みなさんは自分が「口下手だなぁ」と思ったことはありませんか?話すことが得意な人もいれば、苦手な人ももちろんいます。仕事や恋愛、友人関係などコミュニケーションをとる上で《会話》はとても大切なものです。
今回は、その会話が苦手という『口下手な人』についてお話していきたいと思います。
『口下手』だからこそ思う事や困ったこと、『口下手な人』のメリット、改善方法や上手に話すコツなど詳しくご紹介していきます。
現在、自分が『口下手』で「少しでも会話が上手くなりたい」「どうやって口下手を治して良いかわからない…」「相手を楽しませる方法が知りたい」と困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。口下手は少しの努力で治すことが出来るのです。
・『口下手』の意味
話すことが不得意で巧みではない事。口重(くちおも)とも言います。
【対義語】口上手(くちじょうず)
自分が『口下手』と確信した時
『口下手な人』はどんな時に自分が口下手と確信するのでしょうか…デメリットに感じたことをまずはご紹介していきたいと思います。
自分が『口下手』な事でこんなことで困ったという事がいくつかありました。
言いたいことが上手く伝えられない
言いたいことがあって話し始めるけど、言いたいことが上手く伝えられず、もどかしく感じたときに『口下手』と確信し、テンションが下がることがあるという意見が多かったです。
『口下手な人』は、自分でなんとなく上手く伝えられてないことに気づいてしまうのです。
そんな事が何回かあると、何か話したいことがあっても飲み込んでしまうときもあるそうです。
自分で話していて面白くない
話してるときに、自分で自分の話を客観的に聞いてしまう事があるそうです。その時に自分の話が面白くないと思うことも…。
話にオチがない
『口下手な人』は話していて「どこで話が終わるんだろう」と話のゴールが自分で分からなくなることがあります。
そんな時に自分は『口下手』と思うそうです。
『口下手な人』だからこそ良かったこと
みなさん『口下手な人』はデメリットばかりだと思っていませんか?
実は『口下手な人』だからこその《メリット》があるんです!自分は「口下手だから上手くたえすことなんて出来ない…」なんて自分を下げてしまうような事ばかり考えていると、話すことに対して苦手意識がどんどん増えてしまい「話すことが怖い」と思ってしまう人もいます。
それが重症化すると《対人恐怖症》などにもなってしまう可能性があります。
『口下手な人』だからこそのメリットだってあることを覚えておいてください。
聞き上手
自分が『口下手』と自覚がある人は、あまり自分から話そうとしません。
だからこそ《聞き上手》なのです。話すことが苦手な人は幼少期から悩んでいる人が多いです。大人になった現在でも悩んでいるという事は、「利き手」になって何年も時間が経っているという事になります。
だからこそ《聞き上手》なのです。
見方を変えると《聞き上手は話させ上手》になります。なぜなら「会話」は「利き手」がいないと成り立ちません。その聞く人が上手いかどうかで、話す人も『気持ちよく話せるか』『話したくなる相手』なのかが変わってきます。
みなさんはこんな経験がありませんか?
- この人と話してると何故か色々話してしまう。
- この人と話していると心地良い。
- 理由はわからないけど、凄く話しやすい。
- 話が盛り上がるわけではないけど、この人とならいつまでも喋れそう。
このように感じる理由は、相手が『聞き上手=話させ上手』だからこそ感じる事なのです。
嘘がつけない
『口下手な人』は嘘がつけない人が多いです。
何故かというと、もし自分に不都合な時に何か嘘をつこうとしても普段上手く伝えようと努力しながら話しています。その分、誰かを騙すために口先だけで上手く誤魔化そうとしても、口ごもったり、落ち着きがなくなったりしてしまい誰がどう見ても嘘をついていると分かってしまいます。
嘘をつかないと言うより、《嘘を上手につけない》事を自分で分かっているからこそ嘘をつかないのです。
話が丁寧
上手く話せない自覚があるからこそ、相手に自分の思っていることを伝えようと一生懸命考えながら話すので、話が丁寧な印象を与えます。
あなたの周りに、いつも話が適当な感じの人はいませんか?
そういう人は『口下手な人』とは逆で、とても雑イメージをもたれてしまいます。
本人にはそんなつもりは無いのかもしれませんが、雑なイメージはマイナスの印象になってしまいます。なので《口下手な人》の話の丁寧さは、もちろん相手に《プラスのイメージ》を与えることが出来るのです。
相手に面白さを求めない
自分が『口下手』で話が面白く出来ないと思っているので、相手にも「面白おかしく話をしてほしい」と相手へのハードルを上げることはないのです。
その為、相手に変なプレッシャーも与えることもありません。
余計な事は話さない
『口下手な人』は話すことが苦手と思っている人が多いので、あまり自分から進んで話したくないと思っています。
そうすると、人から聞いたことを面白おかしく話したり、「○○ちゃんって○○○なんだって!」など、秘密の話を周りの人にベラベラ話すこともありません。
『口下手な人』だからこそ噂話や人の話を広げたりしないのです。
『口下手』の改善方法
コミュニケーション能力を向上するためにセミナーが開かれていたり、「口下手改善法」などの本が売られているくらいですから、それだけ『口下手』で悩んでいる人が沢山いるという事です。
これから、その『口下手』の改善方法をご紹介したいと思います。
少し気を付けたりすれば『口下手』を治すことが出来るので、悩んでいる人はぜひ実践してみてはいかがでしょうか?
自信をつける
まず自信がない事が『口下手』になってしまう事につながっています。自信がないからこそ緊張し上手く話せなくなってしまいませんか?
自信のない人は「失敗する」「自分は上手く説明できない」などネガティブに考えながら話してしまいます。
そんな状態では話していれば、相手に《自身の無さ》が伝わってしまい、説得力や信頼感があまり感じられなくなります。視線や身振り手振りにも《自信の無さ》が出てしまうものです。
ですから《仕事で成果を上げる》など、とにかく自分が自信を持つ事に繋がるような行動をとると良いでしょう。
相手の話をよく聞く
「お笑い芸人」の人も面白い先輩の漫才やコントを聞いて学びます。身振り手振り、内容や声のトーン、表情や会話の間をしっかりと何度も見て覚えるそうです。
それと一緒で、自分の周りにいる《話し上手な人》の会話を観察し、良い所を自分にも取り入れて実践することで『口下手』の改善の第一歩になります。
バラエティー番組をたくさん見て学ぶのも良いと思います。今までなんとなくでしか見てなかったけど、意識をしてみる事で学ぶことが出てくるので、沢山吸収していきましょう。
相槌をうつ
相手の話を聞いている時は《相槌》を打つことも大切になってきます。
相槌を打ちながら相手の話を聞くことで、相手に「ちゃんと自分の話を聞いてくれている」というアピールが出来きます。すると、自分の意見が言えるタイミングが見つけやすくなり、もしかしたら相手が話を振ってくる可能性も高くなります。
複数で話している時に急に会話に入ることは難しいので、まずは一対一で話している時に実践じてみるのが良いでしょう。
自分の考えや気持ちを伝える
会社でのプレゼンや意見を言う場で、自分の意見が少数派だった場合「恥ずかしい」と思ってしまい、考えや意見を発言できない人が『口下手な人』に多くいます。
《自分らしさ》が大切なので、思っている事などきちんと相手に表現していきましょう。
恥ずかしいからと言って自分の考えを発言せず、意見を曲げてしまっては《自分らしさ》が無くなってしまいます。
少しずつで良いので、意識しながら自分の気持ちや考えをきちんと《言葉にできる癖》をつける事が大切です。
話上手になるコツ
『口下手な人』は、メールなど《顔を見なければ》上手く文章を構成できる人がほとんどだと思います。なぜ面と向かってだと上手く話せないのか…。
それには4つのポイントがありました。
長く話すようにする
何か質問されて一言で終わってしまう。話をもっと膨らませて話したい…。そんな悩みを持っている人は少なくありません。
できるだけ一言で終わらせず、一つの質問に答えを膨らませ、相手に疑問を問いかける内容で終わらせることが出来るとベストです。
例えば「好きな食べ物は?」という疑問に対して「プリンが好きです。」の一言だけでは、会話がそこで終わってしまいます。『口下手な人』の会話は、このように短文で終わってしまう事が多いのです。
そこで《いつごろ》《きっかけ》などを入れながら、話を短文で終わらせず膨らませる意識をして癖づけをしていきましょう。
「3か月前くらいから友達の紹介で行った○○というお店のプリンが好きでよく買いに行きます。そこからプリンにハマってしまって、ケーキ屋さんを見ると買うようになってしまった。」のように《会話に肉付け》をします。
これを癖にすることで、普段の友達との会話や仕事でのコミュニケーションも取りやすくなります。
最後に「○○さんは何が好きなんですか?」と疑問文で終わらせることによって、会話を続けることが出来ます。
感情表現をプラスする
上記の「好きな食べ物」のように、会話の内容に《感情表現》がないと固いイメージを与えてしまうので、感情表現もいれていきましょう。
「最近プリンにハマっていて1日1個は食べないと気が済まなくて。特にお風呂上がりに冷やしたプリンを食べると今日も1日頑張った~って気分になるんですよ。普通はビールとかなんでしょうけど、私の場合はプリンなんです(笑)」みたいに自分の感情を入れるだけで、とても分かりやすく固いイメージもなくなります。
自分の思っている意見にきちんと感情表現をいれていく事で言葉が活き活きし、会話も弾みます。楽しくなければ会話の意味がないのです。
内容以外にも気をつける
会話をしている時はとにかく《笑顔》が一番です。《笑顔》で話すだけで、同じ内容の会話でも相手が楽しいと感じるのです。
面と向かって話している時は、言葉以外にも相手に情報が入ってきます。それは《表情》《視線》《声色》《手などの仕草》《会話の間》です。
言葉以外にこれだけの情報が入ってくるのですから、『口下手な人』は言葉や文章の構成だけではなく、この5つも気を付けなくてはいけません。
だからこそ、面と向かって話している時に一番自分が『口下手』と感じる事が多くなり、緊張して尚更上手く話せなくなってしまうのです。
- 【表情】…基本は《笑顔》で話しましょう。
- 【視線】…相手の目ではなく、《口元》を見ましょう。
「目を見て話すことが1番良い」と言われていますが、目を見ると相手は威圧感を感じます。口元に視線を合わせるとちょうど良いのです。
- 【声色】…地声より《ワントーン明るい声》で話すと良いです。明るすぎても相手は違和感を感じてしまうのでワントーン明るくがベストです。
- 【仕草】…オーバーリアクションや激しいボディタッチはあまり良くありません。相手によって不愉快と機嫌を損ねる場合もあります。少し身振り手振りを加えるくらいにしましょう。
- 【会話の間】…話すことが苦手な人は出来るだけ早く会話を終わらせようとする傾向にあります。早口になってしまうのも会話が苦手な人の特徴です。
会話の間が無いと、せかせかしている印象を与えてしまうので良くありません。普段から早口になってしまう人は自分の中でユックリ話すくらいが丁度良いのです。
ポジティブな話を心掛ける
ネガティブな話を聞いて楽しいと感じる人はいません。悪口やよくない噂話や自己嫌悪に陥った内容の話を聞いた人はとても嫌な気分になってしまいます。
必ず《ポジティブな内容の話》をしましょう。
普段から「何か面白い事はないかな」など気にして生活をしていると、普段気づかないような事にも気づけるようになります。
これも癖付していけば無意識で探せるようになり《情報収集力》が身に付きます。
その話で周りの人が笑ってくれたりすれば、それが《自信》に繋がり、話すことが楽しいと感じれるようになっていきます。
◆まとめ◆
いかがでしたか?
『口下手』な人は上手く話せない事がデメリットしかないと思いこんでいる人が多いです。そして自己嫌悪に陥り、人と話したくないと思ってしまう人もいますが、実はメリットもたくさんありました。
短所でもあり、長所でもある『口下手』。
治したいなと思っている人は改善方法を少しずつ試してみても良いと思います。長所と思える人は『口下手』なままでも良いのではないでしょうか。
人は自分にないものを求めてしまいますが、長所でも短所でもそれは《その人の個性》です。
悪い事だけなら治す方が良いと思いますが、『口下手』だからこその《良い部分》が無くなってしまうのはとても勿体ない気がします。
自分の『口下手』な性格を理解し、上手く付き合う事ができるようになる…それが一番ベストな方法なのかもしれません。