就職活動の面接で自己紹介をすることは必ず求められることです。自己紹介は初めて面接官にあなたを知ってもらう機会なので、第一印象がとにかく大切になります。面接官は自己紹介であなたを見極めるため、面接が有利になるのも不利になるのも自己紹介次第と言っても過言ではありません。
ですが、初めての面接で一体自分をどう自己紹介すればいいのか困りますよね?学歴の他に趣味などを話せばいい?時間はどれくらいか?と迷ってしまいますよね。そんな初めての面接でも成功させる自己紹介について解説していきます。
面接の自己紹介で見極められている?
冒頭でもお伝えしたとおり、面接の自己紹介で面接官はあなたを見極めています。自己紹介なんて、ただ自分の名前と学歴を話せばいいというものではありませんので、そこも合わせてみていきましょう。
面接官はあなた自身を知りたい
面接で自己紹介が初めにされる理由は、企業があなたの学歴やスキルを知る必要があるのは当然なのですが、それに加えて「あなた自身」の長所や短所、それに対しての自分の考え、どうゆう人なのかを知りたいのです。
「海外プロジェクトで○○の功績を出しました!」「○○で、○○の賞をとりました!」というのは結果であり、その過程で一生懸命に打ち込んできたことを知りたい、結果はだけではあまり重視されません。面接官はあくまで「あなた自身」の人柄を知りたいのです。特に自分には自慢するようなことや、大きな活動をしたことないからアピールできないと消極的にならないで下さい!
自己紹介では『長所と短所は?』と聞かれる事がありますが、ここもあなたの性格を知る事で仕事にまじめな人、この人になら任せられる、この人は伸びる人だと採用した際に会社で力になるかを見ています。長所を伝えるのは自分の最も良い所を面接官に知ってもらえる絶好のアピールチャンスです。
短所を伝えるのも大事ですが、短所にこだわり過ぎてネガティブな印象になることだけは避けるようにしましょう。短所を伝える際にも、「自分は○○なので、○○する事がこれからの課題です」というように、あくまでも前向きな印象をつけるようにして下さい。
自分自身を簡潔にアピールするためには?
面接にはひとりひとりの時間が限られているので、簡潔かつ的確にアピールすることが大事です。自分を知ってもらうために長々と話すのは、正直いうと面接官は「長い・・・」と思っています。
自己紹介、つまり短時間の間でどれだけ上手く自分を説明できるかという能力も面接官は見ています。アピールする時間はおよそ60秒ほどとかなり短いのでいきなりその場で考えるのは時間も無駄になりますし、考えている間沈黙してしまう、なんてことのないようにあらかじめ伝える事を用意しておくとスムーズに進みます。
自己紹介は就職が決まってからも要求される場所も多いですし、営業などでは短時間でPRする事が大事なので今のうちに簡潔に自己紹介できることを身につけておきましょう。
簡潔な自己紹介のポイント
まずは自分が伝えたい事ををざっと箇条書きにしてみましょう。それから面接に使えるような文につくり上げていきます。
つくりあげていくといっても「自慢できるような凄い」ストーリーに仕上げなくてはならない事はありません。サークルのみんなで取り組んだ事だとすれば自分はどんな事をしたか、アルバイトで身についた事だとすればその事を自分の言葉でつくっていってみてください。また失敗した事を伝える事も「え?なんで?」と面接官の興味を誘うので効果的ですが、それに対して自分が改善したこともちゃんと伝えてくださいね。
勉強は出来ていなくて部活が大好きで打ち込んだきた事をでも、それをきちんと説明できるようであれば全く問題はないのです。面接官は特にズバ抜けた優秀な人材を採用している訳ではないので、面接をする会社に役立つようなアピールはないかと焦らないこと!役に立とうと思ってつくりあげたアピールは自分の言葉ではなくなってしまうので、ガチガチにはまってしまった自己紹介になりがちです。
気をつけてほしいのは本やネットのマニュアルに載っていることを並べて自己紹介をする事です。
数多くの面接をしてきた面接官には『これは覚えてきているな』とすぐにわかってしまいます。参考程度に本やネットを見るのはかまいませんが、立派に見せようとせずに、嘘偽りのない正直な自己紹介をするように心懸けてください。
参考記事:説得力が違う!面接の自己紹介で人事の心を掴む3つの技術
緊張せずに成功できる?
初めての面接では緊張するのは誰でも当たり前ですよね?この日までに準備してきた自己紹介も面接する部屋に入った瞬間頭が真っ白になってしまう!!なんて事のないように緊張を少しでも解す方法をご紹介します。
開口一番『緊張していますか?』
面接で自己紹介をする際に面接官に一番に聞かれる事が多いのが『緊張していますか?』という質問。これには「緊張しないで、ありのままのあなたを見たい」という意味があります。
面接官にとっても就職活動している方と初めに会話をして、その能力を見る大事な時間なので少しでも緊張をほぐしてもらい本来ある、あなたの能力を見逃すまいと思っています。面接に来たあなたのありのままを見ようという質問なので、ここは正直に「緊張しています」でいいのです。自分の状態を面接官に伝えるだけで緊張も少しは緩和するので正直に答えてください。
それに付け加え「もちろん緊張しています!御社が第一希望ですので」と言えると、自社を第一希望として来てくれていると面接官への印象もよくなります。また緊張をすると予想していて「緊張しないように昨夜○○をしましたが、やっぱり緊張してしまいます」といったように面接に対する熱意を感じられる回答なども有効的で、これは後に面接官と会話が広がるきっかけにもなります。
こうして自分の今の状態を話していくだけでも、緊張は少し和らいでいくので本題に入った際にも緊張せずに頭も働いてくれます。
緊張している事を自覚する
面接の自己紹介で緊張せずに100%の力を出し切りたい!そう思う人は少なくはありませんよね?みんなこれから就職活動して今後の運命を左右するほどの大事な時なので、緊張するのは当たり前です。
緊張をするというのは自分を良く見られたい、というものに対する心の現れなので緊張しない方が逆におかしいと思います。これは面接に挑んでいるすべての人に当てはまるのではないでしょうか?
採用されたい会社では少しでも自分をよく見てもらいたいというのは当たり前のことです。面接官の印象に残るような自分を良く観てっもらえれば、あとの選考でも有利になりますが、一番はありのままの自分なので緊張をしている自分を受け入れることも大事です。
緊張をしている事を受け入れればなぜ緊張しているかもわかってきます。面接官に対しての緊張なのか、絶対に採用されたいプレッシャーからくるものなのか。それを見極めることができ自覚できれば尚良いですね。
逆に緊張してしまい「どうしよう!どうしよう!」と緊張をしないように抑え込んでしまうと、更に緊張してしまいパニックに陥ることもありますので気をつけてくだいさい!
人見知りで緊張する
面接でなくても、人前が元々苦手であがってしまう方はたくさんいます。しかしこれから就職をすれば自己紹介をする場、大勢の人達の前で話す機会も多くなりますので、今のうちに慣れてしまう方がこれからのあなたにとっても大きく可能性は広がっていきます。
しかし慣れると言っても初対面の方と度々話す機会ってそうそうないですよね?町に出て手当たり次第に声をかけて練習してみるということは不可能なので、会社の合同説明会などで慣れる機会を作ってみるのもいいでしょう。そこの会社の方への質問や、会社の説明会に来た方に気軽に話してみるなどをするだけでも意外と慣れてくるものです。
人見知りで緊張する方は初対面の人に対するものなのでなるべくたくさんの人と話して免疫をつけてみてくださいね。
面接を練習してみる
面接を自分で想定して練習をしてみる、エア面接をするのも緊張を軽減するのに効果的です。目の前には面接官がいて、いよいよ自分が自己紹介をする時がきました!これまであなたが自分で準備してきたものを発揮しましょう!と、なるべくリアルに想像し緊張感をもちながら行ってみてください。
目の前に鏡をおいて面接官がいるという姿勢で臨んでみると客観的に自分を見ることもでき、更に緊張感も増していいですね!自己紹介から始めて自分について質問をしてくる面接官の役もしてみてください。これを何度も何度も繰り返すほど、質問にもいくつかパターンが出来るようになり、いざ本番!という時に応用が効きやすくなります。
客観的に見る事で、自己紹介での質問にも柔軟になり自信もでてくるので緊張を緩和する事もできるようになります。エア面接では練習もかねていることもありますが、客観的に自分を分析することが出来るというところです。スマホの動画撮影などでエア面接をしている自分を撮ってみて、会話に間が空いていないか、顔はまっすぐ前を向いているかなどもチェックしながら見てみるのも、緊張する面接に自信をつけるいい方法です。
笑顔を絶やさない
『笑顔を絶やさない』これは面接官だけではなく、あらゆる場面で出会う人にもいえることですが、第一印象が大切な面接では特に気を使っていただきたいですね。自己紹介でとても良い事をいっているのに顔が仏頂面だと、台無しになります。と言っても緊張しているのに笑顔を出そうとするとかえってすごい顔になることも・・・。
簡単なように見えて表情をつくるという事はとっても難しい事です。役者さんのように完璧な笑顔をつくるというのは不可能ですが、目の前にいる面接官に対して「優しそうな人だなぁ」「スーツがかっこいい」「あんな風になりたい」と心の中で相手のいいなぁと思ったところを見つけてみてください。
相手を知ろうとするのは、その人に近づきたいという気持ちのひとつなので、たとえ自分の中での解釈だけでも少しは親近感は湧くはずです。親近感が湧く相手には心も開きやすくなるので笑顔も自然と出てきます。
気をつけてほしいのは間違っても批判したりネガティブな事を思わないこと!「お腹が出てるなぁ」「ちょっと頭が・・・」というような、見下すような事はやめてくださいね!あくまでもポジティブな気持ちで接することを心がけてください。
笑顔をつくるのに面接前にトイレなどの鏡で「大丈夫」と自分を褒めながら笑顔をつくるのも効果的なので、これも試してみてくださいね。
参考記事:面接で使える自己紹介のポイント
まとめ
面接の自己紹介での大切なポイントや緊張しないようにする方法をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
始めての面接で不安もたくさんありますが、みんなが同じ気持ち、面接官もそんな思いをしてこられていますので、過度に緊張せずにありのままのあなたの思いを伝えてくださいね。
緊張しておどおどしても、その一生懸命さが伝わるだけでもじゅうぶんです!
ご紹介してきたことを少しでもあなたの面接でお役に立てることを願っています。