老害とは自分が老いたことに気づかないで、周りを不快にさせるような言動や行動が目立つ高齢者のことです。若い人達への世代交代ができずに会社にしがみついていたり、自分はいつまでも優先させられると横柄な振る舞いをしたりと、ちょっと困った一面もあるようです。
最近では高齢者の犯罪も少なくはありませんが、どういった方たちがこの「老害」に当てはまるのでしょうか。
あなたの近くにも「老害」と呼ばれるお歳寄りはいませんか?「最近の若いやつは」とイラッとするような言動をする人がいあたら老害の可能性が高いです!
今回は高齢化した現代社会も蔓延する、老害の特徴やその困った様子に対処する方法をご紹介します。
老人が害になる!?老害の特徴とは?
「お年寄りは大切に」という言葉を聞いたことありますか?高齢者は知識も豊富なので、尊敬して大切にしましょうという意味ですが、ここ30~40年でこの言葉は通用しなくなっているようです。
ひと昔前までには活躍していた人が、「組織の害」とまで呼ばれる老害について解説していきます。
価値観が古いままで、すべてが自分の基準
いつまでも過去の価値観のままで、その時代にそぐわない形振りをすることも老害の特徴と言われています。どんどん変わっていく時代についていく自信がなく、昔の価値観にいつまでもこだわり続け「自分の時代は・・・」と批判的なことを言います。昔から教えや文化を大切にすることはとでも大事ですが、価値観を押しつけるなど度を越していることが老害被害をを引き起こしているという問題に。
会社などでは、「まだ結婚しないのか?」「女はお茶汲み!」といった女性に対してのセクハラに当てはまる言動をするのも、老害の特徴と言えます。
仕事に誇りをもって有能な女性に対しては特にきつく、女は子供を産み家庭をもつのが義務のような言い方をますが、これも完全に時代に乗り遅れた発言ですね。男女均等法で女性が働くことが当たり前の世の中ですし、お茶を汲むのも女性限定のお仕事ではありません。
昔はこうだった!ということを押し付けるあまり、仕事での作業に対しても「昔は残業が当たり前だった」「この仕事のやり方はこうだ」と、口は挟むけど昔のスタイルを引きづったままやり方にかえって効率が悪くなって、周りに迷惑をかけることも。
昔にこだわるあまり、若い人の価値観は受け入れずに、価値観の多様化にも全く対応できないことも老害特有のものですね。
根拠のない自信を持っている
老害と呼ばれる高齢者の多くは根拠のない自信をもっている人が多くいるそうです。
「自分は苦労もしたし、大きな仕事を成し遂げて会社にも貢献した。社会的地位も築いてきたし家庭ももって子供も立派に育ててきた」と、自分が歩んできた人生を自信満々に話しますが、意外と平凡に人生を歩んできた人が多いようで、自分の良い様に思い込んでいるというケースもあります。
中には本当に立派な人生を送ってきて、若い人に自分の話を純粋に聞いてほしいという人もいますが、老害と呼ばれている高齢者のほとんどは自分には絶対の自信があるので、間違ってはいない!自分が正しいと他人からの指摘や部下が命令を聞くのも当たり前だと思っています。
人生経験がいかに長いかで判断するので、自分より年下の人のいう事も全く真に受けることなく、価値がないものと思っています。苦労した時代を生き抜いてきた自分こそが正しいと信じていますので、会社などでは違う意見をもった人と衝突しがちです。
年を取ると頑固になると言いますが、あまりにも大きすぎる自信は人間関係を悪化させてしまったり、武勇伝のように語られる平凡な話は哀れに思えてきてしまいますね。
一瞬でキレる!とにかく気が短い!
高齢者による事件が年々増えていき、大したことでもない事に腹を立て、傍若無人な行動を起こしています。一部の高齢者なのかもしれませんが、子供に対しても関係なく暴行を加えるなど、すぐにキレる老人が深刻化している状態です。
記憶に新しい事件といえば、75歳の男性がベビーカーに乗っている1歳の赤ちゃんを「ベビーカーが邪魔だったから」という理由で殴ったという事件。普通ならば生後間もない赤ちゃんを殴るなんてことはあってはならないことですが、何故年齢を重ねていくとこの様に切れる老人が増えるか、その原因は脳の衰えに原因あるようです。
たとえば、
- 地位が高い人は、部下が仕事をするので頭を働かせることが少ない。
- 定年退職を境に仕事でフルに脳を動かすことが無くなった。
- 子供の独立などで家族とあまり話をしなくなった。
- 職場以外での友人があまりいないなどで、家から出る機会が減った。
など、年齢を重ねるごとに脳の活動領域が減っていき衰えることで、理解力がだんだん低下してしまいます。
自分は5000円出したのに、お釣りを貰うと「自分は1万出したんだ!釣りが間違っている!」とキレたり、最近多いのがスマホの操作がわからないだけでキレる高齢者もいますが、これも脳が衰えて理解力が低下しているためと言われています。自分が出したお金はいくらかという記憶も曖昧になることで、状況が理解できずにキレてしまう。スマホの操作を教えてもらっているのに、説明が理解できずにキレてしまう。
脳の衰えで感情をコントロールすることも難しくなり、理解できない自分に対しても、何をいっているのかさっぱりわからない相手にもキレてしまう老人が多発しています。
優先されることを当たり前と思っている
電車は並んで待って、降りる人が降りてから乗車する。という常識をわかっていない・あるいはわかっているけど自分は高齢者だから、並ばなくても、下車する人を押しのけて乗ることも平気だと思っています。それに対して注意をするような若者がいたら、舌打ちをしたり無視したりと悪態ついてしまうのも老害と呼ばれる高齢者の特徴です。悪態つくだけならまだマシですが、公の場でも構わず罵声を浴びせる人や、暴力を振るってくる人も中にはいるので、マナー違反を指摘するのも怖いですよね。
優先座席についても「高齢者のもの」いう認識が強く、妊婦さんやケガ人より自分が最優先だと思い込んでしまっている人もいます。しかし、「ここの席どうぞ」と言うと「年寄り扱いをするな!」と激怒する老人もいたりと言ってることとやっていることが違うので困惑してしまいますね・・・。高齢者の多くは大切にされたいと思っていますが、高齢者扱いをしたようなことを他人に言われたりするのは嫌と矛盾している部分があります。
電車内では携帯電話のマナーモードはおろか平気で大きな声を出して話す、座る時はかならず脚を大きく広げて座る、人で溢れている車内でも新聞を広げて堂々と読む。電車内における高齢者のマナーの悪さに若い人が困っている時代です。
身近に老害が!被害に合わない為の対処法とは?
65歳以上の高齢者は、日本の総人口のうち27.3%という比率にまでなって、4人に1人以上は高齢者と言われています。これからもさらに増えていく事が予想されているので、すでに職場に老害がいる場合や、身近で老害に合う可能性も高くなってきますね。
こちらの言ったことに耳を傾けることも理解もしてくれない老害を対処する方法とは?
深入りはしない
毎日顔を合わせないといけない職場に、老害と呼ばれる高齢者がいると顔を合わすのも憂鬱になりますし、イライラしてしまいますよね。腹が立って時には言い返したくなる時がありますが、言い返したところで相手に100%理解されることは難しいでしょう。対処ができないから老害と呼ばれているので、反論したところで無駄な労力に終わることの方が多いかもしれません。
理解されない相手には何を言っても無駄だ。と、相手にしないことが一番です。余裕があれば「はいはい」と聞き流す方がいいのですが、相手にしているとイライラして仕方ない!という方は、「時間がないので」「またその話は今度」とばっさりとスルーしてしまう方が精神的な負担も軽くなるかもしれません。
言い返していつまでも終わらない口論を延々とするのと、何を言われてもスルーする。どちらが慣れるかというと後者です。スルーすることに慣れてしまえば、老害も面白くないと相手にしなくなることもあります。
表情に出さない
「害」というのは結果を悪くすること。つまり老害と関わっても何も特をしないということです。「あー、また言ってるわ」というくらい、こちらが大人の対応をすることで引いていく老害もいれば、しつこく食いついてくる老害も。
老人は優しくておとなしい人を好みますので、適当に愛想を振りまいてしまうより、少し不機嫌な雰囲気を出している方が話しかけてくる可能性は低くなります。あとは、いちいち老害に会うたびに表情に出さないことです。
老害には相手を困らせようという人と、困らせた事に自覚がない人がいますが、相手を困らせようとしている人はその人が悔しがっているところや、悲しんでいるところを見て楽しんでいることもあります。老害が言ったことに対して、こちらの反応を見せてしまうとますます被害を受けるリスクは高くなるので、悔しい!と思っても、冷静を装ってこちらの余裕を見せつけてみましょう!
すぐに立ち去る
こちらに否があるわけではないのにも関わらず、一方的にキレれてしまっている高齢者が頻発しています。電車の乗り降りの際、降りる人を待たずに乗り込んできたのに、人にぶつかってしまったら悪びれる様子もなく舌打ちをしたり、店先で理不尽な言いがかりをつけていたりと老害に関する被害はSNSなどでもたくさん見ますね。
キレてしまっている高齢者に対して、正しいと思うことを論する場合は、目に見える証拠が必要になります。カメラなどでその瞬間を撮っていたりしない限り、肩がぶつかったのはお前が先だ!ぶつかってケガでもしたか?と、こちらがどんなに口で言ったとしても、火に油を注ぐようなものです。そういった被害に合った場合は無視をして立ち去ってしまう方が面倒を起こさずに済む方が多いのかもしれません。
もしも、それでも引き下がれない場合は確固たる証拠や目撃者がを見つけて戦うこともできます。目に見える証拠があれば相手も怯むことがあるかもしれませんが、ヒートアップして口では反論できないほどになってしまうと、暴力を振るわれる危険もあるので気をつけてください!
30代でも老害に!高齢者よりも若い老害が厄介?
老害は周囲に迷惑をかける高齢者のことをいいますが、若い世代にも老害が増えてきているといわれています。早くも社会の害と呼ばれるようになった若い老害の特徴とは?
レベルが低い意識高い系
高齢者の老害より大きな害はないと言われている若い世代の老害ですが、徐々にストレスや不満を感じている人は多いそうです。
その理由のひとつは意識高い系による老害。脳力や地位が高い訳でもなく、後輩や部下に対してはウザいくらいにわかりきったようなアドバイスをしたり、筋違いな説教をしてしまっているそうです。自分にはこんな経歴があって人脈も豊富だ!ということを今時ぶった難しい言葉を並べて語るので、ネットなどでも知識が豊富な20代社員は失笑してしまうことも・・・。
30代の世代というのは自分の「個性」を大事にしている傾向があります。プライドは高いけどスキルや実績があるわけでもなく、すでに同僚の間でも差がついてきてしまっている。と同時に20代社員はもう自分の目の前にまで追いついてきている!そんな状況に焦りや不安を抱えている30代も少なくはありません。
意識高い系は本人に自覚がなくても相手からすると上からモノをいっているようにも聞こえるので、同じ職場の若手社員に老害と呼ばれるようになってしまうのでしょうね。
ネガティブな発言や悪口が多い
会社や上司に対して、ネガティブな発言や影で悪口をいうことが特に多い!と言われている30代社員。表向きは上司にヘコヘコしますが後輩の前では陰口を言ったり、「このままじゃこの会社もダメだな」「今のままでいいの?」と、経験値もさほどないのにも関わらず、批判や偉そうな発言が目立つそうです。こういった30代老害を相手にしない若手もいますが、感化されてしまい、老害ジュニアを生んでしまう可能性を作っているということもあります。
20代社員の足を引っ張っているのではないか?と言われている30代老害ですが、このまま歳をとってしまうと本物の老害になってしまいますので、自分の行動に老害の特徴がないか、十分に気をつけてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?老害は人を困らせていることに自覚がもてない不愉快な存在ですが、少し可哀想だなと思う一面も。今までバリバリ働いて会社にもたくさん貢献し、結果が出れば評価されてたのに、古株になった途端に活躍の場は少なくなってきます。人間関係がだんだんと希薄になって人と接する機会が減ってしまうと孤立してしまうので、誰かに頑張ってきた自分をもっと大切にしてほしいという感情が生れてしまうのかもしれません。
たくさんの人に囲まれている高齢者を見てください。きっと老害なんて言葉は当てはまらないはずです。目まぐるしく変わっていく世の中に、自分の存在価値を確かめたくて、価値観を押し付けていたりする老害ですが、ただちょっとイラッとしたくらいですぐに老害という言葉をあまり使わない方がいいですね。
それよりも若い段階で老害と呼ばれる特徴に当てはまったりしていませんか?将来「会社の害」と言われない為にも気をつけておいてくださいね。