お店の店員さんに、「片思い」したことありますか?恋愛相談には「店員さんに恋をした悩み」に関するものが多く寄せられています。悩みの具体的な内容は「こちらからアプローチしてもいいか」とか「どうやってアプローチしたらいいか」この2つが大半を占めます。
いっそのこと、思いをぶつけてしまおうか!と行動に出そうになります。でも、ちょっと待ってください!相手はあなたの存在を知ってくれていますか?よく知らない人から思いをいきなりぶつけられて、即OK!してくれることって、実際にあるのでしょうか?
今回は「店員さんとお客さんの恋愛」についてお話ししたいと思います。
目次
自分の存在を「認識」させなければ、発展しません。
古きよき時代は、顔も見ぬ相手からの「恋文」で恋が始まることは珍しいものではありませんでした。
現代社会では「いきなり告白」は昔と同じように通用するのでしょうか?
よく知らない相手=危険?
せっかくの恋心に水を差すようで気が引けるのですが、最近は「いきなり告白してしまいましょう!」とは、なかなか発言し辛い世相です。「告白という行為が即・犯罪」という意味ではありません。「よく知らない相手は簡単に受け入れない」そんな傾向が強まっているのは、みなさんも日々のニュースで感じていることと思います。
このような世相からも、相手が自分を「よく知らない」と思っていれば、せっかく伝えた好意も、警戒心によって拒絶されてしまう可能性があります。一度拒否されて、再度アプローチを続けたら今度はストーカー扱いされてしまう可能性も否定できません。このような理由から、まずは「自分は安全な人物である」ことを相手に認識してもらう必要があります。
まずは「よく知らない人」から脱却しましょう!
大勢のお客さんの中から、自分の存在を認識してもらわなければ、いつまでも進展しません。
まずは、相手に自分を印象付けることから始めましょう。
「いつも来る常連さん!」まずはこれを目標に。
「常連さん」になるには「行く回数を増やす」ことです。これは慌てず地道な努力を続けるしかありません。しかし「行き方」によってはどれだけ回数を重ねても印象に残らない可能性もあります。店員さんから「うちの常連さん」と思ってもらえるためには、下記のような方法があります。
- 来店する時間を一定にする
- いつも同じメニュー(商品)を注文する
- いつも好感の持てる服装をしている
- 目を見てお金を受け取る
- 「ありがとう」とお礼を言って帰る
店員さんはお客さんの性別や服装、髪型など、「どんなお客様か」を案外シビアに見ていますので、身だしなみにも気を配りましょう。印象に残りやすいアイテムを身につけておくのも方法の1つです。いつも持っているカバンにつけるキーホルダーや、お財布なども印象付けるアイテムになります。
顔を覚えてもらった!次は「日常会話」を目標に!
「いらっしゃいませ」という挨拶が「おはようございます」に変わったり、「ありがとうございました」が「いってらっしゃい」に変わったら、日常会話を始めるチャンスです。コンビニの場合、レジでいつもと同じ商品を出したときに「あ、いつものですね」といった「馴れた感じ」が見受けられたら、顔を覚えてもらった証拠です。
話しかける場合、個人的な内容を持ちかけることは避けましょう。最初の会話のネタとして最もおススメしたいのは、「このお店のカフェオレ、本当に美味しくて大好きです。すごく人気あるでしょう?」このような、お店の商品に対する“良い評価”と「人気商品ですよね?」という“質問”をすることです。
このように話しかけられて、嫌な気持ちになる接客業の人は、まずいないと思います。社交的な店員さんなら、気の利くレスポンスを返してくれるかもしれません。このような「答えやすい会話」を最初に持ちかけることをオススメします。
”常連さん”になったら「一歩」踏み出そう。
常連客は、お店側にとってはとてもありがたい存在です。常連さんになったことで安心しないで、最低限のマナーは守り続けましょう。
相手を名前で呼びましょう
「店員さん」と呼ばず名前で呼んでみましょう。名前を覚えてもらうことが大嫌いな人は、最初から接客業に就いていません。居酒屋のスタッフの方の名札には「○○ちゃん」など、呼びやすいニックネームが書かれています。片思いをしている人の制服に名札が付いているのなら、名前で呼ぶことで「親しみを覚えている」ことを伝えられます。
人は自分の名前を呼ばれると、反応の度合いが高まり、相手を強く認識しようとする心理作用が働きます。付き合いたての恋人から下の名前で呼ばれたり、友達に呼び捨てにされて友情が深まった・・・など、「名前を呼ぶこと」の効果は明らかです。
連絡先を渡すなら「誠実」で「丁寧」に。
会話も弾むようになり、話題の中にお互いに関することが増えてきたら、そろそろ連絡先を渡してもいい頃合かもしれません。丁寧に書いて準備しておいたものを渡しましょう。「今、思いついて、急いで書いた!」というものよりも「以前から」という真剣味があります。
手紙のように長々と書かず、内容は完結にまとめましょう。心情を語るような重たい内容だと、「気持ちに応える自信がない」と思われてしまいます。例えば、”いつもお疲れ様です。私は、ここから近くのA社に勤めている○○といいます。もしよろしければ、ご連絡いただけませんか?もっとお話できたらいいな、と思っています“
このように、相手を労う言葉や、自分の簡単な身の上、希望を丁寧な文字や文章で伝えましょう。また、これまでの積み重ねが、今後の展開の全てを握っています。どれだけ自分が好印象を与えられているか、が大切なのです。
失敗しがちなアプローチ方法は?
せっかく勇気を出したアプローチも、方法が間違っていれば効果半減・・・最悪な場合は二度とお店に顔を出せなくなる可能もあります。
相手に迷惑にをかけない!
忙しい時間に話しかけるのは避けましょう。例えば、他のお客さんがいるのに長々と話すのは、店員さんにとって「仕事の邪魔」でしかありません。
「自分のことだけしか考えられない非常識な人」という印象を持たれてしまいます。せっかくお店に行ったのに「うわ!また来た!」なんて思われてしまったら、せっかくの勇気も無駄になってしまいます。
個人情報をしつこく聞かない!
話しかけるなら、「今日は本当に暑いですね」など、時候の挨拶程度から始めましょう。急な告白や、連絡先の交換などは相手がデリケートな人の場合、強く拒否されてしまう恐れがあります。
特に個人情報に該当するような内容を質問するのは危険です。「どこに住んでいるの?」「下の名前は?」「大学生?どこの大学?」などの質問は、強い警戒心を持たれ、最悪な場合では「ストーカー予備軍」に認定されてしまうかもしれません。
他の店員さんに悪い態度をとる!
他の店員さんにも、男女問わず平等な態度で接しましょう。好きな店員さんだけに明らかな好意を示すと、その人は店員仲間に冷やかされ、あなたに対して嫌気を覚えてしまうかもしれません。
また「好きな店員さんを持ち上げたい」と思って「あなたと違って、あの店員さんいつも対応が悪い」など、他の店員さんを悪く言うことはやめましょう。反対に、店員さんたちの中であなたが「感じ悪いお客」にされてしまうかもしれません。
現実はどうなの?経験談を参考にしてみよう!
自分と相手がどれだけ親しいかを測る物差しはありません。
相手の表情や態度、言動を観察するしか方法がないのです。どこでGOサインを自分に出したらいいか、研究が必要です。
焦りすぎが原因?「失敗」した例
- 気持ちが抑えられなくて、出会って3回目のとき、アドレスを書いた紙を渡しましたが・・・連絡はいまだに来ません。それから気まずくて、そのお店に行くことができません。
- 何気ない会話ができたので、もっと話せないか毎回タイミングを伺っていたら、ある時から他の店員さんが私のレジを担当するようになった。たぶん、好意がバレて避けられているんだと思います。
- チャンスだ!と思ってメールアドレスを渡したら、他の店員に見られていた。明らかに嫌な顔をされ「お会計だけさせていただきますね」と言われ、受け取ってもらえなかった。
- 「いつも頑張っていますね」と声をかけたら、一瞬”え?”と驚いた顔をされた。お礼を言ってくれましたが、その顔は明らかに「見知らぬ人を見る目」だったので・・・怪しい人に思われているかもしれない。
タイミングを掴んで「成功」した例
- 仕事帰りに、毎日決まった時間に立ち寄るようにしていた。残業して遅くなった日に「今日は遅いですね」と向こうから声をかけられた。そこから個人的な会話をするようになって、しばらくしてから連絡先交換をした。
- こちらが一目ぼれして、半年間毎日通い、顔を覚えてもらった。アドレスを渡したら驚かずに受け取ってくれた。とにかく「いきなり」じゃないのが良かったと思う。
- 1人暮らしなので、通販の荷物の受け取り先をコンビニに指定していました。「いつも預ってもらってありがとうございます」とお礼を言ったら、「重たい時は近くまで手伝いますよ」と言われ、素直に喜んだら・・・相手から告白されました。
- いつも行くカフェで、お年寄りのお客さんが席に着くのを手伝っていたら、片思いの店員さんが見ていてくれたようで、帰るときに「今度なにかお礼しますね!」と言われました。お礼は辞退しましたが、それから会話する回数が格段に増えました。
経験談から「見える」もの
失敗した人は、相手の立場や、自分との関係を考えず気持ちを押し付けています。また、「一度会話ができたから」といって次のチャンスをあからさまに伺うような行動も、店員さんの目には不自然に映ったのかもしれません。
成功者に共通している特徴は、「感じのよさ」と「自然な流れ」がポイントになっています。お店が忙しいときに、お店にちょっと手を貸すような行動も(※適度なものであれば)好印象をもたれます。また、店員としての好意も素直に受け取ることで「話しかけやすいお客さん」という印象が持たれてています。
「店員さんとお客さん」という立場であっても「人と人」であることに変わりありません。「人としてどうなのか」を念頭に入れておくことが、いかに大切かがわかります。
なかなか会えない!美容師さんへのアプローチは?
コンビニやカフェのように、毎日立ち寄ることができない美容院。美容師さんに片思いをする人には、どんなアプローチ方法があるでしょうか。
美容師さんはモテる職業ですが・・・
美容師さんは職業柄、オシャレな雰囲気が満載です。また、物腰も柔らかく話しやすい人が多いので「彼氏」や「彼女」にしたい!と思うのも不自然なことではありません。美容院に行ったら、最低でも1時間は施術に時間がかかりますので、ショップの店員さんよりも充実した会話を楽しむことができます。
美容師さんにも「お客さんと個人的に会う」ことをNGとしていたり、「お客さんを恋愛対象として見ない」という暗黙のルールがあるようです。それでもアプローチをしたい!と思う場合はどうしたらいいでしょうか?
「もっと話したい!」と思ってもらうしかない!
美容師さんともっと親しくなりたい、と思うなら「会話の仕方」を変えてみましょう。美容師さんからの質問に答えているだけでは、他のお客さんとの差が生まれません。「もっとその話が聞きたい」と思ってもらえるような会話をすることで、自分へ興味を持ってもらえるチャンスが広がります。
美容師さんは、前回の会話の内容を意外と覚えてくれています。自分の話を覚えてくれていないなあと感じるなら、それはまだ興味のもたれ方が足りないということです。
店員がお客さんに恋したときは?
店員さんからお客さんへアプローチを試みる場合、お客さんとの間にしっかりとした「信頼関係」ができていることが前提です。軽率な行動はあまりオススメできません。
そのお客さんは、何を求めてお店に来てくれていますか?
お客さんは「選ぶ立場側」の人ですから、お店に来るにはそれなりの理由を持っています。それが、お客さんが店員さんに思いを寄せるパターンとの違いです
。お客さんは、何を目当てにあなたのお店に来ているのでしょうか?。明らかに自分に会いにきていると確信しているなら、次のステップに向けた行動を取ってしまうのもいいかもしれません。
「何かを買いに来ているだけ」で、好意自体が一方的なものなら、まずは「自分」という店員の存在を認識してもらい、徐々に親しくなるという基本的なプロセスは外せません。
一歩間違えば「クレーム」になることも!
「店員がお客に手を出した」という言葉がポジティブな意味に使われることは、ありません。一方的な思いをお客さんにぶつけた場合、「この店は、お客をナンパするような社員を雇っているのか」と店全体のイメージを損ねてしまいます。場合によっては、本社に連絡を入れられるなど、自分の店員としての立場を危うくされる危険性もあります。
最も注意したいのは「職務上で知り得た個人情報を、本来の目的以外に利用すること」です。最近、書類に書かれたお客さんの電話番号を自分の電話帳に登録して、LINEでつながりを持とうとした店員(職員)の話がありましたが、これは常識を大きく外れた「処罰を受けるべき」行為です。LINEは誰とでも繋がれる気軽なツールとして用いられていますが、この方法は許されざるべき行為です。
ファンでいることも選択肢の1つです!
思いを伝えて、二度とお店に行けなくなる。告白したらお店に来てくれなくなった。そんな悲しい「お別れ」をしたくないのなら・・・。「その人のファンで居続ける」ことをオススメします!
東京ディズニーランドのキャストは・・・
東京ディズニーランドや東京ディズニーシーで、観客の注目を独り占めにするのが「パレード」です。パレードが始まるのを待っている人の全てが、ミッキーやミニーの姿を目当てにしているわけではないようです。実は、パレード待ちをしている人の多くがキャストの追っかけをしている人たちなんだそうです。 キャストを務めていた人のコメントに、このようなものがあります。
「毎日何十人のゲストと関わっているキャストですが、意外と自分が話した人の顔って覚えているものです。
キャストとゲストは基本的に一度きりのコミュニケーションなので、「お兄さん次遊びにくる時も見つけるね!」「また来ました!」といった言葉を貰うととても嬉しいですし、やりがいを感じます。
私も現役キャストの時、自分に会いに来たと言って貰えた時は一日中ハッピーでした」
この方が、キャストとしてファンの関係を大切に思っていることが良くわかる記事です。「いつも応援しています。また会いに来ますね!」という「永遠のファンの気持ち」を持ち続けることは、とても素敵なことではないでしょうか。
まとめ
男性服を取り扱っているお店で働く女性店員さんは、お客様から「誤解をされること」がしばしばあるそうです。それは「この店員は、自分に好意を持っている」という誤解です。お客様に似合う服を親身になって選んだり、サイズを測るときのボディタッチが誤解されてしまうのだそうです。
「このシャツ、前回買って頂いたパンツとも似合いますよ!」と持っているアイテムを知っていると、「オレのこと、よく知っているな。もしかして君・・・」と、デートに誘ってくることもあるそうです。そんな時、この店員さんは「次のセールの案内をする」ことで、やんわりと個人的なお誘いをお断りするのだそうです。
ええ!じゃあいつもの笑顔はなんだったの?!って言いたくなりますが、その「お断り」をどうするかは・・・やっぱり、自分次第なのです。
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