘違いし、火に油を注ぐ事態になってしまうことです。
そして極めつけは、その勘違いを払拭できた時。なんと、それまでの勘違いは払拭できても、今度は「俺は裏切られた」と新たな勘違い(厳密には派生した勘違い)を起こし、場合によっては大きなトラブルの発生にも繋がりかねません。
ストーカーなどもこのタイプが多く、いわゆるサイコパスが存在することもあり、危険度が高いタイプの一つでしょう。いきなりヘビーなタイプから紹介してしまいましたが、これが自惚れタイプの特徴です。
■「誤認識」タイプ
ドラマや漫画など、フィクションやファンタジーの世界にいるキャラクターの言動などを鵜呑みにし、それが現実世界においても適用できると思っていたり、自分にも取り入れようとするタイプです。
最近の流行りで言うと例えば「壁ドン」ですが、あれは二枚目かつ男らしさと優しさも兼ね備えた言わば完璧に近いイケメンがやるからこそ様になるのであって、その上で「好きな人」からされて初めてトキメキを覚える行為だと言えます。
それを別に好きでも何でもない人、ましてや三枚目だったり強面の人がやったら、ただの恐喝や脅迫にしかなりません。もはやDVの領域です。
あとは、ウインクだったり、人差し指と中指を揃えて目のあたりからスッと前に出す仕草、なぐさめる際に頭にポンと手を置いて一言「ま、元気だせよ」とキザな言い回しをする行為なども、すべて「属人的」に効果を発揮するものであり、やる人によっては単なる迷惑行為(セクハラなど)でしかありません。
このように、ある意味で空想と現実の区別がついていないタイプが、これに分類されます。
また、学生時代などに限定的にモテる「ヤンキー系」などを大人になってからも引きずって、いまだに「悪ぶってるのがカッコイイ」と思っている人も、このタイプにあたるでしょう。
■「自己顕示欲過剰」タイプ
やたらと自己アピールが強いタイプです。
自己顕示欲自体は人間誰もが持っているものであり、心理学の「マズローの欲求階層」にも存在する正常な欲求の一つなのですが、その度が過ぎて「俺が、俺が」という我が強くてウザい領域にいる人が、これにあたります。
謙虚な心に乏しく自己顕示欲のコントロールが上手くできていないため、他人を抑えつける、他人より目立とうとして浮いてしまうといった傾向も見られます。
このタイプは根本的に、自惚れタイプと同様に自信がなかったり劣等感が強い人が多く、だからこそ周りに認められたいがために自分で自分を必死にアピールしようとするのです。(※ただし、これは潜在意識の話であり、顕在意識で認識できてはいません)
まさにここが勘違いであり、「他人から評価され、他人から褒めてもらう」のが本当の意味で高評価に繋がるものなのに、それがないからといって自画自賛的な言動をしてしまって逆効果を生み出しているところが大きな特徴でしょう。
■「高意識」タイプ
いわゆる「意識高い系」のことを指します。
自己顕示欲過剰タイプの性質も兼ね備えていることが多く、やたらと自分を高評価しています。かなり盛って自分のことを話したり、他人を見下したりなど、感じ悪いことが多いのも特徴です。
また、少し触れたことがある物事をさも掌握した、極めたかのように振る舞うことも多く、見ていて痛々しい印象を受けます。
真の「意識の高さ」とは、その事柄に対して強く意識しており、よく理解していることを言います。しかし「意識高い系」はそういった努力もしてなければ実績もなく、ただ「デキる風」に装って自分を過剰に大きく見せようとしているだけです。それにもかかわらず、周囲から評価されていると勘違いしているのがこのタイプになります。
勘違い男の問題点と対策について
見ていて滑稽、痛々しいというふうに、客観的に冷たい目で見てしまうだけならまだマシなのですが、勘違い男の困るところは「周囲の人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせる」ところです。
いわゆる「モラルハラスメント」にあたると言えますので、笑いごとではなく深刻な問題となり、本格的な対処が必要となってくることがあります。
問題点
実際にどのような迷惑が発生するのか、どのように他人に不快な思いをさせるのか、タイプ別に事例を挙げてみます。
- 相手に大きなストレスを与え、度合いによってはメンタルヘルス障害を引き起こさせる(自惚れタイプ/誤認識タイプ)
- その場の空気を壊す(自己顕示欲過剰タイプ/高意識タイプ)
- 間接的に自分の人間関係に亀裂を生じさせる(自惚れタイプ/高意識タイプ)
- 周囲の人に、交際関係などを誤解される(誤認識タイプ)
- 今まで楽しい気分でいたのに、自慢話や見下した言い方により気持ちが急低下する(高意識タイプ)
対処法
そもそも、「他人を変える」ということ自体がとても難しいことです。誰しも、自信の有無に個人差はあれど自分の信じる道を生きているわけであり、ましてや大人になればそれなりの年数の人生を歩んでいるので、そこを矯正するというのはプロ(カウンセラーやセラピストなど)でも一朝一夕でできるものではありません。
しかし、「自分を変える」ことは意識次第で少しずつ実施できます。自分の行動は基本的に自分で決めることができるので、自分次第で物事に対処する可能性が出てくるということになります。
では、勘違い男への対処とは何でしょうか。それはまず、勘違い男だと認識した人に極力近寄らないことです。私生活における関係ならば、その人の距離は自分で決めることができるので早期対処ができるでしょう。
問題は、職場にいる人の場合などです。仕事上「近寄らない」というわけにもいかない関係性であれば、こう単純に対処することもできません。そのような場合は、「優しくしない」ことがポイントとなります。
優しさは人生の中で大切なものですし、そっけない態度を取るのが苦手な方もいるとは思います。でも勘違い男に対しては、優しくしないことが「優しさ」なのです。
周りが気を遣ってくれたり合わせたりしてくれると、勘違い男はますます拍車がかかり、暴走していきます。しかし周囲の人たちの様子がおかしくなれば、もしかしたら何かに気づくきっかけとなるかもしれません。よって、厳しく接したり鋭く現実を突き付けたりすることが、結果的に彼らに「優しくする」ということになるのです。
また同僚の場合は、上司に現状報告をして相談してみるのも一つの手段でしょう。それによって勘違い男が変わるかどうかは分かりませんが、少なくとも自分の身を守ったり相手にきっかけを与える意味では、プラスに働く可能性があると考えられます。
まさか、自分やあの人も勘違い男!?
ここまではあくまで客観的にお話してきましたが、そもそもあなた自身は大丈夫なのでしょうか。または、あなたの身近にいる人は?まさかの、「自分が勘違い男だった」「彼氏が勘違い男だった」なんてことはないでしょうか。
自分がそれであることに気づかずに他人を評価し続けていてはそれこそ「勘違い男」ですので、まずは一度チェックしてみましょう!
勘違い男度チェック
以下10項目の中から、当てはまるものの数を確認してみてください。
男性は自己チェック、女性の方は他人や恋人などを対象にチェックしてみましょう!
- 現在、自分に好意を寄せていると思われる人物がいる
- わりとモテる方だと思う
- 芸能人や架空の物語に出てくるキャラクターを参考にする(した)ことがある
- ランチタイムや飲み会などで、自分の話をしていることが多い
- 周囲から正当な評価をされていないと思う
- 友人や同僚に比べて、自分は優れている部分が多いと思う
- 自分は仕事や勉強の飲み込みが早いと思う
- 最近、周りの人たちの付き合いが悪いように感じる
- キャバクラ嬢やホステスを「本気」にさせることは可能だと思う
- そもそも、この手の記事自体が自分と関連性が低い
結果
●3つ以上当てはまる
⇒勘違い男「予備軍」です。自分の言動を見直し、改める意識が必要です。
●半分以上当てはまる
⇒勘違い男だと思われている可能性が高いです。早急に改善に取り組みましょう。
●ほぼ全部当てはまる
⇒公式認定「勘違い男」です。信頼できる人にカミングアウトし、アドバイスを受けるところから始めましょう。
まとめ
いかがでしたか?細分化すればもっと様々な勘違い男の性質がありますが、これらが主なタイプとその特徴です。
「優しい男」や「カッコイイ男」と「勘違い男」は、まったくの別物です。良かれと思ってやっていたことが実は勘違いだったとしたら大きなショックを受けることでしょう。
しかし、似合う服装や髪形が人それぞれであるように、言動などもそれぞれの人に合ったものがあります。
まずは「今の自分に合ったもの」を探すことが大切であると言えます。
自分を振り返る場合でも、勘違い男に助言する場合でも、「人に合ったスタイルがある」「自分を発揮できる適切なやり方がある」ということを伝えつつ厳しく対応することが必要不可欠ですよ!
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