感受性豊かってどういう意味?メリットやデメリットを紹介!

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感受性が豊かと聞くと、センスがあって発想力が豊かな人など、ポジティブな印象が強く、褒め言葉にも使われます。しかし、感受性が豊かなのは、決して、良いことばかりではありません。

感受性が豊かとは

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私たちはよく、感受性が豊かという表現を使いますが、どのような実際のところ、どのような意味合いなのでしょうか?人によっては違った意味合いで使っているかもしれません。

世間一般的なイメージ

この言葉がよく使われるのは、音楽や美術、芸術などのアーティスティックな分野において才能のある人にたいして良く使われるのではないでしょうか。想像力が豊かで、いろいろなものの見方ができる人です。

学術的な見方

感受性が豊かとは、外界からの感覚的、感情的な働きかけを受け入れる能力が豊かということですね。いろいろなことに対して興味を持つのでしょうね。

認識的感受性

認識的感受性は、感覚性とも呼ばれ、感性知覚というものにもとづているそうです。色や形、音、香りに対しての感覚のことです。

情動的感受性

情動的感受性は、感情性とも呼ばれ、認識的感受性と比べ、全体的なものに対しての感受性だそうです。全体的なものとは、快楽や苦痛などです。

学術的に言葉にすると、ややこしく感じてしまいますが、世間一般的のイメージで意味合いはあっているようです。

感受性が豊かな人の中にはこんな症状もある!HSPとは

感受性が強すぎる症状のことをHSPといいます。「Highly Sensitive Person」の略で、「とても敏感な人」という意味になります。HSPは全人口の15~20%ほどいるとされており、決して珍しいことではありません。

遺伝特性

HSPは遺伝特性なので、自分では変えようにも変えることができません。無理に自分の性格を変えようとすれば、それがかえって心の負担になり、辛くなってしまいます。

人生が生きずらい

HSPの人たちは、その強すぎる感受性のせいで生きづらいと感じてしまいます。疲れやプレッシャーを感じやすく、精神的な疾患にも陥りやすいそうです。誰かと一緒にいると気疲れしてしまうので、1人で静かにしていることを好みます。

落ち込み気質

他の人ではどうってことないことでも不安になってしまったり、マイナスな言葉をかけられてしまうとすぐに落ち込んでしまいます。

感受性が豊かな人のメリット

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感受性が豊かだとどのようなメリットがあると思いますか?感受性が豊かな人のメリットを紹介します。

優れた芸術センスに、独特な発想

いろいろなものの見方ができる感受性の豊かな人は発想力が抜群で、普段から空想に浸っていることも珍しくありません。くわえて、本物を見抜く力、観察する力にたけていることから、芸術的なセンスが優れています。普通の人ではなかなか感じ取ることができない、「何か」をその豊かな感受性で受けとることができます。

その感じ取ったものを、絵や歌、曲に形を変えて表現します。優れた芸術家に、感受性の豊かな人が多いのはこのためです。彼らは、私たちでは感じ取れないものを感じ取り、芸術として具現化させることができるのです。

物事の本質が見える

豊かな感受性を生かし、些細なことでも見逃さずに捉えることができるので物事の本質を見抜くのが得意です。様々な角度から物事を考えて、他の人では見えない本質に気づくことができます。困難に直面しても、迷うことなく問題を解決することができるのです。

自分だけでなく、相手の気持ちにも敏感なので、自分のしたいこと、相手が本当にしたいことなど見抜くことができます。このような経験を積み重ねていくことにより、物事の本質を見抜く力は年を重ねるごとにより一層増していきます。

人の気持ちがわかり、気配りができる

豊かな感受性は対人関係においても、その威力を発揮します。感受性が豊かな人は、普通の人と比べ、普段の生活でもいろいろな感情を抱き、ときにはその感情のせいで葛藤を抱くことがあります。

ですが、そのような葛藤の経験を経ているので、人の気持ちというものにとっても詳しいです。加えて、相手の何気ないしぐさ、表情の変化、声のトーンから、相手の気持ちを読み取り、相手の感情を汲み取ることができます。

なので、自分の経験と照らし合わせて、相手が不快に感じること、喜ぶことを把握することができ、気配りをするのがとても上手です。

優しい

感受性の豊かな人は、相手の気持ちを敏感に強く感じ取るので、感情移入をしやすい性格です。相手が困っているときや、悩んでいるときにはつい自分のことのように考えて、助けてあげようという気持ちになります。

さらに、共感や気持ちを汲むといったことが得意なので、様々な性格の人に対して思いやりを発揮することができます。困っている人を助けて上げれるのは、とても良いメリットですね。

自然、景色、季節の変化を楽しむことができる

些細な変化に気づくことができるので、他の人と比べて、四季の変化、自然の変化、景色の変化をより強く感じることができます。

毎日変わる自然の変化を、匂いや見た目、風の強さなど、全身で感じることができ、身近なことでも美しいと感じることができます。

感受性が豊かな人のデメリット

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感受性が豊かだと、普通の人では気づかないことに気づける反面、周囲の影響をより強く受けてしまいます。そのことがかえってデメリットになってしまうことがあります。

ストレスを感じやすく、疲れやすい

他の人が気づかないような変化にも気づいてしまったり、他の人からすれば問題なくやり過ごせるようなストレスも、感受性の豊かな人にとっては強いストレスに感じてしまいます。同じストレスでも、感受性の豊かな人はそのストレスをより強く受けてしまうので、他の人よりも神経過敏になり、疲れやすいのです。

なので、ストレスで体調を崩さないようにするために、行動に気をつけたり、環境の悪い場所を避けたがる傾向にあります。特に、人のネガティブな感情には弱く、人間関係のギスギスしている場所では身体を壊してしまうこともあります。

ストレスが多くたまっているときは、外界からの刺激を遮断するために、1人になりたがります。

わがままを言えない

周りの人たちが、どのように考え、どのように感じるかわかってしまうので、自分のわがままを通すことがなかなかできないのです。

感受性の豊かな人は、自分がやりたいことよりも、相手の望むことを優先してしまう傾向にあります。周りの人からみれば、気配りもできてわがままを言わないとても良い人という印象を与えますが、本人はやりたいことがやれずにやきもきしてしまいます。

人に流されやすく、情に弱い

感情移入しやすいのがあだとなり、喜びや楽しみだけでなく、苦しみや悲しみまで同調してしまいます。

必要以上に情けをかけてしまったり、一時の情に流され、自分がやりたくないことまで引き受けてしまったりして、後々、後悔することがあります。

また、ドラマや映画、小説の感動的なシーンではよく泣いてしまいます。知らない間に号泣してしまうこともあります。

感受性が豊かな人はこれらのことに気をつけよう

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普通の人とは違った弱点のある感受性の豊かな人は、気をつけるところも違ってきます。

自分を理解する

まずは、感受性が豊かな自分自身について理解しましょう。普段、感受性が豊かではない人たちを観察しているため、その人たちのことについてはよく理解しているはずです。しかし、それがかえって、問題になるのです。

周りの人たちもそうだから、自分もそうなのだと、周りの人たちの性格を自分に投影してしまうのです。自分にとっては耐え難いストレスであるはずなのに、他の人も我慢していることだからといって、自分も同じように我慢してしまうのです。

他の人よりも、ストレスを受けやすい体質を理解してあげるのが大切です。

意識的にリフレッシュする時間をつくる

自分のわがままをとおせない感受性の豊かな人は、いつも他人の気持ちを尊重するので、我慢しがちになります。我慢するのが当たり前となり、自分では気づかないうちに疲れやストレスを貯めてしまっているのです。

我慢しがちだと自分の疲れやストレスに鈍感になってしまい、気づいた時には体調を壊しているというパターンに陥ります。これくらいならまだまだ大丈夫と思わずに、気分がすぐれないときは、意識的に休むようにしましょう。半身浴やヨガなど、肉体的にもリラックスさせるのもかなり有効です。

悪い環境を避け、できるだけ良い環境にいる

周囲の環境の影響を受けやすく、左右されやすい感受性の豊かな人は、悪い環境はできるだけ避けなければなりません。

気の進まない集まりや飲み会など、付き合いがあるから断りづらいかもしれませんが、じぶんのためにも断るようにしましょう。生活していく環境としては、リラックスすることができる静かで落ち着いたところがよいでしょう。職場も、人間関係がギスギスしたところ、労働環境の悪いところは避けた方が無難です。退屈でつまらないところにいるよりも、楽しくて快適なところにいるように心がけましょう。

これはわがままではなく、自分は感受性が豊かだから仕方がないことだと割り切る必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

感受性の豊かな人は、優れた部分がある反面、自分を抑え込んでしまったり、ストレスを感じやすかったり、ネガティブな部分も意外と多かったですね。感受性の豊かな人は、他の人との違いをしっかり認識して、自分に合った行動をするのが良さそうです。