デリカシーとは?意味やない人の特徴、言ってしまいがちな発言を紹介!

何気なく放たれた一言が原因でものすごく傷ついた経験はありませんか?

毎日の他愛無い、楽しい会話の中であまりにも突然に突き放されたり、気分がどん底になってしまったりと他人の言動には良くも悪くも不思議な力があるモノですよね。そんな不思議な力によって1日が、酷い場合なら数日、数年にも渡ってその発言が気になってしまうモノです。

そんなデリカシーのない人の周りにはだんだんと人が寄り付かなくなりますよね。しかし、アナタ自身も悪気の全くない発言で人を傷つけているかもしれません。そんな「デリカシーのない人」認定されてしまわないように、今一度デリカシーの重要さについて学んでいきましょう!

「デリカシー」って何?

何気ない発言などその人自身には何も悪気なく発せられている言動。そんな言動には「悪気がないハズ」と頭では分かっていてもどこかで心がモヤモヤしたりと、言われた人にとっては悪気がない、だけでは済ませられないモノがありますよね。

そんな人間関係には切っても切り離せない「デリカシー」とは一体どのようなモノなのでしょうか?まずはデリカシーの定義についてからみていきましょう!

デリカシーの意味

「デリカシー(delicacy)」といった言葉の意味は、英語で「感情や心配りにおける繊細さ、優美さ」を指す言葉になります。対義語は「粗暴(violent)」などの「無神経さ」があたるかと思います。そのままデリカシーがある、デリカシーがないと表現されることもあります。

このようにデリカシーには奥ゆかしい人間ならではの相手を思いやる言葉や言動を指す意味が含められていることが分かります。たまに「俺・私、デリカシーないから」と自己紹介してくる残念な方がいらっしゃいますが、本来は「デリカシーがない」というのは人間としてちょっぴり恥ずかしということを理解しておきましょう。

よく使われる「デリカシー」とは

近年では日本国内でも観光客を頻繁に見かけるようになり、目覚ましいグローバル化が進んでいます。そんな中でよく横文字に触れる機会も増えてきました。「デリカシー」もそんな外来語のひとつですよね。

「デリカシー」の使い方としては、「~が欠ける」「~がない」などと否定語と共に使われることが多いです。そうしてだと思いますか?前述のようにデリカシーとは人に対する繊細さや心配りがない言動を主に指すことをご紹介しましたが、本来であれば人間関係において必須の会話能力ですよね。そんなデリカシーは、あって当たり前という思想が根付いているからだと言えます。

なので、わざわざ「アノ人はデリカシーがあるよね」などと表現する必要がないのです。「デリカシーがない」といった非難のために用いられることが多いのです。

どうして「デリカシー」は必要なの?

前述にも「デリカシーは人間関係において切っても切り離せないモノ」と述べました。それは、どうしてだと思いますか?「ぶりっ子」や「カッコつけ」などには性別が関係してきますが、そもそも「デリカシー」を指すには男女はもちろん、老若も問われません。その人自身の性格に依存する言葉なのです。

デリカシーのない人との会話をしているとだんだんと暗い気持ちになってしまったり、イライラしてしまうことが多いかと思います。それは、人の容姿についてや勝手な自己判断における、その発言をされた人自身では今すぐにはどうにも出来ない問題についての話題が多いからなのです。「どうでもいい」と思えるときにはいいのですが、心を傷つけたりさせてしまう自覚に欠けているのも問題です。

人間関係を円滑に進めるには「デリカシー」はなくてはならないモノだといえます。

デリカシーのない人にある共通点

それでは、「デリカシーがない人」とはどのような人なんでしょうか?老若男女問わず誰にでも当てはまってしまう可能性のある存在ですよね。

デリカシーがないと認定されてしまうと、結果的には肩身が狭い思いをするのはその人自身ですよね。そんな存在にならぬよう自分のことを見つめ直すためにも、自分には当てはまっていないか実際にみてみましょう!

自分こそが一番と思っている

デリカシーがない言動に値するのは、「悪口ともとれる発言」をする人ですよね。そんな悪口の根幹にもなっている「自分こそが一番主義」の人っていますよね。自分が一番でなければ気分が悪いのか、目につく人のことを貶す傾向があります。その行動には、嫉妬などの醜い感情が原動力となっていることも。

確かに、自分が一番になりたいという「向上心」は人生をより良いモノにするには必要ですよね。その向上心の中には、努力や探求心など他人よりも何かをしている方が多いですよね。その努力をなそうともせず、人を貶すことでのし上がろうとしている人は最初こそ評価がよくても誰それ構わず貶している場合が多いので、信頼されなくなり孤立してしまうモノなんです。

自分勝手でマイペースすぎる人

自分だけの事しか考えず、他人には全く興味がなかったり、協調性や何かをみんなで遂行することを嫌う人にもデリカシーがない人が多い傾向があるんです。会社などの組織には、ひとりひとりの力が合わさることで同じビジョンに向かって歩むことが必要ですよね。しかし、自分勝手でマイペースすぎると自分だけが良い思いをしたいと考えがちなので、発言にもその節が出てしまいがちなんです。

頼みをされた時にも「そんなのもできないの?」と自分は出来るから相手も出来て当たり前、と思い込んでいるために人知れずその人の心を傷つけてしまい、二度とお願いなどの信頼をされないようになってしまう事もありますよ。また、自分のペースを崩されるのがあまりにも苦手なので他人のことを失礼な物言いでバッサリ切ってしまうことも。一匹狼的存在にならない為には人に合わせることも必要なんです。

デリカシーに欠ける発言4選

デリカシーが欠けている人と話していると「どうしてそんな事が言えるの?」と不思議に思う人もいるかもしれません。そんなデリカシーのない発言は、実はアナタも知らぬうちに使っているかもしれません・・・。

今日からでも遅くはありません!言われた人の気持ちを考えるためにもまずは、デリカシーのないとされる男性の発言からみていきましょう!

「アレ?太った?」

今日はみんなで久々に集まって、楽しくドライブ!休みが合わずに久々にみんなで遊べるとなると、やはり嬉しいモノですよね。ドキドキワクワクした感情を抑えながら集合場所へ!そこでもうすでに何人かが集まっていて「久しぶり~!」と駆け寄っていくと、ある人から発せられた発言。「おっ!久しぶり!…太った?」と半笑いで言われてしまった・・・。もう言われた人からすればドライブどころの騒ぎじゃありませんよね。

何気ない、世間話のように発せられたこの発言。意外と身の回りでもよく耳にする発言ではないでしょうか。このセリフ、実は意外に傷つくんです。確かに正月休みなどでよう食べる生活を送っているとどうしても太りがちになってしまいますが、本人が「食べ過ぎて○キロ太っちゃったよ~」と言うのとは次元が違うことを覚えておきましょう。

「今日、化粧濃くない?!」

カレと待ちに待った週末デート。朝早くからお弁当を作ったり、オシャレをしたりと気合充分で赴く方も多いかと思います。

そんな大好きなカレと顔を合わせた瞬間「今日なんだか化粧濃くね?」と言われてしまった・・・残念な気持ちになってしまいますよね。確かに。最近の流行はすっぴん風メイクやナチュラルテイストの傾向があります。自分もそのつもりでメイクしてみたという方や、今日はデートだから普段とは違うメイクをしてみた!なんて方も多いですよね。そんな努力の末に「化粧が濃い」なんて言われてしまっては救いようがない気分になってしまいます。

女性はカレに「今日はいつもと違って可愛いね」と思われるために頑張っている場合がほとんどです。言われた女性からすれば、今度のデートも頑張ろうと思えるキッカケになること間違いないでしょう。しかし「化粧が濃い」としょっぱなでダメ出しをされてしまってはどう頑張ればいいのかが分からずそっけない雰囲気になってしまうことも。

そうならない為には、女性だからこその苦労も分かってあげましょう。普段お化粧をしない男性にとっては涙ぐましい努力なんです。

「キミ、部屋散らかってそうだよね」

楽しい会話の途中で家の話になり、突然発せられた「部屋汚そう」発言。コレ、本当にビックリするモノがありますよね。もちろん、その人を部屋に招いたことがないのにただの想像で言われてしまっているんです。心の中では「お前に何が分かるんだよ!」って思ってしまいますよね。

そんなただの想像だけで言われているので、気になるのはその「判断材料」。言われてしまった後には「私、ニオイとかあるのかな?」「見た目が汚いってこと?」などと延々と悩んでしまうモノです。どこをどう見てそう思ったのか聞けるハズもないので落ち込んでしまいますよね。中には本当に散らかっている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に目にしない限りは言ってはいけません。

「コレだから○○は・・・」

仕事や学校においても何かある毎に反論し、最後には必ず「コレだから○○は」と決めつけてくる人いませんか?その人にとっては何気ない発言なのかもしれません。しかし、その人は本当に何もかもを知っていると言えるのでしょうか?

様々な環境で育ったのが普通なので、人には様々なアイデンティティがあり、人ひとりひとりが違う考えを持っていて至極当然なのです。なのに、自分の意見とは違う、自分だけが正しい、と決めつけている残念な人なんです。差別ともとれる発言で、決めつけは良くありません。また反感を買いやすく、第3者から見ても快いモノではありませんので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?デリカシーがない、と思うことはあってもまさか自分が使っていたとは思ってもみなかった方もいらっしゃったかもしれません。

その何気ない一言が人を深く傷つけてしまう場合があるので、言葉ひとつひとつに責任ある言動を心がけるようにしましょう。デリカシーがない発言ばかりしていて自分を陥れているのは、他でもない「自分自身」かもしれませんよ。