恋愛依存症を克服するには?治し方や心理、原因を紹介!

「恋愛依存症」と聞くと、「恋多き女」とか「遊び人」のイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。「私、恋愛依存症なんだよね~」と言っている人がいたとしたら、「ただの男好きってことじゃん…」と感じてしまいそうなもの。

でも、実際には恋愛依存症とはどんなものなのでしょうか。今回は、恋愛依存症とはなにかということを知っていくとともに、その原因と克服方法についても触れていきます。

恋愛依存症とは

好き3そもそも、恋愛依存症とは一体どんなものなのでしょうか。

一般的に考えられている恋愛依存症

一般的に「恋愛依存症」と聞くと、「多くの人と付き合っている人」「恋人のいない期間がない人」などのイメージが多いかと思います。誰か他人に対して、「あの人恋愛依存症だよね」なんていう場合には、相手をよく思って言う言葉ではありませんよね。世間一般では、恋愛依存症とは、恋愛を楽しむ人々のこと、恋愛至上主義の人を指して使われる場合がほとんどのようです。

恋愛依存症は恐ろしい病気!?

「薬物依存」という言葉があります。そう聞くと、「こわいな」と思いますよね。でも「恋愛依存症」と聞くと、「こわい」とは思わないでしょう。「恋愛」というプラスのイメージの言葉がつくと、その後になんという言葉が続こうが、あまりマイナスなものに感じられないためだと言われています。でも、実際には「依存症」とつくからには、恋愛依存症も薬物依存症と同じ。依存しているのが「薬物」か「恋愛」かという違いだけで、「依存症」という「病気」なのです。

・恋の多さは関係ない

世間一般で考えられているような、「恋愛依存症の人=恋多き人」というイメージに反して、恋愛依存症であるか否かに、恋の多さは関係ないとされます。恋愛依存症の人は、何も不特定多数の人を愛したいとか、愛されたいとか思っているわけではありません。たとえば、初めて恋した人に依存してしまった場合は、その恋人や恋している状態に依存し続けるのです。

あなたも恋愛依存症かも?恋愛依存症の人の考え方

恋愛依存症2「恋愛」に「依存」している病気である「恋愛依存症」。他人事だと思っていませんか?恋愛依存症は、身近で合法なものですから、よっぽど薬物依存症よりも陥ってしまう可能性は高いんです!

それに、自分では気付いていないだけで、すでに恋愛依存症になってしまっている場合だってあります。ここでは、恋愛依存症の人によく見られる、恋愛観についてご紹介していきます。ぜひあなた自身もチェックしてみてください。

恋をするとそれが生活の中心になる

恋をしてしまうと、恋人に夢中になってしまい、他のことが手につかない!という状態になってしまいます。こう聞くと、なんだかかわいいような気もしますが、実際のところは私生活が恋次第になってしまい、窮屈な生活を送らなくてはいけなくなります。

仕事も、仕事の内容や予定うんぬんよりも、恋人に合わせて休みの調整をしたり、自分の趣味だって予定だって、時には友達だって後回しに。

誰かから愛されていると感じなければ自分には価値がない

誰かからはっきりと「愛してる」「好きだ」と言われたりして、「私は愛されている」と実感できない。または、特定の付き合っている恋人がいない、伴侶がいなければ、自分には何の価値もないと思ってしまいます。

実際にはそんなことはありえないのですが、恋愛に依存しきってしまっていると、恋愛のない自分に価値を見出せなくなってしまうのです。

「彼なしでは生きられない」「私なしでは彼は生きられない」

そんな風に思ったことはありませんか?何か彼との間に問題が起こったとしても、「私は彼なしじゃ無理だから…」とか、反対に、「彼はなんだかんだ言って私じゃないとだめだから…」と思うので、結局別れられない。

恋愛依存症になると、彼や、彼との恋愛に依存しきっていて、自分と彼とを区別して考えることができなくなっている状態になっています。

周りから何を言われても彼と別れられない

これも、「彼なしでは…」「私なしでは…」と思ってしまっているために、起こってしまうことです。

周りの人が口を出したくなるくらいに、冷静に見れば「別れたほうがいい」という状態になってしまっていたとしても、彼との恋愛に依存しきっているので、別れることなんて頭にありません。たとえ、別れたほうが自分は幸せになれるとしても、正しい判断を下すことができないのです。

いつも彼に尽くしているのは自分

「いつも自分のことは置いておいて、彼に尽くしてしまう…」という人や、「自分は彼に尽くしてばかりいるけど、幸せ!」と思ってしまっている人はいませんか?

自分のことを犠牲にして、相手に尽くす…言葉だけ聞けば美しいですが、多くの場合「尽くす」ことには「相手からの見返り」を求めているもの。「これだけ尽くしているんだから、もっと愛して!」「尽くし続ければ、彼も私を愛し続けてくれるはず!」という思いがある人は、恋愛依存症に陥っているといっていいでしょう。

恋愛依存症の原因とは

恋愛依存症1こわーい恋愛依存症…そもそもの原因は一体何なのでしょうか。こちらでは恋愛依存症になってしまう原因についてご紹介していきます。

家庭が大きく関わっている!?

恋愛依存症になってしまう人は、親とうまく関係性を築くことができなかった人であるという説があります。

本来、無償の愛を感じられるはずの家庭で、十分に愛情を与えられなかったと感じてしまっている人の場合や、「自分が頑張れば褒めてもらえる、愛してもらえる」または、「頑張らなければ褒めてもらえない、愛してもらえない」と感じてしまっている人の場合、慢性的に愛情に飢えてしまっていることが多いようです。

そうなると、自分を愛してくれる存在や、愛し合っている状態に深く依存してしまうため、恋愛依存症になってしまう可能性があると考えられているのです。

自分に自信がない

恋愛依存症になってしまう人は、自分自身に自信がない人が多いようです。「どうせ自分なんて…」と後ろ向きな気持ちでいるところに、「そんなあなたが好きだ」と言われたら、その人や、その人との関係に夢中になってしまうのも納得できませんか?

そういう人は、自分自身には自信がなくても、そんな自分を愛してくれている人がいる…ということこそが、自信になっているのです。そのため、恋人や恋愛から離れることができず、結果、恋愛依存症になってしまうのです。

自分を愛せない

恋愛依存症になってしまう人は、自分自身のことを十分に愛せていないといいます。自分のことをきちんと愛せていれば、自分にとってプラスにならない恋人や、恋愛に依存してしまうことはそもそもありえませんよね。自分のことを愛することができないから、自分のことを愛してくれる人に執着してしまうのです。

恋愛依存症を克服するには

幸せ2では、そんな恋愛依存症を克服したい!と思ったときに、何をすればいいのでしょうか。ここでは恋愛依存症を脱するための心構えをご紹介していきたいと思います。

過去を振り返らない

「家族に愛されなかった…」「家庭で愛を十分に感じられなかった…」という人の場合、恋愛依存症になってしまいやすいということでしたが、もちろんすべての人に当てはまることではありません。

当てはまってしまう人は、過去にとらわれてしまっている人なのです。当てはまらない人の場合は、「以前家庭で愛を感じられなかったことがある」「でも、自分のこれからの人生には何のかかわりもない」と考えられる人。過去を振り返らずに、過去と今の自分の問題を混同せずに考えられる人なのです。

過去は誰にも変えることができませんし、過去に起こったことで、その後の人の生き方が必ず左右されてしまうのならば、その人のこれからの人生というのは必要ないのではないでしょうか。過去にどんなことがあろうと、きちんと決別して、自分の人生を歩むことを決意することで、恋愛依存症も克服できます。

自分に自信を持つ努力をする

自分に自信を持つ…といっても、なかなか「今から自分に自信を持とう!」と言って持てるものではありませんよね。ですが、自分に自信を持つために努力をすることはできます。具体的にいえば

・「どうせ自分なんて」というマイナスの思い込みを捨てる。

・他人と自分を比べない。

・自分をほめてあげること。

などといったちょっとしたことを、日々の生活で積み重ねていくこと。突然自分自身に自信は持てなくても、そんなちょっとしたことを積み重ねを続けていけば、徐々に自分に自信が持てるようになります。

自分を愛する

「自分に自信を持つ」と連動することではありますが、「どうせ自分なんて…」というふうな考え方をしてしまう人は、自分自身を愛するように心がけましょう。これも、自分に自信を持つことと同じで、すぐにできることではないと思います。

でも、自分と向き合うこと、自分を知ることをはじめてみましょう。特に、自分自身の嫌いなところを知ることは、自分を愛するための大きな一歩になります。「自分の○○なところが嫌だ」と思ったら、それを徐々に改善していけばいいのです。そんな、自分が自分を好きではない理由をなくしていくことで、段々と自分のことを認め、愛せるようになってきます。

参考サイト:恋愛依存症はドラッグよりも怖い!?依存体質な人の特徴は?簡単診断や克服方法もご紹介を読んでおきましょう。

まとめ

もしかしたら、「薬物依存」や、「酒依存」「ギャンブル依存」なんてものよりも怖いかもしれない、「恋愛依存症」について、いかがでしたか?

身近な「恋愛」というものだからこそ、知らないうちに多くの人が陥ってしまいがちな心の病気。でも、自分の気持ち次第で抜け出すことはできますし、恋愛依存症を克服するための心構えは、自分の人生の豊かさにも通じるものです。

あなたは、恋をしていても幸せを感じられなかったり、窮屈な気持ちになったり、不安に駆られたりしていませんか?もしそんな人がいるのなら、一度自分の気持ちに向き合ってみましょう。