あなたは何かを成し遂げようというときに、目標をきちんと定めていますか?正しい目標設定を行うことは、あなたの目標の達成のために大きく役に立ちますが、もし間違った目標設定をしてしまったらどうなるのでしょうか。
今回は、正しい目標設定と間違った目標設定について、また正しい目標設定とはどういうふうに定めていけばいいのかをご紹介していきます。
目標設定をすることのメリットとは
では、なぜ世間では目標設定をしたほうがいいといわれているのでしょうか。ここでは目標設定をすることのメリットについてご紹介していきます。
やる気が出る
目標設定をすると、「ここまでがんばろう!」という気持ちをもつことができますよね。たとえば、目標もないのに毎日毎日何キロも走らなければいけないとしたら、あなたはどう思いますか?あなたが走ることが好きである場合を除いて、それは苦痛でしかありませんよね。
でも、その先にたとえば「何キロダイエットをする」や「何秒タイムを縮める」といった、あなたの目標があるとすればどうでしょう。「よし、目標設定のために今日もがんばろう!」という気持ちになれるのではないでしょうか。目標設定をすると、やる気が生まれますね。
持続して努力することができる
目標もなく、ずっと何かを続けるということはなかなか難しいことではないでしょうか。3日坊主になってしまったり、続けたとしてもなあなあになってしまったりして、思うように物事が進まない可能性のほうが高いと思います。
目標をきちんと掲げることができていれば、「目標まであと少しだからがんばろう」とか、「少しずつ目標に近づいている」と思うことができるので、モチベーション高く、努力をし続けることができます。
気持ちがポジティブになる
目標を持つということは、気持ちにハリを生みます。「○○できるようになりたい」「○○みたいになりたい」「○○したい」という気持ちに向かって、日々努力を続けること。そして、少しづつ目標に近づけることができている場合は特に、気持ちは毎日イキイキしてきますし、自然とポジティブになりますね。
目標に向かって取り組むことや、目標に近づくことを続けていれば、自然と周りから「あの人イキイキしているね」「幸せそう」と思われることもあるのです。
不安を感じにくくなる
目標もなく、日々を何となくただ生きていると、人間誰しもなんだか不安な気持ちになったり、ちょっとしたことで悩んでしまいがちです。別に人に誇れるような、大層な目標である必要は全くありません。どんなに小さい目標であっても、何かしらの目標を持つことは、その人の精神安定剤の役割すら担ってくれます。
正しい目標設定と間違った目標設定
目標をもつことのメリットは、先に挙げました。ですが、目標設定は、ただやみくもに定めればいいというわけではありません。目標設定にも、正しい目標設定と、間違った目標設定というものがあるのです。
ここでは、どういったものが正しい目標設定で、逆にどういったものを間違った目標設定というのかを、例を挙げながらご紹介していきたいと思います。
正しい目標設定
正しい目標設定のためには、基本的には次の3つが必要となります。
- 期間が的確である
- 目標のレベルが的確である
- 期間と到達点の設定がされている
目標を定めるときに「いつか…」「ゆくゆくは…」というぼんやりとした期限を設けていても、あまり意味がありません。具体的で、自分が努力することで達成可能できるかできないか…というラインで期限を設定しておくべきです。
それに、目標のレベルもきちんと的確である必要もあります。たとえば、「いつか10キロ痩せたい」という目標を掲げている人がいたとします。あなたは、その人が本当に10キロ痩せることができると思いますか?十中八九、そんなことを言っている人はいつまで経っても痩せるなんてことはできないでしょう。
そうではなく、たとえば「1カ月で2キロ痩せよう」という的確な期限、実現可能そうなレベルの設定を同時にしておくことが大切になるのです。
間違った目標設定とデメリット
正しい目標設定を踏まえたうえで、間違った目標設定についてもご紹介していきます。
- 期間の設定に無理がある
- 目標のレベルに無理がある
- 期間と到達点の設定がされていない
これは、先にあげた「いつか10キロ痩せたい」という例そのままのことだと思ってください。「いつか」という、ぼんやりとした目標までの期限。そして、「10キロ」という現実味のない目標レベル。それでもまだ、どうにか目標の期間と到達点の設定がなされているだけましというものです。
一番最悪なのは、期間の設定か到達点の設定がなされていない場合です。そうなると、上の例でいえば「痩せたい」という漠然とした希望だけの話になってしまい、すでに「目標」ともいえなくなってしまいます。
もし、「○○したい」「○○になりたい」という気持ちがあって、そのことを目標だと思っている人がいたとしたら、せめてきちんと目標までの期間と、到達点のレベル設定はするようにしましょう。
正しい目標設定のためのコツとは
先にも「正しい目標設定」の基本的な欠かせない点や、具体例などについてはご紹介してきました。ですが、こちらではさらに詳しく正しい目標設定をするためのコツをご紹介していきたいと思います。
こちらできちんとコツをつかんで、正しい目標設定ができると、目標があることで生まれるメリットの効果を、さらに受けることができることでしょう。
目標を紙に書くこと
目標設定をきちんとしたとしても、それが自分の中で決めたことだったら特に、その目標を忘れてしまうことがあります。そんなことを避けるために、ぜひ目標を設定したら、その目標を紙に書いておきましょう。さらに効果的なのは、その目標を書いた紙を、自分のすぐ目に付くところに貼っておくことです。
よく、受験生が勉強机の前に「○○大合格!」と書いていたりしますよね。そのイメージです。ふとしたときに、いつも目に自分の掲げた目標が入ってくるので、目標を忘れる暇もありませんし、「よし、がんばろう」と毎回自分に気合を入れなおすことができます。
目標の本質をきちんと考える
たとえば、先に挙げた正しい目標設定の例である「1か月で2キロ痩せる」というものにしても、本当のことをいうとそれだけでは十分ではありません。1か月で2キロ痩せたいのはなぜなのでしょうか。
そんな目標を立てた本当の理由を、あなたがきちんと理解して意識できているかどうかが大切になるのです。痩せたいのは、キレイになりたいからだったり、彼氏がほしかったり…という大きな目標があってこそではありませんか?
そのことを忘れてしまったり、意識しないでいると、無理に痩せて逆に不健康な印象になってしまったりして、本末転倒になってしまうこともあります。
目標設定を見直すこと
「目標設定を決める際に、目標の到達点のレベルや期間はきちんと決めておく」という話はすでにしていると思います。ですが、これはそんな到達点のレベルや、達成のための期間を設定した後にこそ気を付けておきたいことなのです。
たとえば、その目標のために毎日こなさないといけないノルマのようなものがあったとします。そして、いくら目標設定をいろいろ考えて決めたとしても、実際に日々を過ごしていくうちに、「不具合が出て、毎日ノルマをこなすことが難しくなった」「ノルマをこなせない日も出てきた」ということが出てくる可能性があります。そのときに、必ず目標設定を見直すことが必要になるのです。
そんなことが起こっても、「いや、一度決めた目標だしノルマだから!」と無理をしすぎても、長続きはなかなかできないでしょうし、それで体調などを崩しては、元も子もありません。
目標達成のための裏ワザ
「目標設定をきちんとしても、それでも毎回目標が達成できない…」という人がいるかもしれません。そんな人に足りないのは「必ずやり遂げる」という意志の強さ。そんな人におすすめの、目標達成のための裏ワザを2つご紹介します。
・大きな目標にはリスクを負う
どういうこと?と思われるかもしれません。たとえば、「この目標が達成できない場合、○○を手放す」といって、極端な話自分の大切なものを質屋に入れたり、楽しみにしていて、チケットまで買っているコンサートに行かないことにしたり…ということを指します。
「目標達成できないと、自分にとってマイナスなことが起こる」ように仕向けることで、「絶対に目標達成しなきゃ!」と奮起させる効果があります。
・周りを巻き込む
「自分一人では自分に甘くなってしまって、結局目標達成ができない…」という人の場合、周りの人を巻き込んでしまいましょう。たとえばSNSなどで、「何か月後までに○○します!」という目標の提示をしたり、仲間内で「絶対何年後には○○になるから!」という話をしておくのです。
自分がだらけそうになった時に、「○○するんでしょ?」「○○になるんでしょ?」と突っ込んでくれそうな友人がいたらなおベスト。人に言った手前「何がなんでも達成させなければ」とより強い気持ちで努力し続けることができるようになりますし、人に監視されているような気持ちになりますから、一人ではなかなか目標達成ができないという人にはおすすめです。
まとめ
正しい目標設定をするためのコツ、分かっていただけましたでしょうか。人生には、大なり小なりと目標があるからこそ面白いもの。そして、その目標が達成することができたときに、人はさらに喜びや幸せを感じられます。
「今まで目標を持ったことがなかった」、「目標を掲げても、ろくに達成できなかった…」という人がいたとしたら、せっかくの人生の楽しみを見逃してしまっているといっても過言ではないでしょう。
せっかくの人生、いつまでもハリのあるイキイキとした毎日を送れるように、ぜひ正しい目標設定をして、それに向かって邁進していきたいものです。